ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤 のキービジュアル

ドラゴンクエスト トレジャーズの評価【口コミ・評判】お宝探しの魅力

2022年12月9日にNintendo Switch専用で発売された『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』は、『ドラゴンクエストXI』のカミュとマヤの幼少期を描いたお宝探しのRPGです。ドラゴンクエスト トレジャーズの評価をひとことで言うと、「お宝を掘り当てる快感は本物、ただし戦闘と物語は軽め」というところに落ち着いているんですよね。国内のファミ通クロスレビューは4人全員が9点と満点に近い一方で、海外のメタスコアは70点台前半と、国内外で温度差があるのも特徴です。

この記事では、Metacritic、Steam(PC版)、ファミ通のクロスレビュー、プロデューサーのインタビュー、Amazonや価格.comの口コミをもとに、どこが楽しくてどこで好みが分かれるのかを整理してみます。

※2026年11月8日時点の情報です。PC(Steam)版は2023年7月14日に配信されているので、そちらの評価もあわせて紹介します。

ドラゴンクエスト トレジャーズのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Switch 版ページでは、メタスコアは72点で「Mixed or Average(賛否が混在)」の区分です。批評家レビュー60件の内訳は、肯定的が36件(60%)、賛否が23件(38%)、否定的が1件(2%)でした。否定はほぼ無いものの、「良い」と「まあまあ」がほぼ半々に分かれた形なんですよね。

ちなみに発売日にGame*Sparkが紹介した時点では、23件で77点でした。レビューが集まるにつれて点数が下がっていったことになり、遊び込んだ人ほど単調さが気になった、という流れが読み取れます。なお、PC版のメタスコアは81点ですが、レビューは7件だけなので参考程度です。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されたSwitch版のレビューから、評価の幅がわかるものを選んで要約しました(点数はMetacritic上の表記です)。

Pocket Tactics 90点

シリーズへの敬意を保ちながら独自の色を出した、にぎやかな宝探しの冒険だとしています。シリーズに初めて触れる人にも、昔からのファンにも勧められるという評価です。

God is a Geek 90点

とにかく好感の持てる作品で、遊び始めた瞬間からずっと笑顔でいられたと書いています。キャラクターと世界の明るさが、そのまま点数に表れたレビューです。

Screen Rant 90点

気楽に遊べるモンスター集めのゲームで、意外な展開とユーモアにあふれていて、とても楽しいと絶賛しています。

Nintenderos 85点

シリーズの外伝の中でも上位に入る出来で、フィールド、モンスター、キャラクターが魅力的だとしています。一方で、遊びの繰り返しと戦闘の単純さは弱点に挙げています。

Nintendo Life 80点

深く入り組んだ物語を期待すると肩透かしを食うと前置きしつつ、年少のプレイヤーや、肩の力を抜いてRPGを遊びたい人には楽しい作品だとまとめています。

GameSpew 80点

序盤は依頼の多さに圧倒されるものの、島々の探索には手応えがあるという評価です。戦闘はやはり見劣りする部分だとしています。

IGN Adria 70点

アイデアは良いものの全体としては平均的で、戦闘はありきたり、宝探しも途中から新鮮味が薄れるという見方です。

NintendoWorldReport 65点

初めてのRPGとしてちょうどいい「お菓子のような作品」と表現しています。ただ、仲間にできるモンスターをもっと増やしてほしかった、戦闘をもっと良くしてほしかったという不満も書かれていました。

GamingTrend 45点

シリーズの魅力を失った退屈な冒険で、こなす作業が雑用のように感じられるという厳しい評価です。

ファミ通クロスレビューは9点が4つ並んだ

国内では、ファミ通のクロスレビューで合計36点となり、「プラチナ殿堂」入りしています。いろいろなお宝が見つかるワクワク感、仲間モンスターの能力で届かない場所へ行ける探索、アクションが苦手でも戦える手軽さが、そろって評価されています。ゲームの仕組みが多くて最初はややごちゃつくという指摘はあったものの、UIと誘導がわかりやすいのでストレスは少ない、という見方でした。ほかにも、依頼の種類が豊富なことや、他のプレイヤーとゆるくつながるオンライン要素を好意的に挙げたレビュアーもいました。海外の辛口レビューが弱点とした戦闘の単純さを、国内のレビュアーは「誰でも遊べる」という長所として受け取っているのが興味深いところです。

ユーザー評価はやや割れ気味

Metacritic の Switch 版ユーザースコアは7.2(77件)で、肯定的55%、賛否34%、否定的12%です。Amazon.co.jp のSwitch版の商品ページでは、5点満点中3.9(1,402件)でした。一方、価格.comの集計対象12件では平均2.64と低く、継続性やゲームバランスの項目が特に低い点数になっています。件数の多いAmazonでは好意的、少数の熱心なレビュアーが集まる価格.comでは辛口、という分かれ方なんですよね。

スライムなど仲間のモンスターを連れて草原を探索し、お宝の気配を感じ取っているフィールド画面
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

Steam(PC版)のレビュー

PC版は2023年7月14日にSteamで配信され、ストアでの価格は6,980円です。Steamのユーザーレビューは264件中76%が好評で、総合評価は「やや好評」でした。PCのRPGファンからは、Switch版とほぼ同じく「気楽に遊べるけれど、深く遊ぶには物足りない」という受け止め方をされている印象です。

評価されている点

お宝の「鑑定」がとにかく楽しい

本作の核は、フィールドで掘り当てたお宝を持ち帰り、アジトで鑑定してもらう瞬間です。歴代シリーズにちなんだ装備や小物が次々と出てきて、鑑定額がどんどん膨らんでいく演出は、思わず次の島へ出かけたくなる気持ちよさがあります。犬塚太一プロデューサーはファミ通のインタビューで、お宝は700種類以上あると話していて、集める楽しさを長く続けられる作りになっています。

もう一つ上手いのが、持ち帰りのリスクです。インタビューによると、一度にたくさんのお宝を抱えて帰るほどボーナスが増える反面、ライバルの団に襲われる危険も高まります。「もう少し欲張るか、ここで引き返すか」という駆け引きが、単なる収集を遊びに変えているんですよね。

モンスターと一緒に島を歩き回る探索

仲間のモンスターには、空中を滑空したり、高い場所へ跳んだりといった探索用の能力があり、組み合わせ次第で行ける場所が広がります。犬塚氏によると、堀井雄二氏の「モンスターは連れて歩けないとダメ」という意見を受けて、仲間を連れて歩く今の形に作り直したそうです。スライムのような弱いモンスターでもお宝探しで活躍できるよう調整した、とも語っていて、見た目の好みでパーティを組める点はファンからも喜ばれています。

アクションが苦手でも遊べる手軽さ

戦闘はモンスターが自分で動いて戦い、主人公はパチンコで回復や援護をする形です。弾を選ぶ間は時間が止まるので、焦らずに操作できます。インタビューでは、序盤の敵を弱めにして、危ない場所は警告やモンスターの助言で知らせる工夫をしたと説明されていて、子どもや久しぶりにゲームを遊ぶ人でもエンディングまでたどり着けるように作られています。

アジトを育てる手応えと、やり込みの量

お宝の鑑定額が一定に達すると団のランクが上がり、アジトの施設が増えたり、仲間を各地へ派遣できるようになったりします。インタビューによると、ランクに応じて「竜玉の迷宮」の新しいフロアが開き、そこを攻略するとメインストーリーが進む仕組みです。集めたお宝がそのまま拠点の成長と物語の進行につながるので、寄り道がムダにならないのが良いところなんですよね。

やり込みの量もしっかりあります。犬塚氏は、すべての要素を遊ぶと約100時間になると話しています。物語を優先した本人のプレイでは、見つけたお宝は約200種類だったそうで、クリア後も図鑑埋めを続ける余地は大きいと思います。

持ち帰ったお宝「ロトのよろい」が鑑定され、鑑定価格が表示されている画面
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

批判されている点

戦闘が単調で手応えが薄い

海外レビューで最も多く挙がる不満が戦闘です。ボタンを押していれば仲間がほぼ片付けてくれるので、作戦を考える余地が少なく、RPG Fan(79点)も「弱い戦闘が体験を損なっている」と書いています。手軽さの裏返しなので、ここは好みが分かれるところだと思います。

モンスターの種類が少ない

仲間にできるモンスターの数は、「モンスターズ」シリーズと比べるとかなり控えめです。Game*Sparkが紹介したTheGamer(50点)は、モンスターの少なさを最大の欠点としていました。シリーズの配合や育成を期待して買うと、物足りなさを感じやすい部分です。

依頼の繰り返しと物語の軽さ

中盤以降は、指定のお宝を探す、特定の敵を倒すといった依頼の繰り返しになりがちで、価格.comの口コミでも「作業感が強い」「続ける動機が薄れる」という声が目立ちました。物語も、カミュとマヤの兄妹愛を軸にした短めのものなので、『XI』の前日譚として深い掘り下げを期待すると肩透かしになるかもしれません。犬塚氏が示した目安では、メインストーリーのクリアまでは約15〜20時間、クリア後を含めて約30時間です。

なぜ国内と海外で評価が分かれたのか

「宝探し」を主役と見るか、「RPG」として見るか

ファミ通のレビュアーは、お宝探しを中心にした遊びのサイクルそのものを評価しています。一方で海外の辛口レビューは、ドラクエのRPGとして戦闘や物語の厚みを求め、そこに届かなかった点を減点しています。同じ作品を「新しいジャンルの遊び」と見るか、「外伝RPG」と見るかで、点数が大きく変わるタイプなんですよね。

モンスターズの後継と思った人の期待

犬塚氏は、本作は「モンスターズ」の進化系ではなく、『ドラゴンクエストヒーローズ』や『ビルダーズ』に近い新規作品だと説明しています。ところが、プロデューサーやモンスターを仲間にする要素から、モンスターズの新作に近いものを想像した人も多かったようです。その期待との差が、「モンスターが少ない」という不満につながったと考えられます。

ドラゴンクエスト トレジャーズは買いなのか?

結論として、ドラクエの世界をのんびり探検しながら収集を楽しみたい人には、十分に満足できる1本だと思います。逆に、歯ごたえのある戦闘やモンスターの育成を目当てにすると、評価は厳しくなりそうです。

機種選びで迷うなら、テレビと携帯モードを切り替えながら少しずつ進められるSwitch版が、この作品の遊び方には合っていると思います。定価はSwitch版が7,990円(税込)で、PC版より1,000円ほど高いので、PCでじっくり遊ぶ人はSteam版も選択肢になります。

おすすめできる人

  • 歴代シリーズの装備や小物が出てくる「お宝図鑑」を埋めていくのが好きな人
  • カミュとマヤが好きで、『XI』の前日譚を気軽に味わいたい人
  • 子どもと一緒に遊べる、難しすぎないドラクエを探している人
  • 短い時間の探索を少しずつ積み重ねる遊び方が合う人

合わないかもしれない人

  • コマンドバトルや作戦を練る戦闘の手応えを重視する人
  • 「モンスターズ」のような配合・育成をたっぷり楽しみたい人
  • 重厚なストーリーや長編のドラマを期待している人