大神 絶景版 のキービジュアル

大神 絶景版の評価・レビュー【口コミ・評判】Switch版

『大神 絶景版』の Switch 版は、2018年8月9日にカプコンから発売されたアクションアドベンチャーです。元は2006年にPS2で発売された『大神』で、2012年にPS3向けのHDリマスター版が出たあと、Switch では高解像度の絵と、Switch ならではの操作を加えて移植されました。プレイヤーは白い狼の姿をした大神アマテラスとなり、筆で絵を描いて奇跡を起こす「筆しらべ」を使いながら、和の世界ナカツクニを旅します。大神 絶景版の評価を調べると、20年近く前の作品とは思えないほど「今見ても美しい」という声が多いんですよね。

結論から書くと、墨絵のような絵の美しさ、音楽、心温まる物語は、Switch 版でもほとんど文句なしの評価です。さらに Switch 版では、携帯モードで画面に直接筆を走らせられる点が好評でした。一方で、文章の多さや長さ、カメラ操作、古さを感じるUIには不満も出ています。この記事では、Metacritic、Steam、価格.com、カプコンの公表データなどから、口コミと評判をまとめました。

※2026年11月8日時点の情報です。Switch 版を中心に扱い、PC版の Steam レビューは参考として紹介します。

大神 絶景版のメタスコアとユーザースコア

Metacritic の Nintendo Switch 版ページ(海外名『Okami HD』)では、メタスコアは89点で「Generally Favorable(おおむね好評)」でした。批評家レビューは33件で、内訳は肯定的31件(97%)、賛否1件(3%)、否定的0件です。同じページのほかの機種は、PC版92点(11件)、PS3版90点(44件)、PS4版87点(39件)、Xbox One版87点(14件)で、移植のたびに高い評価を受け続けています。

Switch 版のユーザースコアは8.4点(243件)で、肯定的183件(75%)、賛否42件(17%)、否定的18件(7%)でした。メディアの評価が非常に高いのに対して、ユーザーには「賛否」とした人が2割近くいて、遊びやすさの面で引っかかった人も少なくないことがうかがえます。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載された Switch 版のレビューから、主なものを訳して要約します(点数は Metacritic 上の表記です)。

GamesRadar+ 100点

傑作だとし、Switch がその傑作をさらに高いところへ押し上げたと評価しています。

Digitally Downloaded 100点

「ゼルダのまね」と片づけないでほしいと読者に訴えています。映画でいえば『千と千尋の神隠し』に並ぶような作品で、美しさに加えて日本の文化を知るきっかけとしても価値があると書いています。

Universo Nintendo 100点

名作の決定版で、Switch への移植に妥協はなく、期待を超える出来だとしています。

Jeuxvideo.com 95点

最良の版だとしたうえで、Switch のタッチ画面が遊び方を大きく変えたと評価しています。指で絵を描くことで、筆しらべがより正確で楽しくなったという意見です。

Gaming Nexus 95点

筆しらべに3種類の操作方法があり、場面に応じて使い分けられる点を評価しています。トゥーン調の映像と、落ち着いた音楽も好評です。

Nintenderos 95点

前衛的な表現と映像・音の演出から、ゲームが芸術になりうることを示す作品だとしています。日本の文化や美術が好きな人に強く勧めています。

Nintendojo 91点

いくつもの操作方法を組み合わせ、どこでも遊べるようにした Switch 版を評価しています。「芸術としてのゲーム」の歴史の中でも重要な作品だという位置づけです。

We Got This Covered 90点

作品は古びておらず、モーション操作と持ち運べる手軽さから、Switch は本作にとって良い居場所だとしています。

表示されたレビューの最低点は90点で、操作や移植への批判も見当たりませんでした。メディアの多くは、Switch 版の新しい操作方法を「この版を選ぶ理由」として前向きに受け止めています。

風車のある和風の村を、白い狼のアマテラスが歩く場面
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

Steam版(PC)のレビューは9割超が好評

PC版は Steam で2017年12月12日に発売されていて、価格は3,046円です。ストアページの英語レビューは「非常に好評」で、4,862件中92%が好評でした。直近30日のレビューも40件中95%が好評で、発売から8年以上たっても評価はほとんど下がっていません。PC版のメタスコアが92点と全機種で最も高いのも、高解像度で見る絵の美しさによるところが大きいと思います。

国内の口コミ(価格.com)と販売本数

価格.com の Switch 版パッケージのページでは、満足度は3.99点で、7人が投稿し、うち6人が集計対象でした。項目別ではサウンドが4.85点、グラフィックが4.66点と非常に高い一方、操作性は3.80点、持続性は3.44点と平均を下回っています。口コミでは「サウンドが素晴らしい」「Switch 向けに操作方法が増えた」と評価される反面、「UIや操作に古さを感じる」「3Dの戦闘や画面の切り替えがストレス」「途中で飽きてしまった」という声もありました。

売れ行きでは、カプコンのミリオンセールスタイトルの一覧(2026年6月30日時点)に、『大神 絶景版』が PS4、Xbox One、Switch、ダウンロード版の合計310万本として掲載されています。2006年の作品のリマスターとしては、非常に多くの人に遊ばれていると言えます。

Switch 版ならではの追加点

Switch 版の大きな特徴は、筆しらべの操作方法です。携帯モードではタッチ画面に指で直接描くことができ、TVモードとテーブルモードでは Joy-Con のジャイロ操作で筆を動かせます。ジャイロ操作はオンとオフを切り替えられます。ほかにも、ロード中に遊べるミニゲームが復活し、元の画面と同じ比率で遊べるモードも用意されています。

発売日の GAME Watch の記事では、Joy-Con や Pro コントローラーで遊ぶ場合、Xボタンを押しながら描くと筆跡が太くなるといった、遊ぶときのコツも紹介されていました。発売時には、22曲を収めたサウンドトラックCD付きの「大神 絶景版 幸(さち)しらべ」(税別3,990円)も販売されています。

PS4版や PC版との違いで言えば、大きな画面と高い解像度で絵を味わいたいなら据え置き機や PC、指で筆しらべを描きたい、寝転がって少しずつ進めたいなら Switch、という選び方になります。Metacritic で PC版が最も高い点数を得ている一方、Switch 版がそれに近い89点を得ているのは、携帯モードとタッチ操作という別の強みが評価されたからだと思います。

評価されている点

動く日本画のような美しさ

Metacritic のユーザーレビューで最も多く褒められているのが絵です。墨の輪郭線と和紙のような質感で描かれた世界は「生きた絵画」とまで言われていて、写実的なグラフィックではないからこそ、時代がたっても古く見えにくいんですよね。枯れた土地に花が咲き戻っていく演出も、本作の美しさを象徴する場面です。

心を揺さぶる音楽と物語

歌舞伎や和楽器を思わせる音楽は、ユーザーレビューでも繰り返し挙がる長所です。物語は、ひょうきんな相棒イッスンとのやり取りに笑わされながら進み、終盤にかけて大きく感情を揺さぶられる構成になっています。任天堂の紹介文にある「物語が終焉を迎えた時、きっとあなたは涙に濡れる」という一文に、うなずく人が多い作品です。

タッチで描く筆しらべ

筆しらべは、画面に円を描いて太陽を出す、線を引いて敵を斬るといった、絵を描くことそのものが遊びになる仕組みです。携帯モードのタッチ操作は「これがいちばん良い遊び方」という声が多く、PS2時代のスティック操作より思いどおりに描けるという評価が目立ちます。敵やボスのデザインの豊かさ、ダンジョンの多彩さを挙げる声もありました。

いくつもの首を持つ金色の大蛇のような巨大な敵に、アマテラスが石畳の広場で立ち向かう場面
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

批判されている点

文章が多く、物語が長い

ユーザーの不満で最も多いのがここです。会話が多く、文字の送りもゆっくりなため、読む時間が長く感じられます。全体のボリュームが大きく、序盤がゆっくり進むうえに、後半が間延びすると感じる人もいました。価格.com で持続性の点数が低いのも、同じ理由だと思います。

カメラ操作と、古さを感じるUI

カメラの扱いにくさ、ふわっとした3Dのジャンプ、タッチ以外の操作での筆しらべの描きにくさが指摘されています。テクスチャの粗さやUIの古さから、PS2時代の作品であることを感じるという声もあります。ジャイロ操作より、ほかの操作方法のほうが好みだという人もいるようです。

戦闘や謎解きの手応え

戦闘がだんだん単調になる、謎解きが簡単すぎたり説明が多すぎたりする、という意見もあります。ヒントがわかりにくく、次に何をすればいいか迷う場面があるという声もありました。難しいゲームを求める人には、全体的に易しく感じられるかもしれません。

大神 絶景版の評価が高い理由と、合わない人がいる理由

本作が移植のたびに高く評価されるのは、ほかに似た作品がない個性を持っているからだと思います。日本神話をもとにした世界、墨絵の表現、絵を描いて世界に働きかける遊びがそろった作品は、発売から20年近くたった今でもほとんど見当たりません。メディアの点数が90点前後でそろうのは、この唯一無二の部分を評価しているからです。

一方で、ユーザーの評価に「賛否」が多めなのは、遊びの土台がPS2時代のアクションアドベンチャーだからでしょう。文章を読む量、カメラの扱い、長い物語といった部分は、最近のゲームに慣れた人ほど引っかかりやすくなります。絵と物語に引き込まれれば最後まで走り切れますが、そうでないと途中で手が止まりやすい作品です。

大神 絶景版を今遊ぶならどうか

任天堂のソフト情報では、パッケージ版の価格は3,289円(税込)、ダウンロード版は3,046円(税込)と掲載されています。CERO は A(全年齢対象)、プレイ人数は1人です。

大神 絶景版が向いている人

  • 日本神話や和の文化、日本画のような世界観に惹かれる人
  • 携帯モードで、画面に指で描くという Switch ならではの遊び方を楽しみたい人
  • じっくり時間をかけて、笑いと涙のある長い物語を味わいたい人

ほかの作品も検討したい人

  • 会話シーンが長いと集中が続かない人
  • カメラ操作や古い作りのUIにストレスを感じやすい人
  • 歯ごたえのある戦闘やパズルを第一に求める人

大神 絶景版は、Switch 版のメタスコア89点、全機種合計310万本という数字が示すとおり、時代を越えて支持されている作品です。古さを感じる部分は確かにありますが、タッチで筆を走らせ、枯れた大地に色が戻っていく瞬間の気持ちよさは、Switch 版でこそ味わえるものだと思います。手ごろな価格で長く楽しめる1本を探しているなら、候補に入れて損はありません。