進撃の巨人2 のキービジュアル

進撃の巨人2の評価・レビュー【口コミ・評判】立体機動は爽快?

『進撃の巨人2』は、2018年3月15日にコーエーテクモゲームスから発売されたアクションゲームです。アニメ『進撃の巨人』Season 2 までの物語を、プレイヤー自身が作った調査兵団の一員の目線で追体験する作りで、Nintendo Switch のほか PlayStation 4、PlayStation Vita、PC(Steam)で発売されました。立体機動装置で空中を飛び回り、巨人のうなじを切り裂く爽快なアクションが持ち味です。

進撃の巨人2の口コミ・評判をまとめると、「立体機動が慣れると気持ちいい」「原作の世界に入り込める」という好意的な声が多い一方、「同じことのくり返しで後半は飽きる」「Switch 版はカメラや動作が気になる」という指摘もあります。言い換えると、原作のファンが巨人を狩る手触りを楽しむにはうってつけだが、アクションゲームとしての変化の少なさは覚悟が要る作品です。

※2026年11月8日時点の情報です。

進撃の巨人2のメタスコアとユーザー評価

Metacritic の機種別の表示では、Nintendo Switch 版のメタスコアは72点(批評家レビュー14件)でした。PlayStation 4 版は75点(50件)、Xbox One 版は74点(10件)、PC 版は78点(6件)です。Switch 版は他機種より少し低いものの、大きな差はありません。

PlayStation 4 版の内訳は、肯定的32件(64%)、賛否17件(34%)、否定的1件(2%)でした。ユーザースコアは同じページで7.4点(145件)、内訳は肯定的64%・賛否21%・否定的15%です。批評家、ユーザーともに「おおむね好評だが、賛否もそれなりにある」という評価になっています。

各メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載された Switch 版のレビュー14件から、主なものを翻訳・要約します(2026年11月8日時点)。

Universo Nintendo 90点

Switch 版の中で最も高い点数で、Switch にとって素晴らしいゲームだと短く言い切っています。

SpazioGames 80点

Switch の性能の低さに足を引っ張られておらず、据え置きと携帯の両方で遊べる強みを生かしていると評価しています。

Press Start Australia 80点

原作の過酷な世界に深く飛び込める作品で、Switch でも存分に楽しめると評価。気になる技術的な不具合はあるものの、シリーズを遊んできた人にも初めての人にも十分な内容だとしています。

Vooks 80点

アニメを楽しんでいたからこそ、より深く味わえたと書いています。物語は原作に沿っているものの、出来事に意味を与えている政治的な駆け引きが省かれているため、原作を知らない人には勧めにくいと指摘しています。

GameSpace 80点

序盤のゆっくりした展開や、Switch での不安定な動作はあるものの、とても個性的なアクションで、操作も戦闘も素晴らしいと評価。数多いアニメのゲーム化作品の一つとして見過ごすのはもったいない、と勧めています。

Cubed3 80点

操作がアクションにぴったり合っていて、巨人を倒すのも空を飛び回るだけでも楽しいと評価。より良い装備や特別なスキルを求める楽しさもある一方、すべてをやり尽くしたい人には、かなりの作業が待っていると書いています。

Nintendojo 75点

欠点は多いものの、意外なほど引き込まれる作品だと評価。アニメの特徴的なアクションをうまくとらえ、ほかに無い仕組みやアイデアもある一方、くり返しの多さと見せ方の弱さから、シリーズのファン全員には勧めにくいとしています。

Nintendo Life 70点

前作を遊んだ人は Season 1 の物語をもう一度なぞることになるものの、原作を別の形で描く出来は前作よりずっと良くなったと評価。カメラの問題や時々の処理落ちを除けば、Switch でも指折りのアクションアドベンチャーで、モンスターハンターに近い遊びを任天堂の機種で味わえる作品だとしています。

IGN 70点

2016年の前作の素材を多く使い回しているため、新しい Season 2 の内容にたどり着く前に、退屈な寄り道や会話の選択が続く焼き直しのストーリーを進めなければならないと指摘しています。

God is a Geek 60点

Switch への移植の努力は認めつつ、動かすための妥協が多すぎると評価。立体機動で飛び回る場面で HD 振動をもっと生かせたはずなのに、その使い方は物足りないとも書いています。

Steam版のレビュー

PC(Steam)版のストアページでは、英語のユーザーレビュー3,737件のうち94%が好評で、評価は「非常に好評」でした。直近の評価も21件のうち90%が好評で、発売から何年たっても好評の割合がほとんど落ちていません。ストアでは、後述の「Final Battle」の内容をまとめたセットも販売されています。

国内では、Amazon.co.jp の Switch 版パッケージのページで5つ星のうち3.8(205件)でした。レビューの要約では、楽しさに触れた22人のうち20人が肯定的で、一人称視点のムービーの没入感や、原作に沿ったストーリーが好評です。一方、操作性や難易度については意見が分かれていると紹介されています。

進撃の巨人2で、立体機動装置を使って巨人に斬りかかる兵士
画像: gamecity.ne.jp(公式)

評価されている点

慣れるほど気持ちいい立体機動

国内の口コミで最も多いのが、「立体機動は最初は難しいが、慣れると爽快」という声です。最初は狙いを定めるだけでもあたふたするものの、慣れてくると狙った部位を的確に切り落とせるようになり、その上達の手応えが楽しさにつながっています。GameSpace が操作と戦闘を高く評価しているのも、この手触りの部分です。

巨人の怖さを損なわない作り

4Gamer に掲載されたインタビュー(2017年9月23日公開)で、ディレクターの鈴木英生さんは、原作者の諫山創さんから巨人を「モンスターにならないように」と言われ、その方針を守っていると話しています。巨人の動きは人間の延長にあるものを基本にし、不気味さを損なう突拍子もない動きは避けたそうです。前作では見つけると突っ込んでくるだけだった巨人が、今作では進行方向の建物に登るなど地形に応じて動くようになり、手ごわさと気味の悪さが増しています。

自分の分身として原作の世界に入れる

本作の主人公は、プレイヤーが見た目を作る調査兵団の新兵です。プロデューサーの鯉沼久史さんは、アニメやマンガで描かれた巨人の駆逐の場面を、プレイヤー自身が再現できることを目指したと語っています。エレンやミカサたちの戦いを横で見届け、時には一緒に戦う体験は、原作のファンにとって何よりの魅力です。インタビューでは、原作で描かれなかった表情や会話、オリジナルの物語も含め、諫山さんと講談社の編集者が監修しているとも説明されていました。

キャラクターとの交流と、増えた操作キャラクター

前作のキャンプでの会話は物語を進めるためのものでしたが、本作ではさまざまな場面で仲間と交流できるようになりました。公式サイトによると、操作できるキャラクターも前作の10人から30人以上に増えています。お気に入りのキャラクターで巨人と戦えるのは、原作ファンにとってうれしいポイントだと思います。

進撃の巨人2で、建物の陰から現れた巨人に兵士が立ち向かう場面
画像: gamecity.ne.jp(公式)

批判されている点

くり返しで単調になりやすい

海外レビューで最も多いのが、戦いの流れが単調になりやすいという指摘です。Nintendo World Report と Pocket Gamer は、どちらも同じことのくり返しに陥りやすい点を短所に挙げ、Nintendo Life も AI の仲間と遊ぶと単調になりがちだと書いています。国内の口コミにも「ひたすら巨人を倒すだけなので、後半は飽きるかもしれない」という声がありました。

前作と重なる物語

IGN が指摘したように、本作は Season 1 の物語から始まるため、前作を遊んだ人は同じ展開をもう一度たどることになります。新しい内容に入るまでに時間がかかる点は、前作のプレイヤーほど気になりやすい部分です。

Switch版のカメラと動作

Switch 版については、カメラの扱いにくさや処理落ちを挙げるレビューが目立ちます。God is a Geek が「妥協が多すぎる」と厳しく見る一方で、SpazioGames は「性能の低さに足を引っ張られていない」と評価していて、見方は分かれています。高速で飛び回るアクションなので、動作のなめらかさを重視する人は、少し割り引いて考えておいたほうがよいと思います。

装備を整える手間

Switch Player は、巨人を追いかけて戦う場面は素晴らしいのに、武器の購入や強化の手間がその流れを途切れさせると指摘しています。追い詰められた緊張感を味わいたい人には、装備集めの作業が少し邪魔に感じられるようです。

なぜ評価が分かれるのか

評価を分けている最大の要因は、原作への思い入れの差だと思います。Vooks が書いたように、原作を知っている人は場面ごとの意味が分かるので、巨人との戦いの一つひとつに重みを感じられます。一方、原作を知らない人にとっては、物語の背景が省略されたまま、似た戦いが続くように見えやすいんですよね。

もう一つは、操作に慣れるまでの壁です。立体機動は慣れれば爽快ですが、最初の数時間で思うように動けず、そこで手放してしまう人もいます。Steam の評価が批評家の点数より大きく上回っているのは、操作を身につけるまで遊び込んだ人ほど満足度が高い作品だから、と考えると納得がいきます。

Final Battle版との違い

2019年7月4日には、アニメの Season 3 の物語を加えた『進撃の巨人2 -Final Battle-』が発売されています。ファミ通の記事によると、Season 3 では敵側の視点で物語を追う場面もあるほか、オリジナルの兵団を率いて巨人から領土を取り戻す「壁外奪還モード」が新たに加わりました。仲間を集めて兵団を大きくしていく遊びで、本編とは違う楽しみ方ができます。同じ時期に元の版にも無料アップデートが配信され、操作アシスト機能の追加や、Final Battle を持つプレイヤーとの対戦ができるようになるオンラインの変更が行われたそうです。

すでに『進撃の巨人2』を持っている人向けには、追加分をまとめた「アップグレードパック」(ニンテンドーeショップで税込5,280円)も用意されています。元の版の Switch パッケージ版の価格は、公式サイトで税込8,580円と案内されていました。これから遊ぶなら、物語がより先まで描かれる Final Battle 版を選ぶのが自然だと思います。

進撃の巨人2は買いか

『進撃の巨人』の世界に自分の分身として入り込み、立体機動で巨人を狩る体験をしたい人には、今遊んでも十分に楽しめる一本です。一方で、アクションゲームとして多彩な展開を求める人や、原作を知らない人には、くり返しの多さが気になりやすい作品でもあります。買うなら、物語の範囲が広い Final Battle 版を選ぶのがおすすめです。

満足しやすい人

  • アニメやマンガの『進撃の巨人』が好きで、調査兵団の一員になってみたい人
  • 難しい操作を練習して、上達していく過程を楽しめる人
  • お気に入りのキャラクターで巨人と戦いたい人

期待とずれるかもしれない人

  • 原作を知らず、ゲーム単体で物語を理解したい人
  • 同じ流れの戦闘がくり返されると、すぐに飽きてしまう人
  • 前作を遊んでいて、Season 1 の物語をもう一度なぞるのが苦痛な人