メトロイドプライム リマスタード のキービジュアル

メトロイドプライム リマスタードの評価・レビュー【口コミ・評判】メタスコア94点の理由と注意点

『メトロイドプライム リマスタード』は、2003年にゲームキューブで発売された『メトロイドプライム』を、Nintendo Switch 向けに作り直したリマスター版です。2023年2月9日の Nintendo Direct で発表され、その日のうちにダウンロード版の配信が始まりました。パッケージ版は2023年3月3日に任天堂から発売されています。発表と同時に遊べるようになった「いきなり配信」も含めて、当時かなり話題になった作品なんですよね。

評判をまとめると、リマスターとしての完成度は文句なしの高評価で、主観視点の3D探索に慣れているかどうかが満足度を左右する作品です。グラフィックの一新と、移動と視点を左右のスティックで分けて操作できる「デュアルスティック操作」の追加が、とくに高く評価されています。一方で、一人称視点ならではの足場の分かりにくさや、酔いやすさを挙げる声もありました。この記事では、Metacritic の数字、海外メディアのレビュー、国内メディアと価格.com の口コミから評判を整理します。

※2026年11月6日時点の情報です。Nintendo Switch 専用ソフトのため、Steam のレビューは存在しません。

メトロイドプライム リマスタードのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは94点で、批評家レビューは95件でした。内訳は肯定的95件(100%)で、賛否と否定的はどちらも0件です。ページの一部には100件という表示もありましたが、本記事では内訳と一致する95件を使っています。「必ず遊ぶべき作品」を示すバッジも付いていました。

ユーザースコアは8.8点(1,941件)で、肯定的1,655件(85%)、賛否165件(9%)、否定的121件(6%)という内訳です。批評家レビューが1件残らず肯定的というのは、なかなか見かけない結果です。20年前の作品のリマスターでこの数字が出ているのは、元のゲームの出来の良さと、作り直しの丁寧さが両方そろっているからだと思います。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューから10を翻訳・要約しました。

Het Nieuwsblad 100点

名作を現代向けに作り直すお手本のような作品だ、と最大級の評価をしています。

PCMag 100点

美しいグラフィック、刷新された操作、そして手頃な価格の3点を、満点の理由として挙げています。

Metro GameCentral 100点

その世代で最高の作品のひとつを、見事にリマスターしたという評価です。

Meristation 95点

シリーズを遊んできた人にも、初めての人にも勧めやすい作品だと書いています。

Nintendo Life 100点

新しいツインスティック操作は、シリーズ経験者にも初めての人にも申し分なく機能すると評価しています。そのうえで、モーション操作の小さな問題や、ときどき見られる映像の乱れにも触れていました。

Screen Rant 100点

デュアルスティック操作のおかげで、足場を飛び移る場面も直感的に進められるようになったと書いています。一方で、続編の2作品が収録されていない点は残念だとしています。

Nintendo World Report 100点

Switch の中でも、見た目と遊び心地の両方で屈指の作品だと評価しています。

Gamer.no 90点

普通のスティック操作で遊べるようになり、手触りがずっと良くなったと評価しています。

GamesRadar+ 90点

見た目のデザイン、動作の滑らかさ、操作の3つに加えられた変更が見事だとしています。

The Jimquisition 75点

ゲームキューブ版を場面ごとに忠実に再現しつつ、見た目を徹底的に磨き上げた作品だ、と書いています。掲載されている中では点数が低めですが、作りの忠実さを指摘したうえでの評価です。

多くのレビューが共通して挙げているのは「グラフィック」と「操作」の2点です。元のゲームの内容には大きく手を加えず、遊びにくかった部分を現代の基準に合わせた、という作り直し方が支持されています。

評価されている点

赤い葉の植物が茂る薄暗い森の中に立つサムス
画像: www.nintendo.com(公式)

一新されたグラフィックと惑星ターロンIVの雰囲気

舞台は、宇宙海賊(スペースパイレーツ)の船を追ってサムスが降り立つ惑星ターロンIVです。公式サイトによると、グラフィックを一新して Switch に登場した作品です。公式サイトの画像を見ても、木々の茂る森、溶岩の流れる施設、岩が宙に浮かぶ空間など、場面ごとに景色が大きく違います。価格.com の評価項目でもグラフィックは4.44点と高く、「リメイク級」という声もありました。サウンドは4.59点とさらに高く、音楽と効果音の雰囲気を褒める口コミが目立ちます。

選べる4種類の操作タイプ

電ファミニコゲーマーの記事によると、操作方法は「デュアルスティック」「ジャイロ」「ハイブリッド」「クラシック」の4種類から選べて、ポーズ画面からいつでも切り替えや感度の調整ができます。左スティックで移動、右スティックで視点という今の一般的な操作で遊べるようになったことで、元のゲームを知らない人でも入りやすくなりました。元の作品に近い操作もそのまま残されているので、昔遊んだ人も好みに合わせられます。

スキャンバイザーで世界を読み解く楽しさ

4Gamer の記事によると、サムスが宿敵リドリーを追って未知の惑星に降り立つところから物語が始まり、ヘルメットの「バイザー」は4種類あります。ビームやミサイルなどの武器を使い分けて戦いながら、バイザーを切り替えて敵の位置や周辺の地形を確かめ、遺跡に残されたメッセージを解析していきます。同じ記事では、スキャンバイザーで仕掛けの操作や敵の弱点の確認、端末や碑文の記録の読み取りができ、知的好奇心を刺激されると評価していました。読める文章の量も多く、惑星で何が起きたのかを少しずつ知っていく過程が、探索の楽しさを支えています。

サウンドギャラリーなどのおまけ要素

電ファミニコゲーマーの記事によると、本作にはサウンドギャラリーが標準で入っていて、条件を満たして解禁すれば、ゲーム中の曲を自由に聴けるようになります。価格.com でもサウンドの評価が高かったように、エリアごとの曲を気に入る人は多いので、クリア後の楽しみとしてうれしい要素です。探索を進めて解禁していく形なので、隅々まで調べる動機にもなっています。

入門しやすくなった難易度と手頃な価格

新たに難易度「カジュアル」が加わり、シリーズを遊んだことがない人でも進めやすくなりました。電ファミニコゲーマーの記事では、のちに発売された Wii 版で加わった要素もすべて入っているとして、本作を「決定版」と表現しています。ダウンロード版4,300円、パッケージ版4,378円(ともに税込)という価格も、海外レビューで繰り返し評価されていたポイントです。

批判されている点

一人称視点ならではの足場の分かりにくさ

価格.com では、主観視点のため位置関係が分かりにくく、段差を連続して飛び移る場面でジャンプに苦労したという声がありました。足元が見えにくい一人称視点の作品に慣れていないと、戦闘よりも移動でつまずきやすいようです。

溶岩が流れる施設の中で、主観視点のアームキャノンから炎を放つゲーム画面
画像: www.nintendo.com(公式)

クラシック操作は酔いやすい

電ファミニコゲーマーの記事では、視点の微調整がほとんどできない「クラシック操作」は酔いやすいと指摘されていました。3D酔いしやすい人は、最初からデュアルスティック操作を選び、感度を調整してから遊ぶのが無難だと思います。

原作から変わった細かな部分

同じ記事では、チャージショットの使い勝手がやや変わったこと、一部の敵の爆発エフェクトが控えめになったこと、エンディングのスタッフクレジットが長くなり、曲の締め方とそのタイミングが変わったことも挙げられていました。原作を何度も遊んだ人ほど気付きやすい違いで、初めての人にはほとんど気にならない部分です。

続編が収録されていない

海外レビューの中には、『メトロイドプライム』シリーズの続編2作品がまとめて収録されなかったことを惜しむ声もありました。本作に収録されているのは1作目だけなので、シリーズをまとめて遊べる内容を期待していた人は注意が必要です。

内容そのものは2003年の作品

見た目は大きく変わっていますが、マップの構成や謎解きの流れは原作に忠実です。価格.com には「難易度は高めで、戦闘に時間がかかる場面がある」「元のゲームを知らない人は、遊び方やテンポに慣れが必要」という声もありました。最新のシューティングゲームのような派手な展開を期待すると、テンポをゆっくりに感じるかもしれません。

日本のユーザーレビューの傾向

価格.com のユーザーレビューは、満足度が5点満点中4.44点(集計対象6件、総投稿数6件)でした。星5と星4がそれぞれ50%で、星3以下はありません。件数は少ないものの、すべてが高評価です。

評価項目は、サウンド4.59点、グラフィック4.44点、熱中度4.28点、操作性4.17点、継続性3.89点、ゲームバランス3.70点の順でした。「クリアまで熱中し続けられた」「初めての3D作品として操作しやすかった」という声がある一方で、クリア後に繰り返し遊ぶ要素は少なめという感想もあり、継続性の点数はほかの項目より低めになっています。

評価が分かれるとしたらどこか

主観視点の探索に向いているかどうか

本作の面白さの中心は、撃ち合いよりも、バイザーで周りを調べ、手に入れた能力で行ける場所を広げていく探索です。ロックオンを使った戦闘は直感的で、電ファミニコゲーマーの記事でも3Dの『ゼルダの伝説』に通じる手触りがあると表現されていました。逆に、素早い撃ち合いを楽しむシューティングを期待している人には、じっくり進む作りが合わない可能性があります。

原作を遊んだことがあるかどうか

原作を遊んだ人は、記憶にある惑星ターロンIVがそのままの形で美しくなったことに満足し、初めての人は、今遊んでも古さを感じにくい作品として受け止めているようです。どちらの立場からも評価が高いのが本作の強みです。

メトロイドプライム リマスタードは買いか

プレイ人数は1人で、Joy-Con を1本だけ横持ちする操作には対応していません。4,000円台という価格で、シリーズを代表する3D作品を今の操作感で遊べるのは、かなりお得だと思います。

手に取ってほしい人

  • 能力を集めて行ける場所を広げていく探索型のゲームが好きな人
  • 景色や記録を読み込んで、世界の成り立ちを想像するのが楽しい人
  • 原作を遊んだことがあり、今の操作と映像でもう一度遊びたい人

購入前に体験動画などで確かめたい人

  • 3D酔いしやすく、一人称視点のゲームが苦手な人
  • 足場を飛び移るような細かいジャンプ操作にストレスを感じやすい人
  • テンポの速い撃ち合いを中心に楽しみたい人

初めて遊ぶなら、難易度はカジュアル、操作はデュアルスティックから始めるのがおすすめです。行き止まりに見える場所でバイザーを切り替えてみると、それまで見えなかった道が見つかることがあります。その「気付いた」瞬間を積み重ねていくのが、このゲームの一番の楽しさだと思います。