ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ のキービジュアル

ポケモン Let's Go! ピカチュウの評価・口コミ【評判・レビュー】メタスコア79点と賛否の理由

『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』は、2018年11月16日に発売された Nintendo Switch 用の RPG です。1998年発売の『ポケットモンスター ピカチュウ』をベースに作り直した作品で、同時発売の『Let's Go! イーブイ』とは、最初の相棒になるポケモンが異なります。Let's Go! ピカチュウの口コミや評判を調べてみると、「家族で遊べる最高の入門作」という声と、「シリーズとしては簡単すぎる」という声が、はっきり分かれているんですよね。

先に結論を書くと、メディアの評価は安定して高く、ポケモンを初めて遊ぶ人や親子で遊ぶ人には勧めやすい一本です。一方で、野生のポケモンとのバトルをなくした大胆な作りは、長年のファンほど好みが分かれます。この記事では、Metacritic の数字、海外と国内のレビュー、発表時に示されたコンセプトをもとに、評判の中身を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。Nintendo Switch 専用ソフトのため、Steam のレビューは存在しません。

Let's Go! ピカチュウのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは79点、批評家レビューは84件でした。内訳は肯定的65件(77%)、賛否19件(23%)、否定的0件です。酷評に分類されたレビューはなく、8割近くのメディアが好意的な評価をつけています。

一方、ユーザースコアは6.4点(評価数2,191件)にとどまりました。内訳は肯定的1,137件(52%)、賛否472件(22%)、否定的582件(27%)で、4人に1人以上が否定的な評価です。メディアの点数と、実際に遊んだ人の点数の間に温度差があるのが、このソフトの評判の大きな特徴になっています。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューから、高評価から低評価まで7つを選んで翻訳・要約しました。

Switch Player 100点

「誰のためのゲームでもある」と、間口の広さを最大限に評価しています。不満として挙げたのは、モーション操作くらいでした。

PLAY! Zine 85点

カントー地方へのシンプルで懐かしい帰郷だとしつつ、シリーズのベテランに向けた要素は少ないと書いています。

GameSpot 80点

シリーズの原点を楽しく作り直した作品だと評価する一方、ファンが当然あると思っている機能が欠けていて、物足りなく感じるかもしれないと指摘しています。

Nintendo Life 80点

新しく始める人の入り口としての手軽さと、経験者向けの歯ごたえのバランスがうまく取れている、という見方です。

DualShockers 80点

カントーを探索していくうちにゲームが広がっていくので、すぐに判断せず少し時間をかけて遊んでほしい、と勧めています。

Edge 70点

子どもでも大人でも、初めてのポケモンの冒険としてはよくできている、と入門作としての出来を認める評価です。

RPGamer 50点

中心となる仕組みを必要以上に単純化していて、シリーズとして後退している、と掲載レビューの中では最も厳しい点をつけています。

点数の差は、そのまま「誰に向けたゲームとして見たか」の差になっています。入門作として見たメディアは高く、シリーズの最新作として見たメディアは低めにつけている、という構図ですね。

国内の評価(ファミ通・価格.com)

ファミ通のクロスレビューは、9点・9点・10点・9点の合計37点でした。10点をつけたレビュアーは、Switch の時代に合わせた再解釈がすばらしく、初めての人にも懐かしむ人にも楽しめると書いています。9点のレビュアーからは、野生ポケモンとのバトルがない仕組みは大胆だがテンポが良いという声や、親子2世代で楽しめる作りへの評価が出ていました。気になる点としては、シリーズ経験者にはすべてが新鮮とは限らないこと、Joy-Con やモンスターボール Plus での捕獲操作に慣れやコツが必要なことが挙げられています。

価格.com のレビューでは、満足度は5点満点中4.32点でした。ただし集計対象は3件と少ないため、参考程度に見るのがよさそうです(2026年11月8日時点)。サウンドやアニメのような見た目、テレビでも携帯モードでも遊べる点が好評で、Joy-Con を振ってボールを投げる操作が面倒で狙いどおりにいかないことがある、という不満が書かれていました。

発表時に示されたコンセプト

ファミ通が伝えた2018年5月の発表内容によると、本作はシリーズで初めての Nintendo Switch 向けソフトとして、幅広い人が遊べる「みんなのポケットモンスター」を目指して作られました。最初の相棒になるピカチュウはモンスターボールに入らず、主人公の肩や頭に乗って一緒に旅をします。ピカチュウとイーブイ以外のポケモンも連れ歩けて、一部には乗ることもできます。

捕まえ方は『ポケモンGO』に近い方式で、野生のポケモンとは戦わず、Joy-Con を振ってボールを投げます。振り方でボールの軌道が変わり、ボールが揺れている間は Joy-Con が振動する仕組みです。Joy-Con 1本ですべての操作ができるので、片手でも遊べます。『ポケモンGO』で捕まえたポケモンを本作に送れる連携も用意されていて、スマートフォンでポケモンに触れた人が次に遊ぶソフト、という位置づけがはっきりしています。

評価されている点

テレビに映るコダックに向かって、子ども2人がモンスターボール PlusとJoy-Conを振って捕まえようとしている様子
画像: www.pokemon.co.jp(公式)

捕まえる楽しさに集中したテンポ

弱らせるためのバトルを挟まずに捕獲へ進めるので、1匹あたりの手間が小さく、図鑑を埋めていく作業が軽快に進みます。ファミ通のレビューでも、野生ポケモンの姿が見えるシンボルエンカウントによって、捕まえて集める楽しさを気軽に味わえるとテンポの良さが評価されていました。欲しいポケモンを見つけてから近づけるので、狙いの1匹を探す時間にも無駄がありません。

相棒のピカチュウとの距離の近さ

ピカチュウが常にそばにいて、肩に乗ったまま町を歩いたり、なでたりできる点は、多くのレビューで特別感として挙げられています。価格.com のプロのレビューでも、大きなテレビの画面でピカチュウをなでられることの楽しさに触れていました。ファミ通のレビュアーも、冒険を通じてポケモンとの絆が深まる演出が印象的だと書いています。ピカチュウが好きで手に取る人にとっては、この部分だけで満足度が高いと思います。

ソファに並んだ子ども2人が、Joy-Conを1本ずつ持ってテーブルモードのSwitchで一緒に遊んでいる様子
画像: www.pokemon.co.jp(公式)

Joy-Con を分けるだけで2人で遊べる

Joy-Con の片方を渡すと、1本のソフトを2人で同時に遊べます。2人でタイミングを合わせてボールを投げると捕まえやすくなるので、慣れた人が手伝いながら一緒に進めることもできます。途中から参加しやすい作りは、親子やきょうだいで遊ぶ家庭で特に喜ばれているポイントで、ファミ通でも家族で楽しめる仕掛けとして評価されていました。

見た目と音のリファイン

マサラタウンやニビシティ、ハナダシティといったおなじみの町、ジムリーダーのタケシやカスミが、Switch の画面で鮮やかに描き直されています。ファミ通のレビューでも、ポケモンたちがより色鮮やかでかわいらしくリファインされ、演出が見事だと書かれていました。価格.com でもサウンドの評価が高く、原作の曲を覚えている人には懐かしさも加わります。

批判されている点

体を動かすボール投げが合わない人もいる

最も多い不満は、Joy-Con を振る捕獲操作です。狙った方向に飛ばない、何度も振るうちに疲れてくる、という声が国内外で見られました。Switch Player のように満点をつけたメディアでさえ、不満点としてモーション操作を挙げています。モンスターボール Plus を使っても、操作に慣れが必要だという意見があります。

バトルと育成の手ごたえが軽くなった

野生ポケモンと戦わない仕組みは、テンポの良さと引き換えに、戦いながら育てていく手ごたえを減らしました。RPGamer の「必要以上に単純化した」という指摘や、PLAY! Zine の「ベテラン向けの要素は少ない」という評価は、まさにこの部分に向けられたものです。ユーザースコアの否定的な評価にも、従来のシリーズに親しんだ人の物足りなさが表れていると考えられます。

舞台が初代と同じで新鮮味は控えめ

舞台は初代と同じカントー地方で、物語の骨組みも『ピカチュウ』版がもとになっています。GameSpot が期待される機能の欠落に触れ、ファミ通のレビュアーも経験者には新鮮とは限らないと書いているように、新しい地方や新しい物語を求める人には、懐かしさよりも既視感が勝つかもしれません。

メディアと遊んだ人で評価がずれる理由

メタスコア79点とユーザースコア6.4点の差は、本作をシリーズの「本流」として見るか、「入門作」として見るかの違いから生まれていると思います。発表時のコンセプトどおり、『ポケモンGO』や家族での遊びを入口にしたい人にとっては、バトルの省略も操作のシンプルさも長所です。メディアの多くは、この狙いがきちんと形になっている点を評価しました。ファミ通のクロスレビューで4人全員が9点以上をつけたのも、遊ぶ人を選ばない入口としての完成度を重く見たからだと思います。

反対に、タイプ相性を考えながら野生のポケモンと戦い、少しずつ手持ちを鍛えていく従来の遊びを期待した人には、同じ要素が「削られたもの」に映ります。どちらの見方が正しいというより、ソフトの狙いと遊ぶ人の期待が合っているかどうかで、満足度が大きく変わる作品だと言えます。

Let's Go! ピカチュウは買いか

希望小売価格は、パッケージ版・ダウンロード版ともに6,578円(税込)です。ピカチュウとイーブイのどちらと旅をしたいかで、2つのバージョンを選ぶとよいと思います。ボールを投げる感覚をもっと味わいたいなら、専用コントローラーとして使えるモンスターボール Plus(ポケモン公式サイトの商品一覧では5,478円・税込)もありますが、操作は Joy-Con 1本で足りるので、必須ではありません。まずはソフトだけで始めて、捕獲操作が気に入ったら買い足す、という順番で十分だと思います。

Let's Go! ピカチュウを楽しみやすい人

  • ポケモンのゲームをこれから初めて遊ぶ人や、小さな子どもと一緒に遊びたい人
  • ピカチュウと一緒に旅をする雰囲気そのものを味わいたい人
  • 初代のカントー地方を、今の画面でもう一度歩いてみたい人

ほかのポケモン作品を先に検討したい人

  • 野生ポケモンとのバトルで育てる、従来の手ごたえを求める人
  • 体を動かす操作より、ボタンでじっくり遊びたい人
  • 新しい地方や見たことのないポケモンとの出会いを最優先にしたい人

本作は、ポケモンを戦わせることよりも、仲間として迎え入れることに重きを置いたソフトです。肩の上のピカチュウと一緒にトキワの森を抜ける時間を楽しめるなら、ユーザースコアの数字から想像するよりも、ずっと満足できる一本になるはずです。