ピクミン3 デラックス のキービジュアル

ピクミン3 デラックスの評価・レビュー【口コミ・評判】ダンドリの面白さと物足りなさ

『ピクミン3 デラックス』は、2020年10月30日に任天堂から発売された Nintendo Switch 用のアクションゲームです。2013年に Wii U で出た『ピクミン3』をもとに、遊びやすさを高める機能と新しいサイドストーリーを足した作品なんですよね。口コミや評判を見ると、「段取りを考えて1日を無駄なく使う感覚がクセになる」という声が目立ちます。

結論を先に書くと、限られた時間の中で作戦を立てるのが好きな人には、今でも十分おすすめできる1本です。一方で、メインのストーリーが短めなことや、Wii U 版から大きく変わっていない点を物足りなく感じる声もあります。この記事では、Metacritic の数字と海外メディアの評価、価格.com のユーザーレビューから、評判の中身を整理しました。

※2026年11月2日時点の情報です。Switch 専用ソフトで PC 版は発売されていないため、Steam のレビューは存在しません。

ピクミン3 デラックスのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは85点で、批評家レビューは93件です。内訳は肯定的89件(96%)、賛否4件(4%)、否定的0件でした。同じページ内に「95件」という表示もありましたが、本記事では内訳まで確認できた93件を使っています。

ユーザースコアは8.6点(363件)です。肯定的312件(86%)、賛否34件(9%)、否定的17件(5%)という内訳で、批評家・ユーザーともに否定的な評価がほとんど無いのが特徴です。もともと Wii U で評価の高かった作品を、遊ぶ人の幅を広げて移植したことが、素直に受け入れられた形だと思います。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューのうち、点数の幅が分かるように7つを選んで翻訳・要約しました。

TheGamer 100点

最高クラスのゲームを、さらに良くした版だと評価しています。シリーズを遊んだことがある人にも、初めての人にも遊んでほしいという、迷いのない推薦です。

COGconnected 90点

楽しい作品で、次の新作までの間を埋めるのにぴったりだとしています。ただ、初代と『ピクミン2』も一緒に収録してほしかった、という希望も書かれていました。

XGN 90点

グラフィックの手直し、操作の調整、画面分割での協力プレイを挙げて、Switch を持っているなら買うべき作品だとまとめています。特に2人で遊べるモードの出来を褒めていました。

Vandal 85点

Wii U でも指折りの作品を手堅く移植したと評価する一方、見た目の進化がもう少しほしかった、という残念さも添えています。

Stevivor 80点

ステージの作りと、作戦を考えながら探索する遊びは、何年たっても色あせていないとしています。協力プレイもうまく溶け込んでいる、という評価です。

GamingBolt 80点

もともと優れた作品を、小さいながらも賢い改良で底上げしたという見方です。大きな変化は無いものの、細かな手直しの積み重ねを評価しています。

PCMag 70点

シリーズは見過ごされがちだと前置きしたうえで、良い移植ではあるものの、遊びの中身はほとんど変わっていない点を差し引いた点数です。

点数の高低を分けているのは、「改良をどう評価するか」なんですよね。新規の人にとっては遊びやすさの向上が大きな魅力になり、Wii U 版を遊んだ人にとっては新鮮味の少なさが気になる、という構図が見えてきます。

評価されている点

赤ピクミンの隊列が原生生物にロックオンしているピクミン3 デラックスのゲーム画面
画像: www.nintendo.com(公式)

1日の段取りを考える楽しさ

主人公たちの目的は、故郷の星に持ち帰る食料を集めることです。公式サイトによると、原生生物は夜になると凶暴になるため、探索は日没で終わります。日が暮れるまでの限られた時間に、どこへピクミンを向かわせ、誰に何を運ばせるかを考えるのが、このゲームの核です。

隊員は3人いて、手分けをすると効率が上がります。1人が橋をかけている間に、別の隊員が果実を運ぶ、といった並行作業がうまく決まると、本当に気持ちいいんですよね。価格.com でも「制限時間内に限られたピクミンで課題をこなすのが刺激的」「RTS をカジュアルにした珍しい成功例」という感想が見られました。

初めてでも迷いにくくなった改良

デラックス版で追加された機能は、公式サイトで「遊びやすさがデラックス」として紹介されています。難易度は3種類から選べ、最高難度の「ゲキカラ」は「むずかしい」をクリアすると解放されます。何をすればいいか分からなくなったときは、矢印が目的地へ案内してくれます。

狙いを定めやすくするロックオン機能も加わりました。さらに、時間内にお宝を回収しきれなかったステージでも、「居残り」を選べば制限時間なしで回収を続けられます。ミスの多い1日を過ごしたときは、その日の最初や過去の日にさかのぼってやり直すこともできるので、失敗が怖くて手が止まる、ということが起きにくい作りです。

オリマーとルーイのサイドストーリー

Joy-ConとProコントローラーを持った2人が画面を分割してサイドストーリーを遊ぶ様子
画像: www.nintendo.com(公式)

新しく遊べるようになったのが、過去作の主人公オリマーと、相棒のルーイが活躍するサイドストーリーです。メインの物語の裏側で起きていた出来事を描く内容で、ストーリーを進めて特定のボスを倒すと遊べます。プレイ人数はゲーム中いつでも切り替えられるため、途中から家族が加わる、といった遊び方もしやすいです。

グラフィックと音の評価が高い

価格.com の評価項目では、グラフィックが5点満点中4.83点、サウンドが4.75点と、ほかの項目より目立って高い数字でした。水滴の付いた果実や、草むらの奥まで描き込まれた惑星の景色は、Switch でも見劣りしません。「解像度ではなくデザインが優れていてきれい」という感想もあり、見た目の心地よさは多くの人が認めている部分です。

批判されている点

ストーリーが短く、終わるのが早い

最も多い不満は、メインのストーリーの短さです。価格.com でも「数時間で終わる」「長く遊び続けるソフトではない」という声がありました。食料を集める日数に余裕がある、という指摘も見られ、慣れた人ほどあっさりクリアしてしまう傾向があります。もっとも、ミッションやサイドストーリーまで含めると遊べる量は増えるので、「本編だけで判断すると短い」と受け止めておくのがよさそうです。

Wii U 版からの変化は控えめ

海外レビューでも触れられていたとおり、ゲームの骨組みは Wii U 版とほぼ同じです。価格.com では、ピクミンをまとめて投げられるようになった、遠くのピクミンを基地に呼び戻せるようになった、といった改良を評価しつつも、「新作だと期待していたので構成が同じなのは残念」という声がありました。Wii U 版を遊び込んだ人は、サイドストーリーと遊びやすさの改良にどれだけ価値を感じるかで、満足度が変わると思います。

操作のクセとロックオンの挙動

操作は全体として分かりやすいものの、投げるピクミンの色を切り替える部分には慣れが要る、という感想が複数ありました。ロックオンについても「少し気が利かない」と感じた人がいて、乱戦の中で狙いと違う相手を選んでしまう場面はあります。ボタン配置を変える設定が無いことへの不満も見られました。

子どもには単調に映ることも

かわいい見た目から小さな子ども向けと思われがちですが、価格.com には「小学生の娘が2日ほどで飽きた」という声もありました。逆に「子どもがハマって妻と一緒に遊んでいる」という感想もあり、年齢よりも「考えて進める遊びが好きかどうか」で反応が分かれるようです。青ピクミンが見つからないと進めない場所が多く、見た目以上にハードだと感じた人もいます。

日本のユーザーレビューの傾向

価格.com のユーザーレビューは、満足度が5点満点中4.00点(集計対象16件、総投稿数17件)でした。星5が50%、星4が31%で、8割以上が高評価です。一方で星2が12%、星1が6%あり、合わなかった人ははっきり低い点を付けています。

評価項目を並べると、操作性4.11点、熱中度4.07点、ゲームバランス4.14点と、遊びの部分も安定して高めです。いちばん低いのは継続性の3.64点で、ここに「ストーリーの短さ」と「手順を覚えると作業になる」という不満が表れています。レビューの見出しには「ピクミンをやったことない人におすすめ」「1人でも2人でも楽しめる」「見た目とは裏腹のゲームらしいゲーム」といった言葉が並び、初めてシリーズに触れた人の満足度が特に高い印象です。

評価が割れるポイントはどこか

シリーズ経験の有無で見え方が変わる

初めてピクミンを遊ぶ人には、ヒントや難易度選択のおかげで入り口が広く、良質な入門作として映ります。Wii U 版の経験者には、内容の多くが既に知っているものなので、「完全版」としての価値をどう見るかが評価の分かれ目になります。価格.com でも、シリーズ初体験の人のレビューほど満足度が高い傾向がありました。

「時間制限」を楽しめるかどうか

日没までに成果を出す仕組みは、効率を考えるのが好きな人には最大の魅力ですが、のんびり探索したい人には急かされる感覚になります。日数の余裕は比較的あるので、実際に食料が尽きて終わることはそれほど多くありません。ただ、「時間に追われるゲームは苦手」という人は、この点を知ったうえで選ぶと安心です。

2人で遊べるモードとSwitch 2での変化

左右に分かれた画面でビンゴシートの果実や原生生物を集め合うビンゴバトルの画面
画像: www.nintendo.com(公式)

ストーリー以外に、2つのモードが収録されています。「ミッション」は、決められた時間の中で、お宝回収・原生生物退治・ボス戦といった目的をこなすモードで、ストーリーには出てこない紫ピクミンや白ピクミンも登場します。「ビンゴバトル」は、ビンゴシートと同じ果実や原生生物を集めて、先にビンゴを完成させた方が勝ちという対戦です。Wii U 版で配信された追加ステージ20コースもすべて収録されているので、本編を終えたあとも遊べる量は意外と多いんですよね。

Nintendo Switch 2 では、無料の更新データを入れると、ビンゴバトルが「おすそわけ通信」に対応します。Switch 2 とソフト1本があれば近くの人と遊べるほか、ゲームチャットを使って離れた人とも対戦できます(Nintendo Switch Online への加入が必要)。表示も Switch 2 の画面や高解像度のテレビに合わせてくっきりします。また、ストーリーなどのベストスコアで世界ランキングに参加する機能もあります。

ピクミン3 デラックスは今から買う価値があるか

希望小売価格は6,578円(税込)で、パッケージ版とダウンロード版が同じ価格です。ストーリー単体のボリュームは控えめですが、サイドストーリー、ミッション、ビンゴバトルまで含めると、繰り返し遊ぶ余地はしっかりあります。2人協力に対応している点も、家族で1本を共有するなら大きな利点です。

楽しめそうなのはこんな人

  • 限られた時間で、仕事の順番を組み立てるのが好きな人
  • ピクミンシリーズをこれから始めてみたい人
  • 家族やパートナーと、画面を分けて協力しながら遊びたい人

購入前によく考えたいのはこんな人

  • Wii U 版をやり込んでいて、まったく新しい内容を求めている人
  • 1本で何十時間も物語を楽しみたい人
  • 制限時間に追われると、落ち着いて遊べなくなる人

最初の数日は、ピクミンの種類ごとの得意分野を覚えることに集中してみてください。赤は火に、青は水に強く、黄は電気に強い、という違いが分かってくると、隊員を分けて同時に作業させる意味が見えてきます。そこからが『ピクミン3 デラックス』の本当の面白さで、1日の終わりに「今日は無駄が少なかった」と思えたときの達成感は、ほかのゲームではなかなか味わえないものだと思います。