
真・女神転生V Vengeanceの評価【口コミ・評判】無印版との違いと買い直す価値
『真・女神転生V Vengeance』(以下、Vengeance)は、2024年6月14日にアトラスから発売されたRPGです。2021年にSwitch専用で出た『真・女神転生V』をもとに、新しい物語「復讐の女神篇」や新しい悪魔、遊びやすさの改善を加えた決定版で、今回はSwitchのほか、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam・Windows)でも発売されました。
評判をまとめると、「無印版の弱点だった物語と遊びにくさに手を入れた、いま遊ぶならこれ」という評価がほぼ一致している作品です。Switch版のメタスコアは86点で、無印版の84点を上回りました。ただ、Switch版の動作は無印版から大きく変わっていないこと、無印版を遊んだ人がもう一度フルプライスで買うかどうかは、意見が分かれています。この記事では、海外メディアとファミ通、Steamの評価から、Switch版の口コミ・評判を整理します。
※2026年11月8日時点の情報です。
Vengeance Switch版のメタスコアとユーザー評価
MetacriticのSwitch版(海外名『Shin Megami Tensei V: Vengeance』)のメタスコアは86点(11件)で、「Generally Favorable(おおむね好評)」です。内訳は肯定的10件、賛否両論1件、否定的0件でした。無印版のレビューが100件を超えていたのに比べると件数は少なめで、完全版という性格上、Switch版のレビューを出したメディアが絞られたのだと思います。
ユーザースコアは10点満点中8.9(23件)で、肯定的21件(91%)、賛否1件(4%)、否定的1件(4%)でした。厳しくも理不尽ではない戦闘、個性のある悪魔の多さ、新しい物語のルート、声優の演技が評価されています。一方で、新ルートを含めても物語はまだ物足りない、ときどき解像度とフレームレートが落ちる、という声もありました。
各メディアのレビュー・評価
Metacriticに掲載されたSwitch版のレビューを、訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。
GamingTrend 95点
真・女神転生Vを遊ぶなら最良の形だと評価しています。新しい物語はペルソナのファンの入り口にもなる一方、無印版の重要な展開の一部が省かれているとも書いています。戦闘の調整と手ごわくなったボスで、新鮮に感じられたそうです。
Nintendo Life 90点
物語と仕組みの両方を改善した、強力な完全版と評価しました。ただし、Switch版で動作の向上がなかったことには、はっきりと落胆を示しています。
NintendoWorldReport 90点
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』と比べても、こちらのほうが優れた完全版だとしています。新しい仲間と遊びの変更が、うまく組み込まれていると評価しました。
Multiplayer.it 90点
遊びやすさの改善と、物語を強くする大量の新要素を評価しています。初めての人にも、無印版を遊んだ人にもすすめられるとしています。
Nintendo Insider 90点
無印版の物語の隙間を埋めるような追加の描き方を評価し、特にすべてを集めたい人には遊ぶ量がかなり増えると書いています。
Pure Nintendo 85点
追加の要素と修正によって、無印版よりずっと良い体験になったと評価しています。特に、無印版を途中でやめた人にすすめやすいとしています。
Vooks 80点
無印版より良いのは確かだが、追加コンテンツではなく別売りで、価格も上がっている点に疑問を投げています。無印版をすでに遊んだ人は見送ってもよい、という慎重な評価です。
Metacriticに表示されていた10件の点数は80〜95点で、表示されていない1件が賛否両論の評価でした。
ファミ通のクロスレビューは36点
週刊ファミ通1852号のクロスレビューは、4人全員が9点の合計36点(40点満点)でした(ファミ通.comのXbox Series X版のページで確認)。どこでもセーブできるようになったこと、マップが見やすくなったこと、すべての悪魔に固有のスキルが付いて戦闘と育成が深まったことが、ほぼ全員から評価されています。新キャラクターのヨーコが既存の人物の描写も深めている、悪魔とふれあえる休憩の場が悪魔への愛着を強めている、という指摘もありました。
気になる点としては、新シナリオの序盤は無印版とかなり似ていること、ボスが手ごわくレベル上げや悪魔集めが必要なこと、既存の画面に後から足したUIにややぎこちなさがあること、が挙がっています。
Steam(PC版)での評価
SteamのPC版は、ユーザーレビュー4,107件のうち94%が好評で「非常に好評」でした(ストアページで表示された件数)。直近30日も111件中87%が好評で、発売から2年以上たっても高い評価を保っています。Switch版では動作面の不満が出やすいので、遊ぶ環境の違いも、この数字の高さに影響しているのかもしれません。

無印版から何が変わったのか
最大の違いは、物語が序盤で2つに分かれることです。無印版の物語にあたる「創世の女神篇」と、新しい「復讐の女神篇」のどちらかを選んで進めます。復讐の女神篇では、新しい敵や新しいダアト、新しいダンジョンが登場し、物語の後半ほど無印版との違いが大きくなっていきます。
悪魔は全270体で、キャラクターデザイナーの土居政之氏による新しい悪魔や、過去作から復活した悪魔が加わりました。無印版では有料の追加コンテンツだった悪魔やクエストも、最初から収録されています。さらに、別売りの追加コンテンツとして、『真・女神転生IV FINAL』の魔神ダグザが登場する「神の本質、悪魔の真意」と、新しい国津神コノハナサクヤが登場する「東の都に咲く花焔」が用意されています。
遊びやすさの面では、どこでもセーブ、見やすくなったマップ、戦闘のテンポの改善が大きく、無印版で不満の多かった部分に手が入りました。
評価されている点
中身が濃くなった新ルート
復讐の女神篇は、無印版で物足りないと言われた人物の描写を補う役割を果たしています。新キャラクターのヨーコをはじめ、仲間との関わりが増え、物語に感情移入しやすくなったという声が多いです。
固有スキルで広がる戦闘と育成
すべての悪魔が固有のスキルを持つようになり、同じ弱点狙いの戦い方でも、どの悪魔を連れて行くかの選び方が変わりました。ファミ通のレビュアーの多くがこの点を挙げていて、戦闘の奥行きが増したことがわかります。
遊びにくさの解消
どこでもセーブとマップの改善は地味に見えて、実際に遊ぶと体感が大きく変わる部分です。強敵に負けたときのやり直しの負担が減り、探索の迷いも少なくなりました。
販売面での支持
2025年7月のファミ通の記事によると、Vengeanceの全世界累計販売本数(パッケージ版の出荷数とダウンロード版の販売数の合計)は100万本を突破しました。決定版でありながら単独で100万本を超えたことからも、新しく遊び始めた人が多かったと考えられます。
批判されている点
Switch版の動作はほぼ据え置き
Nintendo Lifeが落胆を示したように、Switch版は無印版と比べて動作が良くなったわけではありません。ユーザーレビューでも、解像度やフレームレートがときどき落ちるという指摘がありました。ほかの機種でも出ている作品なので、比べてしまうと見劣りする部分です。
無印版を遊んだ人には買い直しの負担
Vengeanceは無印版のアップデートや追加コンテンツではなく、別のソフトとして販売されています。無印版を遊び込んだ人にとっては、序盤が似ている点も含めて、もう一度買うかどうか悩むところです。無印版のセーブデータの引き継ぎについては、公式サイトで記載を確認できませんでした。
ボスの手ごわさ
ボス戦は無印版より手ごわくなったという評価もあり、レベル上げや悪魔集めをしないと進みにくい場面があります。歯ごたえを楽しめる人には魅力ですが、物語だけを追いたい人には負担になるかもしれません。

どちらのルートから遊ぶべきか
Vengeanceでは、序盤の分岐で「創世の女神篇」と「復讐の女神篇」のどちらかを選びます。どちらを先に遊ぶか迷う人は多いと思うので、各メディアの評価から考え方を整理しておきます。
- 無印版を遊んだことがある人は、迷わず復讐の女神篇。新しい敵や新しいダンジョン、新キャラクターとの物語を、最初から最後まで新鮮に楽しめる
- 初めて遊ぶ人で、物語の厚みと仲間との関わりを重視するなら、復讐の女神篇。無印版で不満の多かった人物の描写が補われている
- 初めて遊ぶ人で、無印版と同じ流れの物語をまず知りたいなら、創世の女神篇。GamingTrendが指摘したように、復讐の女神篇では無印版の重要な展開の一部が描かれない
どちらのルートも、悪魔の固有スキルやどこでもセーブといった改善は共通で使えます。マルチエンディングなので、1周目で選ばなかったルートを2周目に回すという遊び方もできます。1周を遊び切るにはかなりの時間がかかるため、2周する予定がない人は、評価の高い復讐の女神篇を選んでおくのが無難だと思います。
また、ほかの機種でも出ている作品なので、Switch版を選ぶ理由もはっきりさせておくとよいでしょう。Switch版の強みは、テレビでも携帯モードでも遊べることです。強敵の前で編成を考えたり、合体の組み合わせを探したりする時間を、ベッドや移動中にも取れるのは便利なんですよね。一方で、映像の美しさと動作の滑らかさを最優先にするなら、ほかの機種のほうが満足しやすいと思います。
なぜ高評価なのに「買い直し」は意見が割れるのか
Vengeanceの評価が高いのは、無印版の土台がもともと優れていて、その弱点だった部分を正面から直したからです。ただ、良くなったぶんだけ「最初からこの形で出してほしかった」と感じる無印版の購入者もいます。Vooksのように価格面で慎重な評価をするメディアがあるのも、そのためなんですよね。初めて遊ぶ人と、無印版をすでに遊んだ人とで、満足度の感じ方が変わる作品だと思います。
真・女神転生V Vengeanceは買いか
パッケージ通常版の価格は税込9,878円です。Amazon.co.jpのSwitch版パッケージの評価は、2026年11月8日時点で5点満点中4.3(398件)でした。真・女神転生Vをまだ遊んでいない人には、迷わずVengeanceをすすめられます。無印版を遊んだ人も、物語に物足りなさを感じていたなら、新しいルートのために買い直す価値は十分にあると思います。
Vengeanceがぴったりの人
- メガテンの本編を、いちばん遊びやすい形で始めたい人
- 無印版の物語の続きや、別の結末を見てみたい人
- 悪魔の固有スキルを組み合わせて、パーティを作り込みたい人
買う前に考えておきたい人
- 無印版をやり込んでいて、同じ序盤をもう一度遊ぶのがつらい人
- グラフィックや動作の滑らかさを最優先にしたい人(ほかの機種も検討の余地あり)
- 難しいボス戦のためのレベル上げを避けたい人
Vengeanceは、真・女神転生Vという作品の完成形と呼べる1本です。どちらの女神の物語を選ぶのか、序盤の分かれ道でじっくり迷ってみてください。