FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster のキービジュアル

FFX/X-2 HDリマスターSwitch版の評価【口コミ・評判】

『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』は、PS2で発売された『FFX』と続編『FFX-2』を1本にまとめたHDリマスター版で、Nintendo Switch版は2019年4月11日に発売されました。FFX/X-2 HDリマスターのSwitch版の評価は高く、メタスコア85点で、批評家レビューは27件すべてが肯定的という珍しい結果になっているんですよね。携帯モードで名作を通して遊べることが、そのまま評価につながっています。

一方で、ランダムエンカウントやスフィア盤の育成など、20年以上前の設計には「古い」という声もあり、『X-2』の明るい作風は今も好みが分かれます。この記事では、Metacritic、Steam、Amazonの口コミ、国内メディアの記事をもとに、Switch版の評判を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。2026年にはNintendo Switch 2版も発売されているので、違いもあわせて紹介します。

FFX/X-2 HDリマスターのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Switch 版は、メタスコア85点(批評家レビュー27件)で「Generally Favorable(おおむね好評)」です。27件の内訳は肯定的が27件(100%)で、賛否も否定もありませんでした。機種別では、PS3版85点、PS Vita版86点、PS4版84点、PC版83点、Xbox One版85点、Switch 2版84点と、どの機種でもほぼ同じ点数に並んでいます。

移植の出来によって点数が上下しにくいのは、ゲームの中身がすでに高く評価されていて、各機種版はその「遊び方の違い」で見られているからだと思います。Switch版の場合、その違いは何といっても持ち運べることでした。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されたSwitch版のレビューを要約して紹介します(点数はMetacritic上の表記です)。

Gaming Age 100点

1台のゲーム機でテレビでも外でも遊べる便利さから、Switch版こそ決定版の遊び方だと評価しています。

Nintendo Life 90点

2作品と海外版の追加要素が1本にまとまり、映像と音も強化されているので、強く勧められるという評価です。

Hobby Consolas 90点

タッチ操作と携帯モードでのプレイを評価し、最も原作に忠実なリマスターだとしています。ただし、映像面で妥協している部分もあると書いています。

Nintenderos 90点

300時間以上遊べるボリュームを持つ、非常に優れた移植だという評価です。タッチスクリーンへの対応にも触れています。

IGN Spain 90点

新しい要素は何もないものの、名作RPGとして欠点も見当たらない、という短くも的確なまとめでした。

Digital Spy 90点

条件付きで勧めやすい作品としています。『X-2』はテレビでも携帯モードでも遊びやすい一方、ムービー中のキャラクターの顔は改善されていないと指摘しています。

The Games Machine 88点

Switchのラインナップにはふさわしいものの、これまでのHDリマスター版と比べて新しく加わったものは無い、という見方です。

ユーザー評価と国内の口コミ

Metacritic の Switch 版ユーザースコアは7.5(151件)で、肯定的72%、賛否7%、否定的21%でした。批評家が満場一致だったのに比べると、否定的な声が2割あります。内容を見ると、物語と音楽、特に「ザナルカンドにて」を絶賛する声が多い一方、否定的なレビューは主に『X-2』の作風やミニゲームに向けられていました。

Amazon.co.jp のSwitch版の商品ページは、5点満点中4.5(513件)と、今回取り上げた評価の中でも高い数字です。国内では、思い出の作品を携帯機で遊び直せること自体に満足している人が多い印象です。

夕日に照らされた水辺を、杖を持って歩くユウナの後ろ姿
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

Steam(PC版)のレビュー

PC版は2016年5月12日からSteamで配信されていて、ストアの価格は3,463円です。英語のユーザーレビューは11,486件中88%が好評の「非常に好評」なのに対し、日本語のレビューは657件中57%が好評の「賛否両論」と、言語によって大きな差があります。

日本語のレビューを読むと、ゲームそのものへの不満は少なく、ムービーが緑色になる表示の不具合、30fpsに固定された動作、音声と字幕の言語を自由に組み合わせられないことなど、PC版の移植に関する不満が中心でした。Switch版ではこうしたPC特有の問題は関係ないので、Steamの日本語レビューの低さはSwitch版の評価とは分けて考えてよいと思います。

評価されている点

ティーダとユウナの物語は今も色あせない

『FFX』は、ブリッツボールの選手ティーダが異世界スピラに飛ばされ、召喚士ユウナのガードとして「シン」を倒す旅に同行する物語です。旅の終わりに明かされる真実と結末は、ユーザーレビューで最も多く褒められている部分です。ファミ通も2019年の振り返り記事の見出しで、シリーズ初のボイスがつむぐ感動の物語として本作を紹介していました。

インターナショナル版の要素をすべて収録

GAME Watchの発売時の記事によると、2作品ともに追加要素のある「インターナショナル版」がベースで、音声は日本語です。BGMはリマスター・アレンジ版と原曲を切り替えられ、モンスターや一部の人物のテクスチャーも高精細になっています。国内のPS2版で発売当初に遊んだ人なら、インターナショナル版で加わった要素に新鮮さを感じる部分もあるはずです。

ファミ通の記事によると、HDリマスター版にはインターナショナル版の「永遠のナギ節」と「ラストミッション」に加え、野島一成氏が書き下ろした『X-2』の1年後を描くボイスドラマも収録されています。『X-2』には「お祭り士」「サイキッカー」のドレスが追加され、スフィア盤は自由度の高いインターナショナル版の盤面も選べます。さらにSwitch版では、白魔法やアイテムでパーティー全員のHPをまとめて回復する「クイック回復」が使えると紹介されていました。

行動順が見えるカウントタイムバトル

『FFX』のバトルは、行動の順番が画面に表示される「カウントタイムバトル」です。敵と味方の順番を見ながら、誰に何をさせるかをじっくり考えられるので、アクションが苦手な人でも落ち着いて戦えます。戦闘中にいつでもメンバーを入れ替えられるのも特徴で、仲間それぞれに見せ場がある作りなんですよね。『X-2』では一転してATBに変わり、戦闘中に「ドレスフィア」で衣装と能力を切り替える、スピード感のあるバトルになっています。

携帯モードで長編を少しずつ進められる

2作品を合わせると、やり込み次第で数百時間遊べるボリュームがあります。セーブポイント間の区切りがはっきりしたコマンドバトルなので、携帯モードで少しずつ進める遊び方と相性が良いんですよね。ユーザーレビューでも、テレビでも携帯モードでもなめらかに動くという声が見られました。

『FFX-2』で旅をするユウナ、リュック、パインの3人
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

批判されている点

今の基準では古く感じる設計

ユーザーレビューで多い不満は、ランダムエンカウントの多さ、スフィア盤でのレベル上げの手間、ムービーを飛ばせない点です。とくに2周目以降や、何度も同じ場面を見る人にとっては、ムービーを飛ばせないのがつらいという声が目立ちました。

ブリッツボールなどのミニゲーム

ミニゲームの中で最も批判されているのがブリッツボールです。ユーザーレビューでは「ひどい」とまで書く人もいて、本編は好きでもこの部分だけは苦手、という人が少なくないようです。

『X-2』の作風は好みが分かれる

『X-2』は『X』の2年後を描く続編で、ユウナ、リュック、パインの3人が「ドレスフィア」で衣装と戦い方を切り替えながら世界を巡ります。重く切ない『X』から一転して明るい雰囲気になったため、戸惑う人がいる一方、ジョブを切り替える戦闘はシリーズでも屈指の面白さだと評価する声もあります。2本入りでこの価格なら『X』だけでも元が取れる、という見方もあれば、『X-2』が全体の印象を下げているという意見もありました。

批評家は満場一致なのに、ユーザーの評価が割れる理由

批評家の多くは、移植としての出来、つまり「名作がどれだけ忠実に、快適に遊べるか」を採点しています。その点でSwitch版は申し分なく、満場一致の肯定につながりました。一方でユーザーは、初めて遊ぶ人も含めて「今のゲームとして面白いか」で判断するので、エンカウントの多さやミニゲームの手間、『X-2』の作風が減点の理由になります。

もう一つは、2本入りであることです。『X』目当てで買った人が『X-2』に戸惑う、あるいはその逆もあり、どちらか一方への不満が全体の点数に表れやすいんですよね。2本を別々の作品として考え、まずは『X』をじっくり遊ぶつもりで手に取るのが良いと思います。

Switch版とSwitch 2版、どちらを選ぶ?

2026年には、Nintendo Switch 2版がダウンロード版で7月23日、パッケージ版で8月27日に発売されました。4Gamerによると、価格はダウンロード版6,688円、パッケージ版7,480円(税込)で、Switch版と同じです。Switch 2版の紹介文では、ゲームスピードの変更、キャラクター強化、エンカウント率の変更(エンカウントなしを含む)といった「ゲームブースト機能」が新たに追加されたと案内されています。

Metacritic の Switch 2 版は、84点(27件)で、こちらも全件が肯定的です。MonsterVine(90点)は、便利な機能と鮮明な映像で過去最高の出来だと評価しつつ、Switch版からのアップグレードの手段が無いこと、ムービーを飛ばせないままであることには不満を述べていました。Switch版を持っている人も、Switch 2版を遊ぶには買い直しが必要になる点は覚えておきたいところです。

任天堂のソフト情報を見る限り、Switch版の紹介文にはゲームブースト機能の記載がありません。古い設計の不便さが気になる人や、Switch 2を持っている人は、Switch 2版を選んだほうが快適に遊べると思います。逆に、Switch 2を持っていない人はSwitch版が選択肢になります。

FFX/X-2 HDリマスターは買いなのか?

シリーズの中でも物語の評価が特に高い『FFX』を、続編まで含めて持ち運べるのは、今でも十分に価値があると思います。昔ながらのRPGのテンポを受け入れられるかどうかが、満足度の分かれ目です。

手に取ってほしい人

  • 泣けるRPGとして名前を聞いたことがあり、一度は通して遊んでみたい人
  • PS2版の思い出を、インターナショナル版の追加要素込みで遊び直したい人
  • 長編RPGを、携帯モードで少しずつ進めたい人
  • ドレスフィアで戦い方を切り替える『X-2』のバトルに興味がある人

ほかを検討したほうがいい人

  • ランダムエンカウントや、レベル上げの作業が苦手な人
  • ムービーを飛ばしながらテンポよく進めたい人
  • Switch 2を持っていて、快適さを重視する人(Switch 2版のほうが向いている)