マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル のキービジュアル

マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトルの評価・レビュー【口コミ・評判】戦略バトルの自由度と不満点

『マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル』は、2022年12月2日に任天堂から発売された Nintendo Switch 用のシミュレーションアドベンチャーです。開発はユービーアイソフトで、マリオたちとラビッツが3人1組のチームを組み、ターン制のバトルで宇宙を旅します。口コミや評判を見ていくと、「マリオの見た目なのに戦略ゲームとしてかなり本格的」という驚きの声が多いんですよね。

結論から書くと、ターン制の戦略バトルに興味がある人なら、シリーズ未経験でも満足しやすい1本です。前作『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』からマス目に縛られない移動に変わり、1ターンでできることが大きく増えました。一方で、フレームレートや読み込みの長さ、キャラクターを使い分ける自由度には不満の声もあります。この記事では、Metacritic の数字、海外メディアのレビュー、価格.com の口コミ、4Gamer のプレイレポートから評判を整理しました。

※2026年11月6日時点の情報です。本作は Nintendo Switch 専用ソフトで、Steam での販売はないため Steam のレビューは存在しません。

マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトルのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページ(海外版タイトルは『Mario + Rabbids Sparks of Hope』)では、メタスコアは85点、批評家レビューは122件でした。内訳は肯定的117件(96%)、賛否5件(4%)、否定的0件です。「全機種」欄には124件という表示もありますが、本記事では Switch 版の122件を使っています。

ユーザースコアは7.5点(501件)で、肯定的328件(65%)、賛否107件(21%)、否定的66件(13%)という内訳でした。批評家の96%が肯定的なのに対して、ユーザーの肯定的な割合は65%にとどまっています。メディアの評価ほどはユーザーの満足度がそろっていない、というのが数字から見える特徴だと思います。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューから、点数の高いものと厳しめのものを合わせて8つを翻訳・要約しました。

Pure Nintendo 100点

どれだけ勧めても勧め足りない、という最大級の推薦です。

Softpedia 90点

Switch 専用ソフトとして申し分のない作品だ、と評価しています。

IGN Spain 90点

とっつきやすいのに奥が深く、ゲームの進むテンポもとても的確だ、という評価です。

4P.de 87点

年齢を問わず、子どもにも大人にも勧められる作品だとしています。

Player 2 83点

独自の切り口と新鮮な仕組みを持ち込んだ続編だ、と書いています。

Inverse 80点

前作に続いて、もう一度「魔法のような」体験を作り上げた、と評価しています。

T3 60点

良い作品ではあるけれど、もっと素晴らしくなれたはずだ、という惜しむ評価です。

The Guardian 60点

薄っぺらな任天堂らしい包装の下に、本当に優れた戦略ゲームが隠れている、と書いています。戦略部分は褒めつつ、それ以外の要素に物足りなさを感じたようです。

厳しめの評価でも、バトルそのものを否定しているレビューはほとんど見当たりません。点数を下げている理由は、探索や物語、前作からの進化の幅といった「バトル以外」に集中しているのが面白いところです。

4Gamer のプレイレポートでの評価

発売日に掲載された 4Gamer のプレイレポートでは、遊びやすさを保ちながら、ターン制バトルと探索の両方がしっかり作り込まれていると評価していました。マリオやラビッツのファンに限らず、シミュレーションゲームに興味がある人にも勧めたい、という結びです。

評価されている点

木箱や壁で区切られた白い戦場で、マリオたちのチームが敵と向き合うターン制バトルの画面
画像: www.nintendo.com(公式)

マス目に縛られない移動で、1ターンの選択肢が多い

前作との大きな違いは、攻撃するまでは移動範囲の中を自由に動き回れることです。仲間に乗って遠くへ跳ぶ「チームジャンプ」や、移動しながら敵にぶつかってダメージを与えるスライディングも使えます。4Gamer のレポートによると、どの順番で動くかが戦略の要になっていて、敵の背後に回り込むか、距離を取るかを毎ターン考えることになります。マップには身を隠すブロックがありますが、攻撃や爆風で壊れるので、同じ場所に居座り続けるのは危険です。この「動かしながら考える」感覚が、口コミで一番評価されている部分だと思います。

9人のヒーローと「スパークス」の組み合わせ

使えるヒーローは、マリオ、ルイージ、ピーチ、ラビッツ版の3人に、新登場のラビッツロゼッタ、剣士エッジ、そしてクッパを加えた9人です。遠くの敵ほど大きなダメージを与えられるルイージ、障害物越しに山なりの弾を撃てるラビッツピーチなど、それぞれ役割がはっきり分かれています。

そこに、星の子チコとラビッツが合体した「スパークス」をセットすると、攻撃に属性が付いたり、移動や攻撃が強くなったり、受けるダメージが減ったりします。敵の動きに合わせて自動で反撃する設置型のスキルもあり、おとり役と組み合わせると戦術の幅がさらに広がります。誰を連れて行き、どのスパークスを持たせるかを考える時間が楽しい作りなんですよね。

バトルの手応えとゲームバランス

価格.com の評価項目では、ゲームバランスが4.85点と、ほかの項目より目立って高い点数でした。「戦闘は最初は難しいが、慣れると面白い」「難易度の調整がしやすく遊びやすい」という声があり、戦略ゲームに慣れていない人でも入りやすかったことがうかがえます。戦い方の仕組みがファイアーエムブレムに近い、という感想もありました。

音楽と、惑星ごとに雰囲気が違う探索

サウンドは価格.com で4.70点と高く、BGM を褒める口コミが複数ありました。探索の舞台は、常夏の島や氷山、草原など、それぞれ雰囲気の違う惑星です。海岸や遺跡、洞窟には仕掛けがあり、絵合わせやパズルを解いて先へ進みます。住民の手助けやコイン集め、条件付きのバトルなど寄り道も多く、4Gamer は「遊びごたえあるボリューム」と表現していました。

批判されている点

フレームレートや読み込みが気になる

価格.com のレビューでは、フレームレートが低めで、ロードも気になるという指摘がありました。グラフィックについても「世代的に古い印象」「暗めに見える」という声があり、映像の滑らかさを重視する人には引っかかる部分です。バトル中は動きが比較的ゆっくりなので致命的ではありませんが、探索中の移動では目に付きやすいようです。

砂の広がる惑星を、マリオとルイージ、ラビッツたちが歩いて探索している画面
画像: www.nintendo.com(公式)

操作を覚えるまでが少し大変

チームジャンプ、スライディング、スキル、スパークスの使い分けと、1ターンにできることが多い分、ボタン操作を覚えるのに時間がかかるという声があります。アイテム集めの場面で操作がもたつく、という不満もありました。自由に動ける仕組みの裏返しで、最初の数時間は覚えることが続く作りです。

バトル以外の要素が物足りないという声

海外の厳しめのレビューが指摘しているのは、主に探索や物語の部分です。Het Nieuwsblad(60点)は、ゲームの土台となる部分の古さが前作より目立つと書いていました。国内の口コミにも「マリオシリーズとしては物足りない部分がある」という感想があり、マリオの新作アクションのような体験を期待すると、印象がずれるかもしれません。

日本のユーザーレビューの傾向

価格.com のユーザーレビューは、満足度が5点満点中4.49点(集計対象7件、総投稿数8件)でした。星5が43%、星4が57%で、星3以下はありません。件数は少ないものの、低評価がないのは特徴的です。

評価項目は、ゲームバランス4.85点、サウンド4.70点、グラフィック4.41点、熱中度4.36点、継続性4.36点、操作性4.18点の順でした。高評価のレビューは「子どもと一緒に楽しめる」「マリオ系のシミュレーションとして楽しめる」といった内容で、星4のレビューは、戦略性は認めつつ、映像や操作感に不満を書くパターンが多く見られます。

評価が分かれるポイント

「マリオの新作」として見るか、「戦略ゲーム」として見るか

本作を戦略ゲームとして評価する人は、マス目に縛られない移動やスパークスの組み合わせを高く評価しています。反対に、マリオのキャラクターを楽しむゲームとして手に取った人は、会話や探索のあっさりした部分に物足りなさを感じやすいようです。Metacritic で批評家とユーザーの肯定率に差が出ているのも、この期待の違いが関係していると思います。

前作を遊んだかどうか

前作を遊んだ人にとっては、移動の自由度が上がったことがはっきりした進化として感じられます。ただし、Trusted Reviews(70点)や Cubed3(70点)が「前作のファンなら楽しめる」という書き方をしているように、変化の大きさを「堅実な続編」と見るか「冒険が足りない」と見るかで評価が分かれています。

追加コンテンツ「アドベンチャーパック」の中身

紫に光る悪の生命体クルサの前に、マリオやルイージ、ラビッツ、クッパたちが並ぶストーリーのイラスト
画像: www.nintendo.com(公式)

公式サイトによると、有料の追加コンテンツ「アドベンチャーパック」は3,000円(税込)で、購入すると次の4つをすべて遊べます(単品では買えません)。

  • 第1弾(2022年12月2日):マリオ、ラビッツピーチ、エッジの武器スキン「ギャラクティック・スキンパック」
  • 第2弾(2023年3月2日):タワーの各フロアに挑む新モード『ドリ~ム・オア・ドゥーム!』
  • 第3弾(2023年6月22日):音を失った惑星が舞台の新ストーリー『ザ・ラスト・スパークス・ハンター』
  • 第4弾(2023年8月30日):レイマンが参戦する新ストーリー『レイマン・イン・ザ・ファントムショー』

本編のダウンロード版と追加コンテンツのセットは9,500円(税込)で販売されています。本編をクリアしてまだ戦い足りない人には、新しいヒーローと新しいマップが加わるので、遊ぶ時間をかなり延ばせると思います。

マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトルは買いか

希望小売価格はパッケージ版が6,578円、ダウンロード版が6,500円(ともに税込)で、プレイ人数は1人です。バトルの完成度については国内外でほぼ評価が一致していて、映像や探索をどこまで重視するかで満足度が変わる作品だといえます。

こんな人なら楽しめる

  • 毎ターン、動かす順番や位置取りをじっくり考えるのが好きな人
  • キャラクターごとの役割を組み合わせて、自分なりの編成を作りたい人
  • シミュレーションゲームに興味はあるけれど、硬派な作品には手が出しにくかった人

ほかの作品を選んだ方がいいかもしれない人

  • 映像の滑らかさや読み込みの速さを何より重視する人
  • マリオのアクションや、物語をじっくり味わう冒険を期待している人
  • 覚える操作が多いゲームが苦手な人

迷っているなら、公式サイトで案内されている体験版から始めるのがおすすめです。最初のバトルでチームジャンプを使って敵の背後に回り込み、思いどおりに一掃できたときの気持ちよさが合うかどうかで、このゲームとの相性はだいたい判断できると思います。