Pokémon LEGENDS Z-A のキービジュアル

Pokémon LEGENDS Z-Aの評価・レビュー【口コミ・評判】

『Pokémon LEGENDS Z-A』は、2025年10月16日に Nintendo Switch と Nintendo Switch 2 で同時に発売されたアクションRPGです。『Pokémon LEGENDS アルセウス』に続く LEGENDS シリーズの2作目で、カロス地方の大都市ミアレシティを舞台に、シリーズで初めてのリアルタイムで進むポケモン勝負に挑戦しました。Z-A の評価や口コミを集めてみると、新しいバトルへの拍手と、作品の規模への不満が、ほぼ同じ大きさで聞こえてくるんですよね。

要約すると、リアルタイムバトルの新鮮さとメガシンカの復活はメディアから好評を得たものの、舞台が1つの街に限られることや見た目の質に不満が集まり、ユーザースコアは低めになった作品です。この記事では、Metacritic の点数と内訳、海外メディアのレビュー、ファミ通のクロスレビュー、販売本数の発表をもとに、評判を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。Nintendo Switch と Switch 2 向けのソフトで、PC 版はないため Steam のレビューはありません。

Z-Aのメタスコアとユーザー評価

Metacritic では、機種ごとに点数が分かれています。レビューの多い Nintendo Switch 2 版のメタスコアは78点で、批評家レビューは107件でした(機種を選ぶ欄の表示では112件)。内訳は肯定的73件(68%)、賛否33件(31%)、否定的1件(1%)で、「おおむね好評」の区分です。Nintendo Switch 版は批評家レビューが9件と少なく、メタスコアは70点でした。Switch 版はレビューの数が少ないため、この記事では主に Switch 2 版の数字をもとに話を進めます。

ユーザーの評価は大きく下がります。Switch 2 版のユーザースコアは4.9点で「おおむね不評」でした。内訳は肯定的35%、賛否15%、否定的50%で、評価のちょうど半分が否定的です。なお、ページ上では評価数の表示が場所によって異なり(内訳の合計は約4,200件、レビュー本文の一覧は2,181件)、正確な件数は確認しきれませんでした。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されたレビューから7つを選び、翻訳・要約しました(点数は Metacritic 上の表記です)。

Digitally Downloaded 100点

独創的で活力のあるバトルの仕組みを絶賛し、物語の良さと昔ながらのポケモンのデザインも含めて、ゲームフリークのすばらしい仕事だと評価しています。

Nintenduo 90点

大胆なリアルタイムバトルと、野心的な街の作りを褒め、バトルの奥深さを評価しています。ただし探索できる範囲は限られていると感じたそうです。

ElDesmarque 84点

シリーズを楽しむための新しい枠組みだとし、このバトルの仕組みはシリーズの大きな転換点になりうると書いています。

ComicBook 80点

遊んでいてとにかく気持ちがよかったとして、街の探索やサブコンテンツを楽しんだ一方、一部の足場を移動する場面はぎこちないと指摘しています。

Multiplayer.it 75点

ここ数年で最高のポケモンだと評価しつつ、もっと大きな作品になれたはずだ、という惜しさもにじませています。

XGN 70点

音楽と着せ替えの要素を褒める一方、ゆっくりした序盤の数時間は忍耐が必要だと書いています。

The Jimquisition 40点

平凡以下の雑なRPGだと厳しく批判し、安く作ったゲームを高い値段で売っていると主張しました。掲載されたレビューの中で唯一の否定的な評価です。

点数の高低にかかわらず、多くのレビューがバトルの新しさを認めています。評価を分けたのは、それ以外の部分、つまり舞台の広さや作品全体の作り込みをどう見るかでした。

中央に高い塔がそびえ、石造りの建物の屋根が連なるミアレシティの街並み
画像: www.pokemon.co.jp(公式)

国内の評価(ファミ通)と販売本数

ファミ通のクロスレビュー(週刊ファミ通1922号、Nintendo Switch 2 Edition)は、8点・9点・9点・9点の合計35点でした。9点のレビュアーからは、リアルタイムで進むバトルの新鮮さや手応え、気づかれないように近づいて仕掛ける出会い方、昼と夜で遊びが変わる作りが評価されています。案内の分かりやすさや、建物の高低差を生かしたマップの探索、ポケモンを集めたくなる作りを挙げる声もありました。

気になる点として、8点のレビュアーは、ひとつの大きな街が舞台のため冒険している感覚が薄いこと、バトル中に狙う相手を切り替える操作がやりにくいことを挙げています。ほかにも、街だけの舞台は密度が高い反面、序盤はランクを上げるバトルが続いてテンポが落ちる、という指摘がありました。

売れ行きは好調です。株式会社ポケモンの発表を伝えた AUTOMATON の記事(2025年10月24日)によると、本作は発売初週に全世界で580万本を販売し、そのおよそ半数が Nintendo Switch 2 で遊ばれていました。

評価されている点

シリーズ初のリアルタイムバトル

本作の評価の中心は、コマンドを選んで順番に技を出すのではなく、時間が止まらずに進むポケモン勝負です。トレーナーも動きながらポケモンに指示を出すため、技を出すタイミングや立ち位置が勝敗に関わってきます。Digitally Downloaded や ElDesmarque が「シリーズの転換点」と書いたように、メディアが最も高く評価したのがこの部分でした。Metacritic のユーザーレビューでも、速くて楽しいという声は多く見られます。

リアルタイムのまま遊べる通信対戦

リアルタイムのバトルは、ひとり用の冒険だけでなく対戦にも使われています。公式サイトによると、最大4人で遊べる通信対戦「Z-A Battle Club」があり、オンラインでもローカル通信でも対戦できます。ターン制とは違う瞬間的な判断が求められるため、友だち同士で遊ぶと、これまでのポケモン対戦とはまた違う盛り上がり方をするのが面白いところです。

メガシンカの復活

公式サイトで「進化を超える進化」と紹介されているメガシンカが、本作のカギとして戻ってきました。メガシンカの姿のポケモンが活躍する場面は、ユーザーからも好評です。追加コンテンツでは、ライチュウがメガシンカした新しい姿も公開されています。

昼と夜で顔を変える街

公式サイトでは、ミアレシティは「昼」と「夜」の2つの顔を持つ街として紹介されています。昼は街中を駆け巡って探索し、夜は「ZAロワイヤル」というバトルに挑む、という流れです。物語では、ランクアップ戦で強敵に挑みながら、街の平和を脅かす「暴走メガシンカ」に立ち向かうことになります。ファミ通のレビュアーが昼と夜で変わる遊びを評価したのも、この作りによるものです。

舞台がミアレシティに絞られた分、建物の屋上や路地を行き来する立体的な探索も楽しめます。ポケモンに関する調査や住人の困りごとの解決、街中に置かれた「カラフルなネジ」集めなど、寄り道の種類も用意されています。ComicBook や国内のレビュアーが街の探索を評価したのは、この密度の高さによるものです。

批判されている点

舞台が1つの街に限られる

最も多い不満は、冒険の広がりです。ファミ通のレビュアーが冒険感の薄さを、Nintenduo が探索範囲の狭さを指摘し、Metacritic のユーザーレビューでも、街が小さく、同じような景色が続き、入れる建物が少ないという声が目立ちました。前作のアルセウスで広い野山を駆け回った人ほど、窮屈さを感じやすいようです。

見た目と演出の物足りなさ

グラフィックやテクスチャの質、ボイスがないことへの不満も、ユーザーレビューで繰り返し挙がっています。Switch 2 では動作がなめらかだという声がある一方で、見た目の作り込みは価格に見合わないと感じる人もいました。The Jimquisition の厳しい評価も、この点を強く問題にしています。

序盤のテンポとサブクエストの単調さ

XGN やファミ通のレビュアーが序盤のゆっくりさを挙げているほか、ユーザーレビューでは、サブクエストが似た内容の繰り返しで、物語も薄いという声がありました。バトルが楽しいと感じられるまでの時間が、人によっては長く感じられるようです。

なぜメディアとユーザーで評価が割れたのか

メディアは、本作が「ポケモン勝負の形そのものを変えた」ことを大きく評価しました。シリーズの長い歴史の中で、バトルの基本の形が変わるのはそれだけ大きな出来事だからです。一方でユーザーは、実際に何十時間も過ごす舞台の広さや見た目、サブクエストの中身といった、遊び全体の満足度で点数をつけています。

さらに、Switch 2 Edition のパッケージ版は8,128円(税込)と、これまでの本編より高めの価格です。価格への期待が大きい分、舞台の規模に物足りなさを感じた人が厳しい点をつけやすかったんですよね。580万本という初週の販売本数と、4.9点というユーザースコアは、「買って遊んだ人が多いからこそ、不満も数として集まった」と見ることもできます。

追加コンテンツ「M次元ラッシュ」

公式サイトによると、有料の追加コンテンツ『Pokémon LEGENDS Z-A M次元ラッシュ』は3,000円(税込)で、追加ストーリーは2025年12月10日に配信されました。幻のポケモンのフーパが物語のカギを握り、ミアレシティに現れた空間のひずみの先の「異次元ミアレ」が舞台になります。遊ぶにはメインストーリーを終えている必要があります。本編の街の小ささに物足りなさを感じた人にとっては、遊べる場所と物語が増える追加コンテンツが、不満を補う手段にもなります。2026年10月29日には、Switch 2 Edition と M次元ラッシュを1枚のゲームカードにまとめたオールインワン版(11,128円・税込)も発売されました。

Z-Aはどの版を買うべきか

希望小売価格は、パッケージ版が Switch 版7,128円、Switch 2 Edition 8,128円(いずれも税込)です。ダウンロード版はそれぞれ7,100円、8,100円(税込)です。公式サイトによると、Switch 2 Edition のソフトは初代の Switch でも遊べますが、その場合は Switch 版と同じ内容になり、Switch 2 の性能を生かした追加の内容は含まれません。Switch 2 を持っているなら、Switch 2 Edition を選ぶのが自然です。

Z-Aを楽しみやすい人

  • ポケモン勝負に、アクションの手応えやスピード感を求めていた人
  • メガシンカが好きで、さまざまなメガシンカの姿を見てみたい人
  • 1つの街の中を、屋上や路地まで細かく歩き回る探索が好きな人

ほかのポケモンのほうが合いそうな人

  • いくつもの町や野山を巡る、広い冒険をイメージしている人
  • グラフィックの美しさや、ボイス付きの演出を重視する人
  • コマンドを選んでじっくり考える、従来のターン制バトルが好きな人

Z-A は、ポケモン勝負の未来を見せてくれた作品であると同時に、舞台の小ささという課題も残した作品です。リアルタイムで技を指示する楽しさに魅力を感じるなら、評判の数字以上に満足できる可能性は高いと思います。迷っている人は、追加コンテンツ込みのオールインワン版も含めて、自分の本体に合った版を選んでみてください。