テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER のキービジュアル

ヴェスペリア REMASTER Switch版の評価【口コミ・評判】

『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』は、2019年1月11日にバンダイナムコエンターテインメントから発売された RPG です。2008年に Xbox 360 で登場した『テイルズ オブ ヴェスペリア』を、追加要素の多い PS3 版をもとにフルHD化した作品で、Nintendo Switch のほか PS4、Xbox One、Steam でも発売されています。

テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER の評価を先にまとめると、「シリーズ屈指の名作を、PS3版の追加要素込みで遊べる決定版」という見方がほとんどです。主人公ユーリと仲間たちの掛け合い、テンポのよい戦闘が今でも通用すると評価されている一方、Switch 版ではフィールドの処理落ちや、古さを感じる演出への指摘も出ているんですよね。この記事では、Metacritic、Steam、Amazon の評価と海外メディアのレビューから、評判の中身を整理しました。

※2026年11月8日時点の情報です。

ヴェスペリア REMASTER Switch版のメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Switch 版ページでは、メタスコアは83点で「Generally Favorable(おおむね好評)」でした。レビューは28件で、肯定的が96%、賛否両論が4%、否定的な評価はありません。リマスター作品としてはかなり高い水準で、メディアの評価はほぼ「良作」でそろっていると思います。

一方、Switch 版のユーザースコアは7.6点です。評価180件の内訳は、肯定的118件(66%)、賛否両論38件(21%)、否定的24件(13%)でした。メディアほど一色ではなく、およそ3人に1人は手放しでほめていない計算になります。このずれは、あとで紹介する「Switch ならではの弱点」とも関係していると思います。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載された Switch 版のレビューのうち、ページで確認できたものを訳して要約しました(点数は Metacritic の表記です)。

Fandom 100点

オリジナル版を楽しんだ人なら、買い直す価値が十分にあるとしています。追加要素の多さを、そのまま評価につなげたレビューです。

Twinfinite 90点

これまでの『テイルズ オブ』の中でも、最も規模の大きな体験のひとつだと書いています。

NintendoWorldReport 90点

シリーズを初めて遊ぶ人にとって、入り口としてヴェスペリアを選ぶのが正解だと勧めています。

Nintendo Insider 90点

Switch で遊べる RPG の中でも、指折りの1本だと評価しています。

Hobby Consolas 87点

シリーズで最高の作品のひとつ、もしかすると一番かもしれない、とまで書いています。

RPG Fan 85点

細かな傷はあるものの、今もシリーズ最良の作品のひとつだとまとめています。

CGMagazine 85点

物語、キャラクター、セル調の映像、音楽のどれもが色あせていないとしています。新しいダンジョンやボス、操作できる仲間が2人増えた点を評価しつつ、携帯モードではダンジョンの合間に小さな処理落ちがあったと書いていました。

峡谷を見下ろす高台で遠くを見つめる主人公ユーリ
画像: tov10th.tales-ch.jp(バンダイナムコエンターテインメント『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』公式サイト)(公式)

Steam(PC版)と Amazon での評価

Steam の PC 版『Tales of Vesperia: Definitive Edition』は、英語のレビュー1,789件のうち84%が好評で「非常に好評」でした。直近30日のレビューは12件で、すべて好評です。Steam での価格は6,270円で、Switch 版のダウンロード版と同じです。発売から何年たっても新しい好評レビューが付き続けているのは、作品の地力があるからだと思います。

Amazon.co.jp の Switch 版パッケージの商品ページは、5点満点で4.4(670件の評価)でした。星5つが66%、星4つが18%、星3つが11%、星2つが2%、星1つが3%です。Amazon の AI による要約では、「作品性」に触れた17件のうち14件が肯定的で、シリーズの中でも好きな作品だという声が多く見られました。

レビュー本文では、「おすすめを調べて評価の高いこれを選んだが、本当に面白い」という感想がある一方、星3つで「ストーリーがわかりにくかった」と書く人もいます。星4つを付けた長文のレビューでは、Switch で一度も強制終了しなかった点を評価しつつ、専門用語の多さや地図の見づらさに苦労したと書かれていました。

テイルズ オブ ヴェスペリアはどんなゲームか

舞台は、エアルという力と、それを使う魔導器(ブラスティア)によって成り立つ世界テルカ・リュミレイスです。主人公のユーリ・ローウェルは、帝国の騎士団を辞めて下町で暮らす青年で、ある事件をきっかけに旅に出ます。GAME Watch の記事では、本作は「正義」を貫く RPG として紹介されていました。きれいごとだけでは済まない場面で、ユーリが自分なりの答えを出していく展開が、本作の大きな魅力なんですよね。

戦闘は、敵とリアルタイムで斬り合うアクション型です。公式サイトによると、ゲージをためて発動する「オーバーリミッツ」は4段階あり、レベル1では通常攻撃と術技を制限なくつなげられるようになり、レベル3以上では TP を消費しなくなります。条件を満たせば派手な秘奥義も出せるので、連携が決まったときの爽快感はかなりのものです。

REMASTER の追加要素と Switch版の仕様

本作は PS3 版がベースで、PS3 版で増えた術技、秘奥義、スキル、ダンジョン、ボスがすべて入っています。PS3 版から加わった海賊の少女パティ・フルールも仲間になり、ユーリの親友フレン・シーフォも戦闘で操作できます。AUTOMATON の記事によると、着せ替えのコスチュームも収録されています。

発売時の希望小売価格は、パッケージ版・ダウンロード版とも5,700円(税別)でした。現在、任天堂の公式ストアでのダウンロード版は6,270円(税込)です。CERO は B(12才以上対象)で、戦闘では最大4人まで一緒に遊べます。

PS4 版と Switch 版には、11,100円(税別)の初回限定生産版「10th ANNIVERSARY EDITION」もありました。藤島康介さんのイラストを使った箱、ハードカバーのアートブック、アクリルスタンド、前日譚を描いた劇場アニメの Blu-ray などが付いた豪華版で、記念作品らしい力の入れ方だったと思います。

映像面では、Gematsu が公式サイトの情報として伝えたところによると、Switch 版の解像度は TV モードで1080p、携帯モードで720p です。フレームレートは戦闘中が60fps、フィールドなど戦闘以外が30fpsでした。戦闘の滑らかさを優先した作りになっていると思います。

秘奥義の光の斬撃が竜のような魔物を切り裂き、8001ダメージが表示された戦闘画面
画像: tov10th.tales-ch.jp(バンダイナムコエンターテインメント『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』公式サイト)(公式)

評価されている点

ユーリと仲間たちの掛け合い

多くのレビューで真っ先に挙がるのが、キャラクターの魅力です。NintendoSoup のレビュー(9/10)は、ユーリたちの掛け合いを本作の見どころとし、ありがちな筋書きでも40時間以上を引っぱる力があると評価していました。正義感が強いのに斜に構えたユーリと、まっすぐなフレンの対比は、今見ても新鮮だと思います。

反応とタイミングが試される戦闘

戦闘のテンポも高評価です。NintendoSoup は、反射神経とタイミングが報われるアクション重視の戦闘だと評価しています。60fps で動く戦闘は携帯モードでも安定しているという声が多く、「戦闘だけ遊んでいても楽しい」タイプの作品なんですよね。

PS3版の追加要素がすべて入った完全版

海外では、PS3 版の追加要素がこれまで日本でしか遊べませんでした。Wccftech(85点)は、新要素によって Definitive Edition が本作を遊ぶ最良の形になったと書いています。日本のファンにとっても、PS3 版の内容を今の機種で遊び直せる点が支持されています。

携帯モードで長編をじっくり進められる

NintendoSoup は、携帯モードでの動作の良さも評価していて、長時間のプレイに向いていると書いていました。Amazon でも、子どもが熱心に遊んでいるという声や、価格に見合う値打ちがあるという声が見られます。腰を据えて遊ぶ大作 RPG を、テレビの前に縛られずに進められるのは Switch 版ならではの利点です。

批判されている点

フィールドやダンジョンでの処理落ち

Switch 版でいちばん多い不満は動作です。NintendoSoup は、人やオブジェクトの多い場所や一部のダンジョンで、30〜45fps 程度まで落ち込むと指摘していました。もともとフィールドは30fpsなので、戦闘から移動に戻ったときにカクつきを感じやすいようです。Metacritic のユーザー評価がメディアより低めなのは、この点も一因だと思います。

古さが目立つイベントシーン

リマスターで解像度は上がりましたが、元は2008年の作品です。NintendoSoup は、イベントシーンでキャラクターの動きが硬く、表情が乏しく見える場面があると書いていました。最新の RPG と同じ感覚で見ると、演出の古さは気になるかもしれません。

術技の種類が多く、最初はとっつきにくい

術技やスキルの種類が多く、慣れないうちは混乱しやすいという意見もあります。Amazon のレビューでも、狙う敵を毎回選ばないと囲まれやすく、戦闘が意外と難しいという感想がありました。

目的地や道順が分かりにくい

同じレビューでは、次の目的地がはっきり示されない場面や、船を手に入れてからの移動の分かりにくさにも触れていました。攻略情報を見ずに進めたい人は、ある程度の寄り道や迷子を覚悟しておくとよいと思います。

評価が高い理由と、合う・合わないの分かれ目

メディアの評価が高いのは、10年以上前の作品でありながら、キャラクターと戦闘という RPG の芯の部分が古びていないからだと思います。CGMagazine はメインストーリーだけで50〜60時間ほどかかるとしていて、価格に対するボリュームも申し分ありません。

反対に、ユーザーの評価が少し割れているのは、Switch の性能や原作の古さが、遊ぶ人によっては気になる水準だからです。「キャラクターと物語を楽しみたい人」には大きな問題になりにくく、「快適さや最新の映像を重視する人」ほど不満が出やすい、と整理できると思います。

テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER は買いか

シリーズを初めて遊ぶ人にも、昔 Xbox 360 版や PS3 版で遊んだ人にも、Switch 版は手に取りやすい選択肢です。特に、外出先や寝る前に少しずつ長編 RPG を進めたい人には、携帯モードで遊べる強みが生きてきます。

この作品を楽しめそうな人

  • 仲間同士の会話や関係性の変化を、じっくり味わいたい人
  • コマンド選択より、自分で動かして戦うアクション寄りの RPG が好きな人
  • PS3 版の追加シナリオや、パティ・フレンの活躍をまだ見ていない人

購入を慎重に考えたい人

  • フィールド移動の滑らかさや、読み込みの快適さを強く求める人
  • 最新作のような表情豊かなイベントシーンを期待している人
  • 目的地が常に示される、迷わない作りのゲームを好む人

『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』は、Switch では多少の処理落ちと引き換えに、ユーリたちの旅をまるごと持ち歩ける1本です。下町の青年が自分の正義を貫いていく物語は、いま初めて触れても心に残ると思うので、気になっている人はぜひ旅に出てみてください。