
ブレイブリーデフォルトIIの評価・レビュー【口コミ・評判】
『ブレイブリーデフォルトII』は、2021年2月26日に Nintendo Switch で発売されたターン制RPGです。3DSで人気を集めた「ブレイブリー」シリーズの完全新作で、キャラクターも世界も新しくなりました。同年9月3日には PC(Steam)版も発売されています。
ブレイブリーデフォルト2の評判をひと言でまとめると、ジョブとバトルの作り込みは高く評価されている一方、物語と難易度のバランスで好みがはっきり分かれる作品なんですよね。この記事では、Metacritic、Steam、Amazon のレビュー、ファミ通・電撃オンラインの記事をもとに、どこが好評でどこに不満が出ているのかを整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Switch 版を中心に、PC 版の評価も参考として紹介します。
ブレイブリーデフォルトIIのメタスコアとユーザースコア
Metacritic の Switch 版ページでは、メタスコアは76点で「Generally Favorable(おおむね好評)」でした。批評家レビューは111件で、内訳は肯定的80件(72%)、賛否29件(26%)、否定的2件(2%)です。肯定が7割を超えるものの、賛否の割合が4分の1を占めていて、手放しの絶賛ではない点が数字にも表れています。
ユーザースコアは7.7点で、370件の評価のうち肯定的262件(71%)、賛否60件(16%)、否定的48件(13%)でした。メディアとユーザーの評価はほぼ同じ水準ですが、ユーザー側は否定的な評価がやや多く、0点や2点をつけた厳しい声も目立ちます。なお PC 版のメタスコアは83点ですが、レビューは5件だけなので、比べる材料としては少なめです。
ユーザーレビューの本文を読むと、10点をつけた人は「ジョブとバトルがシリーズ最高」「100時間以上遊んでも飽きない」と、戦闘の中身を理由に挙げています。5点前後の人は「戦闘は面白いが物語が平凡」「ボスのたびにレベル上げを強いられる」と、良い点と悪い点を並べて書くことが多いんですよね。0点の評価には、前作から変わった点への不満を強い言葉で書いたものも含まれていて、シリーズへの思い入れが点数を大きく動かしていることが分かります。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載された Switch 版のレビューから、主なものを訳して要約しました(点数は Metacritic 上の表記です)。
GamesRadar+ 100点
JRPG がなぜ楽しいのかを体現した、お手本のような1本だと最大級の評価をしています。
RPG Fan 86点
美しく興味深い「昔ながらのRPG」と評価しつつ、細かな映像面・技術面の問題と結末の弱さが、本来の力を出し切れなかった理由だとしています。
Game Rant 80点
ターン制バトル、作り込まれたジョブシステム、印象に残る仲間たちという、クラシックなRPGの魅力をしっかり備えていると書いています。
PLAY! Zine 80点
単体の JRPG としては見事な出来としながら、初代『ブレイブリーデフォルト』には及ばないと比較しています。
GamingTrend 75点
序盤は好印象だったものの、後半は苦しくなったという評価です。ジョブの仕組みが冒険的な戦い方をためらわせること、結末に満足できなかったことを挙げています。
Screen Rant 70点
ジョブも物語も面白くなっていくが、そこにたどり着くまでの序盤がつらい、という書き方です。
Telegraph 40点
JRPG のお約束は手堅くこなしているが、創造性と中身に欠け、型どおりすぎると厳しく評価しています。

Steam版(PC)と国内の評価
PC 版は Steam で7,480円です。ストアページの表示では、1,753件のレビューのうち80%が好評で「非常に好評」でした。直近30日のレビューは13件で好評率76%と件数は少ないものの、発売から5年たっても大きく崩れていません。好評率の高さだけを見れば、PC 版の利用者の満足度は Metacritic の Switch 版ユーザースコアより少し高めに出ている印象です。
国内では、Amazon.co.jp の Switch 版パッケージの商品ページで5つ星のうち3.9(1,790件の評価)でした。極端に低くはないものの、同じスクウェア・エニックスの HD-2D 作品と比べると控えめな数字です。
販売面では、スクウェア・エニックスが2021年12月22日に、Switch 版と Steam 版を合わせた世界累計の出荷・ダウンロード販売本数が100万本を突破したと発表しました(ファミ通の記事より)。シリーズの新作として、商業的には一定の成功を収めたと言えます。
ブレイブリーデフォルトIIはどんなゲームか
公式サイトの商品情報によると、開発はクレイテックワークス、シナリオは F.E.A.R.、音楽は Revo さんが担当しています。プレイ人数は1人、CERO は C です。公式サイトでは、主人公たちを「クリスタルに導かれし新たなる4人の光の戦士たち」と紹介していて、5つの国家からなる大陸が冒険の舞台です。クリスタルと光の戦士という、昔ながらのファンタジーRPGの骨組みをあえて正面から使っているのが、このシリーズらしいところなんですよね。戦闘はコマンド選択式のRPGをベースにしていて、操作そのものに難しい要素はありません。
遊びの柱は、強敵が持つ「アスタリスク」を手に入れることで使えるジョブが増えていく仕組みです。ジョブごとに覚えるアビリティを別のジョブに付け替えられるので、育てるほど編成の選択肢が広がります。前作までと同じく、行動の前借りと貯金を使い分けるバトルが中心にあり、シリーズの土台はそのまま受け継いでいます。
体験版の声を受けて製品版で直したこと
本作は発売前に先行体験版を配信し、ユーザーアンケートの結果をもとに手直しをしています。ファミ通の体験版レビュー(2021年1月15日)によると、主な変更点は次のとおりです。
- 味方の行動順ゲージと、敵の行動に注意を促すマークを表示
- 敵の弱点を増やし、アビリティの内容も見直し
- 序盤の難度を遊びやすく調整し、最初からサブジョブを設定
- メニューの文字を読みやすくし、バトル中の情報確認を詳しく
先行体験版では「ザコ敵でも全滅しかねない」という声が多かったと伝えられていて、難しさへの意見は発売前から強かったことが分かります。電撃オンラインのインタビュー(2021年12月28日)では、シリーズの生みの親である浅野智也さんが、発売後のユーザーの評価を見て安心したと振り返っていました。
評価されている点
組み合わせが楽しいジョブとアビリティ
ユーザーレビューで最も多くほめられているのが、ジョブの多さと組み合わせの自由度です。メインジョブとサブジョブのアビリティを掛け合わせて、敵の弱点や行動に合わせた編成を考える時間が楽しい、という声が並びます。『ファイナルファンタジーV』の精神的な後継作と表現するユーザーもいて、昔のジョブ制RPGが好きな人ほど評価が高い傾向です。
駆け引きのあるブレイブとデフォルト
行動を前借りして一気に攻める「ブレイブ」と、守りを固めて行動をためる「デフォルト」の駆け引きも好評です。行動回数をどう使うかで戦い方が大きく変わるため、ボス戦は毎回作戦を練る楽しさがあるとされています。ハードモードで遊ぶと手応えがちょうどいい、という声もありました。
Revoの音楽と、絵本のような背景
音楽は Revo さんが担当しています。ボス戦の曲を名指しでほめるユーザーが多く、音楽を理由に高い点をつける人も少なくありません。手描き風の町や背景の美しさ、日本語ボイスの演技を評価する声も見られます。
フィールドの見える敵とやり込み要素
フィールドでは敵の姿が見えていて、ぶつかると戦闘になる仕組みです。ランダムエンカウントが苦手な人には歓迎されました。クリア後に引き継いで遊べる要素や、ボスの手強さを含めて、遊び込むほど楽しめるという声もあります。

批判されている点
王道すぎる物語と、印象に残りにくい仲間たち
最も多い不満は物語です。クリスタルを巡る王道の筋書きが「ありきたり」と受け取られやすく、主人公たちに感情移入しにくかったという声が目立ちます。一方で、終盤の展開に驚いたというユーザーもいて、物語の評価は人によって大きく揺れています。
ボスの反撃と、急に上がる難しさ
特定の行動に反応して反撃してくるボスが多く、知らずに挑むと一気に崩されることがあります。「すべての戦闘がボス戦のよう」「レベルを上げても差が埋まらない」といった声があり、試行錯誤を楽しめるかどうかで印象が変わります。逆に、一部のアビリティが強すぎてバランスが崩れるという指摘もありました。
遊びやすさの機能と動作の重さ
前作にあったエンカウント率の調整がなくなったこと、ダンジョンのマップがないことを残念がる声があります。Switch 版ではロードの長さ、メニューのもたつき、処理落ちを挙げるユーザーもいました。3DS時代の遊びやすさを知っている人ほど、ここに不満を感じやすいようです。
なぜ評価が割れるのか
評価が割れる一番の理由は、本作の面白さが「バトルの研究」に強く寄っていることだと思います。ジョブの組み合わせを試し、ボスの癖を覚えて攻略法を見つける過程を楽しめる人には、これ以上ない作りです。反対に、物語を追いながら気持ちよく進みたい人には、ボスでの足止めが続く展開がストレスになります。
前作との比較も、点数を下げる方向に働いています。初代を高く評価していた人ほど「便利な機能が減った」「物語の仕掛けが弱い」と感じやすく、シリーズを初めて遊ぶ人のほうがむしろ素直に楽しめている印象です。
もう一つは、遊ぶ環境の違いです。Switch 版のユーザーレビューにはロードや処理落ちへの不満が一定数あり、バトルの面白さを認めながらも点数を下げている人がいます。同じ作品でも、PC 版の好評率が高めに出ているのは、こうした動作面の差も影響しているのかもしれません。
ブレイブリーデフォルトIIは今から買うべきか
任天堂のソフト情報では、Switch 版の価格は7,480円(税込)で、2026年11月8日時点でダウンロード版のセールは行われていませんでした。ジョブ制のターン制RPGを1本じっくり遊びたいなら、今からでも十分に楽しめる内容です。
シリーズの1作目が気になる人には、2025年6月5日に Nintendo Switch 2 向けに配信された『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー HD リマスター』(4,950円・税込)もあります。物語は本作と直接つながっていないので、どちらから始めても構いません。
こんな人なら満足しやすい
- ジョブとアビリティの組み合わせを考えるのが好きな人
- 強いボスに何度も挑んで、攻略法を見つけるのが楽しい人
- 昔ながらのファンタジーRPGの雰囲気と音楽を味わいたい人
合わない可能性がある人
- 物語の意外性やキャラクターの掘り下げを重視する人
- レベル上げや同じボスへの再挑戦が苦手な人
- 前作の便利な機能に慣れていて、遊びやすさを重視する人
ブレイブリーデフォルトIIは、物語よりもバトルの手応えで勝負するRPGです。ジョブを組み替えて強敵を倒したときの達成感に価値を感じるなら、評価の数字以上に長く付き合える1本になると思います。