
ゼルダ無双 厄災の黙示録の評価・レビュー【口コミ・評判】今から買うべき?
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』は、2020年11月20日に Nintendo Switch で発売されたアクションゲームです。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、ブレワイ)で語られた「100年前の大厄災」を、コーエーテクモゲームスの「無双」シリーズの形で描いた作品なんですよね。
口コミや評判を見ると、「ブレワイで断片的にしか知らなかった英傑たちの姿を見られてうれしい」という声が多く、ファンの満足度はかなり高めです。一方で、敵が多い場面での処理落ちや、戦いの繰り返しに飽きるという指摘も根強くあります。先に結論を書くと、ブレワイの世界とキャラクターが好きなら今からでも十分楽しめるが、無双系のアクションが合わない人には単調に感じやすい作品です。Metacritic の評価、海外メディアのレビュー、開発者インタビューをもとに、その中身を整理します。
※2026年11月8日時点の情報です。
ゼルダ無双 厄災の黙示録のメタスコアとユーザー評価
Metacritic での Switch 版のメタスコアは78点で、批評家レビューは113件と、かなり多くのメディアが取り上げています。内訳は肯定的90件(80%)、賛否23件(20%)、否定的0件です。否定的なレビューが1件もないのは、コラボ作品としては安定した評価だと言えます。
ユーザースコアは7.7点(859件)で、肯定的70%・賛否19%・否定的11%でした。批評家と同じく、おおむね好意的に受け止められています。
売れ行きの面でも結果を出していて、ファミ通.com の2022年1月5日の記事によると、コーエーテクモゲームスは本作の世界累計出荷本数が400万本を突破したと発表しています。「無双」シリーズのタイトルとしては、際立って大きな数字です。
各メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載されているレビューから、点数の幅が分かるように選んで翻訳・要約しました(2026年11月8日時点)。
Digitally Downloaded 100点
見せ方とキャラクターの描き方は申し分ないと絶賛しています。ただ、シリーズの歴史を祝うお祭りだった前作『ゼルダ無双』と比べると、本作はもっとまっすぐに一つの物語へ集中した作品だとも書いています。
MGG Spain 82点
ブレワイを補う優れた物語を持つ、出来のいい無双作品という評価です。ただし、技術面の問題があることにも触れています。
GameMAG 80点
無双のアクションが好きなゼルダのファンにすすめられる作品で、開発チームのω-Force(オメガフォース)の作品の中でも指折りの出来だとしています。
Video Chums 79点
無双系のスピンオフの中では良いほうで、ブレワイのファンにとってはごほうびのような作品だと評価。一方で、遊びの中身は繰り返しが多いと指摘しています。
Slant Magazine 70点
フレームレートへの不満が中心のレビューです。毎秒30フレームを保つのにも苦労し、敵や効果が入り乱れる場面ではスライドショーのようになると厳しく書いています。
Metro GameCentral 60点
無双系の中では最良の部類としつつ、戦闘が単純で物語の語り方も弱く、繰り返しが多いため「並よりは少し上」にとどまるという評価です。
Steamのレビューはある?
本作は Nintendo Switch 専用のソフトで、PC 版は出ていないため、Steam のレビューは存在しません。プレイヤーの評価を知りたいときは、Metacritic のユーザースコアや、日本の口コミを参考にすることになります。
なお、コーエーテクモゲームスは2026年9月に、Nintendo Switch 2 向けの『ゼルダ無双 厄災の黙示録 DX』を発表しています。こちらも任天堂のハード向けの作品で、PC 版の予定は今回確認した範囲では出ていません。

評価されている点
ブレワイと地続きの「100年前」の物語
一番の評価ポイントは物語です。ブレワイでは、リンクが目を覚ましたとき、すでに英傑たちは亡くなっていて、その姿は思い出の映像で少し見られるだけでした。本作では、ミファー、ダルケル、リーバル、ウルボザの4人の英傑とゼルダ姫が、大厄災に向けてどう戦ったのかを、たっぷりと描いています。
電撃オンラインに掲載された開発者インタビュー(2021年6月18日公開)では、プロデューサーの早矢仕洋介さんたちが、ブレワイと一つながりの世界観にすることを大前提にしていたと語っています。これまでのコラボ作品はお祭り的な要素が中心でしたが、本作は最初から、物語をプレイ体験として届ける方針で作られたそうです。「ブレワイの思い出が増えた」という口コミが多いのは、この狙いが届いた結果だと思います。
キャラクターごとに違う操作感
操作できるキャラクターは、武器の種類や固有のアクションで手触りが大きく変わります。リーバルは空を飛んで上から攻撃し、ゼルダ姫はシーカーストーンの力を使って戦うなど、同じボタン操作でも別のゲームのように感じる場面があるんですよね。シーカーストーンのリモコンバクダンやビタロックといった、ブレワイでおなじみの道具を戦闘に組み込んでいるのも、ファンにはうれしい部分です。
神獣を操って戦う場面
英傑たちが操る巨大な「神獣」を動かして大軍を一掃する場面も話題になりました。先ほどのインタビューでは、神獣の攻撃は、ブレワイで敵として見た攻撃をヒントに作り、あえて思い通りに動かしにくくすることで巨大さを感じさせる工夫をしたと語られています。
マップ画面に見えるハイラルの広がり
本作はブレワイのように自由に探索するゲームではありません。そのかわり、ミッションをクリアするとハイラルのマップ上で行ける場所や依頼が増えていく形で、世界の広がりを表現しています。インタビューでも、このマップ画面をブレワイらしさを感じてもらう大事な要素として位置づけたと話していました。

批判されている点
敵が多い場面での処理落ち
もっとも多い不満は、動作の重さです。Slant Magazine の指摘のように、敵や攻撃の効果が画面に重なる場面ではフレームレートが大きく落ちます。特に、2人で画面を分けて遊ぶときや、派手な技が重なる場面で気になったという口コミが目立ちます。爽快さが売りのジャンルだけに、ここが引っかかる人は多いと思います。
戦闘の繰り返し
無双系の宿命とも言えますが、「拠点を取って、敵の大将を倒して、また次の戦場へ」という流れが続くため、後半になるほど作業に感じるという声があります。依頼をこなして素材を集め、キャラクターを強くする要素も多く、やり込みが好きな人には長所でも、物語だけを追いたい人には回り道に映ります。
物語の結末への賛否
物語はブレワイの100年前を描く作品として宣伝されていましたが、展開には大胆なアレンジが入っています。ネタバレを避けて書くと、「ブレワイで知っていた歴史をそのまま見られる」と期待した人の中には、展開に戸惑ったという感想もあります。逆に「別の可能性を見せてくれた」と好意的に受け止める人もいて、評価がはっきり分かれる部分です。
カメラ操作のしにくさ
発売当初は、敵に照準を合わせたときのカメラの動きが分かりにくいという指摘がありました。前述のインタビューによると、その後の更新データで、照準操作とカメラ操作を分ける設定や、背後へのカメラの自動追従を切り替える設定が追加されています。今から遊ぶなら、最新の状態に更新してから好みに合わせて調整するとよいでしょう。
なぜ評価が分かれるのか
本作に対する評価の差は、「ゼルダの作品として見るか、無双の作品として見るか」でほぼ説明できます。ブレワイのファンとして手に取った人は、英傑たちの活躍や見慣れた土地の姿に価値を感じ、多少の処理落ちや繰り返しは気にならないことが多いようです。
一方、ゼルダの名前に引かれて買ったものの、無双系のアクションをほとんど遊んだことがない人は、同じような戦いが続くことに疲れてしまいがちです。メディアのレビューで「無双が好きなら」という条件付きの推薦が多いのも、このためなんですよね。逆に、無双シリーズのファンからは、キャラクターごとの作り込みの細かさを評価する声が目立ちます。
今から遊ぶ前に知っておきたいこと
2人で遊べる
公式サイトの製品情報では、プレイ人数は1〜2人です。TVモードとテーブルモードでは画面を分けて2人同時に遊べ、Joy-Con を1本ずつ使う「おすそわけプレイ」にも対応しています。ただし、先ほど書いた通り、2人プレイでは動作の重さが目立ちやすくなります。
追加コンテンツで物語が続く
エキスパンション・パスとして、第1弾「古代の鼓動」と第2弾「追憶の守護者」が配信されました。インタビューによると、第2弾は物語を重視した内容です。本編が気に入った人は、追加コンテンツまで遊ぶと満足度が上がると思います。
Switch 2なら「DX」も選択肢
Switch 2 向けの『ゼルダ無双 厄災の黙示録 DX』は、2027年2月25日発売予定で、希望小売価格は8,980円(税込)です。gamebiz の記事によると、敵の表示数を大幅に増やし、フレームレートと解像度も上げたうえで、2つのエキスパンション・パスをすべて収録します。Switch 版を持っている人は、ダウンロード版を半額の4,490円(税込)で買えるとされています。処理落ちが一番の不満点だった作品なので、Switch 2 を持っているかどうかで、選び方が変わってきます。
よくある質問
ブレワイを遊んでいなくても楽しめる?
ゲームとしては単独で遊べますが、物語の重みはかなり変わります。英傑たちの関係や、ガーディアンや神獣が何なのかは、ブレワイを知っているほど伝わります。どちらも未体験なら、ブレワイを先に遊ぶ順番のほうが、本作の展開をより楽しめると思います。
前作の『ゼルダ無双』とのつながりは?
Wii U などで発売された『ゼルダ無双』は、シリーズのさまざまな作品のキャラクターが集まるお祭り的な内容でした。本作はブレワイの世界だけに絞った作品で、物語も前作とはつながっていません。前作を遊んでいなくても問題ありません。
アクションが苦手でも大丈夫?
無双系は、ボタンを押していれば技が出るので、アクションが得意でない人でも入りやすいジャンルです。ただ、強い敵は弱点を突かないとなかなか倒せないので、ゲージを削る基本のコツは覚えておきたいところです。キャラクターを育てれば戦いは楽になります。
ゼルダ無双 厄災の黙示録はどんな人に向いているか
ブレワイや『ティアーズ オブ ザ キングダム』を遊び、ハイラルの歴史をもっと知りたい人なら、本作は買って損のない一本だと思います。Switch 版の通常版の希望小売価格は7,920円(税込)で、限定版の TREASURE BOX は16,720円(税込)です。Switch 2 を持っていて、これから初めて遊ぶなら、DX の発売を待つのも賢い選択です。
向いている人
- ブレワイの英傑たちが好きで、彼らの活躍をしっかり見たい人
- 大勢の敵をまとめて倒す、無双系の爽快感が好きな人
- キャラクターを育てたり、依頼をこなしたりするやり込みが苦にならない人
- 家族や友だちと、画面を分けて一緒に戦いたい人
向いていない人
- ブレワイのような自由な探索や謎解きを期待している人
- 処理落ちやカクつきがどうしても気になる人
- 似た流れの戦闘が続くと飽きてしまう人