
スーパーマリオブラザーズ ワンダーの評価・レビュー【口コミ・評判】メタスコア92点の理由
『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は、2023年10月20日に任天堂から発売された Nintendo Switch 用の横スクロールアクションです。『New スーパーマリオブラザーズ U』以来、約11年ぶりとなる2Dマリオの完全新作で、触れるとコースそのものが姿を変える「ワンダーフラワー」が最大の売りになっています。発売当時は海外で満点レビューが次々に並び、国内のレビューでも高い点数が並び、久々の2Dマリオは大きな驚きとともに迎えられたんですよね。
評判をひと言でまとめると、批評家からはほぼ満場一致で絶賛され、購入者の満足度も高い一方、遊び込みの長さには意見が分かれる作品です。Metacritic のメタスコアは92点で、否定的な評価はゼロでした。ただ、価格.com では「継続性」の点数だけが低めに出ていて、クリア後にどれだけ遊び続けられるかは人によって差があるようです。この記事では、海外と国内のレビュー、開発者インタビュー、Switch 2 Edition の情報まで含めて、ワンダーの評価を整理しました。
※2026年11月7日時点の情報です。Nintendo Switch 向けのソフト(Nintendo Switch 2 Edition あり)で PC 版は出ていないため、Steam のレビューは存在しません。
マリオワンダーのメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは92点、批評家レビューは130件でした。内訳は肯定的129件(99%)、賛否1件(1%)、否定的0件です。130件のうち賛否に入ったのが1件だけというのは、かなり珍しい偏り方だと思います。
ユーザースコアは8.9点で、評価数は3,541件です。内訳は肯定的3,133件(88%)、賛否298件(8%)、否定的110件(3%)でした。ユーザーの点数もメディアと大きくずれておらず、実際に遊んだ人の多くが満足していることが読み取れます。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載されたレビューから9つを選び、翻訳・要約しました。点数は Metacritic 上の表記のままです。
CGMagazine 100点
シリーズを優れたものにしてきた要素すべてを、一から作り直した作品だと評しています。
ComicBook 100点
2Dマリオのゲームとして、ほぼ完璧と言える域に達していると書いています。
Metro GameCentral 100点
任天堂の最高傑作たちが並ぶ殿堂に、すぐさま名を連ねる2Dアクションだという評価です。
LEVEL(チェコ)100点
コースの作りが相変わらず想像力豊かで、しかもこれまでに見たことのない形になっている点を褒めています。
Vooks 100点
あらゆる曲がり角でプレイヤーを驚かせてくる作品だ、とまとめています。
Gamer.nl 95点
驚きと創造性にあふれた作品だと、意外性の多さを中心に評価しています。
IGN Japan 90点
ワンダーフラワーがもたらす意外な展開を、本作の核として評価しています。
Gfinity 90点
2Dアクションというジャンルを、完璧に磨き上げた作品だと表現しています。
Digital Spy 70点
唯一の賛否評価です。あらゆる場面で発見の感覚を呼び起こそうとするあまり、かえって「驚き」そのものが薄れてしまった、という指摘でした。
満点のレビューと唯一の70点は、実は同じ点を見ています。次々に仕掛けが変わる構成を「毎回驚かされる」と受け取るか、「驚きが当たり前になってしまう」と受け取るか、という違いなんですよね。
国内の評価(ファミ通・価格.com)
ファミ通のクロスレビューは10点・9点・9点・8点の合計36点でした。10点のレビュアーは、ワンダーフラワーによるコースの変化と、キャラクターの生き生きとしたアニメーションを評価しています。ほかのレビュアーも、ゾウ・アワ・ドリルといった新しいパワーアップや、バッジによる遊び方の広がり、自由な順番で進められるワールドマップを挙げていました。8点のレビュアーが唯一触れた不満は、壁に押しつけられたときのマリオの動きがやや不安定になる点です。
価格.com のレビューでは、満足度は5点満点中4.58点で、レビューは50件、そのうち集計対象は48件でした(2026年11月7日時点)。星5が60%、星4が35%、星3が4%で、星2以下はありません。項目別では操作性4.65点、グラフィック4.69点が高い一方、継続性は3.70点と、ほかの項目より目立って低くなっています。
開発者インタビューから見える「ワンダー」の作り方
任天堂の「開発者に訊きました」では、プロデューサーの手塚氏、ディレクターの毛利氏らが開発を振り返っています。手塚氏から出た課題は「秘密や不思議がいっぱいのマリオ」でした。初代で驚きだったブロックやキノコが今では当たり前になったため、今の時代でも感じられる不思議を作ろうとしたそうです。
そのために、3Dマリオの作り方を取り入れ、担当分野に関係なく遊びのアイデアを付箋に書き出す「アイデア会」を開いたところ、集まった付箋は2,000枚を超えたと語られています。「別の場所にワープする」という案に対して、手塚氏が「その場の地形自体が変化するようにできないか」と返したことが、土管がくねくね動くワンダーの原点になったという話は印象的でした。手塚氏は「納期よりも中身優先」で、制作期間を先に決めずに作ったとも話しています。
評価されている点

コースごとに起きる「ワンダー」の驚き
ワンダーフラワーに触れると、土管が生き物のようにくねくね動き出したりと、それまで見ていたコースがその場で別物に変わります。サウンドディレクターの近藤氏は、ワンダー中は BGM をアップテンポにし、効果音も派手にして、通常時とがらりと印象を変えたと話していました。音楽に合わせて仕掛けが動くコースは、サウンド担当とコースを作る担当が時間をかけて調整したそうで、手間のかけ方が画面から伝わってきます。
バッジで難易度も遊び方も選べる
今作ではキャラクターごとの性能差をなくし、好きなキャラクターに好きな性能のバッジを付けて遊ぶ仕組みになりました。毛利氏によると、50以上の試作から厳選して20種類以上のバッジに絞り込んだそうです。穴に落ちても自動で戻ってくる初心者向けのものから、常に走り続けたり透明になったりする上級者向けの「縛り」まであり、同じコースでも体験が変わります。
苦手な人も最後までたどり着ける設計
手塚氏は、2Dマリオには「最後までクリアできない」というイメージがあることに危機感を持っていたと語っています。今作では難しさの表示がついたコースを好きな順番で選べ、クリアできないコースがあっても、コース中で集めたフラワーコインで先へ進むための「ワンダーシード」を買い足せます。操作できるキャラクターは12種類あり、ヨッシーとトッテンはダメージを受けないため、小さな子どもと一緒に遊ぶときにも役立ちます。
ほどよい距離感のオンライン
Nintendo Switch Online に加入していると、同じ時間に遊んでいる世界中のプレイヤーがコースに現れます。ほかのプレイヤーには触れられないので邪魔をされる心配はなく、ミスしてタマシイになった人をタッチで助けたり、助けられたりできます。公式サイトにも購入者の声として「待っていてくれた」「一緒にゴールした」といった感想が多く紹介されていて、ゆるくつながる楽しさが好評です。
表情豊かなキャラクターと音
アートディレクターの佐藤氏によると、キャラクターの関節とアニメーションは前作から倍以上に増やしたそうです。クリボーが体当たりの瞬間にちゃんとかみついていたり、敵同士があいさつしたりと、細かな動きを見つける楽しさがあります。マリオのジャンプ音にエレキのウクレレを使い、助走の強さで音が変わるようにしたというこだわりも語られていました。
批判されている点
クリア後に遊び続ける動機が弱め
価格.com で継続性の評価だけが低いことからも分かるように、「わりとすぐに終わった」という感想は少なくありません。1コースごとの密度が高い分、すべてを見終えたあとに繰り返し遊ぶ理由は、隠しゴールやバッジ集めなどのやり込みに限られます。
2Dマリオとしての枠組みは従来どおり
中身は大きく変わっていても、右へ進んでゴールを目指す基本の形は昔と同じです。価格.com には「これまでの2Dマリオと似ている」という声もあり、シリーズを遊び尽くしてきた人ほど、驚きより見慣れた感覚が先に来ることもあるようです。
難しさの感じ方がばらつく
バッジやキャラクター選びで調整できるとはいえ、一部のコースは歯ごたえがあり、苦戦したという口コミも見られます。反対に、救済の仕組みが多いぶん全体としてはやさしいと感じる人もいます。どちらに転ぶかは、普段どれだけアクションゲームを遊んでいるか次第です。
評価が分かれるポイント

ワンダーの評価で意見が割れやすいのは、ボリュームの受け取り方と、驚きへの慣れの2点だと思います。コースごとに新しい仕掛けを詰め込んだ作りは、初めて遊ぶ人には最高のサプライズになる一方、仕掛けの数が多いぶん、一つひとつを深く掘り下げるより次々に見せていく構成です。Digital Spy の70点は、まさにこの点を突いた評価でした。
また、家族や友だちと同じ画面で遊ぶと、ワンダーが起きた瞬間にみんなで声を上げられるので、評価が上がりやすい作品でもあります。ひとりで黙々と攻略するより、誰かと驚きを共有したほうが本領を発揮すると思います。
Nintendo Switch 2 Edition について
2026年3月26日には、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー Nintendo Switch 2 Edition + みんなでリンリンパーク』が発売されました。希望小売価格はパッケージ版8,578円、ダウンロード版8,500円(ともに税込)で、Switch 版を持っている人は2,000円(税込)のアップグレードパスで遊べます。公式サイトでは、ロゼッタやクッパ7人衆が新しく登場することや、ソフト1本で近くの人とも遠くの人とも一緒に遊べる「おすそわけ通信」に対応することが紹介されています。
スーパーマリオブラザーズ ワンダーは買いか
Switch 版の希望小売価格は、パッケージ版が6,578円、ダウンロード版が6,500円(ともに税込)です。プレイ人数は本体1台で最大4人(携帯モードは1人)で、インターネット通信では最大4人で一緒にコースを遊べ、ワールドマップには最大12人が現れます。
マリオワンダーを強くおすすめしたい人
- 2Dマリオを久しぶりに遊ぶ人や、これまで途中でやめてしまった人
- 子どもや家族と、同じ画面でわいわい盛り上がりたい人
- 次に何が起きるか分からない仕掛けに、純粋に驚きたい人
期待値を調整しておいたほうがいい人
- 1本を何十時間もかけて遊び込めるボリュームを最優先する人
- 手ごたえのある高難度コースだけを求めている人
- 横スクロールのジャンプアクションそのものに、もう新鮮さを感じない人
どのコースにも「次はどう変わるんだろう」という期待が仕込まれていて、ワンダーフラワーに触れる直前の、あの少しの間がいちばん楽しい時間かもしれません。気になるバッジを付け替えながら、自分なりの遊び方を探してみてください。