
レイトン ミステリージャーニーDX+の評価・口コミ【評判レビュー】
『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀 DX+』は、2021年7月8日にレベルファイブから発売された Nintendo Switch 用のナゾトキ・ファンタジーアドベンチャーです。主人公はレイトン教授の娘カトリー。2018年に出た Switch 版『DX』に、TVアニメ版のキャストによるボイスを加えた「完全版のさらに上」にあたるソフトなんですよね。
口コミを見ていくと、ナゾの量と手軽さは好評、物語の決着のつけ方には不満、という声にほぼ集約されます。ナゾ解きを気軽に何十時間も楽しみたい人には合う一方、歴代の教授シリーズのような大きな謎の解明を期待すると肩すかしになりやすい作品です。この記事では、Metacritic の海外版スコア、国内のユーザーレビュー、公式サイトの情報をもとに評価を整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Steam のストアでは本作が見つからなかったため、Steam のレビューは扱っていません。
レイトン ミステリージャーニーDX+のメタスコアとユーザー評価
Metacritic には日本の『DX+』単独のページがありません。そこで、海外で2019年11月に発売された Switch 版『Layton's Mystery Journey: Katrielle and the Millionaires' Conspiracy - Deluxe Edition』のページを参考にしました。ボイスの切り替え機能はありませんが、ゲームの中身はほぼ共通です。
メタスコアは73点で、批評家レビューは38件。内訳は肯定的15件、賛否両論23件、否定的0件でした。酷評はひとつもない一方で、「良いけれどシリーズ最高とは言えない」という70点台の評価が過半数を占めているのが特徴です。ユーザースコアは10点満点の6.8点(76件)で、肯定的34件、賛否30件、否定的12件という分布でした。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載されているレビューから、点数の高いものと低めのものを9つ選び、要約して紹介します。
Pure Nintendo 90点
見た目が良くなり、追加コンテンツもすべて入り、新しいナゾまである移植版と評価しています。シリーズ未経験者の入口にもなる、という書き方でした。
DualShockers 85点
昔のファンが戻ってくるきっかけにも、新しいプレイヤーがシリーズに入るきっかけにもなる版、という評価です。
XGN 80点
40問の新しいナゾが加わり、シリーズで最も大きな作品になったと紹介しています。Switch への移植の出来も高く評価していました。
ComicBook 80点
楽しめたとしつつ、登場人物が毎回ひと言ずつ口を挟む会話の長さと、冒頭で示された2つの大きな謎がどちらも解決しないまま終わる点を不満に挙げています。
Nintendo Life 70点
パズルゲームとしては強力で、映像や脚本も好ましいが、過去作の最高到達点と比べると見劣りする、という評価です。一部のナゾの答えの判定に引っかかりがあるとも書いています。
GamingTrend 70点
筋書きは面白みに欠けるものの、好感の持てるキャラクター、ナゾの多さ、美しいアートで最後まで遊べると評価。ただ、自分には少し簡単すぎたとしています。
Metro GameCentral 70点
パズルの名シリーズの帰還を歓迎し、シリーズ最高傑作ではないものの、収録された内容の量では間違いなく一番だとしています。
My Nintendo News 70点
声の演技と気の利いた脚本のおかげで退屈する場面はないものの、全体を貫く物語がなく、ナゾの質も平均以下に感じたという評価です。良い点と悪い点が入り混じった「お楽しみ袋」と表現していました。
GameOver.gr 70点
シリーズ最初の6作が築いた水準には届いていない、と厳しめです。心をつかむ物語や記憶に残る人物像が足りないという指摘でした。
点数の高低にかかわらず、ナゾの量と移植の丁寧さはほぼ全員が認めています。点が伸びなかった理由は、物語とシリーズの過去作との比較に集中しているんですよね。
評価されている点

シリーズ最多クラスのナゾを、追加料金なしで遊べる
電撃オンラインの発売記事では、本作は「シリーズ最多となる180問以上のナゾ」を収録していると紹介されています。公式サイトによると、iOS/Android/ニンテンドー3DS版で有料だったナゾや、レイトン教授風・ルーク風の衣装も無料で入っており、Switch 用に既存のナゾのレイアウトも調整されています。ナゾの監修は「ゴースト暗算」の開発者として知られる岩波邦明氏で、図形、計算、ひらめき系とバランスよくそろっています。1問ずつ区切って遊べるので、寝る前に数問だけ、という遊び方がしやすいのも好評です。
1話完結の事件と、テンポの良い掛け合い
ファミ通の紹介記事によると、本作は過去のシリーズのような長い一本道の物語ではなく、1話完結の事件を積み重ねるオムニバス形式です。カトリーと助手のノア、言葉を話す犬シャーロの軽妙なやり取りは国内外で評判が良く、GameSpot も次々に飛び出すダジャレや一言ネタを楽しんだと書いています。重い話が苦手な人でも気楽に読み進められる作りだと思います。
着せ替えと部屋づくりの寄り道
カトリーの衣装を自由に着替えさせて、そのままの姿で物語を進められます。衣装の多くはスタイリストの SHOHEI KASHIMA 氏のデザインです。探偵社の内装も、壁、床、カーテン、ラグなど8か所を変えられます。ナゾ解きの合間に集めた家具を飾っていく楽しみがあり、長く遊ぶ動機になっているという声がありました。
町を歩いて調べる、ゆったりした進行
ゲームの流れはシンプルです。事件の依頼を受けたら、ロンドンの町を移動して聞き込みや調査を行い、途中で出会う人物からナゾを出されます。ナゾを解くと「ナゾ解明!」の画面とともに、評価にあたる「ひらめき指数」がもらえます。公式サイトの画面説明でも、物語を進めるには町を移動しながらいろいろな場所を調べることがポイントだと案内されています。急かされる場面がほとんどないので、Cubed3 が「時間制限なしで頭の体操を楽しみたい人に向く」と書いたように、自分のペースで遊べる点が好まれています。
DX+ならではのボイス切り替え
DX+ の目玉は、ボイスを「オリジナル」と「TVアニメ」から選べる機能です。オリジナル版ではカトリーを有村架純さん、シャーロを役所広司さんが演じていましたが、TVアニメ版では花澤香菜さん、小杉十郎太さんの声になります。アニメから入った人にはうれしい追加で、価格.com のレビューでも声を切り替えられる点はサウンド面の長所として挙がっていました。
批判されている点
大きな謎が解決しないまま終わる
最も多い不満は物語の結末です。タイトルにある「大富豪の陰謀」や、カトリーが追う大きな謎がすっきり解決しない構成で、ComicBook や Nintendo Force Magazine(85点)も、物語の前振りに見合う決着がなかった点を残念がっていました。続編を前提にした作りに見えるため、1本で完結する満足感を求める人ほど不満が大きくなるようです。
ナゾが易しめで、手応えを求めると物足りない
国内の価格.com では、DX+ のユーザーレビューは満足度3.41点(集計対象2件)でした。どちらのレビューも操作や見た目、音には満足しつつ、「ナゾが易しい」「長く遊ぶ要素が少ない」と書いています。教授シリーズの手強いナゾに慣れた人には、全体的に子ども向けに感じられるという意見です。

タッチ操作からの置き換えに慣れが必要
元は3DSとスマートフォン向けのゲームなので、Switch の携帯モード以外ではスティックでカーソルを動かして答えを書き込むことになります。Cubed3(80点)は原作より少し遊びにくくなったと書き、価格.com のプロのレビューも、細かい操作での感触の違いを指摘していました。TV で遊ぶなら、手書き系のナゾで少しもたつくのは覚悟しておいた方がよさそうです。
国内のユーザーレビューの傾向
国内のレビューは件数が少なく、価格.com でも DX+ が2件、2018年発売の DX が2件(うち満足度の集計対象は1件)にとどまります。DX のユーザーレビューは満足度5点で、タッチパネルでの操作のしやすさ、アニメーションの見応え、オープニング曲の印象の強さ、寄り道の多さを褒めていました。一方で、一部の操作やナゾの分かりにくさから、万人向けには少し不親切な場面があるとも書いています。
DX+ のレビューは、3DS 版を遊んでいない人にはうれしい移植だと評価しつつ、新しい物語が増えていないので既存ファンへの上乗せは小さい、という見方でした。件数が少ないので全体の傾向とまでは言えませんが、「遊びやすさは高評価、ボリュームと新鮮味は控えめ」という点は、海外レビューとも重なっています。
Switch 版の追加要素としては、TVモードで大画面に映して家族とナゾを解けることも公式サイトで紹介されています。また、NFC 対応の玩具「ナゾトキチャーム」を読み込むと衣装やスペシャルコインがもらえる仕組みもありますが、チャームは2021年7月時点ですでに販売を終えています。これから遊ぶ人は、チャームなしでも本編はすべて楽しめると考えておけば十分です。
評価が分かれる理由
「レイトン教授の新作」として見るかどうか
本作は主人公も物語の形式も変わった、いわば仕切り直しの作品です。4P.de(78点)が「ミステリーというより絵になる観光」と表現したように、謎を追う緊張感より、ロンドンの町を歩く雰囲気を楽しむ作りになっています。教授とルークの冒険の続きを期待した人と、気軽なナゾ解きを求めていた人とで、受け止め方が大きく違うんですよね。
DXを持っているかどうか
すでに Switch 版『DX』を持っている人は、800円(税込)の「DX → DX+アップグレードパック」を買えば DX+ と同じ内容を遊べます。新しいナゾや物語が増えるわけではないので、DX を遊び終えた人が DX+ を改めて買う必要はありません。逆に、これから初めて遊ぶ人なら、最初から DX+ を選べばボイスも含めて全部そろいます。
レイトン ミステリージャーニーDX+は買いか
価格はパッケージ版・ダウンロード版ともに4,950円(税込)で、プレイ人数は1人です。収録されたナゾの量を考えると値段は手ごろで、1問あたりの単価で見れば割安な部類です。満足度を左右するのは、物語に何を求めるかだと思います。
手に取ってほしい人
- 1問ずつ区切って、すき間時間にナゾ解きを楽しみたい人
- キャラクター同士の軽い掛け合いや、着せ替え・部屋づくりの寄り道が好きな人
- TVアニメ『レイトン ミステリー探偵社』を見ていて、その声で遊びたい人
購入を見送ってもよさそうな人
- 最後に大きな謎がすべて解き明かされる、1本で完結した物語を求める人
- 歴代の教授シリーズのような歯ごたえのあるナゾを期待している人
- すでに DX を遊び終えていて、新しいナゾを探している人
判断に迷ったら、最初の事件を1つ解き終えたときの気分で考えるのが良いと思います。カトリーたちのやり取りを読みながら数問ずつ解いていく時間が心地よければ、数多くのナゾを最後まで楽しめるはずです。