
ドラクエヒーローズI・II Switch版の評価・レビュー【口コミ・評判】
『ドラゴンクエストヒーローズI・II for Nintendo Switch』は、2017年3月3日、Nintendo Switch 本体と同じ日に発売されたアクションRPGです。PS4 などで出ていた『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』と『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』の2作を1本にまとめ、配信済みの追加コンテンツも最初から入っています。
ドラクエヒーローズI・IIの評判をひと言でまとめると、「ドラクエのキャラとモンスターで無双したい人には満足度が高いが、作業感とカメラには不満が出やすい」作品です。2本分でボリュームは十分ですし、携帯モードで遊べる点も好評でした。一方で、レベル上げの手間、ロックオンとカメラの扱いにくさ、Switch 版ならではの画質の低下を指摘する声もあります。この記事では、Metacritic、Steam、価格.com、Amazon、ファミ通の記事をもとに口コミを整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Switch 版は日本などアジア向けの発売で、Metacritic に Switch 版のページが無いため、海外の評価は PS4 版を参考として紹介します。
ドラクエヒーローズI・II Switch版の収録内容と追加要素
まず、Switch 版で何が遊べるのかを整理しておきます。起動後のメニューで『I』か『II』を選ぶ形で、選んだほうの冒険を進めます。2作のセーブは別々なので、どちらから始めても問題ありません。
ファミ通の記事(2017年2月9日・3月4日)によると、Switch 版では次の要素が加わりました。
- 『ドラゴンクエストIV』の王宮戦士ライアン(声:杉田智和さん)が、『II』の冒険に操作キャラクターとして参戦
- 『II』のマルチプレイ対応ダンジョン「時空の迷宮」に、破壊神シドーが強敵として登場
- 両作で配信された追加コンテンツを最初から収録
- HD振動に対応し、メタルスライムを斬ったときの硬い手応えなどを再現
『II』のマルチプレイは、オンラインでもローカル通信でも最大4人です。任天堂のソフト情報でも、オンライン・ローカルともに1〜4人と案内されています。発売時の価格は8,800円+税で、2026年11月8日時点の任天堂のソフト情報では9,680円(税込)です。
『I』と『II』の遊び心地の違い
同じ無双型のアクションでも、2作は冒険の進め方がかなり違います。価格.com に投稿されたプロのレビューによると、『I』は空飛ぶ乗り物を拠点にして、マップ上の地点を選んでクエストをこなしていく形です。一方の『II』は、マップの中心にある城を拠点に、フィールドを歩いて地図を広げていく探索型になっています。
戦闘の基本操作は共通なので、どちらから始めても戸惑うことは少ないはずです。物語は別々の世界の話ですが、発売順に『I』から遊ぶと、『II』で加わった変身の仕組みやライアンの参戦を「進化」として味わえます。ただし、『I』はキャラクターごとのクエストがストーリーの終盤まで出てこず、『II』は条件の面倒なクエストが多い、という指摘もありました。まずは本編のクリアを目標にし、寄り道は後回しにするのが気楽な遊び方だと思います。

ドラクエヒーローズのメタスコアと海外ユーザーの評価
Metacritic には、Switch 版『I・II』のページがありません。そこで、元になった PS4 版2作の数字を見てみます。中身のゲーム部分はほぼ同じなので、作品の評価を知る目安にはなるはずです。
1作目『闇竜と世界樹の城』の PS4 版はメタスコア77点で、批評家レビューは75件。内訳は肯定的59件(79%)、賛否14件(19%)、否定的2件(3%)でした。ユーザースコアは7.4点で、肯定的175件(64%)、賛否56件(21%)、否定的41件(15%)です。
『II』の PS4 版はメタスコア76点、批評家レビュー68件のうち肯定的53件(78%)、賛否15件(22%)、否定的0件でした。ユーザースコアは7.3点で、肯定的59件(67%)、賛否12件(14%)、否定的17件(19%)となっています。2作とも「おおむね好評」の範囲に収まっていて、絶賛と酷評のどちらにも振れていないんですよね。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に載っている PS4 版のレビューから、要点を訳して紹介します(点数は Metacritic 上の表記です)。
Gaming Age 100点(I)
無双シリーズのファンでなくても十分楽しめるほど、ドラクエらしさが前に出た作品だと評価しています。ドラクエのファンならなおさらだ、という見方です。
Push Square 90点(I)
無双系のゲームが苦手な人にも、愛情を込めて作られたファンタジー世界の楽しい旅として勧められる、としています。
Hobby Consolas 89点(I)
単なる無双ではなく、RPG と戦略の要素を新しい形で加えたアクションだと評価。ドラクエのユーモアや音楽、なじみのキャラクターが生きている点にも触れています。
Gaming Nexus 95点(II)
前作を遊んだ人なら、ほぼすべての面で良くなっていると分かる続編で、手を抜かずに改善を重ねたことを高く評価しています。
Gaming Age 100点(II)
前作を土台にしっかり発展させた続編としつつ、仲間の AI の動きにはむらがある、と小さな不満も添えています。
Hobby Consolas 89点(II)
無双の仕組みと RPG の要素、シリーズのモンスターデザインの組み合わせは見事だが、前作と似すぎているとも指摘しています。
LevelUp 88点(II)
前作から大きく進化し、キャラクターや能力を試す楽しさがあると評価する一方で、テンポに難がある場面にも触れています。
Steam版(PC)と国内の口コミ
PC 版は、1作目が「DRAGON QUEST HEROES Slime Edition」として Steam で配信されています(2015年12月3日発売、4,400円)。ストアページの表示では、1,153件中67%が好評の「賛否両論」でした。PS4 版のユーザースコアと同じく、好評が多いものの手放しの絶賛ではない、という傾向が PC でも見て取れます。
国内では、Amazon.co.jp の Switch 版パッケージの商品ページで、5つ星のうち4.3(649件の評価)でした。価格.com のレビューは集計対象3件と少ないものの、満足度は3.71点です。項目別では、操作性・サウンド・熱中度・継続性・ゲームバランスがいずれも4.00点なのに対し、グラフィックだけが3.35点とカテゴリ平均(3.99点)を下回っています。
価格.com の書き込みを読むと、PS4 版より描画は落ちるが PS Vita 版よりは見やすい、携帯モードでも音楽がよく聞こえる、2本入りで長く遊べる、といった感想が並びます。家庭用機の定番どうしを比べたうえで「Switch で持ち歩けるなら満足」という評価が多い印象です。

評価されている点
ドラクエのモンスターを大群でなぎ倒す爽快感
一番多いのは、スライムをはじめとするおなじみのモンスターが画面いっぱいに押し寄せ、それを必殺技でまとめて吹き飛ばす気持ちよさへの評価です。巨大なボスとの戦いも見どころで、ドラクエのBGMが流れる中で戦うと気分が上がる、という声が目立ちます。
歴代キャラクターの共演と仲間モンスター
歴代のドラクエに登場したキャラクターを自分で操作し、パーティを組んで戦えるのは、このシリーズならではです。倒したモンスターが落とすコインで仲間モンスターを呼び出せる仕組みもあり、『II』では操作キャラクター自身が一定時間モンスターに変身できるコインも加わりました。価格.com のプロのレビューでは、大型モンスターに変身して敵を一掃する豪快さが楽しいと書かれています。
2本分のボリュームと携帯モード
価格.com のプロのレビューによると、2作ともクリアまでに40〜50時間ほどかかるそうです。追加コンテンツまで最初から入っているので、価格に対する遊べる量の満足度は高めです。1回のバトルが区切りやすく、携帯モードで少しずつ進められる点も、Switch 版を選ぶ理由として挙がっています。
批判されている点
レベル上げが前提のバランス
多いのが、経験値稼ぎをしないと先に進みにくいという不満です。価格.com のプロのレビューは、ストーリーをまっすぐ進めるだけでは厳しく、作業のように感じる場面があると指摘しています。『I』は敵を倒すだけのマップでの稼ぎが単調で、『II』はフィールド探索よりメインのクエストのほうが稼ぎやすく、探索の意味が薄れているとも書かれていました。
ロックオンとカメラ
目の前の敵を狙ったのに背後の敵にロックオンしてカメラが大きく回る、変身中はカメラが回り続けて状況がつかみにくい、といった操作面の不満もあります。剣が届いていないように見えて当たっているなど、見た目と判定のずれを挙げる声もありました。
Switch 版の画質と、物語の主人公像
Switch 版は、PS4 版よりフレームレートや描画が抑えられています。グラフィックの評価が他の項目より低いのはこのためです。また、オリジナルの主人公がよく話すため、本編シリーズのように「自分が主人公」という感覚にはなりにくい、という意見もありました。
なぜドラクエヒーローズI・IIは評価が分かれるのか
このソフトの評価は、プレイヤーが「無双」を楽しめるかどうかで大きく変わると思います。ドラクエの世界観で作られていても、戦闘の中身は大量の敵を倒し続けるアクションです。Hobby Consolas が『II』を「前作と似すぎている」と評したように、戦い方の幅が大きく広がる作品ではありません。
逆に言えば、ドラクエのキャラクターや音楽が好きで、敵を倒す爽快感そのものを味わいたい人には、2作入りの Switch 版は長く遊べる1本になります。PS4 版のメタスコアが70点台後半に落ち着いているのも、作品の魅力と単調さの両方がはっきりしているからではないでしょうか。
ドラクエヒーローズI・IIは今から買うべきか
2026年11月8日時点で、任天堂のソフト情報での価格は9,680円(税込)です。発売から9年以上たった作品なので、パッケージ版の中古などで安く手に入るなら、試してみる価値はあると思います。Switch 2 での動作については、このソフト向けの案内を確認できなかったため、購入前に任天堂の互換性情報を見ておくと安心です。
ドラクエヒーローズI・IIで満足できそうな人
- 歴代ドラクエのキャラクターを自分で動かして戦いたい人
- 無双系のアクションで、敵の大群を一掃する爽快感が好きな人
- 友だちと最大4人で協力プレイを楽しみたい人
購入を見送ったほうがよさそうな人
- レベル上げの繰り返しが苦手で、さくさく進めたい人
- 本編シリーズのようなコマンドバトルや物語を期待している人
- 画質を重視し、PS4 版などと同じ見た目を求める人
ドラクエヒーローズI・IIは、ドラクエの世界に入り込んでモンスターの大群と戦う、ファン向けのお祭りのような作品です。作業感やカメラの癖を受け入れられるなら、2本分の冒険を携帯機で味わえる貴重なソフトだと思います。