It Takes Two のキービジュアル

It Takes Two Switch版の評価【口コミ・評判】

『It Takes Two』のNintendo Switch版は、2人協力プレイ専用のアクションアドベンチャーです。ダウンロード版は2022年11月5日に配信され、日本語のパッケージ版は2022年12月8日にエレクトロニック・アーツから発売されました。価格は4,300円(税込)、CEROはB(12才以上対象)です。開発はスウェーデンの Hazelight Studios で、2021年の The Game Awards ではゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

評判をまとめると、2人で遊ぶゲームとしての完成度はずば抜けていて、Switch版でもその楽しさは損なわれていないという評価です。画質の粗さや、携帯モードでの画面分割の見づらさは指摘されていますが、批評家・ユーザーともに好意的な声が大半を占めています。この記事では、Metacritic、Steam、海外レビュー、開発者の発言から、Switch版の口コミと評価をまとめました。

※2026年11月8日時点の情報です。

It Takes Two Switch版のメタスコアとユーザー評価

Metacritic のNintendo Switch版のメタスコアは82点で、「おおむね好評」でした。批評家レビュー19件の内訳は、好意的16件(89%)、中間2件、否定的0件です。

ユーザースコアは8.4点(62件)で、好意的51件、中間5件、否定的6件と、こちらも8割以上が好意的でした。「ソファで一緒に遊ぶ協力ゲームとして最高」という声が多い一方、「他機種よりグラフィックが劣り、ときどきフレームレートが落ちる」という指摘や、物語が好みに合わなかったという感想、オンラインで接続エラーが解消しなかったという報告も見られます。

海外メディアのレビュー・評価

Switch版のページで上位に表示されているレビューを、要約して紹介します。

Nintenderos 97点

新しい言語への対応と携帯できる点から、これまでで最も手に取りやすい版だと評価。一方で、グラフィックの劣化ははっきりわかると書いています。

Nintenduo 96点

愛と失恋の物語を称え、開発陣がSwitchの性能面の課題にうまく対処したと評価しています。

Meristation 90点

見事な出来で、任天堂の必携タイトルと肩を並べるソフトだと位置づけています。

Pocket Gamer UK 90点

パズル、物語、舞台のどれもが優れた純粋な協力プレイの体験で、Switchとの相性もいいとまとめています。

Pure Nintendo 90点

カップルで遊ぶSwitchの協力ゲームとして勧めつつ、サブクエストや収集要素がもっと欲しかったと書いています。

Starbit 90点

人と人との関係を掘り下げた、欠かせない協力ゲームで、初めての人でも手に取りやすいと評価しています。

Hobby Consolas 88点

2021年最高の作品を他機種とほぼ同じ形で移植したと評価し、スペイン語の吹き替えが加わった点にも触れています。

Digital Chumps 88点

物語とパズルを評価し、Switchでもよく動くと判断。フレンドパスで離れた相手とも遊べる点に触れています。

Multiplayer.it 85点

解像度とフレームレートに妥協はあるものの、優れた移植だと評価していました。

Steam(PC版)の評価

PC版の Steam のストアページでは、英語のユーザーレビュー48,540件中95%が好評で、「圧倒的に好評」でした。日本語のレビューも497件中87%が好評です。発売から何年もたった今も、過去30日間のレビュー1,390件中95%が好評と、高い評価が続いています。

販売面でも勢いは衰えておらず、AUTOMATON によると、Hazelight Studios は2024年10月17日に、全世界での販売本数が2,000万本を突破したと発表しました。2021年3月の発売から約3年半での達成です。発売から1か月足らずで100万本、2022年2月に500万本、2024年3月の発売3周年の時点で1,600万本と、発売から何年たっても売れ続けているのが特徴です。口コミで「2人で遊ぶならこれ」と勧められ続けていることが、数字にも表れていると思います。

It Takes Two で評価されている点

巨大な植物が並ぶ庭のステージを2人で進むIt Takes Twoのゲーム画面
画像: www.ea.com(EA公式サイト)(公式)

2人でしか遊べない、協力専用の作り

主人公は、離婚寸前の夫婦コーディとメイ。魔法で小さな人形に変えられてしまった2人が、元の姿に戻るために力を合わせます。2人はそれぞれ違う能力を与えられ、片方だけでは先に進めない仕掛けが次々と登場するんですよね。ひとりでは遊べない代わりに、相手と声をかけ合いながら進む楽しさが、ほかのゲームにはない魅力になっています。

章ごとに遊びががらりと変わる

舞台は物置から庭、家の中へと移り変わり、そのたびに新しい道具や仕組みが与えられます。Nintendo Life は、道具の使い方の工夫と、場面と課題の多様さを高く評価し、ボス戦を「素晴らしい」と書いていました。2段ジャンプとダッシュの操作は素直で、足場をつかむ判定もやさしめなので、アクションが得意でない人も入りやすい作りです。

フレンドパスで1本あれば2人で遊べる

本作には「フレンドパス」という仕組みがあり、ソフトを持っていない友だちを無料で協力プレイに招待できます。オンラインで遊ぶには、2人とも Nintendo Switch Online への加入と、無料配信の「フレンドパス」のダウンロードが必要です。1台のSwitchで画面を分けて遊ぶことも、2台のSwitchをつないで遊ぶこともできるので、遊ぶ相手の環境に合わせやすいのも利点です。

日本語吹き替えに対応

GAME Watch によると、Switch版は日本語のほか、フランス語、ドイツ語、スペイン語の吹き替えに対応しています。会話の多い作品なので、画面の字幕を追わずに、操作に集中しながら物語を楽しめるのはありがたいところです。

音楽と音の作り込み

Nintendo Life は音楽も長所に挙げていて、Switch版でも音の豊かさは削られていないと書いていました。場面ごとに雰囲気の違う曲が流れ、仕掛けの効果音も手触りがいいので、2人で遊んでいるときの盛り上がりを後押ししてくれます。

Switch版の遊び方と必要なもの

Switch版で2人で遊ぶ方法は、大きく3つあります。

  • 1台のSwitchで画面を分けて遊ぶ(テレビにつなぐのがおすすめ)
  • 2台のSwitchをローカル通信でつないで遊ぶ
  • オンラインで離れた相手と遊ぶ(2人とも Nintendo Switch Online への加入が必要)

オンラインでは、相手がソフトを持っていなくてもフレンドパスで参加できます。Nintendo Life は数時間のオンラインプレイでサーバーから切断されたのは2回ほどで、進行はほとんど失わなかったと書いています。ただ、ボイスチャットは任天堂の仕組みに頼る形になるので、通話アプリなどを別に用意したほうが話しやすいと思います。

It Takes Two Switch版で批判されている点

明かりの灯る洞窟のような場所で、巨大な敵の巣を見上げるIt Takes Twoのゲーム画面
画像: www.ea.com(EA公式サイト)(公式)

見た目は他機種よりはっきり劣る

Nintendo Life は、解像度の低さ、粗いモデル、ムービー中に物が遅れて表示される点を挙げ、2021年の作品をSwitchに移した妥協は目に見えると書いています。ただし、ゲーム性が見た目より大切な作品なので、移植としては良好という結論でした。Multiplayer.it が触れた解像度とフレームレートの妥協も、この点を指しています。

携帯モードの画面分割は小さい

携帯モードで2人で遊ぶと、Switchの小さな画面を半分ずつ使うことになります。Nintendo Life は、テーブルモードでも2つの画面は滑らかに動いたとしながら、半分の画面では動きが読み取りにくい場面があると注意していました。本体1台で遊ぶなら、テレビにつないだほうが快適です。

ムービーが長く、飛ばすには2人の操作が必要

物語を見せるムービーが多く、Nintendo Life は「基本的な物語のわりに、ムービーに時間を使いすぎる」と指摘しています。ムービーは2人がそろってボタンを押し続けると飛ばせますが、ひとりで飛ばせる設定が欲しかったという声もありました。

物語の好みは分かれる

離婚をテーマにした物語は、多くの人に評価されている一方で、ユーザーレビューには物語が合わなかったという声もあります。途中には、子ども向けの見た目に反してブラックな笑いを含む場面もあり、ここで好みが分かれやすいようです。開発を率いたジョセフ・ファレス氏は、VGC のインタビューで、問題の場面は初期案のほうがもっと過激で、表現を削ったうえで「ブラックコメディ」として描いたと語っていました。

開発者が語るSwitch版

同じインタビューで、ファレス氏は、Switch版の移植は主に Turn Me Up Games が担当し、自分は技術的な部分には関わっていないと話しています。そのうえで、画面分割で常に2つの映像を描く作品なのに、思った以上によく動いていることに驚いたとも語っていました。また、良い協力ゲームはまだ少なく、それが本作が売れた理由の1つだと考えているそうです。

評価が割れる理由

一緒に遊ぶ相手がいるかどうか

本作は2人で遊ぶことが前提なので、相手がいるかどうかで価値がまったく変わります。家族や恋人、友だちと週末に少しずつ進められる人には、これ以上ないほど楽しい作品です。ひとりで遊ぶ時間が中心の人には、そもそも遊ぶ機会が作りにくいのが難点です。

2人のゲーム経験に差があるか

協力専用のゲームは、2人の腕前に差があると、うまい側がもどかしく感じることがあります。Nintendo Life のレビューにも、フレームレートより相方のミスのほうがよほどイライラした、という冗談めかした一文がありました。ただ、本作は操作がやさしめで、失敗してもすぐやり直せるので、慣れていない人が足を引っ張り続ける場面は少なめです。お互いに笑って済ませられる関係なら、腕前の差はむしろ会話のきっかけになります。

他機種で遊べる環境があるか

PS5やPCで遊べる人にとっては、画質の劣るSwitch版を選ぶ理由は少なめです。一方、Switchしか持っていない家庭や、帰省先や旅行先に持っていって遊びたい人にとっては、Switch版のほうが便利です。何を重視するかで、同じ移植でも評価が変わります。

It Takes Two Switch版は買いか

プレイ人数は2人で、ひとりでは遊べません。オンラインで遊ぶ場合は Nintendo Switch Online への加入が必要です。

一緒に遊ぶ相手がいる人には強くおすすめ

  • 夫婦や恋人、親子など、身近な相手と一緒に遊べるゲームを探している人
  • 友だちにフレンドパスで声をかけ、1本で協力プレイを楽しみたい人
  • 章ごとに変わる仕掛けや、ボス戦の工夫を味わいたい人

購入を考え直したほうがいい人

  • 一緒に遊ぶ相手が見つかりにくく、ひとりで遊びたい人
  • 携帯モードの小さな画面だけで、2人プレイをするつもりの人
  • 他機種を持っていて、きれいな映像で遊びたい人

本作の楽しさは、うまくいかずに笑い合ったり、息が合った瞬間に声を上げたりする、その時間にあります。遊ぶ相手さえいれば、Switch版でもその体験は十分に味わえます。まずは一緒に遊ぶ人と、どの環境で遊ぶかを決めてから選ぶと失敗しにくいと思います。