マリオカート ワールド のキービジュアル

マリオカート ワールドの評価・レビュー【口コミ・評判】24人対戦の楽しさと「道」への不満

『マリオカート ワールド』は、2025年6月5日に Nintendo Switch 2 と同時に発売された、シリーズ最新作のレースゲームです。草原や街、海、火山がひと続きになった大陸を走り、コースとコースのあいだの道までレースの舞台になりました。ところが口コミや評判を見ると、批評家とユーザーで評価がかなり違うんですよね。

結論から言うと、家族や友だちと集まって遊ぶなら、Switch 2 で最初にそろえる価値のあるソフトです。一方で、『マリオカート8 デラックス』をやり込んだ人を中心に、「8DXから進化を感じない」「コース間の道が退屈」という不満も根強くあります。この記事では、Metacritic の数字、海外レビュー、開発者インタビュー、価格.com の口コミをもとに、評価が割れる理由を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。Switch 2 専用ソフトで PC 版は発売されていないため、Steam のレビューは存在しません。

前作から何が変わったのか

いちばん大きな変化は、コースが1つの大陸の中でつながったことです。あるコースから次のコースへ、道を走ってそのまま移動していきます。開発者インタビューによると、昼と夜の移り変わりや天候の変化も加わっています。

操作の面では、壁を走る「ウォールラン」や、レールの上を滑る「レールスライド」といった新しいテクニックが入りました。ただし、従来の操作だけでも遊べるように調整したと説明されています。レースとは別に、つながった世界を自由に走り回れる「フリーラン」も用意されています。レースのあとにドライブ感覚で広いフィールドを走れるので、価格.com でも「しばらくはウロウロして楽しんだ」という声がありました。

マリオカート ワールドのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 2 版ページでは、メタスコアは86点、批評家レビューは132件でした。内訳は肯定的126件(95%)、賛否6件(5%)、否定的0件です。「全機種」欄には137件という表示もありますが、本記事では Switch 2 版の件数を使っています。

ところがユーザースコアは7.0点(3,875件)で、区分は「賛否両論」です。肯定的2,307件(60%)、賛否778件(20%)、否定的790件(20%)と、5人に1人が否定的な評価をつけています。批評家の評価は高いのにユーザー評価が伸びていない、というのが本作の数字の特徴です。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューから7つを翻訳・要約しました(点数は Metacritic 上の表記のままです)。

Region Free 100点

マリオカートは年を追うごとに広がっていくタイトルで、本作もそうなるだろうと、今後の展開に期待を寄せています。

GameGrin 90点

Switch 2 で、見た目も音も素晴らしい作品だと評価しています。

GamingBolt 90点

オープンワールドのレース、新しい仕組み、魅力的な雰囲気で、ジャンルを大胆に作り直したと書いています。

Game8 86点

シリーズで最も洗練された作品ではないかもしれないが、楽しいモードと広大なオープンワールドがそろっている、という評価です。

Critical Hits 85点

コースとコースのあいだを走るレースを新要素として取り上げつつ、似たように感じる道もあると指摘しています。

The Times 80点

偉大な前作の後を継ぐのは大変だが、本作は見た目がより華やかで、アニメーションもより細やかになった、と書いています。

WellPlayed 65点

シリーズを見直した初代 Switch の前作とは対照的な仕上がりだとする、掲載レビューの中では最も厳しい評価です。

批評家は「大陸がつながった新しさ」を前向きに評価しつつ、コース間の道の出来や洗練度には注文をつけています。この「道」への評価は、後で紹介するユーザーの不満とも重なる部分です。

開発者インタビューで語られた「つながった世界」

任天堂公式サイトの「開発者に訊きました」(2025年5月21日公開)では、プロデューサーの矢吹氏、プログラムディレクターの佐藤氏、アートディレクターの石川氏、プランナーリーダーの軸丸氏、ミュージックリードの朝日氏が開発を振り返っています。

インタビューによると、試作は2017年3月に始まり、同年末に正式なプロジェクトになりました。矢吹氏は、個別のコースを作る形は『8 デラックス』で一つの完成形に達したと考え、コースを切り替えずに大きな世界を走り回れる遊びを目指したそうです。コースを増やすだけなら『マリオカート9』になっていたが、シリーズを一段上に進める意味でナンバリングをやめた、という話もありました。

対戦人数を前作の12人から24人に増やしたのは、広い世界にプレイヤーが散らばるとレースらしさが薄れるためです。もともとは初代 Nintendo Switch 向けに開発していて、解像度を下げる、フレームレートを30にするといった案も出ていましたが、Nintendo Switch 2 への移行が決まったことで、できることが大きく増えたと語られています。デザインのテーマは「わんぱく感」で、初代『スーパーマリオカート』の雰囲気を大事にしたそうです。

評価されている点

砂漠のコースで、マリオやヘイホーたちのカートが横に並んで競り合うレース画面
画像: www.nintendo.com(公式)

24人で走るにぎやかなレース

公式の商品情報では、インターネット通信で最大24人、ローカル通信で最大8人が対戦できます。画面いっぱいにカートやバイクがひしめき、アイテムが飛び交う混戦は、これまでのシリーズにない迫力です。価格.com でも「キャラクターが多く、アイテムも多くてマルチプレイが楽しい」という声がありました。

大陸を横断する「サバイバル」

サバイバルは、休みなく大陸を走り抜けながら、チェックポイントごとに順位の低いプレイヤーが脱落していくモードです。コースの区切りがない分、最後まで気が抜けない緊張感があります。グランプリは従来どおり、4つのコースの合計ポイントで順位を競います。

Switch 2 の性能を生かした映像と音

「水の表現が特に素晴らしい」「歴代最高のグラフィック」という声があり、恐竜が登場するコースの迫力を挙げた人もいます。インタビューで語られていた、生楽器の割合を増やした音楽や、力強いハーモニカの音色も、好意的に受け止められているようです。

家族や友人と遊ぶ入り口の広さ

「子どもと一緒に遊んでも説明して教えやすい」「4人集まってカメラも使ってワイワイやるのにいい」という口コミが目立ちます。USB カメラ(別売)を使えば、プレイヤーの顔を画面に映しながら遊ぶこともできます。

批判されている点

コース間の「道」が退屈

街なかの道で、バイクやカートが入り乱れて先頭を争うサバイバルのレース画面
画像: www.nintendo.com(公式)

最も多い不満がここです。グランプリでもコースのあいだの道を走るため、「道幅が広くてスピード感が薄い」「退屈な道をどのモードでもやらされるのがしんどい」という声がありました。道のレースはサバイバルだけでよかった、という意見も見られます。

『8 デラックス』からの進化を感じにくい

「8DXの続き、あるいは追加要素版という印象」「8DXを持っているなら改めて買う必要はなかった」という感想が複数あります。前作を長く遊んだ人ほど、新しさより「いつものマリオカート」に見えてしまうようです。

運の要素とオンラインの敷居

サバイバルを1人で遊ぶと、「ゴール直前に被弾して1位から4位に落ちる」「先に行った相手には追いつけない」など、運に左右されると感じる人がいます。また、24人の混戦に加えて、レールや壁を走るショートカットなどの新しいテクニックが増え、「前作よりも知識と練習が必要なゲームになった」という声もありました。なお、オンライン対戦には Nintendo Switch Online(有料)への加入が必要です。

価格とキャラクターの解放

希望小売価格はパッケージ版9,980円、ダウンロード版8,980円(ともに税込)と、高めの設定です。キャラクターを増やすためにフリーランで収集をする必要がある部分もあり、「なかなか増えず、集めるのがだるい」という声も出ています。

日本のユーザーレビューの傾向

価格.com のユーザーレビューは、満足度が5点満点中2.97点(集計対象34件、総投稿数34件)と、カテゴリ平均の3.78点を下回っています。星5が12%、星4が21%、星3が35%、星2が15%、星1が18%で、星3が最も多い分布です。

評価項目は、グラフィック4.24点、サウンド4.23点、操作性3.93点、熱中度2.90点、継続性2.82点、ゲームバランス2.75点の順でした。見た目や操作の評価は高いのに、熱中度や継続性が低いのが特徴で、「最初はトロフィー集めにハマったが、今はまったく遊んでいない」という声とも一致します。Metacritic のユーザースコアと同じく、国内でも「よくできているが、期待ほどではない」という受け止め方が多いと思います。

発売後のアップデートで変わったこと

公式サイトのお知らせによると、2026年7月1日の無料アップデートでサバイバルに2つの新ルートと、フォトモードでステッカーを貼れる機能が加わりました。9月10日の Ver.1.8.0 では、『スーパーマリオカート』のコースと、さらに2つのサバイバルの新ルートが追加されています。10月17日にはゲーム内イベント「オンラインチャレンジ サバイバルの秋」も開かれました。

価格.com で確認できたレビューは2026年5月までに投稿されたもので、これらのアップデートは反映されていません。発売から1年以上たっても無料の追加が続いている点は、Region Free が予想した「年を追うごとに広がる」展開に近いといえます。

評価が割れる理由

誰と遊ぶかで印象が変わる

肯定的な口コミは家族や友人と集まって遊ぶ場面を、否定的な口コミは1人で長く遊ぶ場面を前提にしていることが多いです。パーティーゲームとしての完成度と、1人で突き詰めるレースゲームとしての手応えが、別々に評価されているわけです。

8 デラックスという大きな比較対象

前作が長く遊ばれた分、比べられるハードルも高くなりました。初めてマリオカートを遊ぶ人には新鮮でも、前作を遊び込んだ人には違いが小さく見える、という構図だと思います。

マリオカート ワールドは買いか

Switch 2 で大人数で遊べるソフトを1本選ぶなら、今でも有力な候補です。ただし、1人でじっくり遊ぶレースゲームを求めているなら、期待値を少し下げておくとよいでしょう。

買って満足しやすい人

  • 家族や友人と、リビングで手軽に盛り上がれるソフトがほしい人
  • 大人数の混戦や、脱落していくサバイバルのスリルを楽しめる人
  • 前作を遊んでいない、または久しぶりにマリオカートを遊ぶ人

後悔するかもしれない人

  • 『8 デラックス』を遊び込んでいて、大きな変化を求めている人
  • 1人でタイムやテクニックを突き詰めるのが主な遊び方の人
  • アイテムによる大逆転に、強いストレスを感じる人

1台の本体で遊べるのは、TVモードとテーブルモードなら最大4人です。週末に人が集まる予定があるなら、まずはグランプリを数回まわしてみてください。道のレースが合うかどうかも、そこで判断がつくはずです。