
アサシン クリード エツィオコレクションの評価【口コミ・評判】
『アサシン クリード エツィオコレクション』の Nintendo Switch 版は、2022年2月17日にユービーアイソフトから発売されました。シリーズ屈指の人気を誇る主人公エツィオ・アウディトーレの三部作、『アサシン クリード II』『アサシン クリード ブラザーフッド』『アサシン クリード リベレーション』を1本にまとめたコレクションです。2016年に PS4 と Xbox One 向けに出た版を、Switch に移植した形なんですよね。
海外の評価をまとめると、名作3本をどこでも遊べる移植としては合格点、ただしゲームそのものの古さはそのままという声が中心です。物語やエツィオという人物の魅力は今でも通用する一方、戦闘の単調さや画質、処理の重さを挙げる意見も少なくありません。この記事では、Metacritic の点数と海外メディアのレビュー、国内のユーザーレビュー、公式の情報から、Switch 版の評判を整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Switch 版のコレクションは Steam では販売されていないため、Steam のレビューは扱っていません。
エツィオコレクションのメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch 版のメタスコアは75点で、批評家レビューは25件。内訳は肯定的14件、賛否両論11件、否定的0件でした。2016年に出た PS4 版は72点(33件)、Xbox One 版は71点(16件)なので、移植版の Switch 版がわずかに上回っている計算です。持ち運べるという付加価値が、点数を少し押し上げたと見ることができます。
Switch 版のユーザースコアは10点満点の7.3点(38件)で、肯定的27件、賛否5件、否定的6件でした。7割ほどのユーザーが好意的に評価しています。
海外メディアのレビュー・評価
Switch 版のページに掲載されたレビューから、点数の高いものと低めのものを9つ選び、要約して紹介します。
Hobby Consolas 85点
忘れられない3つの冒険が、なめらかな移植で Switch にやってきたと評価。携帯モードでの文字が大きくなったなどの改良を挙げつつ、新しいコンテンツはなく、グラフィックと操作は2016年の版のままだと注意を促しています。
Jeuxvideo.com 80点
PC、PS4、Xbox One 版と比べても恥じることのない移植だと、短く言い切っています。
NintendoWorldReport 80点
1本にまとまったこの形が、三部作を遊ぶ理想的な方法だと評価。年月を感じさせるし、くり返しに感じる場面もあるが、なぜこのシリーズが愛されてきたのかを思い出させる瞬間も多いと書いています。
Multiplayer.it 80点
Switch への登場が遅すぎた点に苦言を呈し、シリーズを初めて遊ぶ人が順番を間違えて遊ぶことになる売り方にも疑問を示しています。それでも、中身は今なお豊かで魅力的な体験だという結論でした。
Universo Nintendo 80点
Switch の持ち主にとって際立ったコレクションで、シリーズでも屈指の人物であるエツィオをよく知る絶好の機会だと評価しています。
The Games Machine 75点
3つの名作を収めながら、全体に急いで作った印象があり、技術面の弱さが目立つと指摘。最新作と比べると、シリーズがどれだけ進化したかを実感させられるとも書いています。
Nintendo Life 70点
シリーズでも評価の高い作品を集めた優れたコレクションだとしつつ、深みに欠ける戦闘と込み入った物語を弱点に挙げています。
God is a Geek 70点
外出先で遊べる名作3本という魅力はあるものの、いくつかの性能面の問題が足を引っぱっている、という評価です。
IGN Adria 60点
Switch 版で最も低い点数の一つです。任天堂のゲーム機で遊べるようになったこと以外に新しい要素がなく、6年前の原版にあった問題も直っていないと厳しく評価しました。
点数の差は、ゲームの中身よりも「移植としてどこまで手を入れたか」をどう見るかで生まれています。移植の安定感を評価する媒体は80点前後、作品の古さや改善のなさを重く見る媒体は60〜70点台という分かれ方です。
収録されている3作の中身
3作は物語がつながっているので、発売順に遊ぶのが基本です。公式サイトの紹介をもとに、それぞれの舞台と位置づけをまとめておきます。
- 『アサシン クリード II』:芸術と富、陰謀が渦巻くルネサンス期のイタリアが舞台のオープンワールドで、エツィオの物語がここから始まります。
- 『アサシン クリード ブラザーフッド』:教団のリーダーとなったエツィオが、権力と腐敗の中心地ローマへ向かいます。
- 『アサシン クリード リベレーション』:16世紀のコンスタンティノープルを舞台に、偉大な先人アルタイルの足跡をたどる、エツィオ最後の冒険です。
舞台が変わるたびに街並みの雰囲気ががらりと変わるので、続けて遊んでも飽きにくい構成です。Starbit(70点)も、収録作のボリュームの大きさと、作品を追うごとに目に見える改良があることを評価していて、3作をまとめて遊ぶとシリーズの進化そのものも感じ取れます。
評価されている点

エツィオの生涯を3本続けて追える
公式サイトによると、本作には3作のシングルプレイと、シングルプレイ向けの追加コンテンツがすべて入っています。さらに、エツィオを描いたショートフィルム『アサシン クリード リネージ』と『アサシン クリード エンバース』も収録。若者だったエツィオが教団を率いる伝説のアサシンになり、最後の旅に出るまでを、ひと続きで体験できるのが最大の魅力です。Nintendo Life も、3作それぞれが遊ぶ価値のある作品だと認めていました。
ルネサンスの街並みを駆け回る楽しさ
『II』のフィレンツェやヴェネツィア、『ブラザーフッド』のローマ、『リベレーション』のコンスタンティノープルと、舞台になる都市はどれも作り込まれています。建物の壁をよじ登り、屋根から屋根へ飛び移って街を見下ろす感覚は、今遊んでも気持ちがいいものです。CD-Action(70点)は博物館を訪ねるようだと表現しつつ、いつでもどこでもイタリアやコンスタンティノープルへ旅立てる楽しさを評価していました。
携帯モードで遊べる、Switch 向けの調整
Switch 版には、携帯モード、HD振動、タッチスクリーンでの操作、Switch 向けに最適化した HUD(画面上の表示)が用意されています。Screen Rant(80点)は、携帯モードで遊ぶための多少の妥協は、エツィオの物語をどこへでも持ち運べることと引き換えなら許せる範囲だと書いていました。GamingTrend(80点)も、テレビ、携帯、テーブルのどのスタイルでも、それぞれの作品がきれいに見えると評価しています。
批判されている点

操作や戦闘に古さが残っている
収録作はいずれも PS3 などの前の世代に発売された作品で、ゲームの仕組みは当時のままです。Hardcore Gamer(70点)は、原作どおりに動くことは本物らしさであると同時に諸刃の剣だと書き、Vgames(60点)も、映像よりも遊びの仕組みに手を入れてほしかったと残念がっていました。Nintendo Life が指摘したとおり、戦闘は今の基準だと深みに欠けて単調に感じやすく、Gaming Age(75点)は「もはや歴史の展示物のよう」とまで表現しています。
画質と処理の重さ
God is a Geek のほか、Attack of the Fanboy(70点)も、技術的な問題から PS4 版を選ぶ人もいるだろうと書いています。Eurogamer Italy(70点)は、受け入れがたい妥協がいくつかあるとまで指摘していました。Impulsegamer(78点)も、見た目には年月が出ていて、Switch の性能では今の基準まで引き上げるのに限界があると書いています。高画質で遊びたいなら、Switch 版は最適な選択肢とは言いにくいところです。
新しい要素がなく、他機種より割高に感じる声も
収録内容は2016年の版と同じで、Switch 版のための新しいミッションや改良はありません。SpazioGames(76点)は、Switch しか持っていない人にはおすすめできるが、他の機種で遊べる人はかなり安く済ませられると書いています。すでに PS4 などで遊んだことがある人にとっては、買い直す理由は「持ち運べること」にほぼ限られます。
国内のユーザーレビューと購入前の注意
国内のレビューは数が少なく、価格.com では満足度4.00点(集計対象1件)でした。PS3 時代にシリーズを遊んでいた人のレビューで、エツィオという主人公の魅力と、手軽に遊び始められる点を評価する一方、画質への不満と、少なくとも28GBの空き容量が必要でSDカードが欠かせなかった点を挙げています。
購入前に確認しておきたいのは、本作が CERO Z(18歳以上のみ対象)であることと、本体の空き容量です。3作分のデータが入る大きなソフトなので、Switch 本体だけでは容量が足りなくなる場合があります。microSD カードを用意しておくと安心です。
評価が分かれる理由
初めて遊ぶか、遊んだことがあるか
PlaySense(80点)は、これらの作品を遊んだことがない人なら大いに楽しめると書き、Gaming Nexus(74点)も、遊びたかったのに機会がなかった作品をようやく遊べたと満足していました。初めて触れる人にとっては、名作と呼ばれる物語を順番に体験できる貴重な機会です。一方、当時遊んだ人は、思い出の中の印象と比べて古さを強く感じやすく、評価が厳しくなりがちです。
Switch で遊ぶことにどれだけ価値を感じるか
据え置き機で快適に遊べる環境がある人にとっては、Switch 版の強みは携帯できる点だけです。逆に、ゲームは Switch だけという人や、寝る前や移動中に少しずつ遊びたい人には、他に代わりがない選択肢になります。Pocket Tactics も、ベッドで横になりながらルネサンスのフィレンツェを散策できるのはうれしいと書いていました。
アサシン クリード エツィオコレクションは買いか
価格は6,600円(税込)で、パッケージ版とダウンロード版が同じ日に発売されました。3本分の大作が入っていることを考えると、量に対しての値段は手ごろです。満足できるかどうかは、前の世代のゲームの手触りを受け入れられるかで決まると思います。
遊んでみてほしい人
- シリーズで最も人気の高い主人公の物語を、最初から最後まで体験したい人
- 歴史ある街並みをよじ登り、屋根伝いに走り回る探索が好きな人
- 据え置き機を持っておらず、Switch で大作を携帯して遊びたい人
慎重に考えたい人
- 最新のシリーズ作品のような、手応えのある戦闘や快適な操作を求める人
- 画質や処理の滑らかさに敏感で、カクつきが気になる人
- すでに他機種でエツィオ三部作を遊び終えている人
最初の『II』は、物語が本格的に動き出すまで少し時間がかかります。フィレンツェの屋根に初めて登り、街全体を見渡せたところで面白さを感じられたなら、そこから先の3作分の旅はきっと長く楽しめるはずです。