
ペーパーマリオRPG(Switch)の評価・レビュー【口コミ・評判】メタスコア88点のリメイク
Nintendo Switch 版『ペーパーマリオRPG』は、2024年5月23日に任天堂から発売された RPG です。2004年にニンテンドー ゲームキューブで出た同名作をもとに、グラフィックと遊びやすさを向上させたリメイクで、開発は原作と同じインテリジェントシステムズが担当しています。ペラペラの紙でできたマリオが、宝の地図をめぐって仲間と旅をする物語で、シリーズのファンの間では長く「最高傑作」と呼ばれてきた作品なんですよね。
結論から言うと、20年前の名作を大きく変えずに丁寧に磨き直したリメイクとして、批評家・ユーザーの両方から高く評価されている1本です。Metacritic のメタスコアは88点、ユーザースコアは8.7点と、どちらも高い水準でそろっています。ただ、マップの行き来が多い点や、バトルの手応えの軽さなど、原作から引き継いだ弱点を挙げる声もあります。この記事では、海外メディア、ファミ通、価格.com の評価から、ペーパーマリオRPG の口コミを整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Nintendo Switch 専用ソフトで PC 版は無いため、Steam のレビューは存在しません。
ペーパーマリオRPGのメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは88点、批評家レビューは106件です。内訳は肯定的102件(96%)、賛否4件(4%)、否定的0件でした。100件を超えるレビューのうち、賛否に分類されたのはわずか4件で、ほぼすべてのメディアが高く評価していることになります。
ユーザースコアは8.7点で、評価数は1,016件です。内訳は肯定的842件(83%)、賛否108件(11%)、否定的66件(6%)でした。1,000件を超える評価が集まりながら、8割以上が肯定的という結果です。リメイク作品では「原作と違う」という不満で点数が下がることも多いのですが、本作ではそうした反発が小さかったと言えそうです。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic と Game*Spark の海外レビューまとめに掲載されたレビューを、翻訳・要約して紹介します。
VGC 100点
原作から20年たっても色あせない作品で、マリオらしからぬ脚本と、ターン制バトルの魅力を評価しています。
Nintendojo 100点
ペーパーマリオというシリーズがあるべき姿がすべて詰まっている、と言い切っています。
Press Start Australia 95点
原作の魅力を保ちながら、ほとんどあらゆる面を改善した見事なリメイクだという評価です。
Nintendo Life・IGN・GameSpot 90点
大手3媒体はそろって10点満点中9点でした。Nintendo Life は、本作が長年マリオの RPG で最高の1本とされてきたことに触れ、その評価にふさわしい出来だとしています。
Trusted Reviews 90点
ほかの大型リメイクほどの野心はないが、忠実で素晴らしい作り直しで、刷新された見た目と音楽が光る、とまとめています。
4Players.de 84点
演出や音楽で原作を上回ったと認める一方、アイテムの所持枠の少なさと、行き来の多さによるテンポの悪さは残ったと指摘しています。
WellPlayed 65点・Eurogamer Portugal 60点
評価が低めだった2媒体は、どちらも同じ点を問題にしています。笑いを誘う脚本は認めながら、退屈な往復移動、単調なバトル、低い難易度が体験を損なっている、という内容です。
賛否に分類された4件を読むと、どれも「作品そのものの魅力」は認めたうえで、遊びのテンポに不満を述べています。原作の構造をほぼそのまま残したことが、高評価の理由であり、同時に減点の理由にもなっているんですよね。
ファミ通クロスレビューと価格.comの評価
週刊ファミ通のクロスレビューは、8点・9点・9点・9点の合計35点(平均8.7点)でした。仲間の切り替えボタンや移動のショートカットが加わって遊びやすくなったこと、アクションコマンドの練習モードや設定画のギャラリーが用意されたことなど、リメイクで足された要素が好評です。紙をモチーフにした演出や、コミカルでときどきブラックな物語も、今遊んでも新鮮だと書かれていました。気になる点として挙がっていたのは、文字送りの速さを変えられないことくらいです。
価格.com のユーザーレビューは、満足度が5点満点中4.26点(集計対象14件)でした。星5が43%、星4と星3がそれぞれ29%で、星2以下はありません。項目別では、操作性4.47点、サウンド4.46点、グラフィック4.37点が高く、熱中度は3.76点とやや控えめです。紙の質感のグラフィックや、原作の雰囲気を残したまま作り直された BGM を褒める声が多い一方、中盤のテンポや、マップの往復の多さを挙げるレビューも見られました。
なお、開発者インタビューは本記事の時点では確認できませんでした。開発体制については、任天堂の公式サイトに、原作と同じくインテリジェントシステムズの名前が記されています。
評価されている点

紙の世界をそのまま生かしたグラフィック
マリオも敵も背景も紙でできた世界で、リメイクでは紙の質感がより細かく表現されるようになりました。紙が折りたたまれて道ができたり、マリオ自身が紙ひこうきや筒の形に変わって先へ進んだりと、紙ならではの仕掛けがたくさんあります。ゲームキューブ版を遊んだ人からも、思い出の中の映像よりずっときれいになっている、という感想がよく聞かれる部分です。
観客がいる舞台の上で戦うバトル
バトルは劇場の舞台の上で行われ、客席には観客が座っています。攻撃のときにタイミングよくボタンを押すと威力が上がる「アクションコマンド」があり、うまく決めると観客が盛り上がって、技を使うための力がたまります。ターン制のコマンドバトルでありながら、毎ターン手を動かす必要があるので、ぼんやり眺めているだけにならないのが良いところなんですよね。舞台の照明が落ちてきたり、観客が物を投げ込んできたりするハプニングも、戦いに変化をつけています。
個性の強い仲間と笑える脚本
旅の仲間は、考古学好きのクリボー、甲羅を使うノコノコ、ヨッシーの子どもなど、それぞれ性格がはっきりしていて、移動中にも能力を使って道を切り開きます。章ごとに舞台の雰囲気がまったく違い、ある章ではプロレスのような闘技場で勝ち上がり、別の章では列車の中で事件を追います。VGC が「マリオらしからぬ脚本」と評したように、皮肉の効いた会話や、ちょっと毒のある笑いが多いのも本作ならではです。
遊びやすさの改善とおまけ要素
原作で不便だった部分には、細かく手が入っています。ファミ通で挙げられていた仲間の切り替えボタンや移動のショートカットのほか、Wikipedia 英語版によれば、アイテムやコインの所持上限の引き上げ、ゲームキューブ版の BGM に切り替えられるバッジ、アートや音楽を見られるギャラリー、新しい隠しボスなども加わっています。原作を遊んだ人にとっては、もう一度遊ぶ理由になる追加要素です。
批判されている点

マップの往復と「おつかい」の多さ
最も多い不満は、行き来の多さです。ストーリーの途中で、すでに通った場所に戻って人を探したり、同じ道を何度も歩いたりする場面が多く、Eurogamer Portugal はこれを「ばかげた往復」とまで書いています。リメイクで移動の手間は減りましたが、物語の構造自体は原作のままなので、テンポの悪さを完全には解消できていません。
バトルが簡単で、後半は作業になりやすい
バッジを組み合わせると、マリオはかなり強くなります。そのため中盤以降は敵に苦戦する場面が少なく、GameSpew(70点)のように、ターン制バトルが単調で手応えが無いと感じるメディアもありました。アクションコマンドのタイミングに慣れると、どの戦いも同じ手順で片付いてしまうため、歯ごたえのある RPG を求める人には物足りない部分です。
フレームレートが原作より低い
Wikipedia 英語版によると、リメイク版のフレームレートは30fpsで、原作の60fpsより低くなっています。価格.com のレビューにも、動きの滑らかさに関する指摘が見られました。普通に遊ぶぶんには大きな問題になりにくいものの、原作の手触りを覚えている人ほど気になりやすい点です。
文字送りやセーブまわりの細かな不便さ
会話の量が多い作品なのに、文字送りの速さは変えられません。セーブはフィールドに置かれたセーブブロックで行う昔ながらの方式なので、少しだけ遊んでやめたいときは、近くのセーブ地点まで戻る手間がかかります。1つひとつは小さな点ですが、物語をテンポよく進めたい人にはストレスになりやすいところです。
なぜ高評価がここまでそろったのか
ペーパーマリオRPG の評価がそろって高い理由は、リメイクの方針がはっきりしていたからだと思います。ゲームの骨組みや物語は変えず、見た目、音、遊びにくかった部分だけを直す、という作り方です。原作を遊んだ人は思い出を壊されずに済み、初めて遊ぶ人は古さをあまり感じずに名作に触れられます。
シリーズの歩みも、評価を後押ししたと思います。ペーパーマリオシリーズは、本作のあと『スーパーペーパーマリオ』『ペーパーマリオ スーパーシール』『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』『ペーパーマリオ オリガミキング』と、作品ごとに遊びの仕組みを大きく変えてきました。経験値でレベルが上がり、仲間と一緒にコマンドバトルで戦う、いわゆる RPG らしい作りは本作が最後に近く、その形をもう一度遊びたいと願うファンが多かったんですよね。リメイクの発表時に大きく話題になったのも、そうした背景があったからだと思います。
ただし、骨組みを変えなかったということは、原作の弱点もそのまま残っているということです。行き来の多さや易しいバトルは、20年前から指摘されてきた点でした。高評価のメディアはそれを「作品の味」として受け入れ、低評価のメディアは「今の基準では古い」と判断した。点数の差は、その線引きの違いから生まれています。
ペーパーマリオRPGは今から買うべきか
希望小売価格は、パッケージ版が6,578円、ダウンロード版が6,500円(いずれも税込)です。プレイ人数は1人で、TV モード・テーブルモード・携帯モードに対応しています。公式サイトでは、原作の説明書を思わせる「ペーパーブック」を印刷して楽しめるおまけも公開されています。
遊んで満足できそうな人
- ストーリーや会話の面白さを重視して RPG を選ぶ人
- ゲームキューブ版の思い出があり、きれいになった姿でもう一度旅をしたい人
- 難しすぎない RPG で、コマンドバトルに少しアクションの要素がほしい人
購入前に考えておきたい人
- 同じ場所を何度も往復する進行に、ストレスを感じやすい人
- 強敵との駆け引きや、厳しい難易度のバトルを楽しみたい人
- 原作の60fpsの滑らかな動きに強いこだわりがある人
行き来の多ささえ受け入れられれば、章ごとに違う舞台と仲間たちの掛け合いが、最後まで飽きさせない作品です。寄り道しながら会話を1つずつ読んでいく遊び方が、このゲームの面白さをいちばん引き出してくれると思います。