ルイージマンション3 のキービジュアル

ルイージマンション3の評価・レビュー【口コミ・評判】仕掛けの作り込みと難しさ

『ルイージマンション3』は、2019年10月31日に任天堂から発売された Nintendo Switch 用のアクションアドベンチャーです。開発はカナダ・バンクーバーの Next Level Games で、怖がりなルイージがオバケだらけのホテルを探索します。口コミや評判を見ていくと、「仕掛けの作り込みとグラフィックが任天堂の中でも指折り」という声がとても多いんですよね。

ひと言でまとめると、謎解きと探索を少しずつ楽しみたい人には、今遊んでも満足度の高い1本です。ただ、ボス戦の難しさや、クリア後に遊ぶ理由の少なさを挙げる声もあり、遊ぶ人の年齢や好みで受け止め方が変わります。この記事では、Metacritic の数字、海外メディアの評価、価格.com のユーザーレビューをもとに、評判の中身を整理しました。

※2026年11月2日時点の情報です。Switch 専用ソフトで PC 版は発売されていないため、Steam のレビューは存在しません。

ルイージマンション3のメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは86点で、批評家レビューは106件です。内訳は肯定的101件(95%)、賛否5件(5%)、否定的0件でした。ページ上部の「全機種」欄には112件という表示もありますが、本記事では内訳まで確認できた106件の数字を使っています。

ユーザースコアは8.4点(1,970件)で、内訳は肯定的1,612件(82%)、賛否253件(13%)、否定的105件(5%)です。批評家とユーザーの評価に大きな開きがなく、否定的な評価が5%にとどまっている点は、遊んだ人の多くが素直に楽しめた作品だということを示していると思います。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューのなかから、主なものを翻訳・要約して紹介します。

VGC 100点

見事で不気味な冒険で、主人公のルイージだけでなく、カナダの開発会社の名前も広く知らしめる作品だと評しています。その年のクリスマス商戦で一番の Switch の冒険は、兄のマリオではなく弟のものだ、という表現が印象的です。

Nintendojo 100点

恐竜の骨格標本が暴れ出す場面、植物に覆われた客室、怪獣のような巨大な敵との戦い、砂の中にそびえるピラミッドなど、見せ場が次々に現れる点を絶賛しています。初代を超えることはないと思っていたが、それを覆された、という内容です。

Cheat Code Central 96点

キャラクターの表情や細部まで丁寧に作られていると評価する一方で、対戦モード「プレイランド」だけは物足りない、と指摘しています。

4Players(ドイツ) 82点

見た目と音は素晴らしいものの、遊びの構造は繰り返しが多いと書いています。『スーパーマリオ オデッセイ』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のような革新性は無い、という冷静な評価です。

Nintendo Insider 80点

階ごとのテーマの幅や、ボスの工夫は高く評価しつつ、ザコ敵の種類の少なさと、全体的に冒険しすぎない作りが「傑作」に届かなかった理由だとしています。

開発会社 Next Level Games のその後

本作を開発した Next Level Games は、もともと任天堂とは別の会社でしたが、任天堂は2021年1月5日に同社の全株式を取得して子会社化すると発表しました。株式の取得日は2021年3月1日の予定とされ、理由としては開発リソースの安定化や、任天堂の開発チームとの連携・人材交流による品質と開発スピードの向上が挙げられています。『ルイージマンション3』の評価が、この決定を後押ししたと考えるのは自然だと思います。

評価されている点

満月の夜空の下に建つ、怪しく光る高層ホテル「ラストリゾート」の外観
画像: www.nintendo.com(公式)

階ごとにまったく違うテーマのホテル

舞台は「ホテル ラストリゾート」という高層ホテルです。ネオンが光るディスコのフロア、海賊船が置かれたフロア、ピラミッドが埋まる砂漠のフロア、植物が生い茂る温室のようなフロア、甲冑が並ぶ西洋の城のようなフロアなど、階ごとにテーマが大きく変わります。各階のボスオバケを倒すとエレベーターのボタンが手に入り、新しい階へ進める仕組みなので、「次はどんな階だろう」という期待が最後まで続くんですよね。

できることが多い新型オバキューム

公式サイトで紹介されている新型オバキュームは、ストロボの光でオバケを驚かせて吸い込むだけでなく、吸い付けたオバケを床に叩きつけたり、空気を噴射して跳び上がったり、吸盤を撃ち込んでひもを引っ張り、家具や扉を壊したりできます。見えないものを浮かび上がらせるダークライトもあり、部屋の中のあらゆるものに触れて試す楽しさがあります。家具や小物の多くが吸い込みや噴射に反応して動くので、「何でも触ってみたくなる」という口コミが多いのもうなずけます。

グーイージを使った謎解きと2人協力

ルイージが新型オバキュームで青いオバケを吸い込もうとしているイラスト
画像: www.nintendo.com(公式)

ルイージは、体が緑色の粘液でできた分身「グーイージ」に切り替えられます。グーイージは鉄格子をすり抜けるなど、ルイージにはできない動きができるので、2人を交互に動かして解く仕掛けが多く用意されています。ストーリーモードは2人目がグーイージを担当する協力プレイにも対応していて、親子で遊んだという声もよく見かけます。

アニメ映画のようなグラフィックと演出

価格.com のユーザーレビューでも、評価項目のなかでグラフィックが最も高く、5点満点で4.59点でした。ルイージがおびえる表情や、オバケのコミカルな動きは、ムービーだけでなく操作中にも細かく作り込まれています。「夜景が美しい」「振動まで作り込まれている」といった感想が多く、Switch の中でも見た目の完成度が高い作品として名前が挙がります。

批判されている点

海賊船の置かれた薄暗いフロアをルイージが懐中電灯で照らして探索するゲーム画面
画像: www.nintendo.com(公式)

ボス戦と謎解きが意外と難しい

見た目はかわいらしい作品ですが、価格.com では「解き方が1つしかなく、どの技が効くのか分かりにくい」「子どもには難しいのではないか」という声が複数ありました。特にボス戦は、オバキュームのどの機能を使うかに気づけないと何度もやられてしまいます。小学生向けと思って買うと、親が手伝う場面が出てくるかもしれません。

クリア後の遊びと収集の見返り

同じく価格.com の評価項目では、継続性が3.14点と、ほかの項目より低めでした。ホテル中に隠された宝石やお金を集める要素はありますが、「集めても見返りが弱い」「一度クリアすれば十分」という意見が見られます。物語を追い終えたあとに繰り返し遊ぶ理由は多くないため、長く遊べるソフトを求める人には物足りなく感じやすい部分です。

オバケとの戦いが単調に感じやすい

海外レビューでも触れられていたとおり、ザコのオバケは種類が多くありません。驚かせて、吸い付けて、引っ張る、という流れが中心になるため、「慣れると同じことの繰り返し」という感想が出やすいんですよね。初代の氷や炎の要素が好きだった人からは、戦い方の変化が少ないという声もあります。

オンラインと対戦モードの寿命

オンラインで最大8人が協力する「テラータワー」と、1台で最大8人が遊べるパーティーゲーム集「プレイランド」は、発売当初は好評でした。ただ、発売から7年がたった今は、テラータワーで一緒に遊ぶ相手をオンラインで見つけにくくなっている可能性があります。友人や家族と遊ぶ前提で考えたほうが安心です。

日本のユーザーレビューの傾向

価格.com のユーザーレビューは、満足度が5点満点中3.98点(集計対象12件、総投稿数14件)でした。星5が33%、星4が42%で、4以上が7割を超えています。評価項目では、グラフィック4.59点、サウンド4.46点、操作性4.01点と、見た目と手触りの評価が高い一方、熱中度3.88点、ゲームバランス3.75点と、遊びの部分はやや控えめです。

レビューの見出しを並べると、「過去作からの正統進化」「謎解きが面白い」「誰でも楽しめるバランス」という前向きな言葉と、「子供が泣く難易度…かも」「怖がりな子供には喜ばれず」という注意の言葉が混ざっています。序盤はお掃除をしているような地味さがあるが、中盤から遊園地のアトラクションのような楽しさが続く、という感想もあり、評価が上がるタイミングが少し遅めの作品だと言えそうです。

過去作を遊んだ人の受け止め方

シリーズ経験者の感想は、大きく2つに分かれています。1つは「1と2のいいとこ取り」「過去作からの正統進化」という見方で、1つの建物を自由に探索する初代の雰囲気と、仕掛けの多い2作目の遊びが合わさったと受け止める人です。もう1つは「初代とは別のゲーム」という見方で、初代にあった氷・炎・水の属性を使い分ける戦いが無くなり、ホラーの雰囲気もコミカル寄りになったことを惜しむ声があります。

どちらの立場でも、グラフィックと仕掛けの量が過去作を大きく上回っている点は共通して認められています。初代の怖さを求めるなら期待とずれるかもしれませんが、シリーズの「探索して驚く」楽しさを広げた作品として見れば、満足度は高いと思います。

遊ぶ前に知っておくと楽なこと

  • 行き詰まったら、部屋の中で吸い込み・噴射・ダークライトを順番に試すと、反応する物が見つかりやすい
  • 吸い付けたオバケは、逃げる方向と反対へスティックを倒すと早く弱らせられる(公式サイトでも紹介されているコツ)
  • ルイージが通れない場所や鉄格子の向こうは、グーイージに交代して調べる

追加コンテンツで増える遊び

有料の「マルチプレイパック」(1,000円・税込)は、2019年12月18日から配信されています。2020年3月4日の第1弾と、4月30日の第2弾の追加パックで、テラータワーで着られるルイージのコスチュームが合計6種類、プレイランドのパーティーゲームが合計6つ追加されました。第2弾では、開発時に描かれたイラストを見られるアートビューワーも加わっています。本編の物語が増えるわけではないので、対戦や協力を遊ぶ相手がいる人向けの内容です。

ルイージマンション3は今から買うべきか

希望小売価格は6,578円(税込)で、パッケージ版とダウンロード版が同じ価格です。ストーリーのボリュームは中くらいですが、1つの部屋に詰め込まれた仕掛けの量を考えると、値段以上の作り込みを感じる人が多いと思います。ホラーと言っても怖さはコミカル寄りで、価格.com でも「怖いわけではない」「コミカルに楽しめる」という感想が見られます。

満足しやすいのはこんな人

  • 部屋のすみずみまで調べて、隠しアイテムを見つけるのが好きな人
  • 親子や兄弟で、1つのゲームを協力しながら進めたい人
  • 任天堂らしい丁寧なアニメーションや演出を味わいたい人

別の作品も検討したほうがよさそうな人

  • オバケや暗い場所の雰囲気そのものが苦手な小さな子ども
  • クリア後も何十時間と遊び続けられるソフトを探している人
  • 行き詰まったときに攻略情報を見ずに自力で解きたいが、根気には自信がない人

迷っているなら、最初の2〜3フロアまでは操作を覚える時間だと考えて進めてみてください。ストロボで驚かせ、吸い付けて引っ張る基本が身につき、グーイージとの交代が自然にできるようになると、各階の仕掛けを解く手応えが一気に増していきます。怖がりながらも前に進むルイージを見守るような気持ちで、ホテルの最上階を目指してみるのがおすすめです。