二ノ国 白き聖灰の女王 for Nintendo Switch のキービジュアル

二ノ国 白き聖灰の女王の評価【口コミ・評判】Switch版は買い?

『二ノ国 白き聖灰の女王 for Nintendo Switch』は、2019年9月20日にレベルファイブから発売されたファンタジー RPG です。2011年に PlayStation 3 で発売された『二ノ国 白き聖灰の女王』を Switch で遊べるようにした作品で、同じ日には PS4 と Steam 向けに高画質化した『REMASTERED』版も発売されました。

二ノ国 白き聖灰の女王の口コミ・評判を見ていくと、スタジオジブリのアニメーションと久石譲さんの音楽が生む「映画のような冒険」は今も高く評価されていることが分かります。Switch 版のメタスコアも80点台半ばで、移植としての出来も悪くありません。ただ、戦闘の操作感には昔から不満が多く、Switch 版の画質や安定性を気にする声もあるんですよね。この記事では、海外のメタスコアと Steam・Amazon の評価をもとに、Switch 版を今から遊ぶ価値があるかを考えます。

※2026年11月8日時点の情報です。

二ノ国 白き聖灰の女王(Switch版)のメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Switch 版ページでは、メタスコアは84点でした。批評家レビュー23件の内訳は、肯定的20件(87%)、賛否3件(13%)、否定的0件です。もとの PS3 版は85点(89件)、PS4 の REMASTERED 版は86点(31件)なので、Switch 版もほぼ同じ水準の評価を受けています。

ユーザースコアは7.8点で、146件のうち肯定的103件(71%)、賛否20件(14%)、否定的23件(16%)でした。批評家に比べるとやや厳しめで、否定的な評価が1割台半ばあります。PS3 版のユーザースコアは8.6点(1,222件)だったので、同じ作品でも Switch 版のほうがユーザーの点は低めに出ています。新作として遊んだ当時の驚きと、10年近くたってから遊んだときの感じ方の違いが表れているのかもしれません。

海外メディアのレビュー・評価

Switch 版のレビューから、主なものを訳して要約しました(点数は Metacritic の表記です)。

Nintendojo 100点

長く、美しく、心のこもった JRPG で、Switch のソフトの中でも価値のある1本だと評価しています。

Gaming Age 100点

見た目の魅力が飛び抜けていて、たくさんのレベル上げが必要でも、それに見合う作品だとしています。

COGconnected 95点

最大100時間ほど遊べる時代を超えた名作だとしつつ、JRPG が好きな人向けの作品だと書いています。

Screen Rant 90点

色鮮やかで魔法のような冒険が Switch でも生きていると評価する一方、あくまでリマスターではない点に触れています。

Worth Playing 87点

見た目の演出が見事な、とても良い JRPG の優れた移植だとしつつ、戦闘と仲間の AI にはもどかしさがあると指摘しました。

GamingTrend 85点

余計なものを足さない堅実な移植で、動作もなめらかであり、PS3 版の魅力をそのまま残していると書いています。

フランスの Jeuxvideo.com(85点)も、ほかの機種を選びたくなるような問題は Switch 版にはないと評価していました。PS4 版のレビューを書いた Gamers' Temple は、PS4 版と Switch 版はおおむね同等で、Switch 版は持ち運べる点が強みだとしています。

城下町の石畳を走るオリバーと妖精シズク
画像: www.ninokuni.jp(レベルファイブ『二ノ国 白き聖灰の女王 for Nintendo Switch/REMASTERED』公式サイト)(公式)

Steam・Amazonでの評判

Switch 版と同じ日に出た PC 版(REMASTERED)は、Steam で「非常に好評」でした。日本語のストアページの表示では、レビュー4,060件のうち83%が好評です。直近30日は24件中79%の好評で「やや好評」となっていて、発売から7年たった今も遊ばれ続けていることが分かります。Steam での価格は6,050円で、Switch 版と同じです。

国内では、Amazon.co.jp の Switch 版パッケージの商品ページで、5つ星のうち3.9(191件の評価)でした。海外の評価と比べると控えめな数字で、国内では PS3 版を遊んだ人が多く、新しさを感じにくかったことも影響しているのかもしれません。

二ノ国 白き聖灰の女王はどんなゲームか

公式サイトによると、主人公は事故で最愛の母を亡くした少年オリバーです。悲しみに暮れるオリバーの前に「ナミダの妖精」シズクが現れ、もうひとつの世界「二ノ国」を脅かす闇の魔導士ジャボーを倒せば、母を救えるかもしれないと告げます。こうしてオリバーは、魔法の力で栄えた文明を持ちながら、闇の魔導士に人々の心を奪われつつある二ノ国へと旅立ちます。

企画・シナリオ・総監督はレベルファイブの日野晃博氏、アニメーション作画はスタジオジブリ、音楽は久石譲さんが担当しています。公式サイトでは、まるでアニメーションの中を冒険しているようなグラフィックと紹介されていて、広いフィールドや水と緑の美しい街並みを自由に歩けます。

シリーズでの位置づけ

ファミ通の記事によると、2019年6月の時点で「二ノ国」シリーズの全世界累計出荷数は290万本を超えていました。本作はその原点にあたる物語で、続編の『二ノ国II レヴァナントキングダム』を遊ぶ前に、まず世界観に触れておきたい人にも向いています。海外ではバンダイナムコエンターテインメントが発売していて、年齢区分は CERO の A(全年齢対象)です。

バトルとイマージェン育成

戦闘は、フィールドを自由に動きながらコマンドを選んで戦う形式です。オリバーや仲間、仲間にした魔物「イマージェン」の中から1人(1体)を直接操作し、「たたかう」や特技、「まもる」などの指示を出します。敵が落とす光る玉「ソウル」を拾うと HP や MP が回復し、金色のソウルを取ると強力な必殺技が使えます。イマージェンはそれぞれ覚える特技が違い、育て方を考えるのも楽しみのひとつです。プレイ人数は1人です。

Switch版とREMASTEREDの違い

ファミ通の記事(2019年6月12日)によると、Switch 版は720p・30fps で動作します。PS4 と Steam の REMASTERED 版は、テクスチャや質感、陰影の表現を改善し、PS4 Pro や高性能な PC では4Kにも対応しました。どちらの版にも PS3 版で配信されたダウンロードコンテンツがすべて入っていて、いつでも難易度を変えられる「かんたんモード」も追加されています。PS3 版でプロダクトコード特典だった、金色に輝く特別なイマージェンも最初から受け取れます。

つまり、遊べる内容は同じで、違いは画質です。より美しい映像で遊びたいなら REMASTERED 版、持ち運んで少しずつ進めたいなら Switch 版、という選び方になります。2022年9月15日には、Xbox や Windows 向けにも REMASTERED 版が配信されました。

評価されている点

アニメ映画のような世界と物語

Metacritic のユーザーレビューで最も多くほめられているのは、物語と絵柄、そして久石譲さんの音楽です。母を失った少年が別の世界で成長していく物語は、感動的で温かいと受け止められています。Switch の携帯モードでも、ジブリらしい柔らかな絵がそのまま楽しめるという声がありました。

イマージェン集めの楽しさ

魔物を仲間にして育てる仕組みも人気です。見た目もかわいらしく、強いイマージェンを探して育てていく過程は、モンスター育成が好きな人にとって大きな魅力になっています。

長く遊べるボリューム

海外レビューでもボリュームの大きさは繰り返し触れられていて、寄り道まで含めると遊びごたえは十分です。メインの物語以外にも、町の人の依頼や手ごわい魔物との戦いがあり、じっくり冒険したい人に向いています。

オリバーとイマージェンが魔物と戦うバトル画面
画像: www.ninokuni.jp(レベルファイブ『二ノ国 白き聖灰の女王 for Nintendo Switch/REMASTERED』公式サイト)(公式)

批判されている点

もどかしい戦闘

いちばん多い不満は戦闘です。リアルタイムとコマンド選択が混ざった仕組みがぎこちなく、直感的に操作しにくいという声が多く見られます。一時停止できないこと、ボスが体力の多いだけの相手に感じられることへの不満もありました。ただし、慣れれば面白くなったという感想もあり、評価は分かれています。

強さに差があるイマージェン

一部のイマージェンが強すぎる一方で、ほとんど役に立たないものもあるという指摘があります。仲間に任せた行動が思いどおりにならず、もどかしく感じたという声も見られました。

Switch版の安定性と画質

Switch 版では、ゲームが強制終了して何時間ぶんかの進行を失ったという報告がありました。こまめな自動保存がないため、セーブを忘れると痛い目にあいます。一方で、目立った不具合はなかったという人もいます。また、REMASTERED ではなく PS3 版を移した作りなので、高画質版を期待した人からは物足りないという声も出ていました。

なぜ批評家とユーザーで評価に差があるのか

批評家の評価が高いのは、物語と演出という、この作品の核の部分を重く見ているからだと思います。ジブリと久石譲さんが手がけた世界を携帯機で旅できるという体験そのものに、高い価値を感じたレビューが多いんですよね。

一方のユーザーは、実際に何十時間も操作する立場なので、戦闘のもたつきや強制終了といった、遊ぶたびに感じる不便さが評価に響きやすくなります。2011年の作品なので、今のアクション RPG の感覚で遊ぶと古さを感じる部分があるのも確かです。どちらの見方も間違いではなく、何を重視するかで点数が変わる作品だと言えます。

二ノ国 白き聖灰の女王は今から買いか

任天堂のソフト情報では、Switch 版のダウンロード版は6,050円(税込)で、公式サイトによるとパッケージ版も同じ価格です。私は、絵本のような世界で心温まる物語を味わいたい人には、今でも十分に勧められる作品だと思います。戦闘に苦手意識があっても、かんたんモードで物語に集中できるのは心強いところです。

機種選びで迷ったときは、遊ぶ場所で決めるのがよいと思います。テレビの大画面で映像の美しさを味わいたいなら REMASTERED 版のほうが満足度は高いはずです。一方で、Switch 版は携帯モードで持ち運べるので、通勤や寝る前のすきま時間に物語を少しずつ進められるのが強みです。ゲームの中身は同じなので、自分の遊び方に合うほうを選んで問題ありません。

この冒険が刺さる人

  • スタジオジブリのアニメーションや、久石譲さんの音楽が好きな人
  • モンスターを仲間にして育てる RPG が好きな人
  • 寝る前などに、携帯モードで少しずつ物語を進めたい人

合わない可能性がある人

  • テンポの良いアクションや、操作の気持ちよさを重視する人
  • 最高の画質で遊びたい人(その場合は REMASTERED 版が候補になります)
  • PS3 版をすでに遊んでいて、新しい要素を求めている人

二ノ国 白き聖灰の女王は、少年が悲しみを乗り越えていく姿を、アニメ映画のような映像で描いた RPG です。多少の古さを受け入れられるなら、オリバーとシズクの旅は、今遊んでも心に残るものになると思います。