
メトロイド ドレッドの評価・レビュー【口コミ・評判】E.M.M.I.の恐怖と難易度の声
『メトロイド ドレッド』は、2021年10月8日に任天堂から発売された Nintendo Switch 用の2D探索アクションです。開発は MercurySteam と任天堂の共同で、シリーズの「探索」に「恐怖」を組み合わせた作品になっています。口コミや評判では、「動かしているだけで気持ちいい」という操作の評価が、とにかく多いんですよね。
ひと言でまとめると、手応えのあるアクションと探索を求める人には、Switch でも屈指の満足度が期待できる作品です。ただし、攻撃の効かない追跡者「E.M.M.I.」から逃げる場面やボス戦は難しめで、そこで挫折したという声もあります。この記事では、Metacritic の数字、海外レビュー、開発者のインタビュー、価格.com の口コミから、評判を整理しました。
※2026年11月2日時点の情報です。Switch 専用ソフトで PC 版は発売されていないため、Steam のレビューは存在しません。
メトロイド ドレッドのメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは88点で、批評家レビューは124件でした。内訳は肯定的116件(94%)、賛否8件(6%)、否定的0件です。「全機種」欄には133件という表示もありますが、本記事では Switch 版の124件を使っています。
ユーザースコアは8.8点(3,612件)で、肯定的3,157件(87%)、賛否239件(7%)、否定的216件(6%)という内訳です。ユーザーの投稿数が3,000件を超えていて、しかもスコアが批評家の評価とほぼ同じ水準というのは、多くの人に遊ばれ、支持されている証拠だと思います。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載されているレビューのうち、要旨が読めるものを中心に6つを翻訳・要約しました(Level の100点は引用文が未掲載のため省いています)。
Vgames 95点
操作感、マップの作り、ボス、E.M.M.I.の場面をそろって評価し、2021年の Switch のゲーム・オブ・ザ・イヤーだとまで書いています。
Forbes 90点
何十年も続いてきた物語に区切りをつける作品で、ステージ構成と戦闘がどちらも優れている、という評価です。
PCMag 90点
「メトロイド5」と呼ぶにふさわしい続編だとして、編集部のおすすめに選んでいます。
Video Chums 89点
メトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルの中でも最高の部類だとしつつ、昔からのファンには簡単すぎるかもしれない、と添えています。
Attack of the Fanboy 80点
難しいけれど良い意味での難しさで、サムスの動きが滑らかで速い点を評価しています。
We Got This Covered 50点
爽快なアクションに振り切るのか、緊張感のある冒険にするのか、どちらにも徹しきれていないと指摘する、数少ない厳しい評価です。
難易度については「簡単すぎるかも」と「難しいが良い難しさ」という正反対の感想が並んでいるのが面白いところです。シリーズ経験の長さで、同じ作品の手応えの感じ方がかなり違うことが分かります。
開発者が語った「15年越し」の構想
2021年6月に公開された開発者インタビュー映像では、プロデューサーの坂本賀勇氏が、本作のアイデアを思いついたのは約15年前だったと語っています。Game*Spark の記事によると、当時の技術では構想をうまく表現できずに断念し、再挑戦の機会でもイメージどおりにまとめられず、2度断念したそうです。転機になったのが、『メトロイド サムスリターンズ』を共同開発した MercurySteam と組んだことでした。
発売前日に掲載されたファミ通のインタビューでは、坂本氏が本作を「2Dアクション『メトロイド』の集大成」と表現しています。E.M.M.I.については、簡単に逃げられても難しすぎてもストレスになるため、「次はこうしよう」と再挑戦したくなるバランスを重視したと話していました。E.M.M.I.の探知音のモチーフの一つが、子どものころに聞いたヤマバトの鳴き声だという話も紹介されています。
評価されている点

動かすだけで楽しい操作感
価格.com の評価項目でも操作性は4.30点と高く、「今までのメトロイドで一番操作性がいい」「空中ダッシュが気持ちいい」という声が目立ちました。走りながら360度好きな角度で撃てる射撃、敵の攻撃に合わせて反撃するメレーカウンター、立ち止まらずに狭いすき間をくぐるスライディングなど、サムスの動きが細かく速いのが特徴です。昔のシリーズのふわっとしたジャンプとは違い、「スパスパ動いてスピード感がある」と感じた人も多いようです。
少しずつ行ける場所が広がる探索
舞台の惑星ZDRの地下には、迷路のような施設が複数のエリアに分かれて広がっています。公式サイトによると、アイテムを入手してサムスの能力を強化するたびに、これまで行けなかった場所へ進めるようになり、進行ルートも1つではありません。ボール状になって細い通路を転がるモーフボールや、壁や天井に張り付いて移動する能力などを手に入れるたびに、マップの見え方が変わっていきます。「やめ時が分からない」という口コミが出るのも納得です。
使いどころを考える「エイオンアビリティ」
本作では、特殊なエネルギー「エイオン」を消費して特別な能力を使えます。スーツを透明にして敵の目から隠れる光学迷彩、前後に最大3回まで高速移動できる戦闘用の能力、周囲を調べて壊せるブロックの位置を見つける探索用の能力の3種類です。エイオンは自動で回復しますが、満タンになるまで次の能力を使えないため、逃げるのか、戦うのか、調べるのかを場面ごとに判断する必要があります。この判断の積み重ねが、探索と戦闘の両方に程よい緊張感を生んでいます。
理不尽ではない手応えのボス戦
ボス戦は難しいという声が多い一方で、価格.com では「何十回と同じボスに再挑戦しても飽きなかった」「相当難しいが、理不尽ではないので再戦したくなる」という感想が並びました。敵の攻撃パターンを覚えて、少しずつ被弾を減らしていく過程に達成感があるんですよね。グラフィックも4.49点と評価が高く、背景まで3Dで描かれた施設や、ゲーム中からつながる演出の迫力を褒める声が多く見られます。
批判されている点
E.M.M.I.からの逃走が苦しい

E.M.M.I.は、「E.M.M.I.ゾーン」と呼ばれる区画を徘徊する調査ロボットで、サムスの通常攻撃は一切効きません。音に反応して近づき、見つかるとどこまでも追ってきます。捕まるとほぼやられてしまうため、価格.com には「捕まれば即死という設定がハードすぎる」「難しすぎてやる気をなくした」という声もありました。逃げ道を覚えるまで何度もやり直すことになるので、この緊張感を楽しめるかどうかが最初の分かれ道です。
操作が複雑になった
できることが増えた分、ボタンの組み合わせも多くなりました。「慣れるまでは誤入力が多い」「後半で手に入るスキルには操作が難しいものがある」「斜めの照準がつらい」という指摘が見られます。快適な操作と表裏一体の部分で、アクションゲームに慣れていない人ほど最初はとまどうと思います。なお、公式の商品情報によると、Joy-Con を1本だけ横持ちする操作には対応していません。
探索の自由度は控えめ
昔のシリーズを遊んだ人からは、「自由度は以前ほどない」という感想も出ています。迷いにくい設計は新しく始める人にとって長所ですが、寄り道や順番の入れ替えを楽しみたい人には、道筋が整えられすぎていると感じられるようです。
価格がほかの作品より高め
希望小売価格はパッケージ版が7,678円、ダウンロード版が7,600円(ともに税込)で、任天堂の Switch ソフトとしては高めの設定です。価格.com では「値下げされていたので購入した」という声もあり、価格を理由に様子を見ていた人もいたことがうかがえます。
日本のユーザーレビューの傾向
価格.com のユーザーレビューは、満足度が5点満点中4.33点(集計対象10件、総投稿数10件)でした。星5が70%、星4が20%、星2が10%で、ほとんどの人が高く評価しています。
評価項目は、グラフィック4.49点、操作性4.30点、熱中度4.16点、ゲームバランス4.15点、サウンド4.03点、継続性3.73点の順です。見出しには「伝統を守りつつ新しい要素を取り入れたメトロイド」「新たなベンチマークとなる傑作」「みんな遊びやすい最適解」といった高い評価が並び、星2のレビューは「ゲームレベルが難しすぎる」という難易度への不満でした。シリーズを昔から遊んできた人と、初めて遊んだ人の両方から好評なのが特徴です。
評価が割れるとしたらどこか
「恐怖」の演出を楽しめるか
タイトルの「ドレッド」は恐怖を意味します。ファミ通のインタビューで坂本氏は、本作ではサムス自身が恐怖に直面しながらも立ち向かう姿を描くことを狙ったと話しています。追われる緊張感を「スリル」と感じる人には最高の演出ですが、「逃げるだけの時間がストレス」と感じる人にとっては、楽しさを削る要素になります。
アクションの経験値による差
アクションゲームに慣れた人は、ボスを何度か倒すうちに「ちょうどいい難易度」と感じやすく、慣れていない人は最初のボスや E.M.M.I.で壁に当たりやすい作りです。後から追加された難易度選択を使えば、この差はある程度埋められます。
アップデートで増えた難易度とボスラッシュ

公式サイトによると、更新データで「ルーキーモード」と「ドレッドモード」が追加されました。ルーキーモードはアイテムの回復量が増え、ボスの攻撃力が下がるなど、アクションが苦手な人でも進みやすいモードです。反対にドレッドモードは、敵やトラップのどんな小さな攻撃でも一撃でミスになる、最高難度のモードで、「ハードモード」のクリア後に遊べます。
2022年4月8日の Ver.2.1.0 では、12体のボスと連続で戦ってタイムを競う「ボスラッシュ」が加わりました。5分の制限時間内に何体倒せるかを競う「サバイバルラッシュ」と、1撃も受けられない「ドレッドラッシュ」も、条件を満たすと遊べます。クリア後も腕を磨く場が用意されたことで、継続して遊ぶ理由が増えています。
メトロイド ドレッドは買いか
シリーズの物語を追ってきた人にとっては見逃せない1本で、初めての人にとっても、ルーキーモードの追加で入り口が広がっています。特典付きの「スペシャルエディション」(10,978円・税込)も発売されていました。
強くおすすめしたい人
- キビキビ動くキャラクターで、2Dアクションを思い切り遊びたい人
- 能力を集めて少しずつ行動範囲を広げる探索が好きな人
- 強いボスに何度も挑んで、攻略法を見つけるのが楽しい人
合うかどうか慎重に考えたい人
- 追いかけられる緊張感や、即やられる仕組みが強いストレスになる人
- 複雑なボタン操作を覚えるのが苦手な人
- 寄り道の多い、自由な順番での探索を期待している人
E.M.M.I.ゾーンでつまずいたら、まずは追いかけ合いの道順を覚えることに集中してみてください。E.M.M.I.はまず音に反応して近づいてくる、という仕組みを意識して静かに動くだけでも、生き残れる時間がぐっと延びます。最初は絶望しか感じなかった相手から逃げ切れたとき、このゲームが「恐怖」をテーマにした意味が、きっと実感できるはずです。