New ポケモンスナップ のキービジュアル

New ポケモンスナップの評価・レビュー【口コミ・評判】メタスコア79点、写真好きに刺さる理由

『New ポケモンスナップ』は、2021年4月30日に発売された Nintendo Switch 用のカメラアクションです。1999年にニンテンドウ64で発売された『ポケモンスナップ』の遊びを受け継ぐ新作で、レンティル地方の島々に暮らす野生のポケモンたちを、写真に収めながら調査していきます。New ポケモンスナップの口コミや評判を見ると、「ポケモンがこんなに生き生きと動くゲームはない」という絶賛がある一方、「やることが単純で飽きる」という声もあるんですよね。

結論から言うと、ポケモンを観察すること自体が好きな人には、ほかのソフトでは味わえない満足感がある作品です。逆に、バトルや育成のような積み上げる遊びを求める人には、物足りなく感じられやすいソフトでもあります。この記事では、Metacritic の数字、海外と国内のレビュー、開発者インタビューから、評価の中身を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。Nintendo Switch 専用ソフトのため、Steam のレビューは存在しません。

New ポケモンスナップのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは79点、批評家レビューは116件でした(全機種合計の表示は122件)。内訳は肯定的89件(77%)、賛否27件(23%)、否定的0件です。否定的な評価はなく、4分の3以上のメディアが好意的な評価をつけています。

ユーザースコアは7.8点(評価数701件)で、区分は「おおむね好評」です。内訳は肯定的502件(72%)、賛否114件(16%)、否定的85件(12%)でした。メディアとユーザーの評価が近く、どちらから見ても「よくできた良作」という位置づけになっています。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューから7つを選び、翻訳・要約しました。

Nintendojo 100点

小さな欠点はあるものの、久しく感じていなかったような喜びと興奮をくれたゲームだ、と書いています。

Wccftech 85点

アニメーションとデザイン、落ち着いた雰囲気をそろって褒め、楽しまずにいるのは難しいと評価しています。

Edge 80点

驚くほど足どりの確かな続編だ、と前作を受け継いだ作りの堅実さを認めています。

iMore 80点

オリジナルの精神を Switch でしっかり捉えていて、目を引く映像とリラックスできるテンポがある、という評価です。

TheGamer 80点

コースとポケモンはすばらしいとしながら、コースとコースの間の退屈さと、おまけの仕組みの弱さを批判しています。主に熱心なポケモンファンに勧めたい作品だという結論です。

Hey Poor Player 70点

問題点はあっても楽しめたとし、クリア後にも遊べる内容がたくさんあると書いています。

Gfinity 50点

ポケモンがぜんまい仕掛けのおもちゃのように感じられ、野生の自然らしさが失われている、と厳しく評価しています。

高い点のレビューは、ポケモンの動きや映像の美しさ、落ち着いた雰囲気を中心に評価していました。低めのレビューは、決まったルートを繰り返す遊びの単調さや、撮影以外の部分の作り込みに不満を向けています。

国内の評価(ファミ通・価格.com)

ファミ通のクロスレビューは、8点・9点・8点・9点の合計34点でした。9点のレビュアーは、写真を撮る・加工する・共有する楽しさがうまく組み込まれていて、写真の腕前を競うオンラインランキングは、人とつながるポケモンらしい仕組みだと評価しています。8点のレビュアーからは、昼と夜の変化やルートの分岐で遊びが広がり、ボリュームに満足できるという声がありました。気になる点としては、決まったルートを進みながらシャッターチャンスを待つ流れがシンプルなこと、メニューを切り替えるときに短い読み込みが入ることが挙げられています。

価格.com のレビューでは、満足度は5点満点中3.77点でした。集計対象は6件と少ないため参考程度ですが(2026年11月8日時点)、ポケモンの映像の美しさや、野生のポケモンを観察して撮る体験を褒める声がある一方、撮影の成否が運に左右されやすい、写真撮影が中心なので遊びの幅が狭い、という不満も書かれていました。

開発者インタビューで語られたこと

ファミ通に掲載された株式会社ポケモンの石原恒和社長と、開発を担当したバンダイナムコスタジオの須崎春樹ディレクターのインタビューでは、続編を作るまでの経緯が語られています。石原氏によると、写真を撮ることが日常になった時代に「写真を撮ることが目的のゲーム」が成り立つのかは長く議論されていて、Nintendo Switch でようやく納得できる形が見えたそうです。前作は「ジャックの豆の木計画」と呼ばれる取り組みから生まれ、被写体の向きや画角を評価する仕組みが軸だったと振り返っています。今作では具体的な指示はほとんど出さず、前作と今作の開発陣が話し合う場を設けたとのことでした。珍しい仕草を撮ると評価が上がる仕組みを加え、星の数で4段階に分けたことも、今作の大きな変化として紹介されていました。

須崎氏は、「ポケモンの暮らす世界をのぞきに行く」という根本のコンセプトは変えなかったと話しています。撮影できる枚数は今の時代に合わせて無制限にするのではなく、制限があるからこそゲームとして面白いという判断で、1回の調査につき72枚にしたそうです。スマートフォンで写真を撮るのが当たり前になった感覚に合わせて、ボタンを押すだけで撮影できるようにしたこと、撮った写真を後から加工できるようにしたことも語られていました。

評価されている点

草むらの前でカメラに向かってほほえむヌオーを、間近から撮影したゲーム画面
画像: www.pokemon.co.jp(公式)

ポケモンの仕草と生態の描き込み

最も評価が高いのは、ポケモンたちの動きの細かさです。文春オンラインのインタビュー記事によると、野生のポケモンは200匹以上登場し、集団で暮らすもの、縄張りを持つもの、隠れているものなど、さまざまな生態が描かれています。好物の果物「ふわりんご」を投げておびき寄せると、普段は見られない仕草を引き出せることもあります。須崎氏は『ポッ拳』で培った、ステージ全体を作り込む手法をポケモンの世界の表現に生かしたと話していて、その積み重ねが画面の生き生きとした印象につながっています。

写真の評価と図鑑を埋めていく目標

撮った写真は、ポケモンのポーズ、大きさ、向き、位置などで点数がつき、行動の珍しさは星1〜星4で審査されます。1匹のポケモンについて星の数ごとに写真を集めていくので、同じポケモンでも何度も撮りたくなる作りです。須崎氏によると、ドデカバシのように横向きのほうが評価の高いポケモンもあり、種類ごとの特徴に合わせて評価に例外を設けたそうです。

赤茶色の砂の斜面を背に、こちらを見つめるエリキテルを正面から撮影したゲーム画面
画像: www.pokemon.co.jp(公式)

撮ったあとも楽しめる加工と共有

「エクストラ撮影」では、撮影した写真の位置を後から調整したり、フレームやフィルター、スタンプで飾ったりできます。ゲーム内で、ほかのプレイヤーの写真を見られるサービスも用意されていて、SNS を使わない人でもほかの人の作品を楽しめます。ファミ通のレビュアーたちが、写真の加工やほかのプレイヤーの写真を見る楽しさを評価していたのも、この部分です。

アトラクションのような調査と広がるルート

調査は、ポッド型の乗り物「ネオワン号」に乗って進みます。ファミ通のレビュアーの一人は、アトラクションのような感覚なのに乗り心地がよく、酔いにくいと書いていました。同じ場所でも昼と夜で景色やポケモンの様子が変わり、ルートの分岐もあって、調査レベルが上がると「サーチ機能」で新しいルートを見つけられるようになります。光るポケモンを撮影する「イルミナ」の要素も、レビュアーたちが写真家になったような気分を味わえる部分として挙げていました。1つのコースを何度も回るうちに、前回は気づかなかった発見が出てくるのが、本作の遊びの芯になっています。

無料アップデートでの追加

2021年8月4日には無料アップデートが配信され、「カクレ抜け道」「ヨーヨーリバー」「カラリ荒野」の3つの新しいエリアと、それまで撮れなかった20匹のポケモンが追加されました。新しいエリアにもそれぞれ昼と夜があり、発売後に遊びの量が増えたことも、長く楽しめた理由として挙げられています。

批判されている点

決まったルートを繰り返す単調さ

移動は自動で、決まったルートを進みながら撮影する作りです。シャッターチャンスを待つ遊びが好きな人には心地よい一方、ファミ通のレビュアーも流れ自体はシンプルだと書いていて、同じコースを何度も回るうちに作業のように感じる人もいます。TheGamer が指摘したコースとコースの間の退屈さも、この繰り返しに向けたものです。

撮影以外の部分の物足りなさ

価格.com で遊びの幅の狭さが挙げられ、TheGamer がおまけの仕組みの弱さに触れているように、撮影以外のやり込み要素を求める人には物足りない部分があります。調査レベルを上げて新しいルートを開く流れはありますが、バトルや育成のような成長の手ごたえを期待すると、拍子抜けするかもしれません。

ポケモンの動きが作られたものに見える

Gfinity は、ポケモンがおもちゃのように同じ動きを繰り返し、野生らしさが感じられないと批判しました。決まったタイミングで決まった仕草をする作りは、狙った写真を撮るための工夫でもあります。ただ、本物の自然を観察するような偶然の出会いを期待した人には、仕掛けが見えてしまう瞬間があるようです。

評価が分かれるポイントは「撮る」ことへの愛着

New ポケモンスナップの評価は、写真を撮る行為そのものを楽しめるかどうかで大きく変わります。1匹のポケモンの珍しい仕草を探して同じルートを何度も回り、ふわりんごの投げ方を変えてみる。その試行錯誤が楽しい人にとっては、繰り返しは単調さではなく、発見のための時間になります。

一方、ゲームに明確な勝ち負けや成長を求める人には、撮影の結果が点数として返ってくるだけでは物足りないかもしれません。メディアとユーザーの評価がほぼ同じ水準でまとまっているのは、このソフトの向き不向きが分かりやすく、買う前に想像しやすいからだと思います。

New ポケモンスナップは買いか

販売価格は6,578円(税込)で、パッケージ版とダウンロード版があります。ダウンロード版に必要な容量は7.1GB以上と案内されています。

シャッターを切るのが楽しくなりそうな人

  • ポケモンの細かい仕草や表情を、じっくり眺めるのが好きな人
  • 撮った写真を加工したり、人と見せ合ったりするのが好きな人
  • 1999年の『ポケモンスナップ』を遊んだことがある人

購入前に遊びの中身を確かめたい人

  • バトルや育成など、積み上げていく遊びを中心に求める人
  • 同じコースを繰り返し回ることに飽きやすい人
  • 自由に歩き回って探索するゲームを想像している人

New ポケモンスナップは、ポケモンの世界を外からそっとのぞく、少し特別な体験ができるソフトです。ヌオーがのんびり笑う瞬間にシャッターを切れたときのうれしさに共感できるなら、レンティル地方の調査はきっと長く続けたくなるはずです。