メトロイドプライム4 ビヨンド のキービジュアル

メトロイドプライム4 ビヨンドの評価・レビュー【口コミ・評判】映像美とソルバレイへの賛否

『メトロイドプライム4 ビヨンド』は、2025年12月4日に任天堂から発売された一人称視点のアクションアドベンチャーです。Nintendo Switch 版と、映像やマウス操作に対応した Nintendo Switch 2 Edition の2種類があり、開発はレトロスタジオが担当しました。開発の途中で仕切り直しを経て、ようやく発売された待望の新作ですが、口コミや評判では、期待の大きさの分だけ評価が分かれているんですよね。

先にまとめると、美しい異星の景色の中で、スキャンと探索をじっくり楽しめる人には満足度の高い作品です。ただし、各エリアをつなぐ砂漠「ソルバレイ」の作りや操作性について、シリーズファンから厳しい声も出ています。この記事では、Metacritic の数字、海外レビュー、ファミ通のクロスレビューとインタビュー、価格.com の口コミから評価を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。PC 版は発売されていないため、Steam のレビューは存在しません。本作は CERO B(12歳以上対象)です。

メトロイドプライム4 ビヨンドはどんなゲームか

公式サイトによると、救助要請に応じて銀河連邦の施設に向かったサムス・アランは、銀河連邦とサムスに恨みを持つサイラックスと遭遇します。そして不慮の事故によって、未知の惑星ビューロスへ転送されてしまいます。サムスはこの星にかつて栄えた種族「ラモーン」の力を受け継ぎ、同じように転送されてきた銀河連邦兵たちと協力しながら、元の惑星へ帰る手がかりを探していきます。ファミ通のインタビューによると、物語の時系列は『スーパーメトロイド』の後、『メトロイド フュージョン』の前にあたるそうです。

希望小売価格は、Switch 版がパッケージ版・ダウンロード版ともに7,980円、Switch 2 Edition が同じく8,980円(いずれも税込)です。プレイ人数は1人です。

メトロイドプライム4 ビヨンドのメタスコアとユーザー評価

Metacritic では、Nintendo Switch 2 版のメタスコアが78点、批評家レビューは126件でした。内訳は肯定的95件(75%)、賛否30件(24%)、否定的1件(1%)です。Switch 版のページは批評家レビューが2件だけで、メタスコアは表示されていませんでした。

発売前日の2025年12月3日に電ファミニコゲーマーが伝えた時点では、レビュー73件で81点でした。その後レビューが増えるにつれて3点下がった形で、発売直後よりも厳しめの評価が後から集まったことが分かります。ユーザースコアは7.7点(2,627件)で、肯定的1,788件(68%)、賛否432件(16%)、否定的407件(15%)でした。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューから7つを翻訳・要約しました(点数は Metacritic 上の表記のままです)。

Giant Bomb 100点

どこを取っても『メトロイドプライム』そのものだと、シリーズらしさを全面的に評価しています。

Power Unlimited 89点

任天堂がシリーズをレトロスタジオに戻した判断は正しかった、と証明した作品だという評価です。

GAMES.CH 85点

サムス・アランの一人称アドベンチャーの名作群にふさわしい後継作だとしています。

Gamepressure 80点

ふさわしい復活であり、今後のシリーズの行き先にも期待が持てる、という評価です。

My Nintendo News 80点

Switch 2 のソフトの棚に加える価値のある1本だと書いています。

Metro GameCentral 70点

ファンが新作に望んでいなかったものに、ほぼそのままなってしまった、と辛口です。

Edge 40点

もともと平板な内容が、さらに評価を落として「期待外れ」から「少し恥ずかしい」ものになった、と書いた唯一の否定的評価です。

100点から40点まで差が大きく、「プライムらしさが戻ってきた」と見るか、「新しい要素が足を引っ張った」と見るかで、評価がはっきり分かれています。

ファミ通のクロスレビューは32点

週刊ファミ通1926号のクロスレビューでは、8・9・7・8点の合計32点(平均8.0点)でした。3Dでありながら2Dのメトロイドに近い探索の感覚、サイキック能力を使った謎解き、ヴァイオラで広いマップを走る楽しさ、仲間と協力する場面の演出などが評価された一方、撃って開けるドアが多くて面倒なこと、雑魚敵との戦闘の繰り返し、拠点施設への行き来のしにくさが指摘されていました。

ファミ通インタビューで語られた開発の経緯

ファミ通.com が2025年12月29日に掲載したインタビュー(開発チームによるメールでの回答)では、プロジェクトの途中で開発会社が変わり、レトロスタジオで仕切り直したことが語られています。プライムシリーズを作れるチームを一から組み直す必要があり、背景やムービーでは多くの外部スタジオと協力したそうです。

オープンワールドを望むファンの声については、能力を得て行ける場所が広がるメトロイドの遊びとは相性が悪いと判断し、各エリアをつなぐハブとしてソルバレイを用意した、と説明しています。グラフィックの面では、Switch 版で60fps、Switch 2 Edition で120fps を目指し、処理落ちのないゲームプレイを重視したそうです。

なお、プロデューサーの田邊賢輔氏は、2026年2月に公開された Nintendo DREAM のインタビューで、本作が任天堂で手がける最後の作品になると明かしています。Game*Spark の記事によると、開発には想定よりもずっと長い時間がかかったと振り返っていました。

評価されている点

砂漠地帯ソルバレイで、バイクのヴァイオラに乗ったサムスが巨大な遺跡の前を走る場面
画像: www.nintendo.com(公式)

Switch 2 Edition の映像と滑らかさ

公式サイトによると、Switch 2 Edition では、TVモードで4K・60fps(HDR対応)の「クオリティモード」と、1080p・120fps の「パフォーマンスモード」を切り替えられます。携帯モードでも1080p・60fps、または720p・120fps で遊べます。価格.com でも「TVモードの4K・60fps は、Switch 2 の実力どおりの素晴らしいグラフィック」と、映像は高く評価されていました。

サイキック能力を使った探索と謎解き

サムスは、意思の力で仕掛けを動かしたり、チャージビームの軌道を自由に曲げたり、サイキックバイザーで情報を集めたりしながら進みます。ファミ通のインタビューによると、この能力はチャージビームを操る試作から生まれたそうです。スキャンで敵や物を調べ、少しずつ道を見つけていく流れは、プライムシリーズらしさとして好評です。

マウス操作による狙いやすさ

Switch 2 Edition では、Joy-Con 2 をマウスのように動かして照準を合わせられます。ファミ通のレビューでも、マウス操作による照準は滑らかで快適だと評価されていました。

中盤からの盛り上がり

価格.com には、「最初はよく分からないことが多かったが、中盤以降は熱中して最後まで楽しめた」という声がありました。序盤で合わないと感じても、能力がそろってくると評価が上向く作品のようです。

批判されている点

ソルバレイと誘導の作り

暗い空の下に巨大な機械や建造物が立ち並ぶ、惑星ビューロスの施設エリアの風景
画像: www.nintendo.com(公式)

ソルバレイは、各エリアをつなぐ広大な砂漠で、ラモーン族が作ったバイク「ヴァイオラ」で駆け抜けます。ただ、価格.com では「ソルバレイが無音に近く、amiibo を使った音楽の追加が前提になっているのは印象が悪い」「自然な誘導やレベルデザインを手放したような作り」という厳しい声がありました。Metro GameCentral の「ファンが望んでいなかった」という評価も、このあたりの新要素を指しているものと思われます。

操作性と一人称視点の酔い

価格.com の Switch 版レビューでは、「長押しスキャン(3秒ほど)を頻繁に行うので指が痛い」「ロックオンがうまく機能していない」「一人称視点で酔ってしまった」という声がありました。Switch 2 Edition でも「『メトロイドプライム リマスタード』より操作性が悪くなったように感じた」という意見があります。

クリア後に遊び直す理由が少ない

クリアまでの時間は、「レビューでは12時間ほどとされていたが、自分は30時間近くかかった」という人もいて、遊び方次第で大きく変わります。ただ、スキャンを埋めるためだけに何周もする気にはならない、シリーズで最も「一度クリアしたら終わり」の作品、という声が見られました。

日本のユーザーレビューの傾向

価格.com では、Switch 版と Switch 2 Edition が別々に掲載されています。Switch 版は満足度2.00点(集計対象2件)、Switch 2 Edition は4.00点(集計対象1件)で、どちらもレビュー数がごく少なく、数字だけで傾向を判断するのは難しい状況です。

中身を見ると、グラフィックの評価はどちらも高く(Switch 版4.00点、Switch 2 Edition 5.00点)、継続性はどちらも2.00点でした。「映像はきれいだが、繰り返し遊ぶ作品ではない」という点は、国内のユーザーでおおむね一致しているといえます。

評価が割れるポイント

仲間の兵士たちの存在

本作では、銀河連邦兵たちと共闘したり、装備の改造を手伝ってもらったりする場面があります。ファミ通のインタビューでは、プレイヤーが攻撃ボタンを押す前にためらうような存在にしたかった、と語られていました。シリーズの持ち味だった「ひとりきりの探索」とは雰囲気が変わるため、ここは好みが分かれやすい要素だと思います。

Switch 版と Switch 2 Edition の選び方

Switch 2 本体を持っているなら、Switch 2 Edition を選ぶのが基本です。マウス操作は Switch 2 Edition だけの機能で、Switch 用の Joy-Con や Pro コントローラーをつないだ場合は使えません。すでに Switch 版を持っている人は、1,000円(税込・ダウンロード販売のみ)のアップグレードパスで Switch 2 Edition を遊べます。

メトロイドプライム4 ビヨンドは買いか

シリーズのファンなら、遊んでおきたい1本です。ただし、ソルバレイを含む新要素には好みが分かれるので、評判を知ったうえで手に取るのが安心です。

買って後悔しにくい人

  • スキャンで世界の情報を集め、少しずつ謎を解いていく探索が好きな人
  • Switch 2 の高精細な映像や120fps の滑らかさで、異星の景色を味わいたい人
  • マウス操作で、一人称視点の射撃を正確に楽しみたい人

慎重に考えたい人

  • 一人称視点のゲームで酔いやすい人
  • 次に行く場所を自分で探すより、はっきり案内してほしい人
  • サムスが一人で黙々と探索する、孤独な雰囲気を何より大事にしている人

ファミ通のインタビューで、開発チームはこまめなスキャンとセーブを勧めていました。行き詰まったら、まずバイザーで周りを調べ直してみてください。見落としていた仕掛けが、次の道を教えてくれるはずです。