SHINOBI 復讐の斬撃 のキービジュアル

SHINOBI 復讐の斬撃の評価【口コミ・評判】Switch版の動作は?

『SHINOBI 復讐の斬撃』は、2025年8月29日にセガから発売された横スクロールの忍者アクションです。1987年のアーケード版から続く『忍 -SHINOBI-』シリーズの新作で、開発は『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』『ベア・ナックルIV』でセガの名作をよみがえらせたフランスのスタジオ、Lizardcubeが担当しました。パッケージ版はNintendo Switch、PS5で、2026年9月24日にはNintendo Switch 2版も発売されています。

評判をまとめると、「手描きの絵と、技を自由につなげる戦闘が気持ちいい、シリーズ最高クラスの復活作。気になるのは物語の薄さと、Switch版の画質・フレームレート」という評価です。Switch版のメタスコアは85点で、8件すべてが肯定的でした。セガの新作としては手ごろな価格も、口コミで好意的に受け止められています。この記事では、Metacritic、Steam、開発者インタビューをもとに、Switch版の評判を整理します。

※2026年11月8日時点の情報です。

SHINOBI 復讐の斬撃のメタスコアとユーザー評価

MetacriticのSwitch版(海外名『Shinobi: Art of Vengeance』)は、メタスコア85点(8件)で「Generally Favorable(おおむね好評)」でした。内訳は肯定的8件、賛否両論0件、否定的0件で、低い点を付けたメディアがありません。ほかの機種は、PS5版とXbox Series X版が87点、PC版が86点で、Switch版は少しだけ低めです。Switch 2版は掲載が3件で、まだメタスコアが付いていませんでした。

各メディアのレビュー・評価

MetacriticのSwitch版に載っていたレビューを、訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。

GameSpot 90点

2Dの戦闘とアートスタイルを高く評価し、シリーズで最も良い作品、ジョー・ムサシの見事な復活だとしています。シノビを世に再び紹介するのにうってつけの作品、という表現でした。

Nintendo Insider 90点

シリーズ初体験のレビュアーが、殴り合うアクションとしても、探索型のアクションとしても成り立っていると評価しています。ただ、印象的な映像はSwitchでは見劣りすると書いていました。

Nindie Spotlight 89点

原作へのオマージュと現代的な磨き込みがうまく混ざっていて、すぐにのめり込めるとしています。ただし、すべてのアイデアが成功しているわけではないとも書いていました。

The Jimquisition 85点

演出が洗練され、操作の反応も良い、よくまとまった作品だとしています。一方で、手応えが足りない可能性と、後半に向けて盛り上がり切らない点を挙げました。

Nintendojo 83点

探索型のアクションが好きな人には安心して勧められるとしつつ、同じスタジオの『ベア・ナックルIV』の後継としては一歩及ばないと評価しています。

Nintendo Life 80点

レトロな作りを現代的に仕立て直し、戦闘は爽快だと評価しました。ただし、Switch版のフレームレートは直してほしいと注文を付けています。

Cubed3 80点

遊びの種類が多く戦闘も満足できるが、一部のステージは不要な寄り道の多さで間延びすると指摘しました。

Universo Nintendo 80点

14年ぶりの新作として、新鮮な作りとアートの方向性を評価しています。物語にはもう一工夫が必要だという意見です。

ユーザースコアは8.2

Switch版のユーザースコアは10点満点中8.2で、33件のうち肯定的26件(79%)、賛否3件(9%)、否定的4件(12%)でした。好評なのは、なめらかで反応の良い戦闘とコンボ、手描きの絵、音楽、ボス戦、ステージの作りです。不満としては、物語が薄くて分かりにくい、ボリュームが少ない、終盤、とくにラスボスで急に難しくなる、といった声がありました。Switch 2で遊んだユーザーからは、更新データ(ver.1.10)で解像度が大きく良くなったという報告もあります。

Steam(PC版)での評価

SteamのPC版は、英語のユーザーレビュー1,626件のうち90%が好評の「非常に好評」でした。直近30日も80件中83%が好評で、発売から1年以上たった今も評価を保っています。直近30日の好評率は全体よりやや低めですが、それでも8割を超えています。国内でも、AUTOMATONが発売直後に、メタスコアが過去のシリーズ作品の中で最高だったと報じていました。

ジョー・ムサシが忍法を放ち、炎の竜が画面いっぱいに広がる場面
画像: shinobi-art-of-vengeance.sega.jp(セガ『SHINOBI 復讐の斬撃』公式サイト)(公式)

どんなゲームか:技を組み立てる横スクロール忍者アクション

主人公は、忍軍団「朧一族」の頭領ジョー・ムサシです。世界の都市を次々に征服した武装組織「ENE-CORP」に里を襲われたムサシが、首領ルーズ卿を追って戦います。ムサシの相棒で、いざというときは背中に乗せて走れるほど大きくなる忍犬ヤマト、ムサシの弟子の女忍者トモエ、妻のナオコも物語にかかわります。舞台は竹林の里から軍事基地、灼熱の砂漠までさまざまで、すべて手描きで描かれています。

戦闘では、刀、手裏剣、忍術、忍法に加え、能力を伸ばす「護符」を組み合わせて戦います。技の使いどころは決まっておらず、自分なりのコンボを作れるのが特徴です。ステージには隠し通路や別ルートがあり、新しい技を覚えると行ける場所が増えます。プレイ人数は1人で、通常版は税込3,300円、DLCなどが付くデジタルデラックス版は税込4,400円です。

開発者インタビューから見える狙い

電撃オンラインのインタビューで、セガのシニアディレクター寺田貴治氏とプロデューサー大原徹氏が語った内容と、電ファミニコゲーマーのインタビューで、Lizardcubeのクリエイティブディレクター兼CEOのベン・フィケ氏が語った内容を、要点だけまとめます。

  • 技を覚えるほど行動の幅が広がり、格闘ゲームのように攻撃を組み立てられる。使いどころをあえて決めていない(寺田氏)
  • マップを広げていく探索型ではなく、2Dのプラットフォームアクションに近い。ただし難しいサブルートや隠しエリアがあり、良いアイテムが置いてある(大原氏)
  • ストーリーは約10時間、アーケードモードなどのやり込みを含めると15〜20時間を想定(大原氏)
  • セガの新作としては安い価格にして、口コミで広がることを狙った(大原氏)
  • 昔からのファンには「ゲームのスピードが速すぎる」という声もあったが、今の遊び手に合わせてバランスを整えた(ベン氏)

レビューで「戦闘が気持ちいい」という声が多い一方、「手応えが足りない」という声もあるのは、難易度をいつでも変えられ、主人公も強めに作られているからだと思います。誰でも最後まで行ける作りと、やり込む人向けの高い目標が、同じソフトに入っているんですよね。

評価されている点

手描きのアートとアニメーション

最も多くの人が挙げるのが絵の美しさです。背景もキャラクターも手描きで、技を出したときの動きがとてもなめらかです。忍法を使ったときの大きな演出は、スクリーンショットで見る以上に迫力があります。

自由度の高いコンボ

刀で打ち上げて手裏剣でつなぎ、忍術で締めるといった流れを、自分で考えて組み立てられます。寺田氏が作品を一歩進めた要素として挙げた、敵にとどめを刺す「シノビ・エクスキューション」も爽快で、戦うほど上手くなる手応えがあります。

価格に対する満足度

新作のフルプライスより安い価格で、ストーリーだけでも10時間ほど遊べます。セガの開発陣が狙ったとおり、価格の安さが買う決め手になったという声は少なくありません。

竹林のステージで、ジョー・ムサシが足場の上の忍者たちに空中から斬りかかる場面
画像: shinobi-art-of-vengeance.sega.jp(セガ『SHINOBI 復讐の斬撃』公式サイト)(公式)

批判されている点

Switch版の画質とフレームレート

Switch版は、ほかの機種に比べて映像が見劣りし、フレームレートにも改善の余地があるという指摘が、Nintendo LifeやNintendo Insiderから出ています。手描きの絵が売りの作品だけに、この差は小さくありません。

物語の薄さ

復讐の物語は分かりやすい反面、展開が急で、演出の途中で場面が切り替わるといった粗さを指摘する声があります。ベン氏自身が、少しおかしな90年代のB級アクション映画のような雰囲気と表現している作風なので、重い物語を期待すると肩すかしになるかもしれません。

終盤の難しさと寄り道の長さ

ラスボス戦などで急に難しくなるという声と、隠しアイテムを探す寄り道がステージのテンポを落とすという声があります。

評価がそろって高いのは、中心の遊びに迷いがないから

メディアの点数が80〜90点に集まり、否定的なレビューが1件もないのは、本作の中心である戦闘に不満を持つ人がほとんどいないからです。批判の多くは、物語、ボリューム、機種ごとの画質といった周辺の部分に向いていて、遊びの核を否定する声はほぼ見当たりません。

点数の差を分けているのは、比べる相手です。『ベア・ナックルIV』のような完成度を期待した人は「一歩及ばない」と感じ、シリーズを知らない人や、久しぶりの新作を待っていたファンは「見事な復活」と受け止めています。つまり、何と比べるかで80点にも90点にもなる、という分かりやすい作品なんですよね。

Switch版とSwitch 2版、どちらを選ぶか

2026年9月24日に出たSwitch 2版は、通常版もデジタルデラックス版もSwitch版と同じ価格です。公式サイトによると、Switch版のセーブデータはSwitch 2版に引き継げますが、Switch 2版からSwitch版には戻せません。Switch 2を持っているなら、画質の不満を避けやすいSwitch 2版を選ぶのが自然だと思います。

追加コンテンツ「セガ ヴィランズ ステージ」では、『龍が如く』の真島吾朗、『ソニック』のDr.エッグマン、『ゴールデンアックス』のデスアダーが、ボスとして登場します。5つの新ステージ、6曲の新しいBGM、3つの忍法、ボスラッシュモードなどが入っていて、本編のゾーン4をクリアすると遊べます。ベン氏によると、DLCのボスを倒して手に入れた忍法は本編にも持ち帰れるそうです。DLCに合わせて、より難しい「ハードコアモード」が無料アップデートで追加されることも明かされていました。

SHINOBI 復讐の斬撃は買いか

2Dアクションが好きなら、価格を考えるとかなりお得な1本です。2026年11月8日時点で、Amazon.co.jpの商品ページの評価は5点満点中4.6(307件。機種共通の表示)でした。

手に取ってほしい人

  • 技を組み合わせて、自分だけのコンボを作るのが好きな人
  • 手描きのアニメーションや、美しい2Dの絵に惹かれる人
  • 『ベア・ナックルIV』を楽しめた人

別の作品を選んだほうがよい人

  • Switchしか持っておらず、映像のなめらかさを最も重視する人
  • 物語やキャラクターのドラマを中心に楽しみたい人
  • 広いマップを自由に歩き回る探索型のアクションを求めている人

SHINOBI 復讐の斬撃は、昔のシリーズを知らなくても、最初のステージで技をつなげた瞬間に面白さが伝わる作品です。難易度をいつでも変えられるので、アクションに自信がない人も、まずは気軽に里から走り出してみてください。