
モンハンストーリーズ2の評価・レビュー【口コミ・評判】Switch版
『モンスターハンターストーリーズ2 〜破滅の翼〜』は、2021年7月9日に Nintendo Switch と PC(Steam)で同時に発売されたRPGです。モンスターを狩るハンターではなく、モンスターと絆を結ぶ「ライダー」として旅をする外伝シリーズの第2弾にあたります。モンハンストーリーズ2の評価を調べてみると、海外メディアの点数はそろって高めなのに、日本の購入者の声には「戦闘のテンポ」をめぐる意見がかなり混ざっているんですよね。
先に結論をまとめると、三すくみの読み合いが楽しいコマンドバトルと、前作より重みのある物語が評価された一方で、Switch版の処理落ちや、レベル上げ・タマゴ集めの作業感が不満として挙がりやすい作品です。この記事では、Metacritic、Steam、価格.com、カプコンの公表データ、開発者インタビューをもとに、どこが好評で、どこで意見が分かれているのかを整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Switch版を中心に扱い、PC(Steam)版のレビューは参考として紹介します。
モンハンストーリーズ2のメタスコアとユーザースコア
Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは81点で「Generally Favorable(おおむね好評)」の評価です。批評家レビューは89件(機種別の表示では90件)で、内訳は肯定的73件(82%)、賛否16件(18%)、否定的0件でした。PC版は82点(24件)、PS4版は81点(21件)なので、機種による差はほとんどありません。
ユーザースコアは8.1点(248件)で、肯定的183件(74%)、賛否47件(19%)、否定的18件(7%)です。メディアの評価と比べると「賛否」の割合がやや多く、後で触れる動作の重さや作業感への不満は、主にユーザー側のレビューに書かれています。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載された Switch 版のレビューから、高い点数から低い点数まで8つを選び、要点を訳して紹介します(点数は Metacritic 上の表記です)。
App Trigger 100点
前作からの改良点を高く買っていて、本作が手がけた要素はどれも見事な出来だと書いています。
Nintendojo 100点
お気に入りのモンスターと並んで狩りができ、魅力的な世界と、掘り下げがいのある物語が待っているという評価です。
God is a Geek 95点
手応えと温かさ、そして何よりモンスターがぎっしり詰まった、すばらしい冒険だと評しています。
Digitally Downloaded 90点
二番手の外伝作品だろうと思って始めたところ、その年に遊んだJRPGの中でも特に気に入った1本になった、と振り返っています。
IGN Japan 80点
モンスターとのバトルや世界観は「モンハンらしさ」をきちんと守ったRPGだとしつつ、物語はやや軽めだと指摘しています。
Hobby Consolas 80点
シリーズの経験者にも初めての人にも魅力が伝わる作品だとしながら、細かなミスが残っている点にも触れています。
CD-Action 70点
物語や装備作りは評価する一方、戦闘システムは原始的で退屈だと厳しく見ています。
NME 60点
見せ場の派手さや戦闘の奥行きは認めながら、探索の繰り返し、遅いテンポ、そして Switch 本体に負担がかかっている点を問題にしています。
高得点のメディアは「外伝の枠を超えたRPG」として見ているのに対し、70点以下のメディアは戦闘の単調さとテンポを減点の理由にしています。同じ戦闘システムが、ある人には「奥深い」、別の人には「退屈」と映っているのが、本作の評価の面白いところです。

Steam版(PC)のレビューは日本語と英語で差がある
本作は PC(Steam)でも発売されています。ストアページでは、日本語のレビューが「やや好評」で225件中77%が好評、英語のレビューは「非常に好評」で3,857件中92%が好評でした。直近30日のレビューも40件中90%が好評で、発売から5年がたっても評価は下がっていません。Steam での価格は3,990円です。
日本語のレビューのほうが厳しめなのは、日本には本家モンハンを遊び込んだ人が多く、アクションの狩りと比べて「戦闘が長い」と感じる人が出やすいからだと思います。PC版は Switch 版より解像度やフレームレートの面で有利なので、動作の重さが心配な人の選択肢にもなっています。
国内の評判(価格.com)と販売本数
価格.com の Switch 版パッケージのページでは、満足度は5点満点で3.53点(集計対象5件、総投稿6件)でした。件数は少ないものの、項目別では「グラフィック」が4.05点と最も高く、「継続性」は3.05点、「熱中度」は3.21点と低めです。見た目は好評で、長く遊び続ける動機づけに物足りなさがある、という傾向が数字にも表れています。
個別の口コミでは、「ジャンケンのような三すくみは単純だが、はまると奥が深い」「快晴の明るいフィールドがさわやか」といった好意的な声があります。反対に、「1回の戦闘が長く、レベル上げも必要で苦痛だった」「街とダンジョンを行き来する流れが単調」「移動しながらアイテムを拾うタイミングがシビア」といった不満も書かれていました。
売れ行きは好調です。電ファミニコゲーマーの記事(2021年7月20日)によると、発売からおよそ10日で全世界の販売本数が100万本を突破しました。カプコンのミリオンセールスタイトルの一覧(2026年6月30日時点)では、Switch、PS4、Xbox One、PC とダウンロード版を合わせて270万本に達しています。
開発者インタビューで語られたバトルと世界の狙い
発売前の2021年6月、Game*Spark とインサイドが行ったインタビューで、プロデューサーの辻本良三さん、ディレクターの大黒健二さん、アートディレクターの川野隆裕さんが本作の方針を話しています。
大黒さんによると、戦闘は前作のコマンドバトルを受け継ぎながら、ユーザーの意見と開発チームの反省をもとに手を入れたそうです。大きな変更点が、パワー・スピード・テクニックの三すくみから確率の要素をなくしたことです。モンスターの行動を見切って立ち回る、本家モンハンの気持ちよさをターン制でも味わえるようにした、という説明でした。
オトモンに能力を受け継がせる遺伝子の仕組みも、前作ではクリア後に遊び込む人が多かったことから、遺伝子を当てはめやすくし、同じ遺伝子を重ねられるように変えたとのことです。辻本さんは、モンハンを知らないRPG好きにも伝わるようにシナリオを作ったと話し、川野さんは、セルアニメにしたときの色合いを想定してモンスターを配色し、色で見分けやすくしたと語っています。舞台を前作と同じく「島」にしたのは、島ごとに独自の文化が育った世界を描くためだそうです。
評価されている点
読み合いが決め手の三すくみバトル
もっとも多く褒められているのが戦闘です。モンスターがどの攻撃タイプで来るかを見抜き、有利なタイプをぶつけると「真っ向勝負」に勝てるという分かりやすさの上に、属性、部位破壊、武器の持ち替えが重なります。Metacritic のユーザーレビューにも「見た目より奥が深い」「レベルで押し切るより戦略が大事」という声が多く、乱数をなくした開発側の狙いがきちんと伝わっていると思います。
アニメ調で描かれたモンスターと世界
リオレウスやティガレックスといったおなじみのモンスターが、アニメ調の質感で生き生きと動きます。昼・夕方・夜で表情が変わるフィールドや、島ごとに違う集落の雰囲気も好評で、価格.com でグラフィックの点数が突出しているのも納得です。
オトモンに乗って広がる探索
タマゴから孵したモンスターは「オトモン」として戦闘に加わるだけでなく、フィールドでは乗り物にもなります。オトモンの種類によって使える「ライドアクション」が違い、連れているオトモン次第で行ける場所が増えていくので、新しいオトモンを手に入れる楽しみと探索が自然につながっているんですよね。
前作より重みのある王道の物語
すべてのリオレウスが姿を消した世界で、主人公は「破滅をもたらす」と伝えられる黒い翼のリオレウスを託されます。偉大なライダー・レドの血を引く主人公と、竜人の少女エナの関係を軸に、子ども向けに寄りすぎない重さがあるのが特徴です。Metacritic のユーザーからは「前作より良くなり、結末にも満足できた」という声が出ています。

批判されている点
Switch版の処理落ちとロード
Switch 版でいちばん多い不満が動作です。Metacritic のユーザーレビューには、場面によってフレームレートが大きく落ちる、カクつく、といった報告が並んでいます。前述の NME も Switch 本体への負担を指摘しており、メディアとユーザーの両方から挙がった問題です。ロードの長さを挙げる声もあります。なお、一部のユーザーは Nintendo Switch 2 で遊ぶと改善したと書いていますが、公式に案内された情報としては確認できていません。
レベル上げとタマゴ集めの作業感
巣穴に入ってタマゴを持ち帰り、良い遺伝子を持つオトモンを探す流れは、楽しめる人とそうでない人がはっきり分かれます。価格.com でも「アイテム集めとレベル上げの比重が大きい」「クリア後まで遊ぼうとは思えなかった」という声があり、継続性の点数の低さにつながっています。
戦闘のテンポとナビルーのおしゃべり
1回の戦闘に時間がかかる点は、CD-Action や価格.com の口コミと重なる不満です。バトル中は再生速度を切り替えられますが、ザコとの戦闘を何度も繰り返すと長く感じやすいようです。また、相棒のアイルー「ナビルー」がたびたび話しかけてくる演出は、海外のユーザーから「うるさい」と言われることが多く、キャラクターの好みが分かれるところです。
なぜモンハンストーリーズ2の評価は割れるのか
評価が分かれる理由は、「何と比べて遊ぶか」にあると思います。RPG として見る人にとっては、モンスターを集めて育て、読み合いで勝つ仕組みがしっかりしていて、物語にも厚みがあります。メタスコアが80点台に乗ったのは、この見方をしたメディアが多かったからです。
一方、本家のアクションから入った人には、同じモンスターと戦うのにコマンドを選ぶ時間が長く、テンポが遅く感じられます。日本語の Steam レビューの好評率が英語より15ポイントほど低いのも、この「本家との比較」が起きやすいからでしょう。そこへ Switch 版では処理落ちという、ゲームの設計とは別の不満も重なります。作品の中身より、遊ぶ人の期待と動作環境によって印象が変わりやすいタイトルだと言えそうです。
モンハンストーリーズ2は今から買っても楽しめるか
任天堂のソフト情報では、Switch 版のダウンロード版は3,990円(税込)、デラックスエディションは4,990円(税込)、パッケージ版は7,689円(税込)と掲載されています。CERO は B(12才以上対象)で、通信プレイでは最大4人での共闘や対戦が楽しめます(インターネット通信には Nintendo Switch Online への加入が必要です)。公式サイトによると、現在は PS4、Xbox One、Steam でも遊べます。
モンハンストーリーズ2で満足しやすい人
- ターン制のRPGで、相手の手を読んで勝つ戦闘が好きな人
- モンスターを集めて育て、組み合わせを考えるのが苦にならない人
- 本家のアクションは苦手でも、モンハンの世界やモンスターに触れてみたい人
購入を慎重に考えたい人
- フレームレートの低下やロードの長さに強いストレスを感じる人(その場合はPC版も候補)
- テンポの速い戦闘を求め、1回のバトルに時間をかけたくない人
- レベル上げや遺伝子の厳選など、同じ作業の繰り返しが苦手な人
モンハンストーリーズ2は、「狩る」側ではなく「共に戦う」側からモンスターを描いたRPGとして、海外メディアにも日本の購入者にもおおむね受け入れられた作品です。全世界270万本という数字は、外伝の域を超えて支持されたことを示しています。戦闘のテンポと Switch 版の動作の重さを許せるなら、オトモンと旅をする体験には今も十分な価値があると思います。