ドンキーコング バナンザ のキービジュアル

ドンキーコング バナンザの評価・レビュー【口コミ・評判】破壊の爽快感と単調さへの声

『ドンキーコング バナンザ』は、2025年7月17日に任天堂から発売された Nintendo Switch 2 専用の3Dアクションです。地下に広がる世界を、ドンキーコングが壁も地面も殴り壊しながら進んでいきます。口コミや評判では、とにかく「壊すのが気持ちいい」という声が圧倒的なんですよね。

ひと言でまとめると、破壊の爽快感にとことん振り切った、Switch 2 を代表する3Dアクションの1本です。海外の批評家からは否定的な評価が1件も出ていない一方、国内では「どこまで壊せばいいのか分からず疲れた」「中盤以降が単調」という声も見られます。この記事では、Metacritic の数字、海外レビュー、開発者インタビュー、価格.com の口コミから評価を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。Switch 2 専用ソフトで PC 版は発売されていないため、Steam のレビューは存在しません。

バナンザはどんなゲームか

公式サイトによると、黄金のバナナを探していたドンキーコングは、突然の大嵐に巻き込まれて地下深くへ飛ばされます。そこで出会った「しゃべる岩」の正体は、特別な歌声を持つ13歳の少女ポリーンでした。バナナが欲しいドンキーと、地上に帰りたいポリーンは、どんな願いもかなうという「星の中心」を目指して、奇妙な地下世界を一緒に冒険していきます。

遊び方の軸は、目の前の物をパンチで壊すこと。地面を掘り進めたり、はがした地面の破片を投げつけたり、破片にスケボーのように乗って加速したりと、壊した物がそのまま道具になります。プレイ人数はTVモードとテーブルモードで1〜2人、携帯モードで1人です。

ドンキーコング バナンザのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 2 版ページでは、メタスコアは91点で、批評家レビュー143件がすべて肯定的(100%)でした。賛否・否定的の評価は0件です。「全機種」欄には147件という表示もありますが、本記事では Switch 2 版の件数を使っています。

ユーザースコアは8.9点(3,350件)で、肯定的2,902件(87%)、賛否265件(8%)、否定的183件(5%)でした。3,000件を超える投稿があってこの水準なので、批評家と一般のプレイヤーの評価がそろって高い作品だといえます。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューから7つを翻訳・要約しました(点数は Metacritic 上の表記のままです)。

The Outerhaven 100点

ドンキーコングというキャラクターに何ができるのかを示した、啓示であり革命だとまで書いています。

Inverse 100点

新しい階層に着くたびに、物語の目的そっちのけで寄り道を始めてしまった、という体験を語っています。

Video Chums 91点

これまで遊んだ中でも、とりわけ独創的で、心から楽しめたゲームの一つだという評価です。

DBLTAP 90点

基本の遊びがとにかく楽しく、手放せなかったと書いています。

Stevivor 90点

新しいファンにも昔からのファンにも、シリーズの新たな出発点になる作品だという評価です。

4P.de 85点

革新的で新鮮、そして非常に楽しい作品で、新しいアイデアが光っていると評価しています。

Dexerto 80点

最初から最後まで、お祭り騒ぎのように楽しい作品だという評価です。

80点台のレビューでも、内容はほぼ賛辞です。点数の差は細かな粗をどう見るかの差であって、遊びの方向性そのものを否定するレビューは見当たりませんでした。

開発者インタビューで語られた「破壊」の狙い

任天堂公式サイトの「開発者に訊きました」(2025年7月15日公開)には、プロデューサーの元倉氏、ディレクターの高橋氏、プログラムディレクターの田中氏、アートディレクターの渡辺氏、サウンドディレクターの久保氏が登場しています。元倉氏は『スーパーマリオ 3Dワールド』と『スーパーマリオ オデッセイ』のディレクターを務めた人物です。

インタビューによると、企画の始まりは、Nintendo Switch の総合プロデューサーである小泉氏から『オデッセイ』のチームに「3Dのドンキーコングを作ってほしい」と依頼があったことでした。開発前には宮本茂氏と小泉氏に「ドンキーコングらしさとは何か」を尋ね、宮本氏は手で叩く・息を吹くといった動作を、小泉氏はパンチや重い物を持ち上げる力強さを挙げたそうです。そこで元倉氏が選んだテーマが「破壊」でした。マリオに2Dと3Dの系統があるように、3Dドンキーコングの系統を作りたいという思いも語られています。

キャラクターのデザインも見直され、毛並みをふさふさにして野性味を増しつつ、表情豊かでコミカルな印象は残しています。3Dのゲームでは後ろ姿を見る時間が長いため、パンツやサスペンダー、毛の表現にも手を入れたそうです。

評価されている点

宙に浮かぶ島や足場、建物が入り組んだ地下世界の階層を見渡したゲーム画面
画像: www.nintendo.com(公式)

どこでも壊せる爽快感

国内でも海外でも、最大の評価点は破壊のアクションです。道なりに進んでもいいし、地面を掘って下から進んでも、壁を壊して近道してもいい。価格.com のプロレビューでは、金属やゴムなど一部の素材以外は基本的に壊してよく、地形はいつでもリセットできるので壊しすぎても困らない、と紹介されていました。「現実ではできないことが思い切りできる」「ストレス解消に最適」という声が多いのも納得です。

壊すほど見つかる収集物

ただ壊すだけでは単調になりがちですが、壁の中からバナモンド(ドンキーの強化に必要)や化石(衣装の購入に使う)、金脈が見つかるので、自然と掘り進めたくなる作りになっています。プロレビューによると、バナモンドは全部で777個。クリア後も化石集めや新しい試練が残っていて、「50時間遊んでもまだやり込める」というユーザーもいました。

バナンザ変身で広がるアクション

ポリーンの歌声で、ドンキーはコングバナンザ、シマウマバナンザ、ダチョウバナンザなどに変身します。公式サイトによると、コンクリートも砕けるパンチ、水の上も駆け抜ける走り、空からの爆弾投下など、姿ごとに能力が違います。変身はゴールドを集めてゲージを溜めると使えるので、壊して集めるほど次の変身につながる流れも気持ちいいんですよね。

Switch 2 らしい映像と振動

土や雪、金属といった素材の質感が描き分けられていて、壊せる物と壊せない物が見た目で判断しやすいこと、雨や雷が重なる場面でも処理落ちしにくいこと、読み込みが速くエリア内のワープもすぐ終わることが、プロレビューで評価されています。Joy-Con 2 の振動を「いろいろな場面で感じられて没入感が高い」と書いた人や、反響する場所で音がしっかり響き、地面の材質で足音が変わるのが面白いと書いた人もいました。

批判されている点

目的地が分かりにくく、壊すことに疲れる

自由度の高さが、裏目に出ることもあります。価格.com には「どこを目指せばいいのか、ゴールがちょっと分かりにくい」「どこまで壊せばいいのか分からず、エンドレスに壊すことに疲れて途中でやめてしまった」という率直な感想がありました。破壊そのものにあまり魅力を感じない人には、作業に感じやすいようです。

中盤以降の単調さと難しさ

草地の上に置かれた大きなバナナ形の結晶と、その奥に広がる地下世界の景色
画像: www.nintendo.com(公式)

中盤やボス戦が同じことの繰り返しに感じる、スキルポイントの仕組みに不満がある、という声が見られます。また、ドンキーが強いのでついゴリ押ししがちになり、トゲや毒沼、溶岩で気づかないうちに体力を削られる、という指摘もありました。プロレビューでは『スーパーマリオ オデッセイ』より少し難しく感じたとされ、最後の階層のボスとラスボスはかなり手強かったそうです。

本体込みだと出費が大きい

希望小売価格はパッケージ版8,980円、ダウンロード版7,980円(ともに税込)で、遊ぶには Nintendo Switch 2 本体が必要です。「価格で迷っていた Switch 2 を買ってよかったと思えた」という声がある一方、ソフト単体でも決して安くはありません。2025年9月12日には有料追加コンテンツ「DKアイランド&エメラルドラッシュ」(2,000円・税込)も配信されています。

日本のユーザーレビューの傾向

価格.com のユーザーレビューは、満足度が5点満点中3.79点(集計対象9件、総投稿数10件)でした。星5と星4が各33%、星3が11%、星2が22%で、星1はありません。

評価項目は、操作性4.29点、グラフィック4.21点、サウンド4.21点、熱中度3.77点、継続性3.53点、ゲームバランス3.36点の順です。ゲームバランスはカテゴリ平均(3.62点)を下回りました。操作性については「昔のドンキーのソフトは操作が難しかったが、バナンザは誰でも遊びやすくなった」という声があり、手触りの良さは国内でも認められています。Switch 2 を手に入れて最初に遊んだソフトだという人からは、「幼い子どもがもう少し大きくなったら、一緒に遊ぶのが楽しみ」という声もありました。一方、満足度はカテゴリ平均とほぼ同じ水準で、Metacritic ほどの絶賛ではありません。件数が少ないぶん、合う・合わないがそのまま数字に出ていると考えられます。

評価が分かれるとしたらどこか

「自由に壊す」をごほうびと感じるか

海外の批評家は、目的を忘れて寄り道したくなる自由さを長所として挙げています。反対に、決められたコースを順番にクリアしていく遊びが好きな人には、ゴールの見えにくさが負担になります。同じ仕組みへの感じ方の違いが、国内外の温度差につながっていると思います。

難易度の感じ方と、おたすけモード

「これまでのドンキーシリーズより優しめ」という声と、「終盤のボスは相当手強い」という声が並んでいます。公式サイトによると、アクションに慣れていない人向けの「おたすけモード」では、行き先を自動で示してくれたり、受けるダメージが半分になったりします。オプションからいつでも切り替えられるので、目的地が分かりにくいという不満にも、ある程度はこれで対処できます。

ドンキーコング バナンザは買いか

Switch 2 を持っているなら、優先して検討したい1本です。壊す気持ちよさは短い時間でも味わえるので、遊ぶ時間が細切れになりがちな人にも向いています。

特に楽しめそうな人

  • 細かいことを考えず、思い切り暴れてスカッとしたい人
  • 『スーパーマリオ オデッセイ』のような、収集物を探し回る箱庭探索が好きな人
  • 子どもや家族と、ドンキー役とポリーン役に分かれて遊びたい人

購入前に一度考えたい人

  • 次に行く場所がはっきり示される、一本道のステージ構成が好きな人
  • 同じアクションの繰り返しにすぐ飽きてしまう人
  • Switch 2 本体をまだ持っておらず、このソフトのためだけに買うか迷っている人

2人で遊ぶときは、Joy-Con 2 を分けて、1人がドンキー、もう1人がポリーンを担当します。ポリーンは Joy-Con 2 のマウス操作で狙いをつけて「声のカタマリ」を撃てるので、アクションが苦手な家族でも一緒に冒険に参加できます。本編とは別に、岩を削って彫刻を作る「DKアーティスト」も収録されているので、ひと息つきたいときにのぞいてみてください。