METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1 のキービジュアル

メタルギアソリッド マスターコレクションの評価【口コミ・評判】Switch版の注意点

『METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1』(以下『マスターコレクション Vol.1』)は、2023年10月24日にKONAMIから発売された、メタルギアシリーズの初期作品をまとめたコレクションです。Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、PC(Steam)で発売され、希望小売価格は税込7,480円。Switch版とPS5版にはパッケージ版があります。

Switch版の口コミ・評判を先にまとめると、「名作を手元でまとめて遊べる価値は大きいが、Switch版は30fpsとダウンロード必須の仕様で評価を落としている」という内容です。作品そのものへの評価はとても高い一方、移植の仕方への不満がはっきり出ているんですよね。この記事では、Metacritic、Steam、Amazonの評価と、公式に発表された仕様をもとに整理します。

※2026年11月8日時点の情報です。

マスターコレクション Vol.1 Switch版のメタスコアとユーザー評価

MetacriticのSwitch版は、メタスコア78点(4件)で「Generally Favorable(おおむね好評)」でした。内訳は肯定的3件、賛否両論1件、否定的0件です。件数がかなり少ないので、点数は参考程度に見るのがよいと思います。

一方、Switch版のユーザースコアは10点満点中6.2で、肯定的11件(55%)、賛否3件(15%)、否定的6件(30%)の計20件でした。メディアの評価よりもユーザーの評価が低く、特に否定的な声の割合が目立ちます。

各メディアのレビュー・評価

Metacriticに掲載されたSwitch版のレビューを、訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。

TouchArcade 80点

動作やオプションはもっと良くできたはずとしながらも、初めて遊ぶ人や、外出先でメタルギアを遊びたい人にとっては非常にお得な内容だと評価しています。

Vooks 80点

オリジナル版を1か所でまとめて買い直せることを歓迎しています。ただ、ほかの機種と違い、Switch版の『MGS2』と『MGS3』が30fpsで動く点は注意点として挙げました。

Nintenderos 80点

いくつかの技術的な制約はあるものの、体験としては十分満足できるとして、メタルギアのファンには歓迎すべき1本だとしています。

Nintendo Life 70点

史上屈指の名作を体験する方法としては申し分ないとする一方、『MGS2』と『MGS3』のフレームレートを30に下げたKONAMIの判断を批判しています。

4件とも、作品の価値は認めつつSwitch版の性能に触れていて、評価の軸が「中身」と「移植の質」に分かれているのが分かります。

Steam(PC版)とAmazonでの評価

Steamでは、コレクションに含まれる作品が個別のストアページで販売されています。英語のユーザーレビューで見た数字は次のとおりです。

  • METAL GEAR SOLID(MASTER COLLECTION版):85%が好評(3,087件)で「非常に好評」
  • METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY(MASTER COLLECTION版):89%が好評(2,563件)で「非常に好評」
  • METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER(MASTER COLLECTION版):89%が好評(3,560件)で「非常に好評」

直近30日のレビューは、3本とも90%以上が好評でした。PC版は『MGS2』『MGS3』が60fpsで動くので、Switch版とは条件が違う点には注意が必要です。それでも、作品そのものが今も支持されていることはよく分かります。

国内では、Amazon.co.jpのSwitch版パッケージの評価が5点満点中4.3(307件)でした。海外のユーザースコアとはかなり差があり、日本のユーザーには好意的に受け止められているようです。

収録されている作品とボーナスコンテンツ

KONAMIの発表によると、収録されているゲームは次の7作品です。

  • METAL GEAR
  • METAL GEAR 2 SOLID SNAKE
  • METAL GEAR SOLID(INTEGRAL含む)
  • METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY(HDエディション版)
  • METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER(HDエディション版)
  • METAL GEAR(FC/NES版)
  • SNAKE'S REVENGE

このほか、『MGS』と『MGS2』のグラフィックノベルを映像化した「BANDE DESSINÉE」2作、各作品のシナリオブックとマスターブックの計8冊のデジタルブック、『MGS』のデジタルサウンドトラックが入っています。海外向けに作られた『SNAKE'S REVENGE』まで遊べるのは、シリーズを追ってきたファンにはうれしいところです。

『METAL GEAR SOLID』『2 SONS OF LIBERTY』『3 SNAKE EATER』それぞれの主人公を描いたイラストを横に並べたビジュアル
画像: www.konami.com(KONAMI『METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION』公式サイト)(公式)

Switch版の仕様:解像度・フレームレート・容量

購入前に必ず知っておきたいのがSwitch版の仕様です。ファミ通が2023年9月23日に伝えた公式の情報では、Switch版は3作品ともTVモードがフルHD・30fps、携帯モードが720p・30fpsでした。PS5、PS4、Xbox Series X|S、PC版では、『MGS2』と『MGS3』がフルHD・60fpsです。どの機種もフレームレートは上限の値で、エフェクトが重なると下がる場合があるとされています。

容量にも注意が必要です。2023年6月の発表時点の予定では、Switchのパッケージ版のゲームカードに入っているデータは2.4GB分だけで、ゲームを遊ぶには約27.9GBのダウンロードが必要とされていました。映像作品まで入れると、合計で約60GBの空き容量が要る計算です。正確な値は後で確定するとされていたので、実際の容量は購入時にストアの表示で確かめてください。

開発者の詳しいインタビューは見つかりませんでしたが、発売前のプレスイベントではKONAMIの担当者が、PC版でもマウスとキーボードの操作を取り入れようとしていると話したと報じられています。

評価されている点

シリーズの原点から3作目まで通して遊べる

MSXの初代『メタルギア』から『MGS3』まで、物語の時系列をまたいで遊べるのは、このコレクションならではです。シナリオブックとマスターブックが付いているので、遊びながら物語や登場人物の関係を確かめられる点も、初めての人に好評でした。

ゲームとしての面白さが色あせていない

見つからないように進むステルスの緊張感、ボス戦のアイデア、無線で語られる会話の多さなど、どれも今遊んでも新鮮です。ユーザーのレビューでも「当時は画期的だった」「初めてなら十分に価値がある」という声が多く見られました。

携帯モードで名作を持ち歩ける

Switch版を選ぶ一番の理由は、寝る前や移動中に少しずつ進められることです。セーブして中断しやすい作品が多いので、短い時間でも遊びやすいと思います。

批判されている点

MGS2とMGS3が30fps

最も多い不満です。『MGS2』と『MGS3』は、もともとの家庭用機向けHDエディションでは60fpsを目指していた作品なので、30fpsでは動きのなめらかさに差を感じやすくなります。ただ、当時の機種でも常に60fpsを保っていたわけではない、という意見も発売前から出ていました。

パッケージを買ってもダウンロードが必要

カードに本編がほとんど入っていないことに、パッケージ版を集めている人ほど不満を持っています。本体の空き容量が足りずにmicroSDカードを買い足した、という声もありました。

見た目の改善が少なく、価格が高く感じる

新しく作り直したリマスターではなく、以前のHDエディション版などをもとにした移植のため、色やテクスチャが当時より見劣りする場面がある、という指摘がありました。海外のユーザーには、この内容で60ドルは高いと感じた人も少なくありません。

収録されなかった版への不満

ゲームキューブで発売されたリメイク版『ツインスネークス』が入っていないことや、初代『MGS』がプレイステーション版をもとにした移植であることを残念がる声もありました。シリーズに詳しい人ほど、どの版が入っているかにこだわりがあるようです。

初めて遊ぶならどの順番がよいか

7作品も入っていると、どこから始めればよいか迷うと思います。おすすめは、発売された順に『MGS』→『MGS2』→『MGS3』と進める遊び方です。3Dのステルスアクションとして完成度が上がっていく流れを、そのまま体験できます。『MGS』の前に、マスターブックで初代『メタルギア』と『メタルギア2』のあらすじを読んでおくと、登場人物の因縁がつかみやすくなります。

一方、物語の年代順に追いたい人は、1960年代が舞台の『MGS3』から始める方法もあります。ただ、『MGS3』はシリーズを知っているほど驚ける場面が多い作品なので、個人的には発売順のほうが楽しめると思います。MSX版の2作は今遊ぶと操作に古さを感じるので、物語を補う資料として気軽に触れるくらいがちょうどよいです。

評価が割れるのは「何と比べるか」の違い

メタルギアを一度も遊んだことがない人は、7作品と資料が1本に入っていることに価値を感じやすく、評価も高くなります。逆に、PS2やPS3でHDエディションを遊んだことがある人は、昔の環境やほかの機種の60fpsと比べてしまうため、Switch版の弱点が目につきます。Metacriticでもメディアが作品の中身を、ユーザーが移植の質を重く見ていて、点数の差はこの視点の違いから生まれていると思います。

メタルギアソリッド マスターコレクション Vol.1は買いか

Switchで初代『メタルギア』から『MGS3』までをまとめて遊ぶなら、このVol.1を選ぶことになります。動きのなめらかさよりも、持ち運べることと作品をそろえられることを重視するなら、買って損はしにくい1本だと思います。

迷っている人は、次の3つを先に確かめておくと判断しやすくなります。1つ目は本体とmicroSDカードの空き容量、2つ目はテレビにつないで遊ぶ時間と携帯モードで遊ぶ時間のどちらが長いか、3つ目はPS5やPCなど60fpsで遊べる環境をほかに持っているかどうかです。テレビの大画面でじっくり遊びたい人で、ほかの環境もあるなら、そちらを選んだほうが満足度は高くなりやすいと思います。

選んで満足しやすい人

  • メタルギアの物語を、原点から時系列に沿って体験してみたい人
  • 据え置きの機種より、携帯モードで少しずつ遊ぶことが多い人
  • シナリオや設定資料も含めてシリーズを手元にそろえたい人

別の機種や版も検討したい人

  • 60fpsのなめらかな動きでMGS2・MGS3を遊びたい人
  • パッケージのカードだけで遊べることを重視する人
  • Switch本体やmicroSDカードの空き容量に余裕がない人

Switch版の『マスターコレクション Vol.1』は、完璧な移植ではないものの、名作を手のひらで遊べるという分かりやすい強みを持っています。購入前にストアで必要な容量を確認し、空き容量を用意してから始めると、つまずかずに楽しめるはずです。