
ポケモン ブリリアントダイヤモンドの評価・口コミ【評判・レビュー】メタスコア73点と原作再現の賛否
『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド』は、2021年11月19日に発売された Nintendo Switch 用の RPG です。2006年にニンテンドーDSで発売された『ダイヤモンド・パール』のリメイクで、同時発売の『シャイニングパール』と対になっています。制作は株式会社イルカで、ディレクションにはゲームフリークの増田順一氏とイルカの植田祐一氏が名を連ねています。ブリリアントダイヤモンドの口コミや評判を調べると、「当時の思い出そのまま」と喜ぶ声と、「そのまますぎる」と残念がる声が、同じくらいの強さで並んでいるんですよね。
結論から言うと、原作を遊んだ人の懐かしさに応える作りで、国内の評価は高い一方、新しさを求めた人からは厳しい目を向けられた作品です。この記事では、Metacritic の数字、海外と国内のレビュー、公式サイトの案内をもとに、原作再現をめぐる賛否を整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Nintendo Switch 専用ソフトのため、Steam のレビューは存在しません。
ブリリアントダイヤモンドのメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは73点で、区分は「賛否両論」でした。批評家レビューは89件で、内訳は肯定的38件(43%)、賛否51件(57%)、否定的0件です。否定的なレビューはないものの、半数以上が賛否に分類されていて、「悪くはないが、手放しでは褒めにくい」という受け止め方が目立ちます。
ユーザースコアは5.1点(評価数1,274件)でした。内訳は肯定的358件(28%)、賛否413件(32%)、否定的503件(39%)で、否定的な評価が最も多くなっています。メディアとユーザーのどちらから見ても、評価が割れているのが本作の特徴です。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載されているレビューから7つを選び、翻訳・要約しました。
Screen Rant 100点
初めての人にも久しぶりに戻ってくる人にも良い入口で、ベテランにとってはすばらしい再現になっている、と高く評価しています。
TouchArcade 80点
多くの人がポケモンのゲームに求めるものを押さえていると評価し、保守的な作りも、『LEGENDS アルセウス』が近くに控えていることを考えれば許せる、と書いています。
Power Unlimited 78点
まさに期待どおりのものを届けてくれるが、それが時々少し物足りなくもある、という評価です。
Cubed3 70点
リメイクとしては十分に役目を果たしているとしながら、定価で売られる作品としては技術的に古く見えると指摘しています。
Gfinity 70点
目に見える遊びやすさの改善と地下大洞窟は褒めつつ、まだ改善の余地があると感じたようです。
App Trigger 65点
物語とキャラクターの良さは原作の『ダイヤモンド・パール』のおかげだとし、簡素な映像とテクスチャーを批判しています。
IGN Japan 50点
原作に忠実に作るという方針がかえって問題を生んでいて、主に原作を懐かしむ人に向けた作品になっている、と掲載レビューの中で最も低い点をつけています。
レビューを並べると、評価の分かれ目は「原作に忠実であること」をどう受け止めたかにあることが分かります。忠実さを再現の丁寧さと見たメディアは高く、挑戦の少なさと見たメディアは低くつけている、という構図です。
国内の評価(ファミ通・価格.com)
国内の評価は、海外よりも明らかに高めです。ファミ通のクロスレビューは、8点・9点・8点・9点の合計34点でした。9点のレビュアーは、オリジナル版の大きさの感覚や雰囲気を再現しつつ、タイプ相性の表示や、手持ちの全ポケモンに経験値が入る仕組みなど、細かな遊びやすさが向上したと評価しています。もう一人の9点のレビュアーも、新要素は控えめだとしながら、ちかつうろが地下大洞窟に進化して、ポケモンを集める手段と喜びが増したと書いていました。
8点のレビュアーからは、わざマシンが使い切りの道具のままで不便だという声や、一部の背景や2頭身のキャラクターのグラフィックはもうひと声だという意見が出ています。ポッチ以外の画面もタッチ操作に対応してほしかった、という要望もありました。
価格.com のレビューでは、満足度は5点満点中3.74点で、集計対象は8件でした(2026年11月8日時点)。原作の雰囲気をよく再現していて音楽も良い、家族で気軽に遊べる、という声がある一方、カメラや壁際での移動のしにくさ、携帯モードでの見た目の粗さ、追加された要素の少なさを挙げる不満が見られました。
発売直後の売れ行き
電ファミニコゲーマーの記事によると、株式会社ポケモンは、『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』の発売初週の販売本数が全世界で600万本に達したと発表しています(任天堂調べ)。評価が割れた一方で、原作を遊んだ世代を中心に、発売直後から多くの人が手に取ったことが分かります。同じ記事では、敵のトレーナーとの戦いがシリーズでも屈指の手ごわさだという点にも触れていました。
評価されている点

地下大洞窟でポケモン集めが広がった
原作の「ちかつうろ」を広げた「地下大洞窟」は、国内外のレビューで最も評価の高い部分です。公式サイトによると、広い地下の世界を探検して貴重な道具を見つけたり、地下にしか出てこないポケモンと出会ったりできます。壁を掘って化石や道具を手に入れるカセキほりも健在で、ファミ通のレビュアーも夢中になれると書いていました。欲しいポケモンを狙って探せることで、本編を進める以外の楽しみが増えています。
連れ歩きと遊びやすさの改善
お気に入りのポケモンを連れて歩ける機能は、ファミ通でも高く評価されていました。ひでんわざを覚えさせるためだけのポケモンを手持ちに入れなくてよくなった点や、タイプ相性が画面に表示される点など、原作で手間だった部分も現代的に直されています。原作の思い出を持つ人ほど、「あのころ面倒だったところ」が楽になっていることに気づけると思います。

スーパーコンテストショー!の演出
バトルとはひと味違うポケモンの魅力を見せる「スーパーコンテストショー!」も、華やかな演出が好評でした。仲間と一緒にステージを盛り上げてショーを成功させる遊びで、ポケモンのかわいさやかっこよさを競い合う楽しさがあります。
着せ替えと通信の楽しみ
公式サイトでは、好みの衣装を身に着けて出かけられる着せ替えや、通信機能を使った世界中のトレーナーとのポケモン交換・バトルも紹介されています。プレイ人数は1人ですが、ローカル通信では2〜8人、インターネット通信では1〜16人で遊べる機能があり、育てたポケモンを交換したり、対戦したりできます。DSのころに友だちと交換して図鑑を埋めた記憶がある人には、その楽しみ方を Switch でもう一度味わえる点もうれしいところです。なお、更新データのインストールが必要な機能やモードがあるため、通信で遊ぶ前にソフトを最新の状態にしておくと安心です。
手ごたえのあるトレーナー戦
リメイクで易しくなったと思いきや、電ファミニコゲーマーが敵のトレーナー戦をシリーズ屈指の強さと紹介しているように、手ごたえは十分です。手持ちの全ポケモンに経験値が入る仕組みで育成は楽になった一方、相手の編成を見て作戦を考えないと勝てない場面があり、ほどよい緊張感を残しています。
批判されている点
忠実すぎて新しさが少ない
最も多い批判は、原作をなぞることに力を注いだ結果、新しい要素が少なくなったことです。IGN Japan の「忠実さが問題を生んだ」という指摘や、Power Unlimited の「期待どおりだが物足りない」という評価がこれに当たります。ファミ通のレビュアーも新要素は控えめだと書いていて、地下大洞窟以外に大きな変化を期待した人には肩すかしになりやすい作りです。
グラフィックと見た目の好み
原作のドット絵の雰囲気を残した2頭身のキャラクターは、懐かしさを感じる人がいる一方、Switch のソフトとしては簡素に見えるという声もあります。Cubed3 や App Trigger が技術的な古さや映像の簡素さを挙げ、価格.com でも携帯モードでの見た目の粗さが指摘されていました。
操作と細かな不便さ
価格.com の口コミでは、カメラの扱いや、壁際での移動のしにくさが不満として挙がっていました。わざマシンが使い切りのまま残っている点や、タッチ操作がポッチ以外で使えない点など、細かな部分で「現代の作品ならこうしてほしい」という声が出ています。
なぜ評価がここまで割れたのか
本作の評価が割れた一番の理由は、「リメイク」に何を求めるかが人によって違うことだと思います。原作を遊んだ人の中には、当時の町並みや音楽、トレーナーの顔ぶれがそのまま戻ってくることを何より喜ぶ人がいます。ファミ通のレビュアーが、3Dになってもノスタルジーを感じさせると評価したのは、この期待に応えた部分です。
一方で、Switch の新作として新しい地方の見せ方や大胆な追加要素を期待した人には、忠実さはそのまま挑戦の少なさに見えます。TouchArcade が触れていたように、少し後に新しい試みの作品が控えていたことも、本作を「懐かしさを届ける作品」と「物足りない新作」のどちらとして見るかを分けたのかもしれません。
発売後の更新とPokémon HOME
公式サイトでは、更新データ(Ver.1.3.0)の配信が案内されているほか、『Pokémon HOME』との連携の詳細も発表されています。幻のポケモンのダークライやシェイミ、アルセウスを仲間にできる条件も公式サイトのお知らせで紹介されていて、発売後も遊びが追加されてきました。受け取りの条件はポケモンごとに異なるため、遊ぶ前に公式サイトで確認しておくと安心です。
ブリリアントダイヤモンドは買いか
希望小売価格は各6,578円(税込)で、シャイニングパールとのダブルパックは13,156円(税込)です。両方のバージョンを遊びたい人や、家族で1本ずつ分けて遊ぶ人は、ダブルパックも候補になります。
シンオウ地方をもう一度旅したい人に合う理由
- DSの『ダイヤモンド・パール』を遊んでいて、当時の雰囲気をそのまま味わいたい人
- 地下大洞窟でのポケモン探しやカセキほりにのめり込みたい人
- 手ごわいトレーナー戦に、作戦を練って挑むのが好きな人
ほかのポケモン作品から始めたほうがよさそうな人
- 大胆な新要素や、まったく新しい冒険を期待している人
- Switch ならではの精細なグラフィックを重視する人
- 細かな操作の不便さが気になりやすい人
ブリリアントダイヤモンドは、思い出のシンオウ地方を、思い出の形のまま手元に戻してくれるソフトです。湖のほとりで博士のカバンを見つけるあの始まりから、もう一度同じ気持ちで旅をしてみたい人には、評価の数字よりも大きな価値があると思います。