マリオvs.ドンキーコング のキービジュアル

マリオvs.ドンキーコング(Switch)の評価・レビュー【口コミ・評判】メタスコア76点の賛否

Nintendo Switch 版『マリオvs.ドンキーコング』は、2024年2月16日に任天堂から発売されたパズルアクションです。2004年にゲームボーイアドバンスで出た同名作のリメイクで、ステージに散らばった仕掛けとマリオの身軽なアクションを組み合わせ、ドンキーコングに奪われたおもちゃの「ミニマリオ」を取り返していきます。ジャンプで敵を倒すいつものマリオとは違い、「どう進めばいいか」を考える時間がとても長いゲームなんですよね。

評判をまとめると、パズルとしての完成度とリメイクの丁寧さは評価されているものの、ボリュームや新しさでは物足りないという声も多く、評価がはっきり二つに分かれた作品です。Metacritic のメタスコアは76点で、マリオの名を冠した任天堂作品としては控えめな位置にあります。この記事では、海外メディアの評価、国内のレビュー、Switch 版で増えた要素から、マリオvs.ドンキーコングが合う人と合わない人を整理しました。

※2026年11月7日時点の情報です。Nintendo Switch 専用ソフトのため、Steam のレビューは存在しません。

マリオvs.ドンキーコングのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは76点、批評家レビューは104件でした。内訳は肯定的67件(64%)、賛否37件(36%)、否定的0件です。賛否に分類されたレビューが3分の1を超えていて、「悪くないが、強く推すほどではない」という評価が多かったことが分かります。開発元は Nintendo Software Technology と表示されていました。

ユーザースコアは7.1点で、評価数は202件です。内訳は肯定的102件(50%)、賛否76件(38%)、否定的24件(12%)でした。ユーザーの点数はメディアより低めで、否定的な評価も1割を超えています。肯定的な評価がちょうど半分にとどまっていて、購入者の間でも満足した人とそうでない人がはっきり分かれているんですよね。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されたレビューから、高評価と賛否のものを合わせて9つを翻訳・要約しました。

Nintendojo 100点

2004年版を遊んだ人にも、このシリーズに初めて触れる人にも勧められる作品だとしています。

Stevivor 85点

文句なしに素晴らしい、小粒なパズルゲームだという評価です。

Eurogamer Portugal 80点

よくあるアクションの型から外れた、手ごたえがあって楽しく、工夫に富んだリメイクだと書いています。

Gamereactor UK 80点

結局のところ、肩の力を抜いて素直に楽しめるゲームだ、とまとめています。

Nintendo Life 70点

GBA の冒険を手際よく復活させ、協力プレイに新しい楽しさを見いだしたリメイクだという評価です。

IGN 70点

2004年の GBA 版を作り直した本作は、マリオの冒険としてはずいぶん控えめな作品だ、と規模の小ささに触れています。

GAMINGbible 70点

見たままの内容で、短いキャンペーンを通して驚きはほとんどない、という評価です。

Gamereactor Spain 70点

原作を愛した人には気軽に勧められるが、パズル好きにはそれほどでもない、と書いています。

Gamer.no 50点

リメイク版として、もっと良くできたはずの点が多い、という厳しい評価です。

高い点をつけたメディアは「解けたときの気持ちよさ」を、70点前後のメディアは「規模の小ささ」と「意外性の少なさ」を重く見ています。パズルの出来そのものを否定する声は少なく、何を期待して遊んだかで点数が分かれた印象です。

国内の評価(ファミ通・GAME Watch)

Nintendo Life の報道によると、ファミ通のクロスレビューは4人のレビュアー全員が8点をつけ、合計32点でした。大きく褒めるでも突き放すでもない、安定した評価です。

GAME Watch のレビューは、シリーズ未経験の筆者が遊んだ内容で、試行錯誤の末にふと解き方がひらめく瞬間の気持ちよさを最大の魅力として挙げていました。ワールドごとに仕掛けや雰囲気が変わる点も評価しつつ、一部のワールドの仕掛けや、ミニマリオを誘導するステージはやや難しいと書いています。原作を遊んでいなかったことを惜しむほど良いパズルゲームだった、という締めくくりが印象的でした。

なお、価格.com では Switch 版のレビューページを見つけられず、開発者インタビューも確認できませんでした。国内の購入者の声は、ここでは参考にできた範囲にとどめています。

評価されている点

遊園地のようなステージで、マリオとキノピオが2人で協力してカギを探している画面
画像: www.nintendo.com(公式)

ひらめきとアクションを組み合わせるパズル

物語は、キノコ王国で発売されたおもちゃのミニマリオを欲しがったドンキーコングが、売り切れだと知っておもちゃ工場から奪っていくところから始まります。各ステージでは、カギを扉まで運び、その先でミニマリオを取り返すのが基本の流れです。公式サイトでは、カラースイッチ、カタカタヘイホー、ゴミ箱といった仕掛けと、ロープ、逆立ち、大車輪、ハンマーなどのマリオのアクションを組み合わせて進む遊びが紹介されています。敵を倒すことより「この順番で触れば道が開く」と気づくことが大事な作りで、パズルとアクションのちょうど中間の手ざわりが好評です。

新しいワールドとステージ数

Switch 版では、遊園地がモチーフの「メリー・ミニランド」と、氷の床が登場するワールドの2つが新しく加わり、全8ワールドになりました。公式サイトによると収録ステージは130種類以上で、すべてのワールドをクリアすると、カギを持ったミニマリオを引き連れて進む、手ごわい「プラスワールド」にも挑戦できます。GAME Watch によれば、1つのワールドはパズルステージ6つ、ミニマリオステージ1つ、ドンキーコングとの対決ステージ1つで構成されています。

2人協力プレイとカジュアルモード

Switch 版では、2人目がキノピオを操作して協力するプレイが新しく入りました。2人で遊ぶときは2つのカギを集める必要があり、相談しながら進める楽しさがあります。Joy-Con を1本ずつ分け合う「おすそわけプレイ」に対応しているので、コントローラーを買い足さなくても本体1台ですぐに2人で遊び始められます。Nintendo Life が協力プレイに新しい面白さを見いだしたと書いていたのも、この部分です。また、制限時間がなくなり、ミスしてもチェックポイントからやり直せる「カジュアルモード」も追加されました。パズルやアクションが苦手な人でも自分のペースで遊べるようになっています。

音楽と見た目のリニューアル

グラフィックは今のマリオらしい質感に作り直され、ムービーも追加されています。Digital Trends は、サックスや打楽器が効いたジャズ風のサウンドトラックを予想外の収穫として褒めていて、BGM の評価は海外でも高めです。

批判されている点

ジャングルのステージで、ロープにつかまったマリオがドンキーコングと対決している場面
画像: www.nintendo.com(公式)

ボリュームが控えめで、驚きが少ない

最も多い不満は、全体の規模の小ささです。IGN や GAMINGbible が指摘したように、ステージ数は多くても一つひとつが短く、ゲームとしての驚きは控えめです。Digital Trends は、すべてのスターを集めるのに12〜15時間ほどかかるとしつつ、多くのパズルは簡単にすいすい解けてしまったと書いていました。

GBA 時代のままの硬い操作感

同じく Digital Trends は、ジャンプが短く、バック宙が出しにくいなど、動きの硬さを「いまだに GBA のゲームのような操作感」と表現しています。ミスの原因がパズルではなくジャンプの見誤りになりがちで、氷の床のワールドではそれがさらに難しくなるという指摘でした。上級者向けの高難度ステージほど、操作の正確さが求められます。

歯ごたえのあるステージにたどり着くまでが長い

Anime News Network のレビュー(総合評価 C+)は、ほとんどのステージが簡単で、手ごたえのある上級者向けステージは、ステージを完璧にクリアしないと開放されない点を問題にしていました。好きな難しさを最初から選べるわけではないため、腕に覚えのある人ほど、やさしいステージを数多くこなす時間を退屈に感じやすいという指摘です。同じレビューは、『進め!キノピオ隊長』のような近年のパズルアクションと比べると、作りの古さが目立つとも書いています。

タイムアタックの繰り返しが作業になりやすい

Switch 版では、一定の条件を満たすとクリア済みのステージで目標タイムに挑むタイムアタックが遊べます。ただ、同じステージを何度もやり直す遊びになるため、Digital Trends は「やり込みの水増し」のように感じたと書いています。記録を縮めるのが好きな人には楽しい一方、そうでない人には退屈になりやすい要素です。

評価が割れる理由

マリオvs.ドンキーコングの評価が割れる最大の理由は、「マリオの新作」として期待するか、「小粒なパズルゲーム」として期待するかの違いです。パッケージにマリオとドンキーコングが並ぶと、つい『スーパーマリオ』のような大冒険を想像してしまいますが、中身は区切られたステージを1つずつ解いていく、コンパクトなパズル集に近い作りです。この前提で遊ぶ人には満足度が高く、大作を期待した人ほど物足りなさが残ります。

もう一つは、原作を遊んだかどうかです。Gamereactor Spain が「原作を愛した人には勧められる」と書いたように、GBA 版を知る人には懐かしさと新要素の両方が楽しめます。一方で、純粋なパズルゲームとしての歯ごたえを求める人には、解き方がすぐ見えてしまうステージが多い点が気になるようです。

マリオvs.ドンキーコングは買いか

希望小売価格はパッケージ版が5,478円、ダウンロード版が5,400円(ともに税込)です。プレイ人数は TV モードとテーブルモードで1〜2人、携帯モードでは1人です。公式サイトでは体験版の配信も案内されているので、購入前に操作感を確かめられます。

このパズルにハマれそうな人

  • 短い時間で1問ずつ解いていく、パズル寄りのゲームが好きな人
  • 子どもや家族と、相談しながら2人で同じ画面を遊びたい人
  • GBA 版を遊んだことがあり、新しいワールドも含めてもう一度楽しみたい人

体験版で相性を見てから決めたい人

  • 『スーパーマリオ』シリーズのような、広がりのある冒険を期待している人
  • 何十時間も遊べる大ボリュームを重視する人
  • ジャンプの細かな操作感にこだわりがあり、硬い動きが気になる人

カギを手にしたまま、どの順番でスイッチを切り替えればいいのか、しばらく画面を眺めて考え込む時間こそが、このゲームのいちばんおいしいところです。体験版の数ステージで「解けた!」の気持ちよさにピンときたなら、プラスワールドまで含めて長く付き合える一本になると思います。