SAMURAI SPIRITS のキービジュアル

SAMURAI SPIRITS Switch版の評価・口コミ【評判】

『SAMURAI SPIRITS』(サムライスピリッツ)は、SNK の剣戟対戦格闘シリーズを完全新作として作り直したタイトルです。PS4・Xbox One版が2019年6月27日に先に出て、Nintendo Switch版は2019年12月12日に発売されました。1993年の初代と同じ名前なので、公式には「SAMURAI SPIRITS(2019)」と区別して呼ばれることもあります。SAMURAI SPIRITS の Switch版の評価を見ていくと、「一太刀の重さで勝負が決まる、あの緊張感が戻ってきた」という声がとても多いんですよね。

結論を先に書くと、Switch版のメタスコアは75点、ユーザースコアは7.7点で、読み合いの濃さと携帯モードでも保たれた滑らかな動きが評価されています。一方で、ストーリーモードなど1人用の内容の薄さや、PS4版と比べたグラフィックの粗さは、多くのレビューで指摘されています。この記事では、Metacritic、Steam、Amazon.co.jp のレビューと、日本のメディアの記事や開発者の発言をもとに、口コミと評判をまとめました。

※2026年11月9日時点の情報です。点数や件数は、記載したページをこの日に開いて確認したものです。

SAMURAI SPIRITS Switch版のメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch版(海外名『Samurai Shodown』)のページでは、メタスコアは75点で「Generally Favorable(おおむね好評)」でした。批評家レビューは27件で、内訳は肯定的18件(67%)、賛否9件(33%)、否定的0件です。否定的なレビューが1件もないことから、作品の芯の部分は広く認められていると言えます。

ユーザースコアは7.7点で、こちらも「おおむね好評」でした。評価は32件で、肯定的25件(78%)、賛否1件(3%)、否定的6件(19%)という内訳です。ユーザーのレビューでは、精密さと我慢が求められる戦い、ミスには厳しいけれど正しい行動にはきちんと報いるシステムが好評でした。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載された Switch版のレビューから、要点を訳して紹介します(点数は Metacritic 上の表記です)。

TheGamer 100点

Switch のラインナップに加わる、すばらしい移植だと絶賛しています。

Attack of the Fanboy 90点

ゲームの手応えと、Switch版ならではの持ち運べる良さを評価しています。ただし、Switch版で新しく増えた内容はないとも書いています。

GameSpace 85点

シリーズの伝統をきちんと守りつつ、タイミングを重視した技の作りが、格闘ゲームに慣れていない人にも入りやすさにつながっているとしています。

Nintendo Life 80点

Switch版は見た目が少し劣るものの、60fps のゲームプレイはそのまま保たれているとしています。1人用の内容が薄いことは惜しいと指摘しています。

Noisy Pixel 80点

相手の行動を読んで一気に流れを変える仕組みを評価し、Switch への移植も画質の妥協はあるもののよく動くとしています。ストーリーはもっと厚みがほしかったという意見です。

Metro GameCentral 80点

正当に評価されてこなかったシリーズの再始動として成功しており、この世代でも指折りの格闘ゲームだと高く評価しています。

Nintendo Enthusiast 80点

忍耐、戦略、タイミングにきちんと応えてくれる作りで、細かな欠点はあってもよく設計された格闘ゲームだとしています。

PS4版の発売時に掲載された IGN のレビュー(82点)も、ストーリーモードとロード時間には不満を示しつつ、基本を大切にした堅実な2D格闘だと評価していました。メディアの評価は、「戦いの手触りは抜群、それ以外のボリュームは控えめ」という点でおおむね一致しています。

紅葉の森のステージで、刃の軌跡が交差する対戦シーン
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

Steam版(PC)のレビューは「非常に好評」

PC版は Steam で2021年6月14日に発売されています。ストアページのユーザーレビューは「非常に好評」で、1,707件のうち81%が好評でした。2026年11月9日時点のストアページでは本編単体の価格は表示されておらず、本編とDLCをまとめたバンドルがセール価格で案内されていました。PC版でも8割を超える好評率なので、作品そのものの評価は機種を問わず安定していると思います。

日本での口コミ・評判

Amazon.co.jp の Switch版パッケージの商品ページでは、評価は5つ星のうち3.9(114件)でした。お客様の投稿をもとにした要約では、勝ったときの爽快感が味わえること、理不尽にハメ殺されることがなく分かりやすいことが好評で、難易度については意見が分かれているとされています。

日本のメディアでは、GAME Watch が PS4版の発売前に掲載したレビューで、シリーズの「原点回帰」が実現されていると好意的に紹介していました。通常の強斬りでも1撃で体力の3〜4割を削れる一撃の重さや、コンボよりも立ち回りと読み合いが中心になる作りが、昔のサムスピらしさとして挙げられています。

開発者が語った新作の狙い

2019年7月14日に秋葉原で開かれたファンイベントの様子を伝えるファミ通の記事では、プロデューサーの小田泰之さんが開発の裏話を語っています。SNK の過去作の中でもサムスピは復活を望む声が特に多かったこと、初代のように体力が大きく減る攻撃を今の時代に持ち込むべきか迷いながら、ダメージがおとなしくなりすぎないように慎重に調整したことが紹介されていました。

タイトルにサブタイトルを付けなかったのは、シリーズの続き物に見えると新しいプレイヤーが入りにくくなると考えたからだそうです。発売時の16人は社内で議論を重ねて決めたもので、追加キャラクターは遊びの幅を広げるために用意した、という説明もありました。「一撃の重さを残しつつ、初めての人も入れるように」という考え方が、メディアやユーザーの評価にもそのまま表れているように感じます。

評価されている点

一太刀で流れが変わる緊張感

いちばん評価されているのは、やはり戦いの手触りです。攻撃が重い分、むやみに技を振るとすぐに反撃されます。相手の出方を待つ、間合いを詰める、一瞬のすきに強斬りを差し込む、という駆け引きが試合の中心になります。コンボを長く覚えなくても、読みが当たれば勝てるので、格闘ゲームに慣れていない人でも戦いの面白さに触れやすいのが特徴です。

怒りゲージを中心にした逆転の仕組み

ダメージを受けるほどたまり、攻撃力を上げてくれる「怒りゲージ」がシリーズの象徴です。ゲージが最大の「怒り頂点」になると、相手の武器を弾き飛ばす技も使えるようになります。さらに、1試合に1回だけ使える秘奥義や、ゲージを使い切って出す「一閃」もあり、負けている側にも逆転の手段が用意されています。GAME Watch のレビューでは、武器を失った相手は技の威力やリーチが大きく落ちるため、戦況を一気に変えられると説明されていました。

AI が自分の分身を作るゴースト機能

任天堂のソフト情報でも目玉として紹介されているのが、AI がプレイヤーの行動パターンを学んで「ゴースト(分身)」を作る機能です。自分のクセをまねたゴーストと戦えるので、オンラインで人と戦うのが苦手な人でも、人間らしい相手との練習ができます。

携帯モードでも保たれた60fps

Nintendo Life などが指摘するとおり、Switch版は見た目を少し落とした代わりに、60fps の滑らかな動きを守っています。一瞬の判断が勝負を分けるゲームなので、この判断は正しかったと思います。

金色の光の柱が立ち上る中、鎖を振り回す巨漢と戦う対戦シーン
画像: img-eshop.cdn.nintendo.net(任天堂 ニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアの商品画像)(公式)

批判されている点

1人用モードの物足りなさ

メディアでもユーザーでも共通して挙がる不満が、ストーリーモードの薄さです。キャラクターごとの物語はあるものの、短く、演出も控えめだという声が目立ちます。GAME Watch のレビューのように、覇王丸と牙神幻十郎のフルボイスの掛け合いを評価する声もありますが、1人でじっくり遊びたい人には物足りない可能性があります。

PS4版より粗いグラフィックとロード時間

Switch版は、背景やキャラクターの細かさが PS4版より落ちています。Metacritic のユーザーレビューにも、移植としては堅実だがフレームレートが安定しない場面やロード時間の長さが気になる、という声がありました。

弾き返しなどシビアな操作

相手の攻撃を弾いてすきを作る「弾き返し」は、タイミングが厳しく、失敗するとそのまま攻撃を受けてしまいます。発生の遅い強斬りを当てるには、けん制や崩しを組み合わせる必要があり、思ったように勝てない時期が続くと難しく感じるかもしれません。Amazon の要約で難易度の意見が分かれているのも、このあたりが理由だと思います。

評価が分かれるのは「対戦を楽しめるかどうか」

このソフトは、人やゴーストとの読み合いを楽しめるかどうかで満足度が大きく変わります。対戦そのものを楽しめる人にとっては、一撃の重さが生む緊張感が何度遊んでも新鮮で、メディアの80点前後の評価にもうなずけるはずです。

一方で、ストーリーや収集要素を中心に1人で遊びたい人には、内容の少なさが目立ちます。メタスコアが75点にとどまっているのは、対戦の完成度は高いけれど、それ以外の遊びがあまり用意されていないことを差し引いた結果だと考えています。

SAMURAI SPIRITS(Switch版)は買いか

任天堂のソフト情報によると、価格はパッケージ版・ダウンロード版ともに6,980円(税込)、CERO は D(17才以上対象)、プレイ人数は1〜2人、オンラインは2〜10人です。追加キャラクターは、シーズンパス1〜3(各2,200円・税込)で配信されていて、シーズンパス2には『フォーオナー』のウォーデン、シーズンパス3には『ギルティギア』の梅喧といったゲスト作品のキャラクターも入っています。各シーズンパスは4人ずつなので、3つそろえると発売時の16人に12人が加わる計算です。発売から時間がたって追加キャラクターがそろっている分、対戦の組み合わせの幅は発売当初よりかなり広がっています。なお、2026年11月9日時点では、ダウンロード版の本編とシーズンパスのセット「DELUXE PACK」がセール中で、9,180円が1,836円(11月20日まで)になっていました。

SAMURAI SPIRITS が合いそうな人

  • 長いコンボより、間合いと読み合いで勝負したい人
  • 昔のサムスピの、一撃で流れが変わる緊張感をもう一度味わいたい人
  • 携帯モードで、手軽に CPU 戦やゴーストとの練習をしたい人

ほかの作品を検討したほうがいい人

  • ストーリーモードを中心に、1人でじっくり遊びたい人
  • グラフィックの美しさを最優先にしたい人
  • シビアなタイミングの操作に、苦手意識が強い人

SAMURAI SPIRITS は、シリーズの魅力だった「一太刀の重み」を現代の格闘ゲームとして見事に作り直した1本です。1人用のボリュームより、対戦の濃さに価値を感じるなら、Switch版でも十分にその面白さを味わえると思います。