
戦国無双5の評価【口コミ・評判】Switch版の動作と武将数の賛否
『戦国無双5』は、2021年6月24日にコーエーテクモゲームスから発売された、シリーズ7年ぶりのナンバリング作品です。Switch版とPS4版が同じ日にパッケージとダウンロードで発売され、Xbox One版とPC(Steam)版はダウンロード専売で登場しました。織田信長と明智光秀の2人を軸に、戦国の時代を新しい解釈で描き直した作品です。
戦国無双5の評価を先に言うと、筆で描いたような新しい絵柄と、信長・光秀にしぼった濃い物語は好評だが、登場武将の減少と育成の作業感には不満が残るという内容です。ファミ通では35点のプラチナ殿堂入り、MetacriticのSwitch版も78点と、シリーズの中でも評価は高めです。この記事では、Switch版の口コミ・評判を、ファミ通、Metacritic、Steam、Amazonの評価と開発者の発言から整理します。
※2026年11月8日時点の情報です。
ファミ通のクロスレビューは35点
週刊ファミ通1698号のクロスレビューでは、Switch版が9点・9点・8点・9点の合計35点(40点満点)でした。合計35点以上はファミ通の「プラチナ殿堂」にあたります。
レビュアーのコメントを要約すると、キャラクターデザインと映像の一新で新しい人でも始めやすくなった点、神速攻撃からつなぐ連続技、人物にしぼったことでドラマが濃くなった点が評価されています。一方で、登場しない武将がいる残念さ、カメラの補正をオフにできればよかったという要望、遊び方そのものは大きく変わっていないというマンネリ感の指摘もありました。
戦国無双5 Switch版のメタスコアとユーザー評価
MetacriticのSwitch版のメタスコアは78点(16件)で、「Generally Favorable(おおむね好評)」の評価でした。内訳は肯定的12件(75%)、賛否両論3件(19%)、否定的1件(6%)です。無双シリーズのSwitch版としては、かなり高い評価を得ていると言えます。
ユーザースコアは10点満点中7.5(13件)で、肯定的9件(69%)、賛否2件(15%)、否定的2件(15%)でした。戦闘の爽快感や色彩の美しさ、ひねりのある物語、Switchでの動作の滑らかさを評価する声がある一方、テンポが間延びする、戦闘が単調、シリーズのファン以外には向きにくい、登場人物が少ないといった意見も見られます。件数が少ないので、傾向として参考にする程度がよいと思います。
各メディアのレビュー・評価
Metacriticに掲載されたSwitch版のレビューを、訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。
Digitally Downloaded 100点
シリーズへの思い入れを語りながら、本作をシリーズの最高傑作と評価しています。
Siliconera 90点
大勢の敵をなぎ倒していく爽快感を、何よりの魅力として挙げています。
TouchArcade 90点
海外で高く評価された『Dynasty Warriors 8』(日本名『真・三國無双7』)の完全版にはわずかに及ばないとしつつも、Switchで遊べる無双系の中では高い水準にあると評価しています。
Shindig 90点
信長が残したものに焦点を当てた物語の方向性と、歴史の描き方のうまさをほめています。
Pure Nintendo 85点
見た目の刷新と、戦闘や拠点まわりの仕組みの簡略化によって、任天堂ハードで遊べる無双作品の中でも最良の部類だとしています。
Nintendo Life 80点
戦闘やムービーは魅力的だとしつつ、拠点の強化に作業感があることや、育成の仕組みのわずらわしさを欠点に挙げています。

Switch版の動作はどうか
無双シリーズのSwitch版は、処理の重さがよく話題になります。ただ本作については、Nintendo Lifeのレビューが「見事に安定した動作」と評価していて、目立つ不具合や大きなフレームレートの低下はなかったとしています。レビューの筆者はコメント欄で30fpsだと答えていて、2人での画面分割プレイでも安定していたそうです。
グラフィックはほかの機種より簡略化されているものの、見栄えは良いとされています。遠くの景色の描写が弱い点は指摘されていますが、これはSwitch版に限った問題ではないとのことでした。Metacriticのユーザーにも、Switchでの最適化を評価する声がありました。
Steam(PC版)とAmazonでの評価
SteamのPC版は、ユーザーレビュー1,325件のうち81%が好評で「非常に好評」でした。PC版は2021年7月27日に、ほかの機種より少し遅れて配信されています。
Amazon.co.jpでは、Switch版パッケージの通常版が5点満点中4.2(617件)でした。TREASURE BOXや一騎当千BOXも同じ商品ページの選択肢になっているため、評価には限定版の購入者も含まれていると考えられます。
戦国無双5はどんなゲームか
物語は、若き日の織田信長と明智光秀の2人の視点で進みます。信長編と光秀編の両方を遊ぶと、それぞれの話が絡み合って1つの物語になる構成で、若き日の2人の出会いから本能寺の変へと続く激動の時代を描いています。
登場するのは無双武将27人と、それとは少し性能の違う固有武将10人の計37人です。新しい武将として、光秀の側近の斎藤利三と、信長を父と信じて育った甲賀の忍・みつきが加わりました。プレイ人数はオフラインで1〜2人、オンラインの協力プレイは2人です。
Switch版の価格と商品の種類
Switch版の価格(税込)は、通常版が8,580円、TREASURE BOXが16,280円、一騎当千BOXが27,280円です。ダウンロード版にはシーズンパスを含むDeluxe Edition(11,880円)もあります。CEROはB(12才以上対象)です。2026年11月8日時点で、ニンテンドーeショップの価格は通常版8,580円、シーズンパス3,300円、Deluxe Edition 11,880円でした。
2人で遊ぶときに知っておきたいこと
本作は、1台のSwitchで2人が画面を分けて遊ぶ協力プレイに対応しています。Nintendo Lifeのレビューでも、画面分割の2人プレイで動作が安定していたと書かれていて、家族や友人と並んで遊ぶ用途にも向いています。1人では手が回らない防衛の場面や、同時に複数の目標を追う場面も、2人で役割を分ければ攻略しやすくなります。ファミ通のレビューで防衛戦などのやり込み要素が挙げられていたように、繰り返し遊ぶステージも多いので、相棒がいると長く楽しめると思います。
オンラインの協力プレイは2人までで、公式サイトでは遊べるようになるまでの条件が別ページで案内されています。最初から誰とでもすぐにオンラインで遊べるわけではないので、友人と一緒に始める予定なら、条件を確認してから進めると安心です。なお、オンラインで遊ぶにはNintendo Switch Online(有料)への加入も必要です。
開発者が語った「新・戦国無双」
電撃オンラインのインタビューで、制作を指揮した鯉沼久史プロデューサー(コーエーテクモゲームス代表取締役社長)は、本作の作り直しについて次のように話しています。
- 描画の仕組みを変え、剣の軌跡が墨と筆の勢いで描かれるような、イラスト調の表現にした。BGMも弦楽器を加えた「和風スタイリッシュ」な方向にした
- 戦国の歴史を描き直すことが目的なので、登場人物を信長と光秀が活躍した時代にしぼった。そのぶん1人ずつを深く掘り下げられる
- 見た目は大きく変わっても、操作の手触りは従来の「戦国無双」のままになるよう、攻撃のフレーム数を保った
- 時代が進むにつれて敵の戦い方も変わり、戦国の後期には騎馬隊と鉄砲隊がぶつかるような集団戦が起きる
武将の数が減った点は不満としても挙がっていますが、開発側は物語の密度を優先して意図的にしぼり込んだことがわかります。

評価されている点
水墨画のような新しい見た目
もっとも話題になったのが、ビジュアルの一新です。Nintendo Lifeも、水墨画から着想を得たアートスタイルがシリーズの見た目を新しくしたと評価していました。大技を出すたびに筆で描いたような線が画面を走るので、同じ「敵をなぎ倒す」遊びでも新鮮に感じられるんですよね。
信長と光秀を深く描いた物語
2人の関係を軸にした物語は、国内外で好評です。ムービーの演出が豊かで、序盤のチュートリアルも丁寧なので、無双シリーズを初めて遊ぶ人にもわかりやすいという評価がありました。
新しい技の仕組み
「閃技」と呼ばれる新しい技を組み合わせることで、戦い方に選択肢が増えています。ファミ通のレビューでも閃技の使いやすさが評価されていて、ステージ中の小さな目標と合わせて、戦闘のテンポが良いと感じた人が多いようです。
批判されている点
登場武将の減少
Nintendo Lifeは、前作の55人から37人に減ったことを残念に思う人もいるだろうと書いています。過去作で人気だった武将でも、信長と光秀の時代から外れる人物は登場しないため、お気に入りの武将で遊びたかった人には物足りない部分です。
拠点の強化と育成の作業感
道場や鍛冶屋など拠点の施設を強化する仕組みに作業感があり、経験値も足りなくなりがちなので、あまり使わない武将を育てにくいという指摘があります。物語の中で使う武将が決められている場面もあり、育成が追いつかないまま戦うことになる場合もあるようです。
変わらない遊びの骨組み
見た目は大きく変わった一方で、遊び方の基本は従来どおりです。シリーズを長く遊んできた人からは、新鮮さが薄いという声も出ていました。
なぜ評価が分かれるのか
本作は、シリーズの「お祭り感」より物語の密度を選んだ作品です。信長と光秀の物語に入り込める人や、無双シリーズをこれから遊ぶ人には、この絞り込みが長所になります。反対に、たくさんの武将から好きな人を選んで遊ぶことにシリーズの魅力を感じていた人には、物足りなさにつながります。評価の差は、作品に何を求めるかの違いから生まれていると思います。
ただし、ファミ通とMetacriticの点数がどちらも高い水準でそろっている点は見逃せません。国内と海外で評価の物差しが違っても、アクションとしての完成度と、Switch版の仕上がりについては、おおむね意見が一致している作品だと言えます。
戦国無双5のSwitch版は買いか
Switchで無双シリーズを遊ぶなら、動作の安定ぶりも含めて、本作は有力な選択肢です。とくに信長と光秀の物語に興味がある人には、満足度の高い1本だと思います。
手に取ってほしい人
- 本能寺の変に至るまでの信長と光秀の関係を、ドラマとして味わいたい人
- Switchで、安定した動作の無双アクションを遊びたい人
- 無双シリーズに初めて触れる人や、久しぶりに戻ってくる人
期待とずれるかもしれない人
- 戦国時代の幅広い人気武将で遊びたい人
- 武将を1人ずつ育てる作業が苦手な人
- 過去作と大きく違う遊びを期待している人
『戦国無双5』は、登場人物を絞った代わりに、1人ひとりの生き方を濃く描いた戦国アクションです。若い信長が天下に何を見たのか、光秀の視点と合わせて確かめてみてください。