
オクトパストラベラー Switch版の評価・レビュー【口コミ・評判】
『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』は、2018年7月13日に Nintendo Switch で発売されたRPGです。生まれも目的も違う8人の旅人から1人を選んで旅を始め、オルステラ大陸を巡りながら残りの7人と出会っていきます。ドット絵と3DCGを組み合わせた「HD-2D」を初めて採用した作品で、のちに PC や PS4、Xbox などにも展開されました。
オクトパストラベラーの評判は、「グラフィック、音楽、バトルは文句なし。ただし8人の物語のつながりの薄さは賛否が分かれる」という形で落ち着いています。スーパーファミコン時代のRPGを思わせる手触りが国内外で支持された一方、レベル上げの手間や、仲間どうしの掛け合いの少なさを惜しむ声も根強いんですよね。この記事では、Metacritic、Steam、Amazon、開発者インタビュー、任天堂のソフト情報をもとに、口コミと評判をまとめました。
※2026年11月8日時点の情報です。Switch 版を中心に扱い、PC(Steam)版のレビューも参考にしています。
オクトパストラベラー Switch版のメタスコアとユーザースコア
Metacritic の Switch 版ページでは、メタスコアは83点で「Generally Favorable(おおむね好評)」です。批評家レビューは87件掲載され、点数の内訳は肯定的70件(89%)、賛否9件(11%)、否定的0件と表示されています。
ユーザースコアは8.2点で、評価の内訳は肯定的約1,200件(78%)、賛否185件(12%)、否定的145件(9%)でした。1,500件を超えるユーザー評価が集まっていて、発売から8年たった今も書き込みが続いています。批評家とユーザーの評価がほぼ同じ水準にそろっているのが、この作品の特徴です。
ユーザーレビューの中身を見ると、9〜10点の人は音楽とアートを「ゲーム史に残る」とまで評価し、6〜7点の人は「戦闘は面白いが物語が弱い」と長所と短所を並べて書く傾向があります。2章まで進めて一度やめたものの、再開したら良い物語に出会えて満足した、という声もありました。一方、低評価の多くは「レベル上げが長い」「キャラクターどうしの交流がない」という点を挙げていて、不満の中身はかなり共通しています。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載された Switch 版のレビューから、要点を訳して紹介します(点数は Metacritic 上の表記です)。
Digitally Downloaded 100点
8人それぞれに主人公級の物語を用意した野心を高く評価し、小さなドットのキャラクターでも壮大な体験は作れると示した作品だとしています。
Meristation 95点
あらゆる部分が優れた、傑作に近い作品と短く言い切っています。
IGN 93点
JRPG ファンの夢がかなった作品で、スーパーファミコン時代へのオマージュでありながら、バトルと見た目に新しい発想を持ち込んだと評価しています。一方で、8人の物語どうしにもう少しつながりが欲しかった、とも書いています。
Nintenderos 95点
枝分かれする物語で世界を知っていく楽しさ、戦略的なバトル、美しいアートの三つを特に強調し、革新的で独自性のある作品として強く勧めています。
GameCrate 93点
Switch を持っていて JRPG が好きなら見逃せないとし、レトロ、インディー、現代の設計が融合した、今だからこそ遊べるクラシックだと評しています。
Atomix 91点
16ビット時代のRPGへの見事な賛辞でありつつ、戦闘の仕組み、物語の語り方、心をつかむグラフィックに独自のアイデアがあるとしています。
Twinfinite 90点
世界を救う話ではなく、悲しみや友情、贖罪といった個人的な物語を集めた作品で、一般的な JRPG の期待とは違う方向を向いていると分析しています。
Nintendo Life 90点
クラシックな遊び、オーケストラの音楽、独特の物語の語り方がそろった、見逃せない1本だと強く勧めています。

Steam版(PC)と国内の評価、販売本数
PC 版は2019年6月7日に Steam で発売され、価格は5,478円です。ストアページの表示では、英語のレビューが5,224件中85%好評の「非常に好評」でした。直近30日のレビューは116件中75%が好評の「おおむね好評」です。全期間の好評率85%は、Metacritic のユーザー評価の肯定的78%より少し高めで、機種をまたいでも「多くの人が満足し、一部が強く不満を持つ」という形は変わりません。直近の数字が下がっているのは、セールで手に取った新しいプレイヤーの中に、昔ながらの作りが合わなかった人が混ざっているためかもしれません。
国内では、Amazon.co.jp の Switch 版パッケージの商品ページで5つ星のうち4.0(1,664件の評価)でした。海外の数字と比べるとやや控えめで、日本のRPGファンの目はシビアだと感じます。
販売面では、任天堂のソフト情報に載っている『オクトパストラベラーII』の紹介文に、1作目が全世界の出荷とダウンロードの合計で300万本(2022年9月時点)を突破したと書かれています。新しいIPのRPGとしては大きな成功で、のちに続編が作られ、HD-2Dの表現もほかのタイトルに広がりました。GAME Watch によると、2024年に出たHD-2D版『ドラゴンクエストIII』は、HD-2Dを使った5作目のタイトルにあたります。
開発者が語った「旅」へのこだわり
GAME Watch のインタビュー(2018年6月18日)で、プロデューサーの髙橋真志さんとディレクターの宮内継介さん(アクワイア)は、既存の大作RPGとは違うものを目指し、物語に縛られずに自由なロールプレイを楽しめることを一番の狙いにしたと話しています。「冒険」や「物語」ではなく「旅」という言葉を選んだのもそのためだそうです。
8人については、特定のキャラクターを主役にせず、全員が活躍できるよう能力を調整したと説明しています。HD-2Dについては、開発陣がスーパーファミコンの黄金期に育った世代で、好きだったゲームを自分たちの手で作りたいという思いが出発点だったと語っています。3Dモデルにドット絵のテクスチャを貼る方法を試し、川のエリアで手応えをつかんだことが、全体に広げるきっかけになったそうです。
評価されている点
HD-2Dのグラフィックと名曲ぞろいの音楽
Metacritic のユーザーレビューで最も多いのが、見た目と音楽への賛辞です。ゲーム音楽の歴史に残る、何度も聞き返したくなる、といった声が多く、ストーリーに不満を書いている人でも音楽だけはほめているケースが目立ちます。
ブレイクとブーストで組み立てるバトル
敵の弱点を突いて「ブレイク」させ、ためたポイントを「ブースト」で一気に使う戦闘は、パズルのように考える楽しさがあると評価されています。バフやデバフを使いこなせば多くの戦闘は難しくない、という上級者の声もあり、仕組みを理解するほど楽になる作りです。
8人それぞれのフィールドコマンド
町の人から物を盗む、買い取る、話を聞き出す、連れ歩くなど、主人公ごとに違う行動を取れる「フィールドコマンド」もこの作品の個性です。誰を連れて歩くかで町での遊び方が変わり、自分なりのロールプレイを楽しめます。

批判されている点
8人の物語が交わらない
最も多い不満が、8人の物語のつながりの薄さです。パーティを組んでいても会話はほとんど起きず、それぞれの物語が独立して進むため、仲間と旅をしている実感が持ちにくい、という声が目立ちます。IGN が指摘した点と同じで、物語の構成そのものに好みが分かれました。
レベル上げとボス戦の長さ
章が進むと推奨レベルが上がり、稼ぎが必要になる場面があります。ボス戦が長く、負けたときにやり直す負担が大きい、という指摘もありました。最強クラスの隠しボスは、たどり着くまでに長い道のりがあり、途中で保存できない点を厳しく評価する人もいます。
物語のテンポ
8人の章を少しずつ進める構成のため、しばらく遊ばないと誰の話がどこまで進んだか忘れてしまう、という声もあります。まとまった時間で遊ぶ人と、少しずつ遊ぶ人とで、感じ方が変わる部分でしょう。章を始めるときに前回までのあらすじが表示されるものの、それでも話を追いにくかったというユーザーレビューもありました。
なぜオクトパストラベラーは評価が分かれるのか
評価の分かれ目は、この作品を「物語を読むRPG」として遊ぶか、「旅をするRPG」として遊ぶかだと思います。開発者が語ったとおり、本作はストーリーに縛られない自由な旅を重視して作られています。8人の話が独立しているのは、その狙いの結果です。
一方で、仲間どうしの絆や1本の大きな物語を期待した人には、その設計が「つながりのなさ」に映ります。バトルや音楽の評価がほぼ一致しているのに対し、ストーリーの評価だけが大きくばらつくのは、この期待の違いによるものでしょう。
オクトパストラベラーは今から買うべきか
任天堂のソフト情報では、Switch 版は5,478円(税込)の新価格になっています。2026年11月8日時点ではニンテンドーeショップのダウンロード版がセール中で、11月20日まで3,286円(税込)です。2026年7月13日には Nintendo Switch 2 向けのダウンロード版(5,478円)も配信されたので、Switch 2 を持っている人はそちらも選択肢になります。
2作目とまとめて買うなら、『オクトパストラベラー』+『オクトパストラベラーII』バンドルも出ています。任天堂のソフト情報では、Switch 版(2024年6月6日配信)と Switch 2 版(2026年7月13日配信)のどちらも6,820円(税込)で、Amazon.co.jp では Switch 2 用のパッケージ版も扱われています。1作ずつ買うより割安なので、シリーズを続けて遊ぶつもりならこちらが便利です。
なお、発売前の2018年6月15日には、無料の体験版「OCTOPATH TRAVELER Prologue Demo」が配信されました。2026年11月8日時点でも任天堂のソフト情報に掲載があるので、雰囲気を確かめてから買いたい人は、ニンテンドーeショップで配信状況を確認してみてください。
シリーズは続編の『II』と前日譚の『0』が出ていますが、物語の舞台が同じオルステラ大陸なのは本作と『0』です。シリーズの原点に触れたい人には、やはり本作がおすすめです。
オクトパストラベラーが刺さりそうな人
- スーパーファミコン時代のドット絵RPGに思い入れがある人
- 弱点を探して組み立てる、戦略的なコマンドバトルが好きな人
- 短い章ごとに区切って、自分のペースで旅をしたい人
合わない可能性がある人
- 仲間との掛け合いや、全員が関わる大きな物語を楽しみたい人
- レベル上げのための戦闘を繰り返すのが苦手な人
- シリーズで一番遊びやすい作品から始めたい人(改善の多い『II』も候補)
オクトパストラベラーは、HD-2Dという表現を世に送り出した記念碑的な作品です。物語の構成に好みは分かれるものの、絵と音とバトルが生む「旅の空気」は今も色あせていません。