
オクトパストラベラー2 Switch版の評価・レビュー【口コミ・評判】
『オクトパストラベラーII』は、2023年2月24日に Nintendo Switch、PS5、PS4、PC(Steam)で同時に発売されたRPGです。舞台は前作とは別の「ソリスティア大陸」で、新しい8人の旅人から1人を主人公に選んで旅に出ます。昼と夜で町や人の様子が変わる仕組みや、窮地で発動する「底力」など、前作の遊びを広げる要素が加わりました。
オクトパストラベラー2の評価をまとめると、前作の弱点を丁寧に直した「正統進化の続編」として、メディアからもユーザーからも前作以上に支持されている作品です。一方で、ランダムエンカウントの多さや、8人の物語の出来にばらつきがある点は、今作でも指摘されています。この記事では、Metacritic、Steam、Amazon、電撃オンラインの開発者インタビュー、任天堂のソフト情報をもとに、口コミと評判を整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Switch 版を中心に扱い、PC(Steam)版のレビューも参考に紹介します。
オクトパストラベラー2 Switch版のメタスコアとユーザースコア
Metacritic の Switch 版ページでは、メタスコアは85点で「Generally Favorable(おおむね好評)」です。批評家レビューは61件掲載され、内訳は肯定的55件(93%)、賛否4件(7%)、否定的0件と表示されています。前作の Switch 版(83点)を2点上回り、肯定的な評価の割合も高くなりました。
ユーザースコアは8.3点で、肯定的471件(81%)、賛否60件(10%)、否定的48件(8%)でした。こちらも前作の8.2点をわずかに上回っています。メディアとユーザーの両方で、続編のほうがやや高く評価されているわけです。
ユーザーレビューを細かく読むと、10点をつけた人の多くが「前作のほぼすべてが良くなった」と書いています。中間の評価では、「前作から大きな進化はなく繰り返しに感じる」「改善されたのはクリア後の要素と獣を捕まえる仕組みくらいで、音楽は前作のほうが良かった」といった、前作のファンならではの厳しい見方もありました。続編としての伸びをどう感じるかで、点数が変わっている印象です。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載された Switch 版のレビューから、主なものを訳して要約しました(点数は Metacritic 上の表記です)。
God is a Geek 100点
見事な続編で、RPG ファンにこれほど勧めやすい作品はない、と最大級の言葉で評価しています。
Digitally Downloaded 100点
最大の強みは8人の主人公で、ジャンル屈指のキャラクターたちだとしています。物語を重ねて体験する構成が感情を大きく揺さぶり、世界観、戦略的なバトル、HD-2Dの映像がそれを支えていると書いています。
RPGamer 100点
前作の良さを引き継ぎつつ、ファンの要望に応えた改善を重ねたと評価。70時間以上のプレイ中、多少のレベル上げが必要な場面はあっても、バトルやサイドクエスト、育成が飽きさせなかったとしています。
Dexerto 100点
Switch で少しずつ遊ぶのにも、腰を据えた長編としても向いていると評価しつつ、レトロな JRPG が合わない人や前作が合わなかった人の考えを変えるものではない、と線引きもしています。
Nintenderos 95点
前作の欠点をすべて直した手本のような続編で、大人向けの深い物語と、クラシックで手応えのある遊びを両立したと評価しています。
Atomix 92点
ジャンルに忠実な傑作である一方、この種のゲームが苦手な人ははっきり避けるべき、ファンのための作品だと書いています。
TheSixthAxis 90点
探索できる場所が増え、バトルは編成や技の選択肢が広がって奥深くなったと評価。映像の美しさと音の作り込みも前作に続いて見事だとしています。

前作との主な違い
任天堂のソフト情報の紹介文をもとに、前作から変わった点と変わらない点を整理しておきます。
- 舞台は、海を隔てて東西に異なる文化が広がり、新しい時代の産業が花開く「ソリスティア大陸」
- 8人の旅人から1人を主人公に選ぶ始まり方と、主人公ごとに違う「フィールドコマンド」は前作から継続
- 昼と夜で様変わりする世界を探索できる
- ジョブとアビリティを組み合わせる育成、ブレイクとブーストの駆け引きは健在で、新しいシステムも追加
物語やキャラクターは前作と直接つながっていないので、前作を知らなくても話についていけます。逆に、前作の旅人たちとの再会を期待している人は、その点を知っておくとよいでしょう。
Steam版(PC)と国内の評価
PC 版は Switch 版と同じ2023年2月24日に Steam で発売され、価格は5,478円です。ストアページの表示では、英語のレビューが4,844件中93%好評の「非常に好評」でした。直近30日も145件中89%が好評で、発売から3年以上たっても評価が落ちていません。前作の PC 版(英語レビューの好評率85%)と比べても、はっきり高い数字です。
国内では、Amazon.co.jp の Switch 版パッケージの商品ページで5つ星のうち4.4(1,774件の評価)でした。前作の Switch 版(5つ星のうち4.0、1,664件)より星の数も件数も上回っていて、国内でも続編のほうが満足度が高いことが分かります。
シリーズ全体では、スクウェア・エニックスが2025年12月22日に、『オクトパストラベラー』『II』『0』の世界累計の出荷・ダウンロード本数が600万本を突破したと発表しました(gamebiz の記事より)。作品ごとの内訳は公表されていません。
開発者が語った続編の狙い
電撃オンラインのインタビュー(2022年10月23日)で、ディレクターの宮内継介さんは、新要素「底力」について、窮地で逆転するドラマを生むための仕組みだと説明しています。必殺技に近いものから、キャラクターの個性に合わせた補助的なものまであり、発動の条件が状況で変わるため、狙って出すのは難しい作りだそうです。
プロデューサーの髙橋真志さんは、難易度について、メインストーリーで理不尽にならないよう配慮し、攻略法が一つに決まらないことを大事にしてテストしたと話しています。音楽担当の西木康智さんは、曲数が大幅に増えたこと、一部を海外で録音したこと、歌を楽器のように取り入れたことを挙げていました。
評価されている点
前作より強くなった8人の物語と、物語どうしのつながり
Metacritic のユーザーレビューで多いのが、ストーリーが前作より良くなったという声です。8人の物語が最後にひとつの大きな流れへつながる構成や、仲間どうしの会話が増えたことが評価されています。前作で「つながりが薄い」と言われた点に、正面から手を入れたことが伝わってきます。
底力と昼夜で広がったバトルと探索
弱点を突いて崩し、ためた力で攻める基本の戦い方に、底力が加わったことで、ボス戦の展開に変化が出ました。昼と夜で様子が変わる世界を隅々まで歩ける作りも、探索の楽しさを広げています。英語版のボイスの質の高さを評価するユーザーもいました。
作り込まれたクリア後の要素
本編の後に挑めるやり込みも、前作より充実したと受け止められています。ユーザーレビューには、クリア後の要素がよく練られていて面白い、サイドクエストをすべてこなして仲間をレベル90台まで育てた、といった書き込みがありました。長く遊べるRPGを探している人にはうれしい部分です。
前作に続いて評価の高い音楽
音楽も引き続き好評です。ユーザーレビューでは、バトル曲や旅のテーマのアレンジを名指しでほめる声があり、曲を目当てに遊び直す人もいるほどです。メディアの評価でも音の作り込みは繰り返しほめられていて、シリーズの強みとして定着していると言えます。
遊びやすさの改善
前作より遊びやすくなったという声も目立ちます。お金に困りにくくなった、生活の快適さに関わる改善が多い、といった感想がユーザーレビューにありました。初めてシリーズに触れる人の入り口として、こちらを勧める人も少なくありません。

批判されている点
多すぎるランダムエンカウント
強い不満として挙がるのが、敵との遭遇の多さです。広いフィールドを移動するたびに戦闘になり、遭遇を減らすアクセサリーをつけても効果を感じにくかった、という声がありました。移動のテンポを重視する人には、ここが最大の壁になります。
物語の出来のばらつき
8人の物語のうち、心に残るものとそうでないものの差が大きい、という意見は今作でも見られます。大人向けを狙った話が、かえって唐突に感じられたという声もありました。どの主人公から始めるかで、序盤の印象が変わりやすい作品です。
中盤の稼ぎと、使い回しの多いダンジョン
レベル20台から30台にかけて効率よく育てる手段が少なく、稼ぎが必要に感じたという声があります。似た構造の場所や色違いのモンスターが続く点、光のぼかし表現が強すぎる点を挙げるユーザーもいました。
なぜオクトパストラベラー2は前作より高く評価されたのか
前作を遊んだ人の不満は、ほぼ「物語のつながり」と「遊びにくさ」に集まっていました。『II』はその両方に手を入れ、バトルの基本や HD-2D の映像といった強みはそのまま残しています。Nintenderos が「前作の欠点をすべて直した」と書いたように、続編に求められていたことを素直に実行した作品だと言えます。
それでも評価が満点に届かないのは、ランダムエンカウントやレベル上げといった、シリーズの土台そのものへの好みが残っているからです。前作が合わなかった理由がそこにある人は、『II』でも同じところでつまずく可能性があります。
オクトパストラベラー2は今から買うべきか
任天堂のソフト情報では、Switch 版は5,478円(税込)の新価格になっています。2026年11月8日時点ではニンテンドーeショップのダウンロード版がセール中で、11月20日まで3,286円(税込)です。2026年7月13日には Nintendo Switch 2 向けのダウンロード版(5,478円)も配信されました。
前作も一緒に遊びたい人には、『オクトパストラベラー』+『オクトパストラベラーII』バンドル(Switch 版・Switch 2 版とも6,820円・税込)もあります。2本を別々に買うより安く、1作目から順に遊ぶ楽しみ方もできます。
物語は前作とつながっていないので、『II』から始めても問題ありません。迷ったら、遊びやすさが上がっている本作から入り、気に入ったら1作目に戻る順番もおすすめです。
オクトパストラベラー2をおすすめしたい人
- 前作のバトルや音楽が好きで、物語にはもう少し厚みが欲しかった人
- シリーズを初めて遊ぶ、ターン制RPGが好きな人
- 長い時間をかけて、育成ややり込みを楽しみたい人
慎重に考えたほうがよさそうな人
- ランダムエンカウントでの移動の中断が苦手な人
- 前作をレベル上げの手間が理由でやめてしまった人
- 短い時間で終わるRPGを探している人
オクトパストラベラー2は、前作で生まれた形を磨き上げた、シリーズの完成形に近い1本です。HD-2DのRPGを1本だけ選ぶとしたら、多くの人に勧めやすいのはこちらだと思います。