ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜 のキービジュアル

ライザのアトリエ2の評価・レビュー【口コミ・評判】前作との違いは?

2020年12月3日に発売された『ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜』は、前作『ライザのアトリエ』の3年後を描く続編です。アトリエシリーズで、前作の主人公がそのまま続投するのは本作が初めてで、成長したライザが王都で古代の遺跡の謎に挑みます。

口コミや評判では、「探索も調合も前作より快適になった」「遺跡を調べる冒険が楽しい」という声が目立ち、前作から続けて遊んだ人の満足度が特に高い作品です。その一方で、「物語が動き出すまでが長い」「同じ場所を行き来するのが面倒」という不満もあります。結論を先に書くと、前作が楽しめた人なら、ほぼすべての面で遊びやすくなった続編として満足しやすい一作です。Metacritic と Steam の評価、Switch 版のレビュー、開発者インタビューをもとに、詳しく見ていきましょう。

※2026年11月8日時点の情報です。

ライザのアトリエ2のメタスコアとユーザー評価

Metacritic の機種別の表示では、Nintendo Switch 版のメタスコアは80点(批評家レビュー17件)です。PlayStation 4 版が81点(29件)、PC 版が84点(9件)、PlayStation 5 版が78点(16件)で、どの機種でも80点前後にそろっています。前作より評価が上がり、機種による差も小さくなったのが特徴です。

Switch 版の内訳は今回のページでは確認できなかったため、PlayStation 4 版の数字を紹介すると、肯定的24件(83%)、賛否5件(17%)、否定的0件でした。ユーザースコアは同じく PlayStation 4 版のページで7.6点(78件。肯定的65%・賛否22%・否定的13%)です。

なお、コーエーテクモゲームスは2021年3月29日に、前作と本作の2作合計で世界累計出荷100万本を突破したと発表しています(ファミ通.com の記事より)。続編が出て、シリーズとしての人気がさらに広がったことが分かる数字です。

各メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されたレビューと、Switch 版を扱ったレビューから主なものを翻訳・要約します(2026年11月8日時点)。

Nintendo World Report 8点(10点満点・Switch版)

長年のファンを満足させ、新しいファンも呼び込めそうな出来だと評価しています。Switch 版の動作は安定していて、目立った問題は感じなかったとのこと。ほぼどこからでもどこへでも移動できるファストトラベルを大きな改善として挙げ、自動で材料を選ぶ調合の仕組みも「見事」と褒めています。短所は、英語音声がないこと、物語が動き出すまでに時間がかかること、雨の表現やピントの合っていない人物の見え方でした。

Digitally Downloaded 100点

細かな改良の積み重ねと、2作を通して描かれる主人公の成長を高く評価しています。

TheSixthAxis 90点

探索と戦闘は一級品で、物語も共感しやすいと評価。ただ、シリーズの最初の1本としては向いていないとも書いています。

DualShockers 90点

素晴らしい RPG で、シリーズを初めて遊ぶ人にも良い入り口になると評価しています。TheSixthAxis とは入門向きかどうかの見方が分かれているのが興味深いところです。

God is a Geek 85点

肩ひじ張らずに楽しめる RPG で、調合とレベル上げが互いを引っ張り合う流れに、つい引き込まれると評価しています。

COGconnected 84点

明るい主人公、スピード感のある戦闘、先が気になる物語がそろった、とても楽しい RPG だとしています。探索と調合の手触りも歓迎すべき変化だと書いていて、全体として前向きな評価です。

GamingBolt 80点

調合の繰り返しは単調に感じるものの、キャラクターの魅力、探索、生き生きとした世界がそれを上回るとまとめています。

Cubed3 60点

掲載レビューの中で最も低い点数です。景色や探索は良いものの、いくつもの仕組みがうまく噛み合っておらず、物語も散らかっていると指摘しています。

Steam版のレビュー

PC(Steam)版のストアページでは、全体の評価が「非常に好評」で、レビュー731件のうち90%が好評でした。前作の Steam のページ(86%が好評)と比べても、好評の割合は高めです。レビューの件数は前作より少ないものの、続編まで遊ぶのは前作を気に入った人が中心なので、評価が高めに出やすいという事情もあると思います。PC 版と Switch 版では画質や動作の条件が違うため、快適さの評価はそのまま当てはめず、遊びの中身の評価として参考にするのがよさそうです。

前作と同じく、Steam には DX 版のストアページが別にあります。元の版と DX 版でレビューが分かれている点は覚えておくと、数字を見比べるときに混乱しません。

ライザのアトリエ2で王都の街並みを見下ろすライザ
画像: gamecity.ne.jp(公式)

評価されている点

移動と探索の幅が広がった

電撃オンラインに掲載された開発者インタビュー(2020年12月3日公開)で、プロデューサーの細井順三さんは、本作ではよじ登る、泳ぐ、魔物に乗って移動するといったフィールドでの動きを加え、上下方向にも広がる探索にしたと話しています。前作では行けなかった場所に手が届くようになり、「歩き回るだけで楽しい」という口コミにつながっています。ファストトラベルが便利になった点も、海外レビューで繰り返し褒められていました。

遺跡の謎を解く冒険

本作の大きな柱が、各地に眠る古代の遺跡の探索です。遺跡の中で手がかりを集め、つなぎ合わせることで、かつてそこで何があったのかが少しずつ見えてきます。Shindig が「トゥームレイダーのような発掘の冒険」と表現したように、前作の島での夏休みとはまた違った、考古学ものの味わいがあるんですよね。

調合がさらに分かりやすく

レシピはスキルツリーの形で覚えていく仕組みになり、何を習得すれば何が作れるのかが見えやすくなりました。Nintendo World Report は調合の画面をシリーズでも最上位の使いやすさと評価していて、自動で材料を選んでくれる機能も好評です。インタビューでも、旅の途中で手に入る手がかりをもとにスキルやレシピが広がっていく仕組みが説明されていて、冒険と調合が結び付いているのが本作らしいところです。

3年後のキャラクターたち

インタビューによると、細井さんは前作を企画した段階から、同じ主人公で次の作品を作りたいと考えていたそうです。3年後を舞台にしたのは、登場人物が20歳前後という、進路や考え方が大きく変わる年ごろを描くためで、ライザ自身の成長はあえて控えめにしたと話しています。幼なじみや仲間たちが、それぞれの道を歩んだうえで再会する場面は、前作を遊んだ人ほど心に残る部分です。

ライザのアトリエ2の王都の広場で仲間や住人と話すライザ
画像: gamecity.ne.jp(公式)

批判されている点

物語が動き出すまでが長い

もっとも多い不満が、物語のテンポです。Nintendo World Report は、物語がまとまり始めるのは終盤に入ってからで、寄り道の依頼をこなしているうちに話の筋を見失いやすいと書いています。Cubed3 の「物語が散らかっている」という指摘も、同じ方向の不満だと思います。

行き来の多さと素材かごの容量

素材を入れるかごがいっぱいになるたびに、アトリエへ戻らなければならない点を不満に挙げるレビューがあります。Cultured Vultures も、引き返しや、退屈な依頼の多さを欠点として挙げていました。ファストトラベルがあるとはいえ、こまめな往復が苦手な人には気になるところです。

敵やボスの種類の少なさ

遺跡ごとの雰囲気は変化に富んでいる一方で、敵や中ボス、ボスの種類はかなり少ないという指摘があります。戦闘そのものはテンポよく楽しめるだけに、相手の顔ぶれが代わり映えしないのは惜しい部分です。

Switch版の見え方

Switch 版の動作は安定していると評価されていますが、雨の場面の表現や、遠くの人物がぼやけて見える点は Nintendo World Report も短所に挙げていました。屋外の夕方や雨の日は見づらいと感じる場面があるかもしれません。

前作と比べてどうか

前作と本作の両方を遊んだ人の口コミを見ると、「探索」「調合」「戦闘」のどれもが前作より遊びやすくなった、という評価が多数派です。Metacritic の点数が前作の PlayStation 4 版(75点)から本作の PlayStation 4 版(81点)へ上がっているのも、その流れに沿っています。

一方で、前作の魅力だった「狭い島の中で過ごす、ひと夏の空気感」が好きだった人には、舞台が王都と遺跡に広がったことで、雰囲気が少し変わったと感じる人もいます。続編としての進化を取るか、前作の素朴さを取るかで、どちらが好きかは分かれそうです。とはいえ、前作の島や登場人物も物語に関わってくるので、まったく別の作品になったわけではありません。

購入前に知っておきたいこと

前作を遊んでから?

本作だけでも遊べますが、幼なじみとの関係や、3年ぶりの再会の重みは、前作を遊んでいるかどうかで大きく変わります。メディアの間でも入門向きかどうかの意見が分かれていましたが、物語をしっかり味わいたいなら、前作から順に遊ぶのがおすすめです。

DX版という選択肢

2025年11月13日に、追加要素を収録した『ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜 DX』が、PlayStation 5、PlayStation 4、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2、PC(Steam)で発売されています。AUTOMATON の記事によると、元の版では一緒に戦えなかったアンペルとリラが操作できるようになり、2人が異界の門を探す旅のシナリオや、洞窟と遺跡のマップが加わっています。フィールドでフィーがライザの冒険を手助けする要素も追加されました。通常版の価格は税込6,380円です。

元の版の価格

公式サイトでは、元の版の通常版の希望小売価格は8,580円(税込)と案内されています。これから買うなら、追加要素があり価格も抑えられた DX 版のほうが選びやすいと思います。

よくある質問

フィーとは?

フィーは、ライザが出会う不思議な生き物で、本作の物語の中心にいる存在です。遺跡の謎とも深く関わっていて、インタビューでは、フィーを通してライザの母親のような一面を描きたかったと語られています。

Switchの携帯モードでも遊びやすい?

Switch 版の動作は安定しているという評価が多く、携帯モードで素材集めや調合を少しずつ進めるのに向いています。ただ、先に書いたように、天気や時間帯によっては画面が見づらい場面があります。

ライザのアトリエ2は買いか

前作でライザたちのことが好きになった人には、迷わず手に取ってほしい続編です。探索と調合の快適さは前作から確実に上がっていて、遺跡の謎を追う新しい冒険も用意されています。物語の立ち上がりの遅さだけは、寄り道を楽しむつもりで構えておくとよいと思います。

おすすめできる人

  • 前作を遊び、3年後のライザや仲間たちに会いたい人
  • 遺跡を調べて謎を解いていく、探索型の冒険が好きな人
  • 調合で道具を作り込み、少しずつ強くなっていく遊びが好きな人

おすすめしにくい人

  • 序盤から物語がどんどん進む展開を求める人
  • 拠点と現地の行き来や、素材集めのくり返しが苦手な人
  • 前作を遊ばずに、物語の細かい背景まで味わいたい人