
蒼き雷霆 ガンヴォルト 鎖環の評価・口コミ【評判とレビュー】
『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 鎖環(ギブス)』は、2022年7月28日にインティ・クリエイツから Nintendo Switch で発売された2Dアクションです。ガンヴォルトシリーズのナンバリング3作目にあたり、新しい主人公「きりん」と、シリーズの顔であるガンヴォルトを切り替えながら進めます。ガンヴォルト 鎖環の評価を調べてみると、「シリーズでいちばん遊んでいて気持ちいい」という声が多い一方で、「ガンヴォルトが主役ではなくなった」ことには複雑な思いを抱くファンもいるんですよね。
結論から書くと、Switch版のメタスコアは80点で、きりんのスピード感のあるアクションと、敵を次々つないでスコアを稼ぐ爽快感が高く評価されています。その一方で、ストーリーの運び方や、イマージュパルスを集める「ガチャ」のような仕組みには不満も出ています。この記事では、Metacritic、Steam、Amazon.co.jp のレビュー、電撃オンラインに掲載された開発者インタビューをもとに、口コミと評判を整理しました。
※2026年11月9日時点の情報です。点数や件数は、記載したページをこの日に開いて確認したものです。
ガンヴォルト 鎖環のメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch版(海外名『Azure Striker Gunvolt 3』)のページでは、メタスコアは80点で「Generally Favorable(おおむね好評)」でした。批評家レビューは15件で、内訳は肯定的12件(80%)、賛否3件(20%)、否定的0件です。ページに表示されたレビュー10件のうち7件が85点以上で、シリーズの中でも高めの評価です。
ユーザースコアは7.9点で「おおむね好評」でした。評価は17件で、肯定的13件(76%)、賛否1件(6%)、否定的3件(18%)という内訳です。件数は少ないものの、『ロックマンX』と比べてもいい出来だ、シリーズの最高到達点だ、という熱のこもった声が見られました。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載された Switch版のレビューから、要点を訳して紹介します(点数は Metacritic 上の表記です)。
Hey Poor Player 90点
ストーリー、アート、サウンド、戦闘のすべてを評価し、2Dアクションのファンなら持っておくべき1本だとしています。
Checkpoint Gaming 90点
シリーズの土台の上に新しい仕組みを積み上げていて、3部作を締めくくるのにふさわしい作品だと評価しました。
KeenGamer 90点
新しい方向性と、きりんの操作感を高く評価しています。ただし、ストーリーは弱くなったと感じたそうです。
Atomix 88点
新しいアイデアと昔ながらの要素を組み合わせた、シリーズで最高の作品だとしています。
Destructoid 85点
過去作とよく似た部分は多いものの、そこから外れて変えた部分がうまく働いていると書いています。
Nintendo Force Magazine 85点
よく作り込まれた作品だとしつつ、ガンヴォルトの出番が減ったことはファンの間で意見が分かれたと指摘しています。
Nintendo Life 80点
ゲームプレイと何度も遊びたくなる作りを評価する一方、イマージュパルスのガチャの仕組みと、ストーリーのテンポの悪さを批判しています。
NintendoWorldReport 80点
速いゲームプレイと見た目を理由にファンには勧めるとしながら、内容の量と手応えはやや控えめだと書いています。
点数は80〜90点に集まっていて、アクションの出来を否定するレビューはありませんでした。減点の理由は、ストーリーとガンヴォルトの扱い、ボリュームにほぼ限られています。

Steam版(PC)のレビューは「非常に好評」
PC版は、Steam で2022年10月13日に発売されています。ストアページのレビューは「非常に好評」で、443件のうち88%が好評でした。価格は3,980円です。件数は多くありませんが、9割近い好評率は、遊んだ人の満足度の高さを表していると思います。
公式サイトのお知らせによると、本作は Switch版が先に出て、そのあと Steam版、2022年12月15日に PS4・PS5版が続きました。インタビュー後編で稲船さんは、これからはマルチプラットフォームでの展開も視野に入れ、新しいユーザー層を取りにいく段階に来ていると話していて、その言葉どおりの展開になっています。Switch版はシリーズの最初の舞台であり、携帯モードで短いステージを繰り返し遊べる点でも相性の良い機種だと思います。
日本での口コミ・評判
Amazon.co.jp の Switch版パッケージ(通常版)の商品ページでは、評価は5つ星のうち4.1(145件)でした。シリーズを追いかけてきたファンを中心に、安定して高い評価を受けています。
Metacritic のユーザーレビューでは、ボスの攻撃パターンを覚えてよけるのが楽しい、足場を使った仕掛けも面白い、声の演技が予算の規模を考えるととても良い、といった点が好評でした。反対に否定的なレビューでは、物語が暗く、悲しい結末やほろ苦い結末が多いこと、前作から引き継いだ話の筋がうまく回収されていないことが不満として挙がっていました。
開発者インタビューで語られた狙い
電撃オンラインは発売前の2022年4月30日と5月7日に、エグゼクティブプロデューサーの稲船敬二さん、プロデューサーの會津卓也さん、ディレクターの津田祥寿さんへのインタビューを前後編で掲載しています。
前編で津田さんは、女性の主人公にしたのは男性キャラクターが多い偏りを避けたかったことと、戦巫女を出したかったことが理由だと話しています。アクション監修の稲船さんは、初期のきりんは護符を当ててから斬るかを考える流れで、操作がつながらず気持ちよさに欠けていたと振り返っています。そこで「斬らなくてもいい」形に変え、護符に敵を誘導させて1回の操作で移動できるようにしたことで、爽快感と操作の簡単さが増したそうです。
後編で會津さんは、ガンヴォルトシリーズは世界観やキャラクターを楽しんでもらい、アクションが苦手な人にも遊んでほしいタイトルだと説明していました。津田さんも、キャラクターや世界観に惹かれた人をアクションにつなぎとめることを大切にしていると話しています。メディアがきりんの操作感を口をそろえて評価しているのは、この作り直しがうまくいった結果だと感じます。
評価されている点
きりんの爽快なアクション
任天堂のソフト情報によると、きりんは護符で狙った敵に斬りかかるスラッシュアクションで戦い、ガンヴォルトはショットと雷撃で戦います。空中を連続で移動しながら敵を倒していく動きはとても速く、敵を倒すたびに次の敵へ飛び移る流れが気持ちいい、という評価が多いです。狙う敵の選び方ひとつでルートが変わるので、同じステージでも上達するほど動きが洗練されていくのが分かります。
スコアを稼ぐ楽しさとやり込み
うまく戦い続けるとたまる「クードス」を稼ぐと、歌姫のモルフォの歌が流れて戦いを盛り上げてくれます。ステージごとにランクがつくので、高いランクを目指して何度も挑戦したくなる作りです。発売後には無料アップデートで、トライアルモード、追加ボス、アフターエピソード、オンラインランキングなどが順番に追加されたと公式サイトで案内されていて、やり込みの幅も広がりました。
フルボイスの会話と音楽
アクションの最中も登場人物の会話がフルボイスで進む「ライブノベル」は、シリーズの大きな特徴です。きりん役は篠原侑さん、ガンヴォルト役は石川界人さん、モルフォ役は櫻川めぐさんが演じ、新曲7曲に加えて過去作の曲も入っています。キャラクターの魅力を重視するという開発陣の考え方が、そのまま形になっている部分だと思います。
150種類以上のイマージュパルス
ガンヴォルトがこれまでに出会った仲間やライバルが「イマージュパルス」として現れ、攻撃の手助けや能力の追加をしてくれます。その数は150種類以上で、組み合わせによって攻略の仕方が変わるのも楽しいところです。

批判されている点
ガンヴォルトの出番が減った
本作の主役はあくまできりんで、ガンヴォルトは一定時間だけ使える強化のような扱いになっています。否定的なユーザーレビューには、シリーズの主人公が時間制限つきのパワーアップのように扱われていることへの不満がはっきり書かれていました。前作までガンヴォルトを操作してきたファンほど、この変化に戸惑いやすいと思います。
イマージュパルスの集め方
イマージュパルスは、ガチャのようにランダムで手に入る仕組みになっています。欲しい効果を狙って集めにくく、Nintendo Life はこの点を減点の理由に挙げていました。150種類以上ある分、集めきるには時間がかかります。
ストーリーの運びと暗さ
アクションの評価が高い一方、物語のテンポには不満も出ています。ライブノベルで会話が多い分、話の進み方が遅く感じる人や、暗い展開に気持ちが沈んでしまう人もいるようです。
本編のボリュームと手応え
本編だけなら、慣れた人には少し物足りない長さと難しさだという意見もあります。アップデートで遊べる内容は増えましたが、高難度の挑戦は追加モードやスコアのやり込みで味わう作りだと考えておくとよさそうです。
評価が分かれるのは「ガンヴォルトへの思い入れ」
アクションゲームとしての完成度は、メディアもユーザーもほぼ一致して高く評価しています。きりんの動きの気持ちよさは、シリーズを知らない人でも最初のステージからすぐに感じられるはずです。
評価を分けているのは、ガンヴォルトという主人公への思い入れの強さです。新しい主人公を素直に受け入れられる人には、シリーズの集大成と呼べる1本になります。反対に、ガンヴォルトの物語の続きを期待していた人には、主役交代と物語の暗さが引っかかりやすいと思います。
ガンヴォルト 鎖環は買いか
任天堂のソフト情報では、パッケージ版の希望小売価格は5,280円(税込)、ダウンロード版は3,980円(税込)で、CERO は B(12才以上対象)、プレイ人数は1人です。2026年11月9日時点では、ダウンロード版がセール中で1,393円(11月17日まで)になっていました。インタビューで紹介されていた限定版には、フルカラーの設定資料集、2枚組のサウンドトラックCD、アクリルキーホルダーが付いています。
鎖環を楽しめそうな人
- テンポよく敵を倒し続ける、スピード感のある2Dアクションが好きな人
- ステージのランクやスコアを上げるやり込みが好きな人
- キャラクターの会話や歌を楽しみながら進めたい人
購入を慎重に考えたほうがいい人
- ガンヴォルトを主人公として操作したい、前作までのファン
- 明るく爽やかな物語を求めている人
- ランダムで手に入るアイテム集めが苦手な人
ガンヴォルト 鎖環は、シリーズの持ち味だった爽快感を、新しい主人公でさらに磨き上げた作品です。主役交代に抵抗がなければ、2Dアクションの好きな人にとって満足度の高い1本になると思います。