ソニックレーシング クロスワールド のキービジュアル

ソニックレーシング クロスワールドの評価【口コミ・評判】Switch版は買い?

『ソニックレーシング クロスワールド』は、2025年9月25日にセガから発売されたレースゲームです。ソニックたちがカートやバイク、飛行機に姿を変えるマシンで競い、レースの途中で「トラベルリング」をくぐると、まったく別の世界のコースへワープします。パッケージ版はNintendo Switch、PS5、PS4で発売され、2025年12月4日にはNintendo Switch 2 Edition(パッケージ版は2026年4月10日)も出ました。

口コミ・評判をまとめると、「ゲームの出来はシリーズ屈指で、コースもカスタマイズも楽しい。ただしSwitch版だけは画質とフレームレートが大きく落ちる」という評価です。同じソフトでも、Switch版のメタスコアは76点、Switch 2版は85点と、機種によって評価がはっきり分かれました。この記事では、Metacritic、Steam、開発者インタビューをもとに、Switch版とSwitch 2版の口コミ・評判を整理します。

※2026年11月8日時点の情報です。

ソニックレーシング クロスワールドのメタスコア

MetacriticのSwitch版(海外名『Sonic Racing: CrossWorlds』)は、メタスコア76点(6件)でした。内訳は肯定的4件、賛否両論2件、否定的0件です。一方、Switch 2版は85点(7件)で、7件すべてが肯定的でした。ほかの機種は、Xbox Series X版が88点、PC版が84点、PS5版が82点です。Switch版だけが一段低いことから、ゲームの中身ではなく、動作の差が点数に表れていることが分かります。

Switch版のレビュー

MetacriticのSwitch版のレビューから、主なものを訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。

Het Nieuwsblad 80点

隠し通路や赤いコインがあるコースの作り、マシンのカスタマイズ、BGMの解放を評価しています。ただ、画面がにぎやかすぎて運転に集中しにくいコースもあると書いていました。

Universo Nintendo 80点

ジャンルの定番の形を守ってうまく仕上げており、キャラクター、動きのあるコース、深いカスタマイズがそろっているとしました。気軽に遊ぶモードはもっと工夫できたという意見です。

Nintendo Life 70点

ゲーム自体はすばらしいが、Switch版は平凡だという評価です。最も良い状態でも30fpsで、激しい場面では20fps前後まで落ち、解像度も低く粗いとしています。ほかの機種で遊べない人にだけ、軽く勧めるという結論でした。

Pocket Tactics 70点

ソニックやレースゲームのファンなら楽しめるが、ときどき物足りなさを感じるかもしれず、価格も高めだと指摘しています。

Switch 2版のレビュー

Nintendo Insider 100点

コースを切り替える仕掛けと演出を絶賛し、ここ数年で最も良いソニックのゲームかもしれないとしています。

Nintendo Life 80点

Switch 2 Editionは元のSwitch版の問題を解決していて、Switch 2を持っている人にとって10ドルのアップグレードは妥当だとまとめました。

Vooks 90点

しっかり作られた楽しいレースゲームで、欠点はあってもほとんど気にならないとしています。『マリオカート ワールド』や『カービィのエアライダー』と並べると、作りは正統派に見えるという見方でした。

Cubed3 90点

ファンサービスにあふれ、速くて楽しく、ガジェットとカスタマイズのおかげでくり返し遊べると評価しています。

Gaming Age 75点

しっかりしたカートレースだが、『マリオカート ワールド』のほうが楽しいため、欠点が目立ってしまうと書いています。

ユーザースコア

Switch版のユーザースコアは10点満点中8.9で、43件のうち肯定的39件(91%)、賛否2件(5%)、否定的2件(5%)でした。メディアより評価が高く、スピード感、ガジェット、マシンのカスタマイズ、BGMが好評です。オンラインはクロスプレイで安定しているという声がある一方、テクスチャのぼやけ、ローカル対戦での処理落ち、1人用の物足りなさ、ゲーム内のチケット集めの手間が不満として挙がっていました。

Steam(PC版)での評価

SteamのPC版は、英語のユーザーレビュー8,812件のうち93%が好評の「非常に好評」でした。一方、直近30日は311件中79%が好評の「やや好評」で、全体よりやや下がっています。高いフレームレートで遊べるPC版の評価が高いことは、ゲームの土台そのものがしっかりしている裏付けになっています。

レース中に、次に向かう世界を示すトラベルリングの候補が画面上に表示された場面
画像: sonic.sega.jp(セガ『ソニックレーシング クロスワールド』公式サイト)(公式)

どんなゲームか:レース中に世界が切り替わる

1つのレースは3周で、周回ごとにコースの展開が変わります。2周目に入るとき、先頭のプレイヤーが選んだ「トラベルリング」の先の世界、つまり「クロスワールド」を全員で走ることになり、同じコースでも毎回違うレースになるのが特徴です。陸、海、空でマシンの形が変わる要素や、空中で決めるエアトリックなど、過去のシリーズ作品の遊びもまとめて取り入れられています。

マシンは見た目と性能を細かく組み替えられ、走り方を変える「ガジェット」を付けて自分好みに仕上げます。プレイ人数は、ローカルが1〜4人、オンラインが最大12人で、Switch版はローカル通信で最大8人まで遊べます。Switch版の価格は通常版が税込6,990円、ダウンロード専売のデジタルデラックスエディションが税込7,990円です。

開発者インタビューから見える狙い

AUTOMATONのインタビューで、プロデューサーの瀧隆一氏とクリエイティブディレクターの小早川賢氏が語った内容と、同じくAUTOMATONで、シリーズ総合プロデューサーの飯塚隆氏が語った内容を、要点だけまとめます。

  • アーケードの音楽ゲームのノウハウを持つ開発者、『頭文字D』のチーム、ソニックチームが参加した。カーブを思いどおりに曲がれる操作感は、『頭文字D』チームの知見によるもの(瀧氏・小早川氏)
  • トラベルリングは、ソニックの「ビッグリング」や映画のシリーズでの体験から着想した(小早川氏)
  • ガジェットは、どの状況でも最強という組み合わせが生まれにくいよう、とがらせたうえでバランスを取った。カスタマイズは約1万通り(小早川氏)
  • クローズドベータでは100万回分のレースのデータとアンケートを集め、アイテムのバランスを調整した(瀧氏)
  • 長く遊んでもらうためにコンテンツを頻繁に追加する方針で、開発費を回収する手段としてシーズンパスを採用した。収益を後回しにした点は反省している(飯塚氏)

アーケードの対戦ゲームの作り方を、そのまま家庭用のレースに持ち込んだ作品だと分かります。操作感と対戦のバランスが褒められているのは、この体制の成果なんですよね。

評価されている点

毎回違うレースになるクロスワールド

トラベルリングで別の世界へ飛ぶ仕掛けは、ほぼすべてのレビューで評価されています。同じコースを選んでも、2周目の行き先が変わるので、慣れたころに新しい展開が来るのが楽しいところです。

深いカスタマイズとガジェット

マシンの見た目と性能、ガジェットの組み合わせを考えるのが好きな人には、やり込みの幅がとても広い作品です。自分のマシンが他人とかぶりにくいのも、オンライン対戦の楽しさにつながっています。

セガの集大成らしいにぎやかさ

ソニックの仲間に加え、無料アップデートや追加コンテンツでほかの作品のキャラクターも参戦し、お祭り感のあるラインナップになっています。BGMを集める楽しみもあります。

オンライン対戦のロビーで、マシンに乗ったキャラクターたちが次のコースを投票で選ぶ画面
画像: sonic.sega.jp(セガ『ソニックレーシング クロスワールド』公式サイト)(公式)

批判されている点

Switch版の画質とフレームレート

最大の不満はここです。混戦になるとカクつきが目立ち、2人の画面分割で遊ぶとさらに重くなります。Nintendo Lifeによると、携帯モードとTVモードで動きの差はほぼなく、どちらで遊んでも状況は変わりません。Switch 2の画面で携帯モードのまま遊ぶと、粗さがいっそう目立つという指摘もありました。

1人用の物足りなさ

ストーリーモードがなく、1人で遊ぶ内容はグランプリやタイムトライアルが中心です。ゲーム内で使うチケットを集める手間を嫌う声もありました。開発側は、CPUのライバルと競う「ライバルシステム」と10段階の難易度で1人用の手応えを用意したと説明していますが、物語を楽しむタイプのモードを期待した人には届きにくかったようです。

『マリオカート ワールド』と比べられる

同じ年に任天堂の大作レースが出たため、どうしても比べられています。飯塚氏は海外メディアに、発売時期が重なったことには驚いたが、開発には影響しなかったと話していました。

なぜ機種で評価が割れるのか

本作の点数の差は、遊び方の好みではなく、ほぼ動作の差から生まれています。高速で走るレースゲームは、フレームレートが下がると操作の反応も見た目の気持ちよさも大きく損なわれます。Switch 2 Editionについては、セガのFAQとして、TVモードで1人・2人プレイ時に2560×1440の60fps、携帯モードで1920×1080の60fps(4人の画面分割ではどちらも30fps)と伝えられていて、Switch版との差は歴然です。同じソフトなのに、Switch版のメタスコアが9点低いのはこのためです。

面白いのは、Switch版でもユーザースコアはメディアの点数を大きく上回っていることです。メディアは他機種と並べて比べるので動作の差に厳しくなりますが、Switchだけで遊ぶユーザーは、比べる相手がないぶん、コースやカスタマイズの楽しさを素直に評価しています。「思ったより動く」という声と「ぼやけて見える」という声が同じページに並んでいるのは、見ている基準が違うからなんですよね。どちらの声も間違いではなく、自分がどちら側に近いかで判断するのがよいと思います。

ソニックレーシング クロスワールドは買いか

Switch 2を持っているなら、迷わずSwitch 2 Editionを選ぶのがおすすめです。価格は税込7,990円で、すでにSwitch版を持っている人は1,000円のアップグレードパスで移れ、セーブデータも引き継げます。2026年11月8日時点で、Amazon.co.jpの商品ページの評価は5点満点中4.4(218件。機種共通の表示)でした。

満足しやすい人

  • Switch 2を持っていて、なめらかな60fpsでカートレースを楽しみたい人
  • マシンのカスタマイズやガジェットの組み合わせを研究するのが好きな人
  • オンラインで、ほかの機種のプレイヤーとも対戦したい人

立ち止まって考えたい人

  • Switchしか持っておらず、映像のなめらかさを重視する人
  • 1人でじっくり進めるストーリーモードを求めている人
  • すでに『マリオカート ワールド』を十分に遊んでいて、似た体験で満足できそうな人

ソニックレーシング クロスワールドは、どの機種で遊ぶかで印象が大きく変わる作品です。Switch版を選ぶなら、画質よりもコースやカスタマイズの面白さを楽しむつもりで手に取ると、評判どおりの良さを味わえると思います。