ソニックカラーズ アルティメット のキービジュアル

ソニックカラーズ アルティメットの評価【口コミ・評判】

『ソニックカラーズ アルティメット』は、2021年9月9日にセガから発売されたハイスピードアクションです。2010年にWiiで発売された『ソニックカラーズ』のリマスターで、Nintendo SwitchのほかPS4、PC(Epic Games Store)でも発売され、2023年2月にはSteam版も配信されました。Switch版の価格は、パッケージ版・ダウンロード版ともに税込4,389円です。

口コミ・評判をまとめると、「元のステージと音楽の出来は今でも通用するが、Switch版は発売直後の不具合が評価を大きく下げた」という作品です。Switch版のメタスコアは67点で、ユーザースコアは5.6と、プレイヤーからは厳しい数字が出ています。その後の修正で遊びやすくなったという声もあります。この記事では、海外のメタスコアとユーザー評価、Steam、発売時の報道をもとに、Switch版の評価を整理していきます。

※2026年11月8日時点の情報です。

ソニックカラーズ アルティメット Switch版のメタスコアとユーザー評価

MetacriticのSwitch版(海外名『Sonic Colors: Ultimate』)のメタスコアは67点(16件)で、「Mixed or Average(賛否両論)」の評価でした。内訳は肯定的6件、賛否両論10件、否定的0件です。否定的なレビューはないものの、6割以上が「良い点と悪い点が混在している」という判断でした。

ユーザースコアは10点満点中5.6(149件)で、肯定的68件(46%)、賛否19件(13%)、否定的62件(42%)でした。好意的な声と否定的な声がほぼ半々に割れています。好評だったのは、音楽、ウィスプの能力、3Dで走る区間の楽しさ、着せ替えやメタルソニックと競う新モードといった追加要素です。Wii版を懐かしむ声も多く、アップデートで発売時の問題が直ってからはかなり良くなった、という書き込みもありました。不満としては、処理落ちや不具合、30fpsの上限、長い読み込み、ジャンプの反応の遅れ、2Dの区間が多くて間延びするコース、ムービーの声が聞き取りにくい音量のバランスが挙がっています。

各メディアのレビュー・評価

Metacriticに掲載されたSwitch版のレビューから、主なものを訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。

Hobby Consolas 86点

ボリュームと3Dの区間を評価し、Switch版は最も見栄えのする版ではないものの、十分に楽しめるとしています。

Nintendojo 83点

完璧なリマスターではないが歓迎できる移植だとし、本作を3Dソニックの最高傑作とまで評価しています。

Nintendo Life 80点

原作を丁寧に作り直した1本で、追加要素は大きな変化ではないものの、初めて遊ぶ人に勧められるとしています。

Nintendo Enthusiast 75点

コースの作りとくり返し遊べる点をほめる一方、Switch版特有の動作の問題を挙げています。

iMore 70点

テンポの速いコースは評価しつつ、移植は不具合が多く古さも目立つとして、熱心なソニックファンでなければ見送ってもよいと書いています。

Nintendo Insider 70点

追加要素の良さを、バグや粗さが打ち消していると指摘し、雑だが遊べはする仕上がりだとまとめています。

Metacriticのページに表示されていたのは16件中10件で、最高は86点、最低は70点でした。

Steam(PC版)での評価

SteamのPC版は、ストアページで表示された1,392件のレビューのうち68%が好評で、「賛否両論」でした。直近30日は11件すべてが好評の「非常に好評」ですが、件数が少ないので参考程度に見ておくのがよさそうです。Switch版のユーザースコアほど厳しくないのは、PC版が発売から1年以上たって、ある程度修正が進んだ状態で配信されたことも関係していると思います。

大きなクラゲが漂う水中ステージ「アクアリウムパーク」の映像のサムネイル
画像: sonic.sega.jp(セガ『ソニックカラーズ アルティメット』公式サイト)(公式)

どんなゲームか:宇宙の遊園地をウィスプの力で駆け抜ける

悪の科学者ドクター・エッグマンが宇宙に作った巨大な遊園地を舞台に、ソニックが捕らえられた宇宙人「ウィスプ」を助けに向かいます。ウィスプには色ごとに違う力があり、コースの途中で手に入れたウィスプの能力を使って、ふだんは通れない道を切り開いていくのが本作の特徴です。視点はステージによって後ろから見る3Dと、横から見る2Dが切り替わります。

アルティメットで追加・変更された点

公式サイトとNintendo Lifeの記事で確認できた、Wii版からの主な追加要素は次のとおりです。

  • ステージ内で赤いリングを一定数集めると、メタルソニックと競走できる「ライバルラッシュ」。勝つと着せ替えアイテムや曲が手に入る
  • 透明になって壁をすり抜けられる新しいウィスプ「ジェイドゴースト」。一部のステージは、この能力に合わせて手が加えられた
  • 穴に落ちてもテイルスが助けてくれ、リングを失わずに再開できる「テイルスセーブ」
  • ゲーム内の通貨「パークトークン」で、ソニックの手袋や靴などの見た目を変えられる着せ替え
  • ホーミングアタックを良いタイミングで当てると加速などのボーナスが付く「スイートスポット」と、取ると一時的に無敵になる「100カウントリング」
  • ボタン配置の変更、エリアごとの達成率の表示
  • BGMのリミックス。オープニングテーマの新録や、ライバルラッシュ用の新曲も追加

グラフィックも高解像度化されていますが、ステージの構成は基本的にWii版のままです。開発は海外のBlind Squirrel Gamesが担当しました。

Switch版の発売時の不具合と30fps

AUTOMATONの報道によると、発売直後のSwitch版では、ソニックがステージをすり抜けて落ちる、カメラがソニックを映さなくなる、効果音が鳴らない、強制終了やセーブデータの破損、キャラクターのモデルがゆがむ、画面がさまざまな色で塗りつぶされる、といった報告が相次ぎました。開発のBlind Squirrel Gamesは、できるだけ早く修正パッチを出すと表明しています。同じ記事では、改造された本体が原因ではないかという声も一時は出たものの、海外メディアが通常の本体でも不具合を確認したことが伝えられていました。また開発元は、オープンソースのゲームエンジン「Godot Engine」を使っていたことをクレジットに記載していなかった点についても謝罪し、パッチで対応するとしていました。

また、発売前にNintendo Lifeが行った取材では、プロデューサーのアーロン・ローズマン氏が、Switch版は30fpsで動作すると明言していました。フレームレートの上限は、発売前から公表されていたわけです。発売後のユーザーの声では、30fpsの上限に加えて、読み込みの長さや処理落ちを指摘するものが目立ちました。

評価されている点

Wii版から受け継いだステージと音楽

本作の評価を支えているのは、元の『ソニックカラーズ』の出来の良さです。ウィスプの能力を生かした仕掛けの多いコースと、明るく軽快なBGMは、10年以上たった今でも魅力的だという声が多く、Nintendojoのように3Dソニックの最高傑作に挙げるメディアもあります。

初めての人も遊びやすい追加要素

テイルスセーブのおかげで、落下してもやり直しの手間が少なくなりました。着せ替えやライバルラッシュも、同じステージをくり返し遊ぶ動機になっています。Nintendo Lifeが初めて遊ぶ人に勧めたのも、この遊びやすさがあるからです。

リミックスされたサウンドトラック

4Gamerに掲載されたセガの発表によると、BGMはステージやボスの曲をリミックス・再構築・新録し、オープニングテーマは新しいアレンジで録り直し、エンディングテーマはフューチャーベースやトラップの要素を取り入れたリミックスにしています。2010年の原曲のテーマ曲もリマスターされていて、サウンドトラック『Re-Colors』は2枚組・税込3,300円で2021年9月29日に発売されました。ユーザーの声でも音楽はとりわけ評価が高く、本作の魅力の柱の1つになっています。

手頃な価格

新作より安い価格で、ボリュームのあるソニックの3Dアクションを遊べる点も、購入の決め手として挙がっていました。

批判されている点

発売直後の不具合の多さ

Switch版の評価を最も下げたのがこれです。ユーザースコアに否定的な評価が多いのは、発売直後に遊んだ人の不満が強く残っているためだと思います。修正後は改善したという声がある一方、最初の印象の悪さを取り戻すには至らなかったようです。

操作感と2D区間の多さ

ジャンプの入力が遅れて感じる、壁ジャンプと2段ジャンプが混ざって誤動作する、といった操作の不満があります。また、横から見る2Dの区間が多く、もっと3Dで走りたかったという声もありました。

音量のバランスと見た目の好み

ムービーの声が効果音に埋もれて聞き取りにくい、画面が明るすぎて色が薄く見える、といった指摘もあります。リミックスされたBGMより原作の曲が好きだという声も見られました。

ソニックとメタルソニックが坂道を競走する新モード「ライバルラッシュ」の紹介映像のサムネイル
画像: sonic.sega.jp(セガ『ソニックカラーズ アルティメット』公式サイト)(公式)

評価が割れる理由

本作の評価は、作品の中身と、Switch版の仕上がりを分けて考えるとわかりやすくなります。メディアの多くは、ステージと音楽の良さを認めたうえで、移植の粗さを減点しています。一方、ユーザーの評価は、発売直後に不具合に当たったかどうかで大きく変わっていて、半々に割れた数字はその表れです。Wii版を楽しんだ人ほど、懐かしさと移植の粗さの両方を強く感じる作品なんですよね。

Wii版を遊んだ人は買い直す価値があるか

ステージの構成が基本的にWii版と同じなので、新しいコースを期待して買い直すと物足りなく感じるはずです。買い直す理由になるのは、高解像度になった画面、メタルソニックとの競走や着せ替えといったやり込み要素、リミックスされた音楽の3つです。Wii本体を出さずに今のテレビや携帯モードで遊べる手軽さに価値を感じるなら、買い直しても損はしにくいと思います。逆に、Wii版の思い出をそのまま大事にしたい人は、原曲との違いや操作感の変化が気になる可能性があります。

ソニックカラーズ アルティメットは買いか

3Dソニックの中でも遊びやすいステージを、手頃な価格で携帯モードでも遊びたいなら、今でも選ぶ価値はあります。2026年11月8日時点で、Amazon.co.jpのSwitch版パッケージの評価は5点満点中3.7(105件)でした。パッケージ版を買う場合は、本体をインターネットにつないで最新の更新データを当ててから遊ぶようにしてください。

今から遊んでも満足しやすい人

  • Wii版を遊んだことがなく、評価の高いステージを手軽に遊んでみたい人
  • ウィスプの能力を使い分けるような、仕掛けの多いコースが好きな人
  • 動きの滑らかさより、価格の手頃さや携帯モードの手軽さを重視する人

別の版や作品も比べたい人

  • なめらかな動きを重視してハイスピードアクションを遊びたい人(Switch版は30fps)
  • 2Dの区間より、3Dで走る時間を多く楽しみたい人
  • 読み込みの待ち時間が気になりやすい人

ソニックカラーズ アルティメットは、元の作品の良さと、Switch版の粗さが同居したリマスターです。手頃な価格で3Dソニックの入門を探している人には、最新の状態に更新したうえで、カラフルな遊園地を一度走ってみてほしいと思います。