ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ のキービジュアル

ペルソナ5 スクランブルの評価【口コミ・評判】P5の続編として買いか

『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(以下、P5S)は、2020年2月20日にアトラスから発売されたアクションRPGです。Switch版とPS4版が同じ日に発売され、のちにPC(Steam)版も登場しました。開発は、アトラスのペルソナチームと、無双シリーズを手がけるコーエーテクモゲームスのω-Forceによる共同作業です。

ペルソナ5 スクランブルの評価を先にまとめると、「無双風のスピンオフ」という予想を超えた、P5の正統な続編として高く評価されている作品です。ファミ通では4人全員が9点、MetacriticのSwitch版も81点と、評価は全体に高めです。一方で、Switch版の30fpsや、ダンジョン探索の単調さを挙げる声もあります。この記事では、各サイトの評価をもとに、Switch版の口コミ・評判を整理します。

※2026年11月8日時点の情報です。

ファミ通のクロスレビューは36点

週刊ファミ通1628号のクロスレビューでは、Switch版が4人全員9点の合計36点(40点満点)でした。

レビュアーのコメントを要約すると、謎解きやダンジョン攻略の感触が本家の『ペルソナ5』にかなり近く、無双系だろうという予想を覆されたという声がありました。ペルソナを繰り出す派手な戦闘と、高い場所を飛び移る探索の楽しさ、仲間と一緒に戦っている感覚、各地を旅する物語も評価されています。気になる点としては、雑魚敵と強敵の強さの差や、ムービーで操作が途切れることが挙げられていました。

ペルソナ5 スクランブル Switch版のメタスコアとユーザー評価

MetacriticのSwitch版(海外名『Persona 5 Strikers』)のメタスコアは81点(25件)で、「Generally Favorable(おおむね好評)」の評価でした。内訳は肯定的22件(88%)、賛否両論3件(12%)、否定的0件です。9割近くが肯定的という結果で、否定的な評価は1件もありませんでした。

ユーザースコアは10点満点中8.0(142件)で、肯定的113件(80%)、賛否11件(8%)、否定的18件(13%)でした。ペルソナらしさを残したアクション、物語とキャラクター、音楽を評価する投稿が多く、P5のファンほど満足度が高い傾向があります。不満としては、ダンジョンにあたる「ジェイル」の探索や調査パートの繰り返し、読み込みの長さ、Switchの性能によるフレームレートの低下、ほかの機種より見劣りするグラフィック、オートセーブがないことが挙がっていました。

各メディアのレビュー・評価

Metacriticに掲載されたSwitch版のレビューを、訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。

GamingTrend 95点

戦闘の爽快感、キャラクター、物語、サウンドトラックを高く評価し、無双系というよりアクションRPGに近い作品だとしています。

Nintenderos 93点

原作を知るファンにとっては申し分のない作品で、魅力的なキャラクターとオリジナルの物語で多くの人を楽しませると書いています。

Digitally Downloaded 90点

無双系を想定していたが、原作の正統な続編として成り立っていて、アクションの面では原作に並ぶか上回るとまで評価しています。

Nintendo Insider 90点

好きな作品の要素を別のジャンルにうまく落とし込んだ、シリーズ屈指のスピンオフで、物語も期待以上だったとしています。

Impulsegamer 90点

スピンオフではなく本格的な続編で、手が止まらなくなる遊びの流れと、作品への愛情が感じられると評価しています。

Hobby Consolas 85点

ゲーム性は好みが分かれるとしながらも、物語、キャラクター、見た目の格好よさから推薦しています。

なお、Metacriticのページに表示されていたのは25件中10件で、その中の最低点は85点でした。

夜の街で怪盗団が敵の群れと戦い、画面に「SHOWTIME」の表示が出ているバトルシーン
画像: p5s.jp(アトラス『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』公式サイト)(公式)

Steam(PC版)とAmazonでの評価

SteamのPC版『Persona 5 Strikers』は、英語のユーザーレビュー7,091件のうち90%が好評で「非常に好評」でした。直近30日は69件中71%が好評の「やや好評」で、全体よりは少し下がっています。発売から年数がたち、セールなどで新しく遊び始めた人の中に、本編を遊んでいない人やアクションに別のものを期待した人が混ざってきたことも、数字に表れているのかもしれません。

Amazon.co.jpでは、Switch版パッケージの通常版が5点満点中4.4(886件)でした。限定版のオタカラBOXとオンラインコード版も同じ商品ページの選択肢になっているため、それらの評価も含まれている可能性があります。

ペルソナ5 スクランブルはどんなゲームか

物語は『ペルソナ5』のエンディングから約半年後の夏休みが舞台です。再び集まった心の怪盗団が、日本各地で起きる不可解な事件に巻き込まれ、歪んだ大人の認知が生み出す異世界の存在を疑って、もう一度怪盗服に袖を通します。渋谷をはじめ、各地の街を旅しながら事件を追う構成です。

戦闘はリアルタイムのアクションで、通常攻撃やスキルで大勢の敵を相手にしながら、ペルソナの属性攻撃で敵の弱点を突いていきます。スキルを選ぶ画面はP5のコマンド選択を思わせる作りで、どのペルソナのどの技で弱点を突くかを考える楽しさが残っています。操作する仲間を切り替えながら戦えるのも特徴です。

Switch版の価格と動作

Switch版の希望小売価格は、通常版が8,800円+税(税込9,680円)、限定版が13,800円+税でした。2026年11月8日時点で、ニンテンドーeショップのダウンロード版も9,680円です。CEROはB(12才以上対象)です。追加コンテンツとして、歴代の『ペルソナ1〜4』のバトル曲をまとめたサウンドセットが各300円で配信されています。

動作について、海外サイトのNintendo Everythingのレビューは、Switch版はほとんどの場面で30fps前後を保って滑らかに動き、敵が極端に多いときだけ低下すると書いています。見た目については、街や自然の景色は美しく、メニュー画面も洗練されているとしつつ、キャラクターの輪郭のギザギザが目立つ点を指摘しています。PC版などで60fpsで遊べることを羨ましがってもいて、快適さの面ではほかの機種に一歩譲るのは確かです。ただ、同じレビューは結論でアクション好きには気軽にすすめられるとしていて、動作の面で遊べないほどではないという評価でした。

戦闘中にペルソナのスキル一覧を開き、敵の弱点を狙って属性魔法を選んでいる画面
画像: p5s.jp(アトラス『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』公式サイト)(公式)

評価されている点

P5の続きとして描かれた物語

最も多くほめられているのが、怪盗団の「その後」を描いた物語です。原作の声優陣がそろって続投し、新しいキャラクターも物語にしっかり絡んできます。ペルソナ5が好きな人にとっては、仲間ともう一度旅ができること自体が大きな魅力なんですよね。

弱点を突く戦略性のあるアクション

ただボタンを連打するのではなく、ペルソナの属性で弱点を突いて敵を崩していく流れが評価されています。Nintendo Everythingも、アクションになっても単調になりにくく、集中力が求められる戦闘だと書いていました。

日本各地を巡る旅のスケール感

本編の舞台はほぼ東京の中に限られていましたが、P5Sでは怪盗団が日本各地を巡ります。Nintendo Everythingは物語のスケールの大きさと新しいキャラクターの魅力を挙げ、ファミ通のレビュアーも各地を旅する体験を魅力として挙げていました。夏休みに仲間と旅をするという設定そのものが、ファンにはうれしいポイントです。

音楽の質の高さ

BGMの評価は、国内外ともに高いです。GamingTrendやユーザーの投稿でも、サウンドトラックが魅力として挙げられていました。

批判されている点

ジェイル探索の繰り返し

各地のジェイルを攻略する流れが似ているため、後半になると作業に感じるという声があります。ジェイルの途中に入る横スクロールの移動場面が、戦闘や探索の流れを止めているという指摘もありました。

本編より薄くなった日常パート

本編のような街での自由行動や交流は大幅に減っています。仲間との絆も個別ではなく怪盗団全体で共有する仕組みになったため、1人ずつ関係を深めていく楽しさを求めていた人には物足りないようです。ペルソナ合体も本編より簡略化されています。

雑魚敵と強敵の手応えの差

大勢の雑魚敵はあっさり倒せる一方、強敵やボスは急に手ごわくなります。ファミ通のレビュアーもこの差を気になる点に挙げていて、雑魚戦で油断したままボスに挑むと苦戦しやすい作りです。ボスの前では回復アイテムやペルソナの構成を見直してから挑むと、急な難しさの変化に戸惑わずに済むと思います。

本編を知らないと楽しみにくい

物語はP5の結末を前提に進むため、本編を遊んでいない人からは話についていけないという声もありました。

遊ぶ前に知っておきたいこと

P5Sは『ペルソナ5』の結末を踏まえた物語なので、冒頭から本編のネタバレを含みます。本編を遊ぶ予定がある人は、先にそちらをクリアしておくのがおすすめです。『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』もSwitchで発売されているので、同じハードで順番に遊べます。

また、ユーザーレビューでオートセーブがないことへの不満が出ていたように、こまめなセーブを意識したほうが安心です。携帯モードで少しずつ遊ぶときほど、区切りのよいところで保存しておくと、やり直しの手間を減らせます。追加のサウンドセットは必須ではありませんが、過去作の戦闘曲で戦いたい人には楽しい要素です。

なぜ高評価が多いのに不満も出るのか

P5Sの評価は、「ペルソナ5の続編」として見るか、「独立したアクションRPG」として見るかで印象が変わります。続編として見れば、仲間の新しい物語と、P5の要素を残した戦闘が詰まった満足度の高い作品です。一方で、本編の魅力だった学園生活やコープの濃さを期待すると、日常パートの薄さが気になります。高評価が多いのに不満も目立つのは、本編への期待が大きい作品だからこそだと思います。

ペルソナ5 スクランブルのSwitch版は買いか

『ペルソナ5』や『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』をクリアしていて、怪盗団の仲間ともう一度冒険したい人には、強くおすすめできます。Switch版は30fpsではありますが、携帯モードで物語を追える手軽さがあり、P5のファンが続編として遊ぶには十分な仕上がりです。

P5Sが特に響く人

  • 怪盗団のメンバーが好きで、エンディングの後の物語を見たい人
  • コマンドバトルの戦略性を、アクションの中でも味わいたい人
  • ペルソナシリーズの音楽を、新しいアレンジで楽しみたい人

先に別の作品から始めたほうがいい人

  • 『ペルソナ5』本編をまだ遊んでいない人
  • 学園生活や仲間1人ずつとの交流を楽しみにしている人
  • 60fpsの滑らかな動きを重視するアクション好きの人

ペルソナ5 スクランブルは、P5の物語に夏休みの続きの1ページを書き足したような作品です。本編を遊び終えた人は、怪盗団と一緒に日本各地を巡る旅に出かけてみてください。