
FF12 ザ ゾディアック エイジ Switch版の評価【口コミ・評判】
『FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE(ザ ゾディアック エイジ)』は、2006年のPS2用ソフト『FFXII』を作り直したHDリマスター版で、Nintendo Switch版は2019年4月25日に発売されました。FF12 ザ ゾディアック エイジのSwitch版の評価をまとめると、「シリーズ屈指の戦闘システムを、持ち運べる最も遊びやすい形で楽しめる版」として、海外のメディアから非常に高く評価されているんですよね。
その一方で、主人公ヴァンの存在感や、ガンビットで戦闘が自動化されることへの好みは、発売から20年たった今も分かれています。この記事では、Metacritic、Steam、Amazonの口コミ、Switch版の追加要素を伝えた記事をもとに、評判のポイントを整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。PS4版とPC(Steam)版の評価も、参考として紹介します。
FF12 ザ ゾディアック エイジのメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Switch 版は、メタスコア85点(批評家レビュー30件)で「Generally Favorable(おおむね好評)」です。内訳は肯定的が29件(97%)、賛否が1件(3%)、否定的は0件でした。機種別では、PS4版86点、PC版83点(14件)、Xbox One版80点(4件)で、Switch版はPS4版とほぼ並ぶ評価を受けています。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載されたSwitch版のレビューから、内容を要約して紹介します(点数はMetacritic上の表記です)。
NintendoWorldReport 100点
遊びやすさの改善と携帯モードでのプレイを理由に、Switch版こそ「決定版の体験」だと言い切っています。
Gaming Age 100点
非常に価値のある移植で、これまで発売された中で最も内容がそろった版だという評価です。
Vandal 90点
完璧ではないとしながらも、シリーズで最も個性的な作品の一つを素晴らしい形で遊べる版だと評価しています。
The Games Machine 90点
Switchで本作が遊べることを「夢がかなった」と表現した、熱のこもったレビューです。
IGN Italia 90点
革新的な戦闘システムと鮮やかな世界は今も素晴らしいとしつつ、物語の引き込む力はやや弱いと書いています。
We Got This Covered 90点
シリーズでも屈指の作品と言えるとし、2つのジョブを組み合わせる「ゾディアックジョブシステム」の盤面を特に評価しています。
Nintenderos 90点
ほとんどの面を改善した良いリマスターとしながら、携帯モードでは映像がやや不鮮明で、カメラにも問題があると指摘しています。
Attack of the Fanboy 90点
RPGファンなら必ず買うべき1本で、シリーズの中でも最も内容のそろった決定版の発売だとしています。
M3 90点
持ち運べることでさらに良くなったという評価です。高速モードとオートセーブが、携帯モードで少しずつ遊ぶときに役立つとしています。
ユーザー評価も高め
Metacritic の Switch 版ユーザースコアは8.2(157件)で、肯定的75%、賛否17%、否定的9%でした。今回取り上げた中では、否定的な声の割合が最も低いグループに入ります。Amazon.co.jp のSwitch版の商品ページでは、5点満点中4.2(429件)です。
ユーザーレビューで評価が高いのは、イヴァリースの世界観と音楽、そして高速モードです。広いマップの移動や、やり込みのためのレベル上げが楽になるとして、多くの人が「これが無いと戻れない」機能に挙げていました。
反対に、否定的・中立的なレビューでは、ライセンスボードや装備の仕組みがわかりにくいという声や、Switch版の動作について「なめらか」と「重い」で意見が割れている様子も見られます。ジョブの組み合わせやカスタマイズの自由度そのものは好評なので、仕組みを理解するまでの最初の数時間が、評価の分かれ目になっているのかもしれません。

Steam(PC版)のレビュー
PC版は2018年2月1日にSteamで配信され、ストア価格は5,280円です。英語のユーザーレビューは5,149件中88%が好評の「非常に好評」、日本語のレビューは309件中69%が好評の「やや好評」でした。日本語のレビューを読むと、戦闘の改善やオートセーブなどの快適さは高く評価されている一方、NVIDIA環境でのエラーや、倍速が勝手にかかる不具合など、PC特有の動作の問題が点数を下げています。Switch版を選ぶ人にとっては、関係の薄い不満だと思います。
評価されている点
ガンビットとゾディアックジョブシステム
本作の戦闘は、フィールドを歩いたまま敵と戦うシームレスなバトルで、仲間の行動を「HPが○%以下の味方にケアルをかける」といった条件で組み立てる「ガンビット」が大きな特徴です。自分の作戦どおりにパーティが動いてくれる気持ちよさは、ユーザーレビューでも革新的だと高く評価されています。
ザ ゾディアック エイジでは、12種類のジョブから2つを組み合わせて、キャラクターを自由に育てる「ゾディアックジョブシステム」が加わりました。任天堂のソフト情報でも、組み合わせ次第で性能や戦略に差が出る育成が特徴として挙げられています。誰にどのジョブを割り振るかを考える時間そのものが楽しいんですよね。
Switch版で増えた便利な機能
4Gamerによると、Switch版とXbox One版では、ライセンス(ジョブ)をリセットできる機能、ガンビットのセットを3つまで保存できる機能、前回の所持品なども引き継げる強化された「強くてニューゲーム」が追加されました。RPG Siteのレビュー(8点)も、ジョブの選び直しができることで、強敵を倒すために何周も遊ばなくても育成を試せると好意的に書いています。
リマスター版共通の改善として、戦闘のテンポ向上、高速モード、オートセーブも入っています。BGMはすべて生演奏で録り直され、原曲を含む複数のBGMモードから選べます。
重厚な物語とイヴァリースの世界
物語は、軍事国家アルケイディア帝国に滅ぼされたダルマスカ王国が舞台です。空賊に憧れる少年ヴァンと、祖国の再興を誓う王女アーシェが出会い、国どうしの争いに巻き込まれていきます。ユーザーレビューでは、政治劇のような大人びた筋立てが好評で、特にバルフレア、フラン、バッシュといった仲間の人気が高くなっています。任天堂のソフト情報によると、もとになったPS2版は全世界で累計610万本を出荷した作品で、その物語を音声付きの高画質で追体験できるのがリマスター版の価値なんですよね。

批判されている点
やり込みの中心になるモブハント
任天堂のソフト情報では、モブハント、バトル、ミニゲームを含む「終わりなき冒険」が特徴として紹介されています。依頼を受けて各地の強敵を探し出して倒すモブハントは、物語とは別に長く遊べる要素で、ユーザーレビューでも探索と並んで楽しいと評価されていました。RPG Siteは、強くてニューゲームが連戦に挑む「トライアルモード」でも使えるようになり、やり込みの幅が広がったと書いています。
主人公ヴァンの影が薄い
昔から言われている不満ですが、ユーザーレビューでも「主人公なのに物語の中心にいない」という指摘がくり返し見られます。物語の主軸はアーシェたちの側にあるので、主人公の成長物語を期待すると物足りなく感じるかもしれません。CGMagazineのSwitch版レビュー(8.5点)も、国どうしの政治劇に重きを置いたぶん、主要キャラクターがあまり変化・成長しない点を弱点に挙げていました。
戦闘が自動化されて簡単すぎる
ガンビットを作り込むほど、雑魚戦もボス戦も仲間が自動で片付けてくれるようになり、「自分で遊んでいる感じがしない」という声があります。Steamの日本語レビューでも、強い装備が手に入りやすくなり、普通に遊ぶと簡単すぎるという意見が見られました。歯ごたえを求める人に向けて、レベルを上げずに始める「弱くてニューゲーム」で遊ぶことを勧めるレビューもありました。
携帯モードの画質
Switch版ならではの弱点が携帯モードの見た目です。RPG Siteは、携帯モードでは背景やキャラクターのモデルがぼやけて見えると書き、映像を重視するならテレビにつないで遊ぶことを勧めています。動作自体はテレビでも携帯モードでもなめらかで、不具合は無かったとしています。CGMagazineによると、フレームレートはPS4版と同じ30fpsで、テレビにつないだときの見た目はほかの機種とほぼ変わらないそうです。なお、4Gamerによると、60fpsでの動作はXbox One Xのみの対応でした。
評価が分かれるポイント
「作戦を考えるRPG」か「操作するRPG」か
本作の満足度は、ガンビットを面白いと感じるかどうかでほぼ決まると思います。仲間の動きを設計して、狙いどおりに勝てたときの達成感を楽しめる人には、シリーズでも特に印象に残る作品になります。逆に、自分で1回ずつコマンドを選ぶ手応えを求める人には、戦闘が「見ているだけ」に感じられることがあります。
レベル上げを楽しめるかどうか
モブハントや広大なダンジョンの探索など、寄り道とやり込みの量はかなり多い作品です。高速モードのおかげで快適にはなっていますが、ユーザーレビューでは、レベル上げを癒やしと感じる人と、水増しと感じる人がはっきり分かれていました。
ジョブのやり直しは「自由」か「緊張感の低下」か
Switch版で加わったジョブのリセットは、育成に失敗しても取り返せる安心感がある一方、一度決めたジョブで最後まで戦う緊張感が薄れると感じる人もいます。RPG Siteは、繰り返し遊ぶ意味が薄れると考える人もいるだろうと前置きしたうえで、初めて遊ぶ人の挫折を減らす自由度として前向きに評価していました。PS2版やPS4版を遊び込んだ人と、初めて遊ぶ人とで、受け止め方が変わる部分だと思います。
FF12 ザ ゾディアック エイジは買いなのか?
Switch版は、リマスター版の改善に加えてジョブのリセットやガンビットセットの追加も入った、遊びやすさの面で充実した版です。携帯モードの画質を割り切れるなら、イヴァリースをじっくり旅するのにぴったりの1本だと思います。定価は6,380円(税込)で、パッケージ版が出ているのはSwitch版だけでした。CGMagazineがSwitch版を「現時点で最良の版」と結論づけたように、追加要素まで含めて手元に置きたい人にはSwitch版が有力な選択肢です。
特におすすめしたい人
- 仲間の行動を自分で組み立てる、戦略寄りの戦闘が好きな人
- ジョブの組み合わせを考えて、育成を何度も試したい人
- 政治劇のような大人向けの物語と、作り込まれた世界観を味わいたい人
- 高速モードを使って、長編RPGを携帯モードで少しずつ進めたい人
慎重に考えたほうがいい人
- 自分でコマンドを選んで戦う、従来型のバトルが好きな人
- 主人公の成長を軸にした、わかりやすい物語を求めている人
- 携帯モードでも高精細な映像で遊びたい人