パワフルプロ野球2024-2025 のキービジュアル

パワプロ2024-2025の評価【口コミ・評判】Switch版は今から買い?

『パワフルプロ野球2024-2025』は、2024年7月18日にKONAMIから発売された野球ゲームです。機種はNintendo SwitchとPS4で、価格は通常版が税込8,470円(パッケージ版・ダウンロード版とも)。シリーズ30周年の記念作として、400名を超えるレジェンドOB選手を収録しています。

パワプロ2024-2025の口コミ・評判をひと言でまとめると、「記念作らしい収録内容の厚さは高評価。ただ、発売直後の不具合とゲームバランスで、ユーザーの評価は大きく割れた」という形です。この記事では、ファミ通のクロスレビュー、Amazonと価格.comのユーザーレビュー、公式の告知をもとに、Switch版の評価を整理します。

※2026年11月8日時点の情報です。

パワプロ2024-2025のメタスコアと海外の評価

海外のレビューをまとめるMetacriticでは、本作のページが見当たりませんでした(2026年11月8日時点、サイト内検索で確認)。シリーズ作では2023年の『WBSC eBASEBALL パワフルプロ野球』が載っていますが、2024-2025は日本のプロ野球を題材にした国内向けのソフトなので、海外メディアのレビューがほとんど出ていないんですよね。そのため、この記事ではメタスコアを「なし」として扱い、国内のレビューで評価を見ていきます。

PC版も発売されておらず、Steamのストアで検索しても本作は出てきません。遊べるのはSwitch版とPS4版の2つだけです。

ファミ通のクロスレビューは40点満点中37点

週刊ファミ通1857号のクロスレビューで、Switch版は9・9・9・10点の合計37点でした。4人そろって9点以上なので、専門誌の評価はかなり高いと言えます。各レビュアーの評価を要約します。

レビュアーごとの評価

卵を守る雨宮 9点

家庭用ならではの投打の駆け引きの深さを評価したうえで、400名超のレジェンドOB、往年のパ・リーグ球団、サクセスの12球団シナリオの復活など、30周年にふさわしい内容だとしています。気になる点として、パワフェスのロード時間を挙げていました。

ジゴロ☆芦田 9点

歴代のレジェンドチームを使える豪華さに加えて、未来が舞台の新しいサクセスシナリオをユニークだと評価。ボードゲーム風に仲間を集める「パワフェスアドベンチャー」も、遊びの幅が広いと好意的でした。

くしだナム子 9点

昭和のパ・リーグの思い出と重ねながら、関西の私鉄3球団の復活を喜んでいます。往年の選手と一打席勝負をする「対決!レジェンドバトル」は、テンポの良さも高評価でした。

戸塚伎一 10点

シリーズの歴史と日本のプロ野球の歴史が交わる「集大成」と位置づけ、サクセスやパワフェスのバラエティの豊かさを評価。昔からのプロ野球ファンにも訴える内容だとしています。

Amazonと価格.comでのユーザー評価

一方、一般ユーザーの評価は専門誌ほど高くありません。Amazon.co.jpのSwitch版パッケージは、5点満点で星3.8(1,101件)でした。悪くはない数字ですが、ファミ通の37点と比べると、ユーザーの目はやや厳しめです。

もっと厳しいのが価格.comで、Switch版の満足度は5点満点で1.78(34件)。星1が59%を占めていました。項目別では、グラフィック3.26、サウンド3.14、操作性3.20と見た目や操作はそこそこ評価されている一方、ゲームバランスは1.57、継続性は1.96、信頼性は2.15と低く、不満の中心がどこにあるかがはっきり出ています。

価格.comは不満を持った人が書き込みやすい場なので、数字をそのまま全体の評価と受け取るのは早いと思います。それでも、「収録内容には満足、遊び心地やバグには不満」という傾向は、ほかの口コミとも重なっていました。

評価されている点

30周年らしいレジェンドOBと往年の球団

いちばん褒められているのが、記念作としての収録内容です。公式発表では400名を超えるレジェンドOB選手を収録していて、すでに消えた往年のパ・リーグ球団も使えます。昔の選手を今の選手と同じチームに並べられるのは、野球好きにはたまらない部分なんですよね。

サクセスのシナリオがそろっている

選手を育てる看板モード「サクセス」には、4つのシナリオが入っています。

  • パワフルフューチャーズ:新シナリオ。タイムスリップした未来で、VRのプロリーグのチームを立て直す
  • プロ野球12球団:パワプロ2010の人気シナリオを、今の形にリメイク。球団ごとに12の物語がある
  • 千将高校:主将として甲子園を目指す、くり返し遊べるシナリオ。今作で「キャプテンアクション」などが追加
  • サクサクセス:短い時間で選手を作れる簡易版

新作と人気シナリオの復刻を両方入れたことで、古くからのファンにも、今作から始める人にも入り口がある構成になっています。

サクセスのシナリオ選択画面。新シナリオ「パワフルフューチャーズ」とプロ野球12球団、千将高校、サクサクセスが並ぶ
画像: www.konami.com(KONAMI『パワフルプロ野球2024-2025』公式サイト)(公式)

「対決!レジェンドバトル」の手軽さ

新しめの遊びとして好評なのが「対決!レジェンドバトル」です。現役選手やレジェンド選手と一打席ずつ勝負し、勝ち進むほど自分の選手が強くなっていく仕組みで、目標は「100人抜き」。倒したレジェンド選手は、アレンジモードで自分の選手として使えるようになります。1試合を戦うより短い時間で遊べるので、すき間時間に向いたモードだと思います。

シリーズ初の100万本を達成

売れ行きも好調でした。KONAMIの発表によると、累計出荷本数(パッケージ版の出荷とダウンロード版の販売の合計)は2025年12月18日時点で100万本を超え、シリーズで初めての到達になりました。ユーザーの不満の声が多い一方で、長く買われ続けたソフトでもあるわけです。

批判されている点

発売直後の不具合と進行不能

評価を大きく下げたのが、発売直後の不具合です。2024年7月25日には公式Xがお詫びを出し、「栄冠ナイン」や「パワフェスアドベンチャー」で先に進めなくなる不具合や、多くのモードでゲームが止まる不具合を、8月上旬のアップデートで直すと案内しました(電ファミニコゲーマーの報道による)。買ってすぐのタイミングで遊べない状態に当たった人が多く、これが低評価の口コミにつながっているんですよね。

栄冠ナインのバランスの変化

高校野球の監督になって選手を育てる「栄冠ナイン」は、前作と傾向の違うバランスになっていて、戸惑う声が出ました。8月22日の第3回アップデートでは、打撃が有利すぎて点を取られやすい状態の調整や、月曜日に起きる「テンションが下がるイベント」の発生確率の見直しが行われています(AUTOMATONの報道による)。逆に言えば、発売直後のレビューは、こうした調整の前の状態を書いたものが多いということです。

パワフェスのテンポとロード時間

マップを巡って仲間を集める「パワフェスアドベンチャー」は、ミニゲームのテンポの悪さが指摘されていました。同じ第3回アップデートで、ミニゲームのテンポやスコアの調整が入っています。ファミ通のレビューで挙がったロード時間の長さも、この不満と重なる部分です。

CPUの動きや判定への不満

価格.comのレビューでは、CPUの動きや打球の判定に「不公平感がある」という声や、マイライフ・ペナントで時間がかかって飽きやすいという意見が目立ちました。ゲームバランスの評価が1.57まで下がっているのは、このあたりの不満が積み重なった結果だと思います。

「対決!レジェンドバトル」で、打席の選手と投手が一打席勝負をしている画面
画像: www.konami.com(KONAMI『パワフルプロ野球2024-2025』公式サイト)(公式)

Switch版の遊び方と2つのエディション

Switch版は、TVモードとテーブルモードで1〜4人、携帯モードで1人まで遊べます。複数人で遊ぶときは、1人につきJoy-Conが1本必要です。家族や友だちと1台のSwitchで対戦できるのは、昔からのパワプロらしい楽しみ方なんですよね。

エディションは2種類あります。通常版(税込8,470円)はパッケージ版とダウンロード版があり、上位の「パワフルエディション」(税込10,670円)はダウンロード版だけの販売です。本編には、サクセス・ペナント・マイライフ・パワフェス・栄冠ナイン・レジェンドバトルと、主なモードが1本にそろっています。パワフルエディションの追加分の中身は公式サイトのトップでは確認できなかったので、購入前にストアの説明を見てください。中古やセールで探すなら、まずはパッケージの通常版を選ぶのが手堅いと思います。

オンラインサービスは2026年6月に終了

これから買う人がいちばん注意したいのがここです。公式サイトのお知らせによると、本作のオンラインサービスは2026年6月4日13時に終了しました。オンライン対戦の「チャンピオンシップ」と栄冠ナインの大会は、5月25日に始まった大会が最後です。

次回作『パワフルプロ野球2026-2027』(2026年6月11日発売予定と告知)へは、ユーザー認証用のID、チャンピオンシップのレート、限定称号の解放状況の3つだけが引き継がれる案内でした。オンライン終了後にオフラインのモードがどう扱われるかは、このお知らせには書かれていなかったので、気になる人は公式サイトの最新情報を確認してください。

ネット対戦を目当てにするなら、今から2024-2025を選ぶ理由は薄いと思います。逆に、サクセスやレジェンドバトルなど、1人用のモードを安く遊びたい人には、まだ選択肢に入ります。2026年11月8日に見たAmazon.co.jpのSwitch版パッケージは3,410円で、定価よりかなり安くなっていました。

なぜパワプロ2024-2025は評価が割れるのか

評価が割れる理由は、見ている部分が違うからです。ファミ通のレビュアーは、収録された選手・球団・シナリオの「中身の多さ」を評価していて、ここは誰が見ても豪華です。一方、ユーザーの低評価は、発売直後のバグ、栄冠ナインのバランス、CPUの判定といった「長く遊んだときの手ざわり」に向いています。

もう1つは、パワプロが毎年のように遊ばれ続けるシリーズだという点です。前作をやり込んだ人ほど、栄冠ナインのような慣れたモードの変化に敏感になります。シリーズ初の100万本を売るほど遊ぶ人が多かったからこそ、不満の声も大きく出たと考えるのが自然だと思います。

パワプロ2024-2025は買い?おすすめできる人・できない人

結論としては、「レジェンド選手やサクセスを1人でじっくり遊ぶなら、値下がりした今は手を出しやすい。オンライン対戦が目当てなら次回作を選ぶべき」です。

おすすめできる人

  • 昭和・平成のプロ野球が好きで、往年の名選手や消えた球団を動かしてみたい人
  • サクセスで自分だけの選手を作るのが好きな人(新シナリオと12球団シナリオの両方を遊べる)
  • 短い時間で区切れる「対決!レジェンドバトル」を、すき間時間に遊びたい人
  • 定価より安い価格で、パワプロの1人用モードをまとめて楽しみたい人

おすすめしにくい人

  • チャンピオンシップなど、オンラインで人と対戦したい人(2026年6月にサービス終了)
  • 前作の栄冠ナインのバランスに慣れていて、同じ感覚で遊びたい人
  • 最新の選手データや、今後のアップデートを重視する人(次回作が出ているため)

パワプロ2024-2025は、シリーズ30年の歴史を1本に詰め込んだ「記念アルバム」のようなソフトです。発売直後の荒さで点を落とした面はありますが、アップデートで手直しが進んだ今、1人用のモードをのんびり遊ぶ分には、十分に元が取れる内容だと思います。