EA SPORTS FC 24 のキービジュアル

EA SPORTS FC 24 Switch版の評価・口コミ【評判】

『EA SPORTS FC 24』は、2023年9月29日にエレクトロニック・アーツから発売されたサッカーゲームです。長く続いた「FIFA」シリーズからブランド名を変えた最初の作品で、Switch版もこの日に発売されました。EA SPORTS FC 24 の Switch版の評価を調べてみると、「Switch で遊べるサッカーゲームとしては大きく進歩した」というメディアの声と、「動きが重い」「止まる」というユーザーの不満がはっきり分かれているんですよね。

結論から書くと、他機種とほぼ同じモードがそろった点は評価されている一方で、フレームレートの低さや動作の不安定さへの不満が多く、メタスコアは67点にとどまっています。さらに、2026年11月の時点では後継作の『FC 27』まで発売されているため、今から FC 24 を選ぶ意味があるのかも考えておきたいところです。この記事では、Metacritic、Steam、Amazon.co.jp や価格.com のレビュー、任天堂の公式情報をもとに、口コミと評判を整理しました。

※2026年11月9日時点の情報です。点数や件数は、記載したページをこの日に開いて確認したものです。

EA SPORTS FC 24 Switch版のメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch版のページでは、メタスコアは67点で「Mixed or Average(賛否両論)」でした。批評家レビューは10件で、内訳は肯定的6件、賛否2件、否定的2件です。80点をつけたメディアが6つある一方で、40点が2つあり、評価の幅がとても広いのが特徴です。

ユーザースコアは3.8点で「Generally Unfavorable(おおむね不評)」でした。評価は30件で、肯定的8件(27%)、賛否4件(13%)、否定的18件(60%)という内訳です。メディアよりも実際に遊んだ人の評価のほうがかなり厳しく、ここがこのソフトの評判を語るうえでの出発点になります。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載された Switch版のレビューから、主なものを訳して要約します(点数は Metacritic 上の表記です)。

Nintendo Life 80点

他機種と同じ機能をそろえた、Switch の持ち主が誇れる移植だと評価しています。ただし、新しいエンジンへの切り替えで見た目が良くなった代わりに、フレームレートが犠牲になったとも書いています。

NintendoWorldReport 80点

Switch のサッカーゲームとして大きな前進だとしています。他機種版にはまだ及ばないものの、その差はこの10年余りでいちばん小さいという見方です。

Pocket Tactics 80点

試合そのものの遊び心地は Switch で最高のサッカーゲームだと評価する一方、クロスプレイがないことと、試合以外の画面の見た目の古さを指摘しています。

Multiplayer.it 80点

他機種と同じ機能になったことを歓迎しつつ、そのために大きな妥協があり、動きが滑らかに保てない場面があると書いています。

Starbit 70点

モードが多いのはうれしいとしながら、フレームレート、Ultimate Team の課金の多さ、クロスプレイがない点を批判しています。

Nintendo Insider 70点

突出した出来ではないものの、Switch で遊べるサッカーゲームとしてはいちばんで、持ち運べることが他機種版にない強みだとしています。

IGN 40点

試合のテンポが遅く、フレームレートも低いと厳しく評価しました。VOLTA やクラブのモードは、人が集まらないことと接続の問題で、ほとんど遊べないとしています。

Screen Rant 40点

他機種より遅れている感覚が残り、ほかの選択肢がある人は避けたほうがいいとしています。ただ、外出先で遊ぶならいちばん良い選択かもしれない、とも付け加えています。

好意的なメディアも、フレームレートなどの性能面の弱さはほぼ共通して指摘しています。点数を分けているのは、「Switch でここまで遊べる」ことを重く見るか、「他機種版より劣る」ことを重く見るかの違いです。

Switch版のUltimate Teamで女子選手がドリブルする試合画面
画像: assets.nintendo.com(米国任天堂公式サイトの記事画像)(公式)

Steam版(PC)のレビューは「賛否両論」

PC版は Steam で2023年9月28日に発売されています。ストアページの英語のレビューは「賛否両論」で、36,639件のうち57%が好評でした。直近30日間は59件で62%が好評です。PC版はSwitch版より性能面で有利ですが、それでも評価が半々に近いので、Switch版の低評価が性能だけの問題ではないことがうかがえます。

なお、Steam のストアページには、FC 24 はすでに Steam ストアで購入できないと表示されていました。ページには、代わりに EA のサブスクリプション「EA Play」(月額900円、12か月6,000円)の案内が出ていました。

日本での口コミ・評判

Amazon.co.jp の Switch版パッケージの商品ページでは、評価は5つ星のうち4.0(344件)でした。海外のユーザースコアよりかなり高く、お客様の投稿をもとにした要約でも、「予想より面白かった」「親子で楽しめる」という声が挙がっています。その一方で、エラーで落ちる、オフラインでも操作が重く感じる、試合中に止まるといった動作面の不満も多いとまとめられていました。

価格.com の Switch版のレビューページでは、満足度の平均は3.00点で、集計の対象は1件だけでした。グラフィックは4点と高めですが、サウンドは2点です。投稿では、設定を日本語にしても実況などの音声が英語のままだったことや、画面の切り替えや一時停止のあとの動きが不安定なことが指摘されています。日本語の実況を楽しみにしていた人は、購入前に確認しておいたほうがいいポイントです。

評価されている点

他機種とほぼ同じモードがそろった

Switch版のサッカーゲームは長く、機能を絞った「Legacy Edition」の形で出ていました。FC 24 では、任天堂の公式記事によると、Ultimate Team が Switch で初めてフルに入り、選手を育てる新機能「Ultimate Team エボリューション」、ライバルズやチャンピオンズ、オフラインのスカッドバトル、クラブ、VOLTA FOOTBALL まで遊べるようになりました。Nintendo Life が「Switch の持ち主が誇れる移植」と評価したのは、この内容の差がなくなったことが大きいです。

実在の選手とクラブの多さ

収録されているのは、ライセンスを取得した19,000人以上の選手、700以上のチーム、30以上のリーグです(任天堂の公式記事より)。Amazon の商品説明では100以上のスタジアムも案内されています。好きなクラブで監督キャリアを進めたり、女子選手を含めた夢のチームを作ったりできるのは、このシリーズならではの魅力です。

Frostbite エンジンで見た目が向上

Switch の EA SPORTS のゲームで初めて Frostbite エンジンを使ったことも話題になりました。選手の顔や体つき、ユニフォームの揺れなどの細かな表現は、前作までの Switch版より大きく良くなったと評価されています。Opta などのデータをもとに、選手ごとの得意なプレーを特殊能力として表す「プレイスタイル」も入っています。

Switch版で再現された満員のスタジアム、ラ・ボンボネーラの俯瞰
画像: assets.nintendo.com(米国任天堂公式サイトの記事画像)(公式)

批判されている点

30fps に下がった動きと操作の重さ

Nintendo Life によると、フレームレートは30fps で、前作の60fps から下がっています。サッカーは格闘ゲームほど速い反応を求められないとはいえ、ボールを持ったときの細かな動きが鈍く感じられるという声は、海外のユーザーレビューでも日本の Amazon のレビューでも共通していました。IGN が「テンポが遅い」と厳しく評価したのも、この点が大きいと思います。

止まる・落ちるなどの不具合

Metacritic のユーザーレビューでは、メニュー画面でもカクつく、選手の移籍交渉中に止まる、といった報告が見られました。Amazon の要約でも、エラーで落ちることへのストレスが挙げられています。せっかく長時間かけて監督キャリアを進めても、途中で止まると気持ちが切れてしまうので、ここは評価を大きく下げている部分です。

Switch だけ分かれたオンライン

Switch版はクロスプレイに対応していないと複数のレビューが指摘しています。Nintendo Life の発売直後の記事では、Ultimate Team の移籍市場も機種ごとに分かれていて、レビュー時点で Xbox に約670万件の出品があったのに対し、Switch はわずか5件だったと書かれていました。選手を売り買いして目標を達成する遊び方が、Switch では進めにくかったわけです。

課金要素の存在

Ultimate Team には、ゲーム内通貨で選手パックを買う仕組みがあります。Starbit が課金の多さを批判しているように、強いチームを作ろうとするとお金をかけたくなる作りに抵抗を感じる人もいます。

評価が分かれるのは「Switch で遊ぶ理由」があるかどうか

メディアの高評価とユーザーの低評価の差は、期待の違いから来ていると思います。メディアの多くは、以前の Switch版から大きく良くなったことを評価しました。一方で、実際に遊んだユーザーの多くは、他機種版や前作と比べて動きの重さや不具合を問題にしています。

家族や友だちと1台の Switch で気軽に試合をする、外出先でキャリアモードを少しずつ進める、といった遊び方なら、Amazon の4.0という評価のとおり十分楽しめます。反対に、オンライン対戦や Ultimate Team を本格的に遊びたい人にとっては、Switch版を選ぶ理由が見つけにくいのが正直なところです。

EA SPORTS FC 24 は今から買いか

発売時の Switch版の希望小売価格は6,700円(税込)で、通常版のみの発売でした。Amazon.co.jp の商品ページでは CERO は全年齢対象です。海外の任天堂公式ページでは、プレイ人数は本体1台で1〜4人、オンラインで1〜22人、データ容量は31.1GBと案内されています。

気をつけたいのは、すでに後継作が出ていることです。2026年11月9日時点で、任天堂のソフト検索では『EA SPORTS FC 27』の Switch版(ダウンロード版7,600円・税込)と Nintendo Switch 2 版(8,600円・税込)が販売されていました。EA の公式サイトでも FC 24 の個別ページは見つからず、FC シリーズの総合ページに切り替わっています。選手のデータが2023年のシーズンのままである点と、オンライン機能の提供がいつまで続くかは、購入前に意識しておきたいところです。

今から FC 24 を選んでもよさそうな人

  • 中古などで安く手に入れて、オフラインでサッカーゲームを試したい人
  • 子どもと一緒に、1台の Switch で気軽に試合を楽しみたい人
  • 2023年のシーズンの選手やクラブで、監督キャリアを遊びたい人

後継作や他機種版を考えたほうがいい人

  • オンライン対戦や Ultimate Team を長く続けたい人
  • 最新の選手データで遊びたい人
  • 動きの重さや不具合にストレスを感じやすい人

EA SPORTS FC 24 の Switch版は、内容では他機種に追いついた一方、動作の面で課題を残した作品です。安く手に入るなら「Switch で遊べる本格サッカー」の入門として悪くありませんが、長く遊ぶつもりなら後継作も含めて比べてから決めるのがおすすめです。