
スーパーマリオRPG(Switch)の評価・レビュー【口コミ・評判】メタスコア84点の理由
Nintendo Switch 版『スーパーマリオRPG』は、2023年11月17日に任天堂から発売されたリメイク作品です。1996年3月にスーパーファミコンで発売された同名の RPG を、見た目を3Dで作り直し、遊びやすい機能を加えてよみがえらせました。当時遊んだ世代には懐かしく、初めての人には「マリオが主役の本格 RPG」として新鮮に映る一本で、口コミでも思い出補正だけでは語れない手ざわりの良さが話題になっているんですよね。
評判を整理すると、原作の空気をほとんどそのまま残した丁寧な移植として高く評価される一方、「リメイクとしては変化が控えめ」という声も根強い作品です。Metacritic のメタスコアは84点で、否定的なレビューはありません。賛否に回ったレビューの多くは、出来の悪さではなく「もっと作り変えてほしかった」という期待とのずれを指摘しています。この記事では、海外メディア、ファミ通、価格.com、GAME Watch のレビューをもとに、スーパーマリオRPG の評価を見ていきます。
※2026年11月7日時点の情報です。Nintendo Switch 専用ソフトのため、Steam のレビューは存在しません。
スーパーマリオRPGのメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは84点、批評家レビューは114件でした。内訳は肯定的106件(93%)、賛否8件(7%)、否定的0件です。同じページでは、開発元として ArtePiazza(アルテピアッツァ)の名前が表示されています。
ユーザースコアは7.9点で、評価数は544件です。内訳は肯定的400件(74%)、賛否109件(20%)、否定的35件(6%)でした。賛否の割合が2割と、メディアより少し厳しめに出ているのは、原作を知るファンの期待値の高さが反映されているのだと思います。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載されたレビューから、高評価のものと賛否のものを合わせて9つを翻訳・要約しました。
Attack of the Fanboy 100点
このリメイクは、かなうはずがないと思っていた願いがかなったようなものだ、と最大級の喜びを書いています。
NPR 90点
新しいバージョンになっても、作品はいまだに新鮮に感じられると評価しています。
COGconnected 90点
原作にあまりに忠実なので、「リメイク」と呼ぶのがかえって不誠実に思えるほどだ、という言い回しで、再現度の高さを褒めています。
4P.de 84点
美しく磨き上げられた名作で、マリオのファンにも RPG の初心者にも楽しい冒険を届けてくれる、という評価です。
XGN 80点
新しくなったグラフィック、音楽、アニメーションのおかげで、しっかりしたリメイクになっていると書いています。
Metro GameCentral 70点
歴史的に重要なのに忘れられがちな作品の、優れたリメイクだとしています。点数は控えめでも、内容自体は好意的です。
Digital Trends 70点
1996年版より良くなったと言い切るのはためらわれる、と書いています。原作の良さが変わらない分、改善の幅も小さいという見方です。
Inverse 70点
本当の意味でのリメイクというより、1対1で作り直したリマスターに近い、という指摘です。
The Enemy 60点
必要だった変更がいくつか足りないとしながらも、マリオの冒険の中で特に魅力的で風変わりな作品であることに変わりはない、と書いています。
賛否のレビューは、ほぼすべてが「原作に忠実すぎる」という同じ一点に集まっています。忠実さを長所と見るか、物足りなさと見るかで、90点と70点に分かれたわけですね。
国内の評価(ファミ通・価格.com・GAME Watch)
ファミ通のクロスレビューは8点・8点・10点・8点の合計34点でした。10点をつけたレビュアーは、誰も傷つけない笑いのセンス、やさしい物語、ミュージカル風の音楽を挙げ、時代を超える名作だと書いています。8点のレビュアーからは、アクションコマンドの成功で積み上がる「チェイン」や3人わざが戦術性を足しているという評価のほか、RPG としての作りがやや懐かしい手触りであること、固定カメラの3Dフィールドの移動に戸惑う人もいそうなことが指摘されていました。
価格.com のレビューでは、満足度は5点満点中4.41点で、21件のうち19件が集計対象でした(2026年11月7日時点)。星5が53%、星4が32%、星3が16%で、星2以下はありません。項目別ではグラフィックが4.47点と最も高く、継続性が3.81点と最も低くなっています。
GAME Watch のレビューは、最大フルHDの高解像度で生まれ変わった見た目を紹介しつつ、作品の魅力は「全く色褪せていなかった」とまとめていました。宝箱をジャンプで開けるようなマリオらしいアクションと、コマンド選択式の RPG が混ざった独特の遊びが、今遊んでも新鮮に感じられるという評価です。なお、Switch 版の開発者が狙いを語ったインタビューは、今回の調査では見つけられませんでした。
評価されている点

タイミングで手ごたえが変わるバトル
バトルはコマンドを選ぶターン制ですが、攻撃や防御の瞬間にタイミングよくボタンを押す「アクションコマンド」で結果が変わります。公式サイトによると、成功すれば与えるダメージが増え、敵の攻撃に合わせて完璧に押せば受けるダメージを0にできます。さらに、完璧なタイミングで押すとまわりの敵にもダメージが及び、連続で成功するとステータスが上がるボーナスも付きます。ボーナスの内容は仲間ごとに異なり、誰を連れていくかの楽しみにもつながっています。
新しく加わった「3人わざ」
アクションコマンドを成功させてゲージをためると、仲間3人の力を合わせた特別なわざを出せます。スターで無敵になったこうらを敵全体にぶつける「ムテキこうらスパイク」、光のヴェールで仲間を守る「まもってヴェール」など、組み合わせによって演出も効果も違います。原作を知る人にとっても、見たことのない場面が見られる貴重な追加要素です。
原作の空気を壊さない作り直し
グラフィックは3Dで新しくなりましたが、ゆるい会話の間やコミカルな動きはそのまま残っています。BGM は新しいアレンジ版と、スーパーファミコン版のオリジナル音源を切り替えて聴けるので、思い出の音で遊びたい人にもうれしい配慮です。自称カエルの男の子マロや、天空からやってきたスターロードの修理人ジーノといった、この作品だけの仲間たちの個性も健在です。原作を遊んだ人なら、会話の言い回しやちょっとした仕草のたびに、当時の記憶がよみがえる場面が多いはずです。
「いつもと違う」マリオの物語と寄り道
物語は、ピーチ姫を助けるためにクッパと戦っていたマリオの前で、巨大な剣がクッパ城に突き刺さるところから始まります。マリオ、ピーチ、クッパの3人がちりぢりに飛ばされ、敵だったはずのクッパとも肩を並べて旅をすることになる、というシリーズでも珍しい筋書きです。公式サイトでも「いつもとはちょっと違う、マリオたちの冒険」と紹介されています。
道中には、宝箱を探したり、水の中やマグマの上を進んだりと、マリオらしいジャンプアクションの寄り道がたくさんあります。GAME Watch のレビューでもミニゲームの多さが遊びの幅を広げていると評価されていて、バトルの合間に気分を変えられる作りが、短めのボリュームでも満足感につながっているのだと思います。

初心者にやさしいエンジョイモードと遊びやすさ
ゲーム開始時に、バトルが簡単になる「エンジョイモード」と、手ごたえのある「ノーマルモード」を選べ、ゲーム中いつでも切り替えられます。これまで出会った敵の能力やちょっとした解説を読める「モンスターリスト」や、物語のあらすじを振り返れる「たびのアルバム」も追加されました。クリア後には、パワーアップした一部のボスと再戦できるお楽しみも用意されています。
批判されている点
リメイクとしての変化が控えめ
最も多い不満は、良くも悪くも原作どおりであることです。Inverse や IGN Brasil が「リメイクというよりリマスター」と書いたように、マップの構成や物語の流れは大きく変わっていません。原作を何度も遊んだ人にとっては、新しい体験というより懐かしい旅のやり直しに近く感じられます。
ボリュームが少なく、繰り返し遊ぶ理由が弱い
価格.com で継続性の評価が最も低かったように、クリアまでが短めで、もう一周する動機は少ないという声が目立ちました。1週間ほどで遊び終えたという口コミもあり、新作ソフトと同じくらいの価格に対して、この量をどう感じるかは人によって分かれます。
3Dフィールドでの距離感のつかみにくさ
斜め上から見下ろす固定カメラのフィールドでは、足場の奥行きが分かりにくく、ジャンプを外してしまう場面があります。ファミ通のレビューでも触れられていた点で、価格.com にも同じような声が見られました。
評価が分かれる理由
スーパーマリオRPG の評価は、「原作をどれだけ大切に思っているか」と「RPG に何を求めるか」で大きく変わります。原作の思い出を大事にしている人には、手を入れすぎない姿勢がそのまま安心感につながります。逆に、最新の RPG のような大きなボリュームや、大胆に作り変えられた新しい物語を期待すると、短くて素朴な作りに肩すかしを感じるかもしれません。
ただ、RPG の経験が少ない人にとっては、この短さと分かりやすさがむしろ長所になります。複雑な育成や長い移動に疲れることなく、マリオらしいアクションの気持ちよさを味わいながら最後までたどり着けるのは、本作ならではの良さだと思います。
スーパーマリオRPGは買いか
希望小売価格はパッケージ版が6,578円、ダウンロード版が6,500円(ともに税込)で、プレイ人数は1人です。CERO は A(全年齢対象)なので、家族の誰が遊んでも問題ありません。
今こそ手に取ってほしい人
- スーパーファミコン版を遊んだことがあり、あの冒険をきれいな映像でもう一度味わいたい人
- RPG は気になるけれど、長くて難しい作品には手を出しにくいと感じている人
- ボタンを押すタイミングで結果が変わる、少しアクション寄りのバトルが好きな人
ほかの候補と比べてから決めたい人
- 数十時間以上遊べる、大ボリュームの RPG を探している人
- 原作から大きく生まれ変わった、別物のリメイクを期待している人
- クリア後も長くやり込める要素を重視する人
27年以上の時を経ても、マロの泣き声やジーノの不思議な存在感は、驚くほどそのまま残っています。まずはエンジョイモードで気軽に始めて、アクションコマンドの「カチッ」と決まる気持ちよさに慣れてきたら、ノーマルモードで手ごたえを味わってみてください。