
スーパーモンキーボール バナナランブルの評価【口コミ・評判】
『スーパーモンキーボール バナナランブル』は、2024年6月25日にセガから発売されたNintendo Switch専用のアクションです。ボールに入ったおサルを、ステージを傾けるようにして転がし、制限時間内にゴールを目指す人気シリーズの完全新作で、ダッシュとジャンプができる新アクション「スピンダッシュ」と、シリーズ初の最大16人オンライン対戦が加わりました。
評判を先にまとめると、「1人でステージに挑むモンキーボールとしては、久しぶりに満足度の高い新作。ただしバトルやおまけ要素には物足りなさが残る」という声が中心です。Metacriticのメタスコアは77点で酷評はなく、ファミ通のクロスレビューは30点でした。この記事では、海外と国内のレビュー、開発者インタビュー、アップデートの内容から、バナナランブルの口コミ・評判を整理します。
※2026年11月8日時点の情報です。本作はSwitch専用のため、Steamのレビューは存在しません。
バナナランブルのメタスコアとユーザー評価
Metacriticでは、メタスコア77点(60件)で「Generally Favorable(おおむね好評)」の評価でした。内訳は肯定的42件(72%)、賛否両論16件(28%)、否定的0件です。60件と件数が多く、そのうえ否定的なレビューが1件もないので、「大きな欠点はないが、絶賛まではいかない」という位置づけがはっきり出ています。
各メディアのレビュー・評価
Metacriticに載っていた主なレビューを、訳して要約しました(点数はMetacriticの表記です)。
CGMagazine 90点
シリーズのアーケードらしい楽しさがそのまま受け継がれ、新しい要素がその体験をさらに良くしていると評価しています。
Screen Rant 90点
基本の技は覚えやすく、極めるのは難しい作りなので、シリーズを知らない人でもドタバタを楽しめるとしました。
NintendoWorldReport 85点
ここ20年で最も楽しいモンキーボールの新作で、うまくなる余地とくり返し遊ぶ価値が大きいとしています。一方で、サブのゲームは弱いと指摘しました。
Noisy Pixel 85点
ショップやミニゲームは物足りないものの、シリーズを立て直そうとした試みの中では最も良い出来だという評価です。
The Games Machine 82点
昔ながらの形をほぼそのまま守り、新しいのはスピンダッシュくらいだと冷静に見ています。クリアするだけなら簡単だが、極めるには練習が要るとまとめました。
Video Chums 81点
ステージの作り、見せ方、新しいアクションがそろい、初代以来いちばん楽しいシリーズ作品だと評価しています。
GamesHub 80点
シリーズを新鮮にするだけの新しさがある、しっかりした一歩だとしています。主人公アイアイの愛らしさも変わらないと書いていました。
全体を読むと、「シリーズの中で比べると最良クラス」と見るメディアが多い一方、ゲームそのものの新しさには慎重な見方が目立ちます。高い点を付けたメディアも、おまけ要素の弱さには触れていることが多いです。
ユーザースコアは7.4
Switch版のユーザースコアは10点満点中7.4で、内訳は肯定的32件(68%)、賛否9件(19%)、否定的6件(13%)の合計47件でした。好評だったのは、手応えのあるステージ、かわいい見た目、価格に対する中身の量、着せ替えの多さ、ローカルでの協力プレイです。不満としては、ローカルの対戦が2人までしかできないこと、有料のDLCキャラクターが高いこと、画面のぼやけや処理落ち、序盤が簡単すぎて終盤で急に難しくなることが挙がっていました。
ファミ通のクロスレビューは30点
週刊ファミ通1857号のクロスレビューは、7点、8点、7点、8点の合計30点(40点満点)でした。良い点として、ボールならではの慣性がある操作感、ステージごとに違う仕掛け、スピンダッシュで豪快になった動き、16人で遊べるバトルの種目の多さが挙げられています。スティックの感度やカメラの動きを細かく設定できる点を評価したレビュアーもいました。
一方で、妨害のあるレースではコースアウトしたときの損が大きいこと、激しく傾くステージは見ていて目が疲れること、1人用のアドベンチャーはストイックな作りなので、好みに合うかどうかで価格への満足度が大きく変わりそうだという指摘もありました。

どんなゲームか:200ステージとバトルの2本柱
中心となるのは「アドベンチャー」です。物語に沿って200のステージを順に進み、最大4人で協力して遊ぶこともできます。1台のSwitchでの画面分割と、オンラインの両方に対応しています。もう1つの柱が「バトル」で、オンラインでは最大16人が同じステージで競います。発売時はレース、バナナコレクター、ボムパニック、ゴールハント、ロボブレイカーの5種目で、その後の無料アップデートで「ジュエルスクランブル」と「ナックルファイト」が加わりました。
キャラクターはアイアイ、ミーミー、ベイビー、ゴンゴンなど最初から7人で、300種類以上のコーデパーツで着せ替えができます。有料のダウンロードコンテンツでは、ソニック、テイルス、ナックルズ、エミー、『ジェットセットラジオ』のビート、『クレイジータクシー』のアクセルといったセガのキャラクターも使えます。初音ミク、ゴジラ、パックマンなどのコラボキャラクターも配信されましたが、公式サイトによると、これらは配信がすでに終わっています。今から買う人は、目当てのキャラクターがまだ手に入るかを先に確かめておくと安心です。価格はパッケージ版・ダウンロード版が税込5,489円、セガのキャラクター6体などが付くデジタルデラックス版が税込7,689円です。オンラインで遊ぶにはNintendo Switch Onlineへの加入が要ります。
開発者インタビューから見える狙い
電ファミニコゲーマーのインタビューで、プロデューサーの鈴木信宏氏と、ディレクターの髙畑大輔氏が、難易度の考え方をくわしく語っています。要点は次のとおりです。
- シリーズの難易度は上がり方が急すぎると考えていた。前のリメイク作では、ワールド1をクリアした人のうちワールド4まで進んだ人は約2割だった(髙畑氏)
- 最初から難易度をゆるやかにすると決め、みんなでわいわい遊べるパーティゲームを目指した(鈴木氏)
- ステージの難しさを10点満点で採点する基準を作り、8点前後で作るよう求めた。約半年ごとにテストプレイを行い、失敗が多すぎたステージは順番を前に移した(髙畑氏)
- 上級者向けには、標準ではオフのミッションや近道を用意し、ワールド8〜10では昔ながらの手応えを戻した
レビューで「序盤は簡単、終盤は難しい」という声が出ているのは、まさにこの設計の結果です。新しい人を途中で脱落させない代わりに、昔からのファンには序盤が物足りなく映る、という分かりやすい構図なんですよね。
評価されている点
スピンダッシュが生む新しい攻略
スピンダッシュは、一気に加速したり段差を飛び越えたりできる新アクションです。普通に転がるだけでは届かない近道に使えるので、タイムを縮める楽しみが大きく広がりました。海外では、長く変化がなかったシリーズを新鮮にしたと評価するメディアが目立ちます。
みんなで遊べる協力アドベンチャー
200ステージをそのまま4人で協力して遊べるのは、本作の大きな強みです。結果画面では、順位やバナナの数をボタンを押したときだけ表示する工夫があり、競争よりも一緒にクリアする楽しさを優先しています。
発売後の手厚いアップデート
2024年11月のver.2.00では、最高難度の「アルティメットワールド」(全20ステージ)、ノーミスチャレンジなどの新ルール、ボタン1つでやり直せる「クイックリトライ」が追加されました。歯ごたえがないという初期の不満に、無料で応えた形です。

批判されている点
ローカルのバトルは2人まで
発売前の発表では、バトルの1台プレイは2人まで、オンラインは最大16人という仕様でした。アドベンチャーは4人で遊べるのに、家族4人で対戦しようとしてできなかった、という不満につながっています。
発売直後の動作の問題
アドベンチャーで「6フレームごとに1フレーム止まる」不具合があり、2024年7月26日のver.1.11で修正されました。物理の挙動も合わせて調整されたので、発売直後に遊んだ人と、今から遊ぶ人では手触りが少し違います。バトル中の処理落ちも、9月のver.1.20で改善されています。
サブのゲームと有料キャラクター
過去作にあったような、モンキーボールならではのミニゲームが少なく、バトルの種目も好みが分かれます。ソニックなどのキャラクターが有料なことに不満を持つユーザーもいました。
評価が割れるのは、何を期待して買ったか
1人でステージに向き合いたい人と、パーティゲームとしてわいわい遊びたい人とで、受け止め方がはっきり分かれる作品です。アドベンチャーとオンラインは評価が高い一方、手元の友だちとの対戦を期待した人ほど物足りなさが大きくなりました。ファミ通で「好みによって価格への満足度が変わる」と書かれていたのも、この点を指していると思います。
もう1つの分かれ目は、いつ遊んだかです。発売直後は、フレームの不具合があり、アルティメットワールドもクイックリトライもありませんでした。メディアのレビューの多くはこの時期に書かれているので、今の内容とは少しずれがあります。Metacriticのユーザースコアも、発売直後の不満が残ったままの数字だと考えたほうがよさそうです。逆に言えば、今から買う人は、レビューで指摘された弱点のいくつかがすでに直った状態で遊べるということです。
なお、2026年4月には、Nintendo Switch Onlineの加入者が期間限定で全モードを遊べる「いっせいトライアル」も行われました。遊んだセーブデータは製品版に引き継げる仕組みだったので、こうした機会に操作が合うかどうかを確かめてから買う、という選び方もできます。
スーパーモンキーボール バナナランブルは買いか
アップデートで難しいステージが増えた今のバナナランブルは、発売直後よりも長く遊べる内容になっています。2026年11月8日時点で、Amazon.co.jpのパッケージ版の評価は5点満点中3.5(19件)と、件数が少なく評価も控えめでした。ダウンロード版は2026年4月に65%オフのセール(通常版が税込1,921円)があり、時期によっては手に取りやすい価格になります。
楽しめそうな人
- 1つのステージを何度もやり直して、タイムを縮めるのが好きな人
- 子どもや家族と、協力してゴールを目指したい人
- オンラインで大人数のにぎやかな対戦をしたい人
合わないかもしれない人
- 1台のSwitchで3〜4人の対戦をメインに遊びたい人
- 過去作のような、ボウリングなどの充実したミニゲームを期待している人
- 画面が大きく傾く映像で酔いやすい人
スーパーモンキーボール バナナランブルは、最初の数ワールドで判断するともったいない作品です。スピンダッシュの近道を覚え、アルティメットワールドまで進んだところで、このシリーズが長く愛されてきた理由がよく分かると思います。