ソニック スーパースターズ のキービジュアル

ソニック スーパースターズの評価【口コミ・評判】ボス戦の不満は

『ソニック スーパースターズ』は、2023年10月17日にセガから発売された2Dアクションです。Nintendo Switch、PS5、PS4のほか、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam・Epic Games Store)でもダウンロード版が出ています。発売時の価格は、通常版が税込6,589円、デジタルデラックス版が税込7,689円でした。開発は、初代ソニックのキャラクターデザインを手がけた大島直人氏が代表を務めるアーゼストと、セガのソニックチームが手がけています。

評判をまとめると、「昔の2Dソニックの手触りをきちんと受け継いだ良作。ただしボス戦と協力プレイには粗さが残る」という評価が多い作品です。Switch版のメタスコアは67点で、ユーザースコアも7.2と、絶賛というより「楽しいが惜しい」という声が中心になっています。この記事では、海外のメタスコア、ファミ通のクロスレビュー、Steam、開発者インタビューをもとに、Switch版の口コミ・評判を整理します。

※2026年11月8日時点の情報です。

ソニック スーパースターズ Switch版のメタスコアとユーザー評価

MetacriticのSwitch版(海外名『Sonic Superstars』)は、メタスコア67点(13件)で「Mixed or Average(賛否両論)」の評価でした。内訳は肯定的7件、賛否両論5件、否定的1件です。件数が少ないため、1つ1つのレビューの点数が平均に響きやすい点は割り引いて見る必要があります。

ユーザースコアは10点満点中7.2で、肯定的59件(58%)、賛否27件(26%)、否定的16件(16%)でした(件数は内訳の合計で102件)。好評だったのは、クラシックらしいスピード感と操作の気持ちよさ、多くのゾーンのコース設計、性能の違う4人のキャラクター、絵柄です。不満として最も多かったのはボス戦で、長い、退屈、理不尽だという声が並びます。ほかにも、3人以上での協力プレイが成り立ちにくい、ボス戦の前にチェックポイントがない、価格に対して中身が少ない、Switch版で処理落ちや強制終了が起きた、といった指摘がありました。

各メディアのレビュー・評価

Metacriticに掲載されたSwitch版のレビューから、主なものを訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。

Nintenderos 85点

クラシックの作法を守りながら、3Dの映像とオフライン4人協力を加えた点を評価しています。欠点はあるものの、昔のソニックが好きな人なら楽しめるという結論です。

Nintendo Life 80点

ドット絵をまねずに、メガドライブ時代のソニックらしさを本物の感触で再現していると評価しました。ただし、協力プレイは画面分割がなく、オンラインのバトルモードは中身が薄いとしています。

The Jimquisition 75点

シンプルさを評価し、ここ数年のソニック本編で最も良いとまで書いています。その一方で、ぎこちないボス戦が作品を大きく損ねていると指摘しました。

Pure Nintendo 70点

現代的な2Dソニックとして楽しいとしつつ、新しい「エメラルドパワー」に使う価値を感じにくいこと、ボスの難しさにいら立つことを挙げています。

4P.de 63点

部分的には楽しめるが、作り込みが足りない要素が多すぎるとして、手放しでは勧めていません。

Metacriticのページに表示されていたのは13件中10件で、表示外の3件には、賛否両論と否定的なレビューが含まれていました。

ファミ通のクロスレビューは4人とも8点

週刊ファミ通1819号のクロスレビューで、Switch版は4人のレビュアー全員が8点を付け、合計32点(40点満点)でした。ファミ通.comのレビューページで確認できた内容を要約すると、多層に分かれたコースを高速で走り抜ける、正統な2Dソニックの後継らしさが評価されています。ルート探しや隠しアイテム、オンラインランキングの楽しさを挙げたレビュアーもいました。気になる点としては、クラシックな作りのぶん場所によっては少し難しいという指摘と、今の作品なのにキャラクターの声がないのは少し残念という指摘がありました。面白いのは、1人のレビュアーがボス戦を思ったより易しいと書いていることです。海外のユーザーとは受け止め方がかなり違っていて、ボス戦の難しさの感じ方には個人差が大きいことがうかがえます。

Steam(PC版)での評価

SteamのPC版は、ストアページで表示された3,026件のレビューのうち68%が好評で、「賛否両論」でした。直近30日は38件中71%が好評の「やや好評」です。直近の評価は全体の数字よりやや高めです。

ヤシの木とひまわりが並ぶ南国のゾーンを、ソニックたち4人がそろって走る場面
画像: sonic.sega.jp(セガ『ソニック スーパースターズ』公式サイト)(公式)

どんなゲームか:4人で走る新しいクラシックソニック

舞台は「ノーススター諸島」で、ソニック、テイルス、ナックルズ、エミーの4人から1人を選び、11のゾーンを横スクロールで走り抜けます。テイルスは空を飛べ、ナックルズは壁を登れるなど、キャラクターごとに通れる道が違うので、同じゾーンでも選ぶキャラクターで遊び方が変わります。各ゾーンの最後にはボスとの戦いが待っています。

新しい要素が「エメラルドパワー」です。スペシャルステージでカオスエメラルドを集めると、特別な能力を使えるようになります。ファミ通のインタビューで飯塚氏は、エメラルドパワーは使わなくてもクリアできる作りで、テストではベテランは使わずにクリアし、若いプレイヤーは積極的に使っていたと話していました。そのほか、最大4人で同時に遊べるオフライン協力、最大8人のオンライン対戦「バトルモード」、オンラインのタイムアタックも用意されています。物語はキャラクターの声のないムービーで描かれます。

開発者インタビューから見える狙い

AUTOMATONのインタビューでは、プロデューサーの飯塚 隆氏と、アーゼストの大島直人氏が制作の考え方を語っています。要点を自分の言葉でまとめると、次のとおりです。

  • 3Dと2Dはソニックの2本の柱で、3Dは『ソニックフロンティア』、2Dは本作がそれぞれ進化させていく。2Dに戻ったのではなく、別々に伸ばしていく考え方(飯塚氏)
  • クラシックをよく知る人と組みたいと考えて大島氏に依頼した。2人が一緒に作るのは『ソニックアドベンチャー』以来、約25年ぶり(飯塚氏・大島氏)
  • 協力プレイは、全員が同じペースで進んで待ち合う形を避け、速い人が先に進むと、ほかの人が自動で追いつく作りにした(飯塚氏)
  • 昔の作品は古いエンジンとドット絵だったため、3Dで作り直すにあたって、当時の映像を重ねて見比べながら、動きの感触を合わせ込んだ(大島氏・飯塚氏)
  • トラップの周りなどにあえて近道や別ルートを残し、開発者も想定していない攻略をプレイヤーが見つけられるようにした(大島氏。ファミ通のインタビューより)

先頭の人に合わせて画面が進む協力プレイの作りは、まさに海外のレビューやユーザーが不満を挙げた部分でもあります。待たせないための工夫が、遅れた人には置いていかれる感覚になってしまったのだと思います。

評価されている点

2Dソニックらしい走りの気持ちよさ

坂を駆け下りて加速し、ループを抜けて高い場所のルートに飛び移る感覚は、昔のソニックを遊んだ人ほど懐かしく感じる部分です。3Dの映像になっても動きの手触りが変わっていない点は、多くのメディアとユーザーが評価しています。

キャラクターごとに変わるルート探し

4人の能力の違いが、そのままコースの遊び方の違いになっています。1回クリアしたゾーンを別のキャラクターで走り直すと、新しい道や隠し部屋が見つかるので、くり返し遊ぶ楽しみがあります。

明るく色鮮やかな見た目

南国風の島をはじめ、色づかいの明るいステージが並びます。ドット絵ではなく3Dで描いたことで、背景の奥行きや動きが豊かになりました。

ちょっとした対戦に使えるバトルモード

ファミ通のレビュアーの中には、バトルモードをパーティゲームとして楽しめると評価した人もいました。本編とは別に、短い時間で勝ち負けがつく遊びがあるのは、家族や友だちと集まったときに便利です。ただし、メディアの間でも評価が分かれている要素なので、これを目当てに買うより、おまけとして楽しむくらいがちょうどよいと思います。

批判されている点

長くて理不尽に感じるボス戦

最も多い不満です。攻撃できる時間が短く、待たされる時間の長いボスが多いうえ、ボス戦の途中で失敗すると前のチェックポイントからやり直しになる場面もあります。特に終盤のボスでつまずいたという声が目立ちました。

協力プレイが成り立ちにくい

画面分割がないため、3人、4人で遊ぶと画面外に置いていかれることが多く、ついていくだけで精一杯になりがちです。2人までなら楽しめるが、それ以上は難しいという意見が多く見られました。

価格に対するボリュームとSwitch版の動作

発売時の価格に対して、中身が少なく感じたという声があります。Switch版では、処理落ちや強制終了を報告するユーザーもいました。

『ソニックマニア』と比べられてしまう

2Dのソニックには、ドット絵で作られて高く評価された『ソニックマニア』があり、ユーザーの中にはそれと比べて物足りないと感じた人もいます。『マニア』の作り込みが好きだった人ほど、3Dで描かれた本作の見た目や手触りに違和感を覚えやすいようです。

なお、セガの経営陣は2024年2月の投資家向けの質疑応答で、本作の立ち上がりが想定よりやや弱かったと説明しています。同じ時期に同じジャンルの大作が重なったことを理由に挙げていました。

評価が割れるのはボスと協力プレイへの期待の差

コースを走る部分については、海外のメディアも国内のレビュアーも、ユーザーも、おおむね同じように評価しています。評価を分けているのは、ボス戦と協力プレイです。1人でコースを楽しみ、ボスはたまに詰まる程度で済んだ人にとっては、クラシックの良さを受け継いだ満足度の高い作品になります。一方、ボスで何度もやり直したり、大人数での協力を楽しみにしていたりした人ほど、不満が大きくなりました。つまり、本作の点数は作品の中心にある走りではなく、その周りの要素で上下しているんですよね。

ソニック スーパースターズは買いか

2Dのソニックが好きで、1人でじっくり遊ぶつもりなら、満足しやすい1本です。4Gamerの作品ページでは、2026年11月8日時点で通常版の価格が税込4,990円と表示されていて、発売時より手に取りやすくなっています。同じ日時点で、Amazon.co.jpのSwitch版パッケージの評価は5点満点中4.2(70件)でした。

買って楽しみやすい人

  • メガドライブ時代のソニックが好きで、あの走り心地をもう一度味わいたい人
  • キャラクターを変えて同じコースを何度も走り、隠しルートを探すのが好きな人
  • 友だちや家族と、2人までの協力プレイで気軽に遊びたい人

慎重に考えたほうがよい人

  • ボス戦でくり返しやり直すことにストレスを感じやすい人
  • 4人でにぎやかに遊べるパーティゲームとして期待している人
  • キャラクターがしゃべる、物語中心のソニックを求めている人

ソニック スーパースターズは、コースを走っている時間が最も輝く作品です。ボスで行き詰まったら、いったん別のキャラクターで前のゾーンを走り直してみると、この作品のいちばんおいしい部分をあらためて味わえると思います。