NINJA GAIDEN: マスターコレクション のキービジュアル

NINJA GAIDEN マスターコレクションの評価【口コミ・評判】Switch版の動作は?

『NINJA GAIDEN: マスターコレクション』は、2021年6月10日にコーエーテクモゲームスから発売された、Team NINJAの忍者アクション3作品をまとめたソフトです。Switch版はパッケージ版とダウンロード版があり、PS4、Xbox One、PC(Steam)でも同じ日に発売されました。収録作品は『NINJA GAIDEN Σ』(2007年)、『NINJA GAIDEN Σ2』(2009年)、『NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge』(2012年)の3本です。

NINJA GAIDEN マスターコレクションの評価を先にまとめると、ゲームそのものの手応えは今も高く評価されている一方で、Switch版はΣ2と3の動作に不満が集中しているという状況です。初代Σの移植はおおむね好評なので、「どの作品を中心に遊びたいか」で満足度が大きく変わるタイトルなんですよね。この記事では、Metacritic、Steam、Amazonの評価と、開発者の発言をもとに、Switch版の口コミ・評判を整理します。

※2026年11月8日時点の情報です。

NINJA GAIDEN マスターコレクションのメタスコアとユーザー評価

MetacriticのSwitch版のメタスコアは72点(29件)で、「Mixed or Average(賛否両論)」の評価でした。内訳は肯定的13件(45%)、賛否両論16件(55%)、否定的0件です。否定的なレビューは1件もなく、3作の出来そのものを否定するメディアは見当たりません。点数を押し下げているのは、収録内容への注文と、Switch版の技術面への指摘です。

ユーザースコアは10点満点中6.8(41件)で、肯定的24件(59%)、賛否6件(15%)、否定的11件(27%)でした。ハック&スラッシュとしての爽快感、3作をまとめて遊べるお得さ、初心者向けのヒーローモードを評価する声がある一方で、Σ2と3: Razor's Edgeのフレームレート低下や解像度の揺れ、カメラの扱いにくさを挙げる否定的な投稿も目立ちます。

各メディアのレビュー・評価

Metacriticに掲載されたSwitch版のレビューから、主なものを訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。

Digitally Downloaded 100点

名作2本と、制作の経緯が異なる異色の1本という組み合わせでも、収録作は今なお色あせていないと高く評価しています。

NintendoWorldReport 85点

3作とも堅実な出来のパッケージだとしたうえで、オンラインモードがないことと、デラックスエディション限定の特典がある点を惜しい部分に挙げています。

COGconnected 80点

初代がとくに優れ、他機種版と比べても見劣りしないと評価しています。一方で「マスターコレクション」と名乗りながらΣ版しか入っていない点には、名前負けだと注文を付けています。

PLAY! Zine 80点

完璧ではないものの3Dシリーズの決定版に近いとし、Switch版は解像度を下げてフレームレートを優先した作りで、持ち歩いて遊べる点を評価しています。

GameGrin 75点

移植は最低限の出来だが、ゲーム自体は今でも優れたアクションだと評価しています。全バージョンが収録されなかったことは残念がっています。

Nintendo LifeはSwitch版の移植を厳しく評価

Switch版の評判を語るうえで外せないのが、Nintendo Lifeのレビューです。自社サイトでは10点満点中5点を付けていて、理由はゲームの出来ではなく移植の質にあります。発売前の情報では720p・60fpsを目標にしていたものの、初代Σ以外はその解像度もフレームレートも長い時間は保てていない、というのが主な指摘でした。とくにRazor's Edgeは、携帯モードで画面が暗く粗くなり、攻撃のタイミングを読みにくいとされています。一方で、初代Σについては携帯モード・TVモードのどちらでも快適に動くと書かれていて、作品ごとの差がはっきり出ている評価だと思います。

『NINJA GAIDEN Σ2』で、炎に包まれた足場の上でリュウ・ハヤブサが敵の忍者と向かい合う場面
画像: teamninja-studio.com(コーエーテクモゲームス Team NINJA『NINJA GAIDEN: マスターコレクション』公式サイト)(公式)

Steam(PC版)とAmazonでの評価

SteamのPC版は、3作品が別々のストアページに分かれています。初代Σは英語のレビュー1,254件のうち82%が好評で「非常に好評」、Σ2は1,663件中79%が好評で「やや好評」、3: Razor's Edgeは1,702件中64%が好評で「賛否両論」でした。同じコレクションの中でも、新しい作品ほど評価が下がっているのがわかります。安田氏もファミ通のインタビューで、3作目は厳しい評価を受けた点をRazor's Edgeで改善したと振り返っていて、もともと好みが分かれやすい作品だったことがうかがえます。

Amazon.co.jpでは、Switch版パッケージ(CERO Z)の商品が5点満点中4.0(300件)でした。商品ページは年齢確認が必要なため、数値は検索結果の表示で確認しています。価格.comのSwitch版のレビューは1件(満足度4.00)にとどまり、Joy-Conよりプロコンでの操作を勧める内容でした。

収録内容とSwitch版の価格

Switch版の価格(税込)は、通常版がパッケージ・ダウンロードともに4,950円です。ダウンロード専売のデラックスエディションは6,050円で、デジタルアートブックとデジタルサウンドトラックが付きます。通常版のCEROはZ(18才以上のみ対象)です。2026年11月8日時点でも、ニンテンドーeショップの価格は通常版4,950円、デラックスエディション6,050円のままでした。

Switchだけの商品として、ダウンロード専売の「Version D」(4,950円)もあります。Razor's Edgeの残虐表現を抑えた版で、ΣとΣ2の表現は変わりません。eショップではCERO Dの区分で販売されています。

プレイアブルキャラクターは、Σがリュウ・ハヤブサとレイチェル、Σ2がリュウ、レイチェル、あやね、紅葉、Razor's Edgeがリュウ、あやね、紅葉、かすみです。3作すべてに追加コスチュームのセットが入っています。Σにはサバイバルモード、Σ2にはNINJA RACEやTAG MISSIONS、Razor's EdgeにはNINJA TRIALSがありますが、TAG MISSIONSとNINJA TRIALSはオフラインのみで、相方はAIが担当します。Σ2のオンライン協力プレイやRazor's Edgeのクラン戦など、オンラインの要素は収録されていません。

開発者が語った収録内容の理由

Siliconeraが2021年3月に紹介したファミ通のインタビューで、Team NINJAの安田文彦氏は、いくつかの判断の理由を説明しています。要点は次のとおりです。

  • ΣとΣ2を収録したのは、それぞれの最終版だから。加えて『NINJA GAIDEN Black』と初代『NINJA GAIDEN 2』は元のデータが一部しか残っておらず、復元できなかった
  • オンライン要素を外したのは、開発のスケジュールと事業面の事情によるもの
  • Version Dは、Switchのユーザーには過度に残酷な表現を好まない人も多いと考えて用意した
  • ヒーローモードでアクションが苦手な人もクリアしやすくし、TAG MISSIONSは1人でもクリアできるよう難易度を調整した

海外メディアやユーザーが不満に挙げた「Σ版しか入っていない」「オンラインがない」という点は、開発側にとっても選びようのない事情があったことがわかります。

『NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge』で、赤い光の軌跡をまといながら敵を斬り抜けるリュウ・ハヤブサ
画像: teamninja-studio.com(コーエーテクモゲームス Team NINJA『NINJA GAIDEN: マスターコレクション』公式サイト)(公式)

評価されている点

今でも通用する攻防の濃さ

もっとも多くほめられているのは、敵の攻撃を見切り、ガードと回避から一気に反撃する戦闘の密度です。雑魚敵でも油断すると大ダメージを受けるので、1戦ごとに集中力が試されます。Digitally Downloadedのように、収録作が古びていないとする評価が出るのは、この手応えがあるからなんですよね。

初代Σの安定した移植

Switch版で評判が良いのが初代Σです。Nintendo Lifeは携帯モードでも滑らかに動くとし、ユーザーレビューにもΣのフレームレートが安定していることを評価する声がありました。シリーズで最も人気の高い作品を、外出先でも遊べる点は大きいと思います。

3作と追加コンテンツをまとめた手軽さ

PS3やWii Uなど、もともと別々のハードで遊ばれてきた3作品を1本で遊べるのは、このコレクションならではの価値です。追加コスチュームも最初から入っていて、レイチェルやあやね、紅葉、かすみといったリュウ以外のキャラクターでも遊べます。

批判されている点

Σ2とRazor's Edgeの動作

Switch版の不満は、ほぼこの点に集まっています。動的解像度によって画面が大きくぼやける場面があり、敵が多い戦闘ではフレームレートも下がります。攻撃を見てから反応するゲームなので、カクつきが操作のしにくさに直結するという指摘が、メディアとユーザーの両方から出ていました。

「マスター」なのにΣ版だけ

シリーズのファンからは、Σではないオリジナルの『NINJA GAIDEN Black』や『NINJA GAIDEN 2』が入っていない点への不満もあります。スペインのNintenderosも、3作の遊びごたえは認めつつ、Σ版では元の作品にあった要素の一部が削られていると指摘していました。オリジナル版の手触りを覚えている人には、物足りなく映るようです。

初心者には不親切な難しさ

ヒーローモードがあるとはいえ、操作や仕組みの説明は当時のままです。ユーザーレビューでは「説明が足りず、慣れるまでがつらい」「Razor's Edgeのカメラが見づらい」といった声がありました。

なぜSwitch版の評価が割れるのか

評価が割れる一番の理由は、収録された3作の中で移植の出来に差があることです。初代Σを中心に遊ぶ人は満足しやすく、Σ2やRazor's Edgeを楽しみにしていた人ほど不満を感じやすい構図になっています。さらに、このシリーズはもともと反応の速さが重視されるアクションなので、ほかのジャンルなら気にならない程度の処理落ちでも評価に響きます。「Switchで持ち歩けること」と「操作の快適さ」のどちらを重く見るかで、同じソフトへの点数が大きく変わっているのだと思います。

NINJA GAIDEN マスターコレクションのSwitch版は買いか

シリーズの入り口として初代Σを遊びたい人や、携帯モードで少しずつ挑戦したい人には、4,950円という価格も含めて十分に検討できる1本です。反対に、Σ2の大量の敵を相手にした戦いを快適に遊びたいなら、ほかの機種を選んだほうが満足度は高いと思います。

Switch版で満足しやすい人

  • まずは初代Σで、シリーズの手応えを確かめてみたい人
  • 多少の画質の低下より、持ち歩いて遊べることを優先したい人
  • ヒーローモードを使いながら、高難度アクションに慣れていきたい人

購入前に慎重になったほうがいい人

  • Σ2やRazor's Edgeを、安定したフレームレートで遊びたい人
  • オンラインの協力プレイや対戦を楽しみにしている人
  • オリジナル版の『NINJA GAIDEN Black』や『2』を求めている人

『NINJA GAIDEN: マスターコレクション』は、作品ごとに移植の出来が違うことを知ったうえで選べば、高難度アクションの名作を手元に置いておける1本です。まずは初代Σの最初の章で、リュウ・ハヤブサの動きに手が慣れるかを確かめてみてください。