塊魂アンコール のキービジュアル

塊魂アンコールの評価【口コミ・評判】Switch版の操作性は?

『塊魂アンコール』は、2004年に PS2 で発売された初代『塊魂』を、Nintendo Switch 向けに作り直したリマスター作品です。Switch 版は2018年12月20日にバンダイナムコエンターテインメントから発売され、価格は3,200円(税別)でした。王子を操作して、身の回りのモノを転がした「塊」にくっつけ、どんどん大きくしていく独特のアクションゲームです。

塊魂アンコールの評判をまとめると、メディアの評価はほぼ満点に近く、「15年近くたっても古びない発想」がそのまま称賛されています。一方、遊んだ人の声には、Switch のスティック配置や操作の慣れにくさ、オートセーブやリトライがない点への不満も混じっているんですよね。この記事では、Metacritic、Steam、Amazon の評価とレビューから、塊魂アンコールの口コミを整理してみました。

※2026年11月8日時点の情報です。

塊魂アンコールのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Switch 版(海外名『Katamari Damacy REROLL』)のページでは、メタスコアは87点で「Generally Favorable(おおむね好評)」でした。レビューは23件あり、23件すべてが肯定的な評価です。賛否両論や否定的な評価が1件もないのは、リマスター作品ではかなり珍しいと思います。

ユーザースコアは7.9点で、166件の評価のうち肯定的124件(75%)、賛否両論26件(16%)、否定的16件(10%)でした。ユーザーもおおむね好意的ですが、メディアと比べると「操作」と「ボリューム」に厳しい目が向けられています。ユーザーレビューでは、ばかばかしいほどの発想や音楽をほめる声が多い一方、カメラと操作がぎこちない、入力が遅れる気がする、短くて繰り返しが多い、といった不満も見られました。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載された Switch 版のレビューのうち、ページで確認できたものを訳して要約しました(点数は Metacritic の表記です)。

DarkStation 100点

色あせない魅力があり、のんびり遊ぶために手元に置いておく価値があるとしています。

Digitally Downloaded 100点

好みは分かれる作品だとしながら、アートとしてのゲームを知るために誰もが一度は遊ぶべきだと書いています。

Nintendo Force Magazine 95点

派手な追加要素より、新しい遊び手に届くことのほうが大事な、すばらしい作品だと評価しています。

Metro GameCentral 90点

もっとも独創的で楽しいゲームのひとつで、全編にシュールな笑いがあふれているとしています。

Nintendo Life 90点

原作の魅力をそのまま残し、ジャイロ操作やマルチプレイにも対応した、本作を遊ぶ最良の形だと評価しています。

Multiplayer.it 90点

歓迎すべきリマスターで、シリーズの中で最高の携帯版だと書いていました。

Steam(PC版)と Amazon での評価

Steam の PC 版『Katamari Damacy REROLL』は、英語のレビュー3,931件のうち93%が好評で「非常に好評」でした。直近30日のレビューは29件で、すべて好評です。Steam での価格は3,520円で、発売から年月がたっても、新しく遊んだ人の満足度はとても高いことが分かります。

Amazon.co.jp の Switch 版パッケージの商品ページは、5点満点で4.0(374件の評価)でした。星5つが67%、星4つが11%、星3つが10%、星2つが6%、星1つが6%です。Amazon の AI による要約では、「楽しさ」に触れた43件のうち37件が肯定的で、爽快感や絶妙な難易度、BGM のかわいらしさが好評とされています。一方、「操作性」に触れた29件では意見が分かれていました。

レビュー本文では、「このゲームでしか味わえない爽快感」「ボリュームは値段相応」と書く星5つのレビューがあります。反対に、星3つで「ゲームとしては最高だが、Switch のコントローラーが合わない」とする長文のレビューには、23人が「役に立った」を付けていました。また、パッケージ版は英語やドイツ語でも遊べたことを、海外の購入者が評価していたのも印象的です。

塊魂アンコールはどんなゲームか

公式サイトの「ものがたり」によると、お酒に酔って星空を壊してしまった王様の後始末のために、小さな王子が地球へやってきます。王子は、あちこちに散らばる「モノ」を塊で巻き込んで大きくし、夜空へ浮かべて星にしていきます。身の回りの小物から始まり、やがて人や車、建物まで巻き込めるようになっていく過程が、本作の何よりの快感なんですよね。

基本の操作は、左右のスティックを2本とも使って塊を転がす独特のものです。両方を前に倒すと前進し、片方ずつ倒すと向きを変えます。Nintendo Life によると、星をつくるメインのステージのほか、スコアを競うモードや時間を気にせず転がせるモードも用意されています。慣れるまでは思いどおりに動かせませんが、思ったとおりに転がせるようになると、制限時間ぎりぎりで目標の大きさに届くかどうかの駆け引きが、ぐっと楽しくなります。

なお、公式サイトでは、本作は2004年の PS2 版をもとにした製品で、ゲーム内に出てくるアイテム名などは当時のものだと案内されています。

ジャイロ操作の「コダワリ操作」、Joy-Conを振る「王子ダッシュ」、おすそわけプレイの2人対戦など、Switch版ならではの機能とボタン配置の説明図
画像: encore.katamaridamacy.jp(バンダイナムコエンターテインメント『塊魂アンコール』公式サイト)(公式)

Switch版ならではの機能

4Gamer の記事(2018年12月20日)と公式サイトによると、Switch 版には次のような独自の機能があります。

  • ジャイロ機能を使い、Joy-Con の傾きで塊を転がす「コダワリ操作」
  • Joy-Con を振ると発動する「王子ダッシュ」
  • Joy-Con を分け合って2人で塊の大きさを競う「おすそわけプレイ」
  • HD振動への対応(初期設定はオフで、−ボタンで切り替え)

ふだんどおりの「イツモノ操作」も選べるので、ジャイロが合わない人はスティック操作で遊べます。Nintendo Life のレビュー(2018年12月12日)は、グラフィックと動作が良くなり、ムービーも高画質に作り直されたと評価し、携帯モードでも TV モードでもなめらかに動くと書いていました。PC 版は Switch 版より少し早い2018年12月7日に発売されています。

現在、任天堂の公式ストアでのダウンロード版の価格は3,520円(税込)です。CERO は A(全年齢対象)で、プレイ人数は1〜2人です。

評価されている点

何でも巻き込める唯一無二の気持ちよさ

もっとも多くほめられているのは、やはり遊びの発想そのものです。小さな塊がだんだん大きくなり、さっきまで見上げていたモノを巻き込めるようになる瞬間は、ほかのゲームではなかなか味わえません。Nintendo Life は、操作に慣れてしまえばリラックスして遊べて、常にご褒美がある作品だと表現していました。

耳に残る音楽とシュールな世界観

個性の強い BGM も、メディアとユーザーの双方から評価されています。王様のとぼけたセリフや、日常の品物を巻き込んでいくばかばかしさが、昔遊んだ人には懐かしく、初めての人には新鮮に映るようです。

手ごろな価格と短い時間で遊べる手軽さ

1ステージが短く、すき間時間に1回だけ遊べる点も好評です。価格に見合う内容だという声が多く、2人で対戦できるので家族で楽しんでいるという感想も見られました。フルプライスの新作ソフトと比べると手ごろな価格帯で手に取りやすく、話題の作品を「まず試してみる」のにも向いていると思います。

批判されている点

Switch のスティック配置との相性

Switch 版でよく挙がる不満が、操作のしにくさです。Amazon のレビューでは、プレイステーションのコントローラーは2本のスティックが左右対称に並んでいるのに対し、Switch は左右で位置がずれているため、本作の操作が直感的でなくなる、と指摘されていました。Nintendo Life も、ジャイロ操作は人によっては精度が物足りないかもしれないと書いています。

オートセーブとリトライがない

初代をそのまま再現したことで、続編で改善された部分まで元に戻っている、という意見もあります。Amazon の星4つのレビューでは、オートセーブがないこと、ステージのやり直しのたびにステージ選択まで戻る必要があること、塊が引っかかって動けなくなる場面があることを挙げていました。

ボリュームと新要素の少なさ

原作はもともと短めの作品なので、すでに遊んだことがある人からは、新しい内容がほとんどないという声も出ています。初代の再現を目的にしたリマスターなので、ここは割り切りが必要な部分だと思います。

初めて遊ぶときのコツ

最初は「イツモノ操作」で、2本のスティックの感覚をつかむのがおすすめです。慣れてきたら、ジャイロの「コダワリ操作」も試してみると、同じステージでも違った手ざわりで楽しめます。HD振動は初期設定でオフになっているので、塊がモノを巻き込む感触を手で味わいたい人は、−ボタンでオンにしておきましょう。

リトライ機能がないため、目標の大きさに届きそうにないと分かったら、早めにポーズからステージをやめて選び直したほうが時間のむだが減ります。また、オートセーブではないので、遊び終えたらセーブを忘れないようにしてください。2人で遊ぶときは、Joy-Con を1本ずつ分け合えば、すぐにおすそわけプレイで対戦を始められます。

メディアとユーザーで温度差がある理由

メディアの評価がそろって高いのは、「初代の発想がいかに独創的だったか」を改めて確認できる作品だからだと思います。一方、ユーザーは実際に何時間も操作するので、スティックの配置やセーブまわりの不便さを肌で感じやすいんですよね。とはいえ、Amazon でも星5つが7割近くを占めていて、不満を書いている人の多くも「ゲームとしては最高」と前置きしています。不便さはあっても、遊びの芯を否定する声はほとんどありません。

塊魂アンコールは買いか

まだ一度も塊を転がしたことがない人には、迷わず勧められる1本です。昔 PS2 で遊んだ人にとっても、手ごろな価格で思い出の王子に再会できるのはうれしいところだと思います。なお、続編『みんな大好き塊魂』をリマスターした『みんな大好き塊魂アンコール+ 王様プチメモリー』も Switch で発売されているので、気に入ったら続けて遊ぶこともできます。

転がす楽しさにハマりそうな人

  • ほかにない発想のゲームや、肩の力を抜いて遊べるゲームを探している人
  • 1回数分のステージを、何度もくり返して記録を伸ばすのが好きな人
  • 家族や友だちと、1台の Switch で手軽に対戦したい人

操作の慣れが壁になりそうな人

  • 2本のスティックを同時に使う、独特の操作がどうしても苦手な人
  • オートセーブやリトライなど、最近のゲームの便利な機能が欠かせない人
  • 長時間じっくり遊べる、ボリュームの大きいゲームを求めている人

『塊魂アンコール』は、小さなモノひとつから始まった塊が、最後には町ごと飲み込んでいく、ただそれだけのことが無性に楽しい作品です。最初の数ステージで操作に慣れたら、あとは時間を忘れて転がし続けてしまうと思うので、王様のむちゃぶりにぜひ付き合ってみてください。