
ボーダーランズ3 Switch版の評価・レビュー【口コミ・評判】
『ボーダーランズ3 アルティメット・エディション』は、テイクツー・インタラクティブ・ジャパンが発売した Nintendo Switch 用の FPS です。ダウンロード版が2023年10月6日、パッケージ版が12月14日に発売されました。2019年に他機種で出た『ボーダーランズ3』の本編に、6つの追加コンテンツをすべて加えた「全部入り」の版で、それを Switch に詰め込んだこと自体が話題になったんですよね。
口コミや海外レビューを見ると、移植の出来は予想以上に良く、ボリュームは文句なし、ただし協力プレイの機能が削られているという評価が中心です。携帯機で大作のハクスラ系シューターを遊べる点は好評な一方、画面分割の協力プレイがないこと、画質や読み込みの面では他機種に劣ることが不満点として挙がっています。この記事では、Metacritic、海外メディアのレビュー、PC 版の Steam レビュー、公式サイトの情報から評価をまとめました。
※2026年11月8日時点の情報です。
ボーダーランズ3 Switch版のメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch 版のメタスコアは77点で、批評家レビューは6件でした。内訳は肯定的4件、賛否両論2件、否定的0件です。件数は少ないものの、70点を下回ったレビューはひとつもありません。
一方、Switch 版のユーザースコアは10点満点の6.8点(115件)で、肯定的54件、賛否43件、否定的18件と、メディアより厳しめの評価になっています。「賛否両論」の割合が4割近くと高く、遊べることは認めつつも、性能や機能面に引っかかりを感じた人が多いことがうかがえます。
海外メディアのレビュー・評価
Switch 版のページに掲載されている6件のレビューを、すべて要約して紹介します。
Gaming Age 83点
かなりの偉業と言える移植だと評価。ほんの数か月前に、もっと評価の高い前世代の大作がさらに良い形で Switch に移植されていたせいで少し霞んでしまったものの、銃と血しぶきにあふれた大型のオープンワールド系シューターを Switch で遊びたいなら、これで決まりだとしています。
Nintendo Life 80点
Switch でうまく動くのかと疑う声は多かったが、本編のほぼすべてを携帯機に収めた、よくできた移植だと報告しています。奥深い戦利品の仕組み、安定した動作、ふざけた作風、小気味よい撃ち心地、膨大な中身がそろっていて、勧めやすい1本だという評価でした。
Hey Poor Player 80点
他機種ほどの性能がない Switch で、大きな性能の落ち込みなしにこれだけの中身をまとめたことを高く評価。ただし、マルチプレイの選択肢の不足、映像のわずかな劣化、ステージ間の読み込みの長さは他機種と比べた弱点だとしています。
GameCritics 80点
戦利品を集めて撃つジャンルを生み出したスタジオらしい作品で、激しい戦闘と大量の銃を求める人なら楽しめると評価。前作『ボーダーランズ2』ほどの引力はないが、歴代屈指の名作に次ぐ2番手なら十分に良い位置だ、という書き方です。
Impulsegamer 70点
堅実な移植で、見た目と性能で劣る部分を、それ以外のほぼすべてで補っていると評価しています。
Universo Nintendo 70点
ぼやけたグラフィックと安定しないフレームレートはあるものの、Switch でも楽しい体験だとしています。ただ、画面分割モードの削除と、オンラインのマルチプレイが2人までに限られている点は残念だと書いていました。
6件すべてが「よく移植できている」点は認めていて、点数の差は、削られた協力プレイ機能をどれだけ重く見るかで生まれています。
Steam のユーザーレビュー(PC版)
Switch 版そのものの数値ではありませんが、ゲームの中身を知る参考として、PC 版『ボーダーランズ3』の Steam のレビューも見ておきます。日本語のユーザーレビューは418件中74%が好評の「やや好評」でした。直近30日間のレビューは全言語で303件中84%が好評の「非常に好評」と、発売から年数がたった今も新しく遊び始める人が多く、評価も上向いています。
評価されている点

本編と6つのDLCがすべて入った大ボリューム
4Gamer の発表記事によると、Switch 版には本編に加えて「モクシィのハンサム・ジャックポット乗っ取り大作戦」「愛と銃と触手をぶっ放せ!: ウェインライトとハマーロックの結婚式」「荒野のヴォルト・ハンター」「サイコ・クリーグのカオスな脳内で大暴れ!」「デザイナーズ・カットでヒャッハーだ!」「ディレクターズ・カットでヒャッハーだ!」の6つの追加コンテンツと、30種類以上のカスタマイズアイテムが入っています。Nintendo Life は、全体で100時間をゆうに超える遊びがあると書いていました。100GB を超える中身を約23.5GB に収めたことも、移植の技術面で驚かれた点です。
10億丁を超える銃を集める楽しさ
公式サイトでは、入手できる銃は10億丁以上とうたわれています。自走式の弾丸シールド付きの武器、巨大な鋸刃を撃ち出すランチャー、敵を罵倒しながら追いかける脚付きの銃など、性能も見た目もばらばらな武器が次々に手に入ります。敵を倒して拾った銃を試し、より強い1丁を探す循環が本作の中心で、Nintendo Life が挙げた「奥深い戦利品の仕組み」もここにあたります。
カルト教団と戦う、銀河をまたいだ物語
公式サイトによると、本作の敵はカリプソ・ツインズと呼ばれる双子、トロイとタイリーンです。新興メディアのカルト教団を率いる2人は、自分たちを神だと信じ込ませた荒くれ者の信者「チルドレン・オブ・ヴォルト」を使って、ヴォルトの力を手に入れようとしています。冒険はシリーズおなじみの砂漠の惑星パンドラから始まり、湿地、未来都市、美しい修道院と、星をまたいで舞台が移っていきます。惑星ごとに景色も敵の顔ぶれもがらりと変わるので、長い冒険でも見た目に飽きにくい作りです。
4人の個性的なヴォルト・ハンター
プレイヤーは4人のヴォルト・ハンターから1人を選び、それぞれのスキル・ツリーで能力を育てていきます。たとえばセイレーンのアマーラは、地面をたたいて周りの敵を浮かせたり、巨大な拳で敵をつかんだりするアクション・スキルを持っています。同じ銃でもキャラクターと育て方で戦い方が変わるので、2人目、3人目と遊び直す人も多い作品です。
悪ノリ全開のユーモア
公式サイトの紹介文が「ヒャッハーを巻き起こせ!」で始まるように、本作は全編にわたってふざけた会話と過激な演出が続きます。Nintendo Life も評価点のひとつに、まじめになりすぎない間の抜けた作風を挙げていました。追加コンテンツの名前を見ても分かるとおり、結婚式に触手の怪物が出てきたり、仲間の頭の中に入り込んだりと、本筋から外れた話ほど悪ノリが加速します。この空気が好きな人には、物語を読むこと自体が楽しみになると思います。
携帯モードでも遊べる安定した動作
Nintendo Life の検証では、フレームレートは固定されておらず、ほとんどの場面で毎秒40〜50フレーム前後、最も重い場面でも30フレーム程度までの落ち込みだったそうです。テクスチャの質や背景の細かさは他機種より下がるものの、Switch の画面ではきれいに見えると書かれていました。寝転がりながら、あるいは移動中に大作シューターを遊べる点は、Switch 版ならではの強みです。
批判されている点

画面分割の協力プレイがない
最も大きな不満は、マルチプレイの縮小です。Nintendo Life によると、Switch 版には画面分割の協力プレイが入っておらず、一緒に遊ぶにはそれぞれが Switch 本体とソフトを用意する必要があります。同じ世界で遊べるのは2人までで、4人での協力プレイはできません。シリーズは仲間と4人で戦利品を奪い合う楽しさでも知られているので、そこを期待していた人ほど落胆が大きくなっています。
画質の劣化と読み込みの長さ
Universo Nintendo はぼやけた映像を、Hey Poor Player はステージ間の読み込みの長さを指摘していました。動作そのものは安定しているものの、他機種版と見比べると、遠くの景色の粗さや待ち時間の長さが目につきます。映像の美しさを重視するなら、他機種版の方が満足度は高いはずです。
Switch版の位置づけと、ほかのエディション
公式サイトでは、本作のジャンルを「一人称視点協力ルーターシューター」と紹介しています。元になった『ボーダーランズ3』は2019年9月13日に他機種で発売され、それから4年あまりたって Switch に登場しました。他機種では、シリーズ6作をまとめた『ボーダーランズ オムニバス:パンドラの箱』も発売されていて、その中にも『ボーダーランズ3』のアルティメット・エディションが収録されています。公式サイトのニュースによると、このオムニバスも後に Switch に登場しています。
Switch で本作を遊ぶ方法は、アルティメット・エディションのダウンロード版かパッケージ版、またはオムニバスの3通りです。シリーズの過去作もまとめて遊びたい人はオムニバス、『3』だけを遊びたい人や手元にソフトを置きたい人はアルティメット・エディションのパッケージ版、と選ぶと分かりやすいと思います。
評価が分かれる理由
ひとりで遊ぶか、仲間と遊ぶか
ひとりで物語と戦利品集めを楽しむ人にとって、Switch 版は中身がほぼそのまま入った十分な移植です。一方、友人と同じ画面で協力プレイを楽しみたい人や、4人で集まって遊びたい人にとっては、削られた機能が致命的になります。Metacritic のユーザー評価で「賛否両論」が多いのは、この遊び方の違いがそのまま表れているからだと思います。
シリーズ作品として見るか、移植作品として見るか
GameCritics のように、シリーズの中での位置づけを重視する人は、前作『2』と比べて少し評価を下げる傾向があります。反対に、Nintendo Life や Gaming Age のように、Switch でこれだけの大作が動くこと自体を評価する人は、点数を高めに付けています。何と比べるかで、同じ作品の印象が変わるわけです。
ボーダーランズ3 アルティメット・エディションは買いか
ダウンロード版の価格は6,600円(税込)です。本編と追加コンテンツをすべて合わせた量を考えると、値段に対して遊べる時間はとても長い部類に入ります。
Switch版が合いそうな人
- ひとりでじっくり物語を進め、強い武器を探し続けるのが好きな人
- ゲームは Switch が中心で、携帯モードで大作 FPS を遊びたい人
- ブラックなジョークとド派手な撃ち合いが好きな人
他機種版も検討したい人
- 家族や友人と1台の画面を分けて協力プレイをしたい人
- 3〜4人の仲間と一緒に戦うことを楽しみにしている人
- 高画質や短い読み込み時間を重視する人
遊び方さえ合えば、Switch 版でも本作の面白さはしっかり味わえます。まずはひとりでパンドラの荒野に降り立ち、拾った銃を片っ端から試してみてください。思いがけない性能の1丁に出会ったときの高揚感が楽しめるなら、長い旅にも最後まで付き合えるはずです。