ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション のキービジュアル

ロックマンエグゼ アドバンスドコレクションの評価【口コミ・評判】

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』は、2023年4月14日に Nintendo Switch、PS4、PC(Steam)で発売された作品集です。ゲームボーイアドバンスで2001年から続いたシリーズのナンバリング6作品を、バージョン違いも含めて10タイトル丸ごと収録しています。当時ネットバトルに熱中した世代にとっては、まさに待望の復刻なんですよね。

ロックマンエグゼ アドバンスドコレクションの評価を先にまとめると、10作品というボリュームと、全作品で遊べるオンライン対戦は高く評価され、不満はエンカウントの多さやダンジョンの仕掛けなど、原作の古さに集中しています。この記事では、Metacritic、Steam、開発者インタビュー、国内メディアのレビューをもとに、口コミと評判を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。Switch版を中心に扱い、PC(Steam)版のレビューは参考として紹介します。

ロックマンエグゼ アドバンスドコレクションのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは77点です。批評家レビューは31件で、内訳は肯定的23件(74%)、賛否8件(26%)、否定的0件でした。PS4版は12件で74点、PC版はレビューが1件のため点数が出ていません。

一方、Switch 版のユーザースコアは8.7点(88件)と、批評家よりはっきり高い数字です。肯定的72件(82%)、賛否9件(10%)、否定的7件(8%)という内訳で、実際に買ったファンの満足度が高いことがうかがえます。批評家の点数が70点台にとどまったのは、「今の基準で見ると古い部分がある」という指摘が点数を少しずつ削ったからだと思います。

海外メディアのレビュー・評価

Switch 版に寄せられたレビューから、評価の幅が分かるように8件を選んで要点を訳しました(点数は Metacritic 上の表記です)。

Digital Chumps 98点

名作のリマスターとシリーズの復活を、追加要素とあわせて歓迎し、迷わず勧められる作品集だと書いています。

Nintendojo 91点

10本のゲームに解放済みのおまけ要素まで付いていて、長く遊べる手堅いレトロコレクションだという評価です。

Nintendo Life 90点

愛情を込めて作られた、お得な作品集だとしています。ロックマンのファンだけでなく、RPG好きにも勧められるという書き方でした。

Worth Playing 90点

独特の戦闘が今でも通用すると評価し、ほかのロックマンの作品集よりも中身が濃いと述べています。

Gaming Age 83点

当時の楽しさをよく再現しているとしつつ、古さを感じる戦闘や、いら立つダンジョンの作りが今のプレイヤーには気になるかもしれないと指摘しています。

IGN Italia 75点

ゲームボーイアドバンスの10作品を集めた、飾り気の少ない作品集だという見方です。

Nintendo Insider 70点

すばらしい作品集ではあるものの、伝説的な1本になれた可能性もあった、と惜しむ評価でした。

Hey Poor Player 60点

Metacritic に載った Switch 版のレビューで最も低い点数です。シリーズ全作を通して遊びたいと思うのは、熱心なファンに限られるのではないかと書いています。

Steam版(PC)のレビュー

PC版は Steam で、Vol.1(『エグゼ』〜『エグゼ3』)と Vol.2(『エグゼ4』〜『エグゼ6』)に分けて配信されています。ストアページの表示では、Vol.1 が1,303件中87%、Vol.2 が521件中87%の好評で、どちらも「非常に好評」でした。価格はそれぞれ3,990円です。

Vol.1 のレビュー件数が Vol.2 の2倍以上あるのは、シリーズの入り口である前半3作から手に取った人が多いからだと考えられます。それでも好評率が同じ87%にそろっているので、後半の作品で満足度が落ちているわけではないんですよね。

開発者インタビューで語られた狙い

電ファミニコゲーマーのインタビュー(2023年5月18日公開)で、開発を指揮した江口正和さんが制作の舞台裏を話しています。企画が始まったのは発売の約2年前で、ファンの声に加え、開発部門ではないカプコン社員からも復刻を望む声があったことが後押しになったそうです。

オンライン対応については、エミュレーションで移すだけなら早く作れるものの、対戦をネットにつなぐには新しいプログラムが必要で、難しさが大きく上がると説明しています。チームで話し合ったうえで、当時は実現できなかった遊び方を届けようと踏み切ったとのことでした。対戦では「プリズムコンボ」と『エグゼ5』の「ABD戦法」の強さを調整した一方、ストーリーはすべてオリジナルどおりにしたそうです。4Gamer のインタビュー(2023年4月14日公開)でも、通信対戦に限って一部の仕様を変え、バランスが崩れないようにした話が出ています。

遊びやすさを助ける「バスターMAXモード」を実績などで縛らなかったのは、収録作の多いRPGと実績の相性が悪いことに加え、社会人になって時間を取りにくい人への配慮だそうです。メニュー画面のPETに登場するキャラクターをロックマンだけに絞り、季節や記念日に起動すると特別な反応を見せる仕掛けを入れたことも明かしています。

PET風のメニュー画面で、シリーズのBGMを曲名リストから選んで聴けるミュージックプレイヤー
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

評価されている点

全作品でつながるオンライン対戦とトレード

いちばん喜ばれているのが、通信ケーブルなしで遊べるネットバトルです。インターネットで実力の近い相手と当たる「パブリック」と、ルームコードで知り合いと遊ぶ「プライベート」があり、Switch 版ではローカル通信の対戦もできます。ファミ通の発売直前レビュー(2023年4月12日)は、マッチングから再戦までの流れが軽快で、つい「あと1戦」を始めてしまうテンポの良さを評価していました。

負けると相手にチップを1枚取られる「ほんばん」ルールや、改造カードなしで戦う設定もあり、当時の空気をそのまま味わえるのも魅力です。トレードは、世界中のプレイヤーと交換できる「パブリックトレード」にも対応しています。

ギャラリーと遊びやすさの機能

AUTOMATON の発表記事(2022年12月14日)によると、ギャラリーには公式イラストや設定画、ラフデザインなど1,000点以上が収められ、ミュージックプレイヤーでは全188曲のBGMを聴けます。イベントなどで配られた限定チップ15枚も収録されています。GAME Watch のレビュー(2023年4月13日)も、当時のイベントやホームページのイラストまで見られる資料性の高さを評価していました。

ロックバスターの威力を100倍にする「バスターMAXモード」は、各作品のタイトル画面で選べます。ほとんどの敵を一撃で倒せるので、ストーリーだけ追い直したい人や、周回作業を短くしたい人には助かる機能です。対人戦では使えないので、対戦の公平さは保たれています。

10作品を一気に遊べるボリューム

収録作は『エグゼ』『エグゼ2』『エグゼ3』『エグゼ3 Black』、『エグゼ4』のレッドサンとブルームーン、『エグゼ5』のチームオブブルースとチームオブカーネル、『エグゼ6』のグレイガとファルザーです。1作ごとに数十時間遊べるRPGが10本並ぶので、価格に対する量の多さは多くのレビューで触れられています。なお、外伝の『エグゼ4.5』は入っておらず、オリジナル版で対応していたおもちゃとの連動機能もありません。

ゲームボーイアドバンス時代のドット絵で描かれた熱斗の部屋を、左右に飾り枠を付けて表示したプレイ画面
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

批判されている点

エンカウントの多さとダンジョンの仕掛け

Nintendo Life は、謎解きの途中でも戦闘が頻繁に始まるのに、エンカウント率を下げる設定が追加されていないことを不満に挙げています。電脳世界の謎を解くために、熱斗が現実の部屋で照明のスイッチを切り替えるといった仕掛けも、無理のある流れに感じることがあるそうです。Gaming Age の指摘とも重なっていて、ここは原作をそのまま移した作品集ならではの弱点です。

シリーズ後半で好みが分かれる見た目と音楽

同じ Nintendo Life は、『エグゼ4』以降は街のグラフィックが簡素になり、BGM にも繰り返しが気になる曲があると書いています。10作品を続けて遊ぶと、作品ごとの差がかえって目立ちやすいところです。

対戦まわりの細かな不便

機種をまたいで遊ぶクロスプレイには対応していないので、友だちと対戦するには同じ機種をそろえる必要があります。ファミ通のレビューは、テキストチャットがなく、知り合いと遊ぶにはSNSなど別の連絡手段が要ることも気になる点に挙げていました。

なお、国内の価格.com のレビューは集計対象が2件と少なく、傾向を読むには足りないため、この記事では数値の比較に使っていません。

評価が割れる理由と、どんな人に合うか

批評家の点数が70点台後半、ユーザーが8.7点という差は、この作品集が「当時を知る人の思い出」に強く結びついているからだと思います。カプコンのミリオンセールスタイトルの一覧(2026年6月30日時点)では、ゲームボーイアドバンス版の『ロックマン エグゼ4』が135万本に達していて、それだけ多くの子どもが遊んだシリーズでした。当時の友だちと再び対戦できること自体が、レビューの点数以上の価値になっているんですよね。

反対に、シリーズに初めて触れる人は、2000年代前半のRPGの作法にそのまま付き合うことになります。戦闘のアイデアは今でも新鮮ですが、移動と謎解きのテンポは当時のままです。この差をバスターMAXモードで埋められるかどうかが、満足度の分かれ目になりそうです。

ロックマンエグゼ アドバンスドコレクションは買いか

価格は、パッケージ版が6,589円(税込)、ダウンロード版が5,990円(税込)です。ダウンロード版は Vol.1 と Vol.2 を各3,990円(税込)で別々に買うこともできるので、まず前半3作だけ試すという選び方もできます。

この作品集を楽しみやすい人

  • 子どものころに遊んだエグゼを、今度は全バージョンそろえて遊び直したい人
  • チップを集めてフォルダを組み、オンラインで腕試しをしたい人
  • 設定画やBGMなど、シリーズの資料をまとめて眺めたい人

購入を急がなくてよさそうな人

  • 頻繁な戦闘やお使い的な謎解きに、すぐ疲れてしまう人
  • 違う機種の友だちと対戦したいと考えている人
  • 最新のRPGのような快適な移動や演出を期待している人

ロックマンエグゼ アドバンスドコレクションは、古さも含めて当時の6作品をまるごと保存し、そこにネットバトルという新しい居場所を足した作品集です。メタスコアだけを見ると控えめですが、ユーザースコア8.7点と Steam の87%という数字は、ファンが求めていたものに応えた証拠だと思います。思い出のPETをもう一度起動してみたい人には、迷わず勧められる1本です。